2015年7月31日(金) スタート【BSプレミアム・毎週金曜】よる8時~8時43分 [連続9回]/再放送:【BSプレミアム】毎週日曜日 午後6時45分から

「一路」ドラマのみどころ

「参勤交代とは行軍、戦である!」
突如、参勤行列の差配を任された19歳の小野寺一路。行く手には、お家乗っ取りの謀略と道中のトラブルが。果たして、一行は無事中山道を12日で江戸に着けるのか?
時代小説の名手・浅田次郎の小説をドラマ化、手に汗握るロードムービー時代劇が登場!

「一路」への思い ・・・永山絢斗

新しい形でまた『一路』が放送されることを聞き、甦るたくさんの人の笑顔や強い眼差しや自分へのふがいなさを思い出しました。

京都の松竹撮影所に毎日足を運んで感じることのできた現代のシステムとの良し悪しや、色褪せることのない時代劇のならではの映像美を教えてくれたそれぞれの部署の本当に格好のいい大人たちに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。人としても僕を大きく成長させてくれた作品ですし、生涯の宝物なのです。

命懸けで参勤交代に挑む『小野寺一路』を、時間があれば是非観てみてください。

ドラマ「一路」に寄せて ・・・浅田次郎

思えばずいぶんたくさんの作品を映像化していただいている。

執筆にあたっては、そうした下心など毛ばかりもなく、むしろ頭の中から映像を排除しているのだが、だからこそ映像的に料理がしやすいのではなかろうかと思う。

結果として、いかにも映像化に適する作品にはあんがいお声がかからず、よもやと思うものが実現の運びとなる。「一路」はそのよもやまさかの典型であった。

上下巻の長篇。悲喜劇の混在。「一所懸命」という反映像的なテーマ。これらをドラマとして再現するのは、至難の業と思える。

しかしながら、難題あればこそ大業の成るは人の世の常、期待に胸がときめく。

脚本家のことば ・・・渡邉睦月
※渡邉睦月さんの「邉」の字は、本来はしんにょうの点が1つです。

生まれて初めて、「参勤交代御供頭」の任を果たさなければならなくなった、主人公、一路の原作を読んで、デビューして初めて、お仕事を任された時の事を思い出しました。 本当に、何も分からず、今回の一路のように「迷い」「悩み」「苦しみ」の連続でした。

そういう経験があったからこそ、今回、一路の気持ちを理解し、寄り添うことが出来たのではないかと思っています。

 「努力すれば夢は叶う」と言う言葉は嫌いです。叶わない夢だってある。でも、「努力」しなければ、何も変わらないし、始まらない。

 今回、『一路』というドラマを通して、一人でもいいから、「逃げずにやってみよう」という前向きな気持ちになってもらえたらと思っています。

演出のことば・・・石原興

参勤交代は「行軍」である。 時代劇は「様式美」である。

今や日本の生活も欧風になり、畳は減少しつつある。従ってその上で生活していた人たちの、しきたり、行儀、作法も遠く忘れられて行く。

原作には日本の風景の美しさ、人の心のふれ合いが描かれており、我々はその思いを受けた作品を作ろうと決めた。

だが現代の若者は背が高く、足が長い。昔の大きさの家屋になじめず、着物を着こなし、正座で手を付きお辞儀するが、様にならないものである。

永山絢斗君は、クランクインの二か月程前から京都の撮影所で殺陣師の菅原さんに、殺陣は勿論、侍の立ち振る舞い等を厳しく叩き込まれ、クランクインに臨み、甲斐あって、立派な道中御供頭を演じている。

余談だが、永山君は多分今まで足にしたことの無いだろう下駄を所内で履いている。

行軍録の御供頭心得に「一所懸命」とある。それは少しでも日本の昔に触れたいというあつい心だと私は思っている。

制作統括のことば ・・・山田尚史

参勤交代。時代劇を制作するものとしては困難が先に立つ題材であります。しかしながら、その困難さを補って余りある、原作の浅田先生ならではの人間味あふれるキャラクター達が織りなす13日間の旅路。一番気をつけたことは、原作の独自性でもあるロードムービー感をきちんと実現しようということです。関ヶ原付近から木曽路、諏訪、碓氷峠から深谷、板橋、そして江戸へと続く中山道。150年ほど前の彼らが見たものと同じ景色は少ないかもしれませんが、テーマパークのアトラクションのように、一路たちと旅に行ける1週間のうちの1時間を視聴者のみなさまに感じていただければ幸いです。

制作統括のことば ・・・吉永証

一路の見どころは、たくさんあります。

まず、主役をはじめ登場人物の誰もが個性的で愛らしく、見ていてとても楽しい気分になります。

「このドラマ、キャスティングがハマッてる」っていうヤツです。

次に、道中の参勤行列の様子が圧巻。思わず「ここどこっ!」と声が漏れてしまうほど景色・雰囲気が良く、しかも美しい。

さらに、ストーリー展開にワクワクします。各回の話が異なりバリエーションに富んでいて、どの回を見ても新鮮で発見があります。自分がかかわった作品ですが、見るたびごとに素直に楽しんでいます。

どうか皆さま、ご自分の目でご覧になって、「一路」を満喫してください。

「一路」

 土曜時代劇『一路』

2016年5月7日(土) スタート [連続9回]
【総合】毎週土曜 午後6時10分~6時45分(35分再編集版)

【原作】
浅田次郎「一路」

【脚本】
渡邉睦月

【音楽】
高見優
※高見優さんの「高」の字は、本来は「はしごだか」です。

【語り】
加賀美幸子

【出演】
永山絢斗 渡辺大 藤本隆宏 梶原善
忍成修吾 松浦雅 武蔵 内山信二 矢島健一
ミムラ 木下ほうか 上條恒彦 石黒賢 佐野史郎 ほか

【演出】
石原興 服部大二 井上昌典

【制作統括】
山田尚史(松竹)、吉永証(NHKエンタープライズ)、原林麻奈(NHK)