プロジェクトJAPAN
私たちは今、怒濤のような歴史の激流の中に生きている。世界は何でもおこりうる時代になり、日本の立ち位置はますますわかりづらくなっている。これから日本はどこに向かい、私たちはどんな生き方を選ぶのか。
未来へのプレーバック
かつてイギリスの宰相チャーチルは「過去をより遠くまで振り返れば、未来をより遠くまで見通せる」と喝破した。そう、未来を見通す鍵は、歴史の中に隠されている。横浜が開港し、日本が世界にデビューして150年。日本が転機を迎えた、あの時。ひとつの未来を選択した、あの時。世界は、私たちが見ていた日本とは別の姿を見つめていた。そこには、私たちが知らない、“JAPAN”の姿があった。歴史は、けっして一国だけの歴史で終わらない。私たちは、世界の中でどう生きた。そして、これから、どう生きる。
2009年 プロジェクトJapan、はじまる。
2009年は「横浜開港150年」、2010年は「韓国併合から100年」、2011年は「太平洋戦争開戦70年」、「サンフランシスコ講和条約60年」。近現代史の大きな節目を迎えるこの3年間に、スペシャルドラマ「坂の上の雲」、NHKスペシャルなど、プロジェクト関連番組を多角的に展開し、これからの日本を考える大いなるヒントを探りたい。
多彩な番組で展開する「プロジェクトJapan」
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「戦争と平和の150年」
3年間に放送する様々な番組に通底するテーマ「戦争と平和の150年」。
日本は、いかにこの150年の水脈をたどってきたのか。
世界に船出した日本が直面したのは、戦争に次ぐ戦争の時代であったが、一方で世界は「平和」構築の試みも始めた。2回にわたるハーグ世界平和会議で「戦争のルール化」が図られたが、第一次大戦の勃発で時代は「ルール化」から「違法化」へと舵をきる。しかし、第二次大戦は防げなかった。
戦後、「冷戦」、「冷戦後」、「9・11後」と大きく時代はうねり、今や「新しい戦争」の時代を迎えている。日本は世界の平和構築にたいしてどのような貢献ができるのか。歴史から教訓を探る。
「世界と出会った日本人」
幕末から明治半ば、近代国家のビジョンを求めて、多くの使節団や留学生が欧米へと渡った。彼らはそこで何に出会い、何を持ち帰ったのか……。産業革命からおよそ100年、欧米列強が植民政策を本格化させる時代のなかで、日本の先人たちは彼我の差に圧倒されながらも、驚くべき観察眼と学習能力を発揮する。近代日本の国家建設や経済・社会などに多大な貢献をした日本人たちが、近代文明の本質と出会ったその瞬間を描く。
福沢諭吉、高橋是清、渋沢栄一、大久保利通、大山捨松、辰野金吾、伊藤博文、南方熊楠、津田梅子、北里柴三郎、新渡戸稲造、片山潜など。
150年前世界にデビューした日本は、ひたすら“坂の上”をめざし、第一次大戦後には五大国のひとつになる。日本が明治以来、欧米列強に伍していこうとする時に命運を握った4つのテーマ、「アジア」、「天皇と憲法」、「貿易」、「軍事」に焦点をあて、いったんは世界の“一等国”になった日本がなぜ国際社会の中で孤立し、焼け野に立つことになったのかを、世界史的な視点から検証する。
・第1回「アジアの“一等国”」
・第2回「天皇と憲法」
・第3回「通商国家の挫折」
・第4回「軍事同盟 国家の戦略」
ETV50年関連番組。
古代から海を越えて密接に結びついてきた日本と朝鮮半島。仏教伝来、渡来人、朝鮮通信使など知られざる交流を古代から近世まで、10回シリーズで描く。韓流ドラマで歴史に関心をもった方にもわかりやすく魅力的に見てもらうシリーズである。
・第1回 古代 人々は海峡を越えた
・第2回 “任那日本府”の謎
・第3回 仏教伝来 〜渡来人がもたらした飛鳥文化〜
・第4回 そして“日本”がうまれた 〜白村江の敗戦から律令国家へ〜
・第5回 日本海の道 〜幻の王国・渤海(ぼっかい)との交流〜
・第6回 蒙古襲来の衝撃 〜三別抄と鎌倉幕府〜
・第7回 東シナ海の光と影 〜倭寇の実像を探る〜
・第8回 豊臣秀吉の朝鮮侵略
・第9回 「朝鮮通信使 和解のために」(仮)
・第10回 「江華島条約 韓国併合への道」(仮)
の代表的長編小説「坂の上の雲」を原作として、スペシャルドラマ「坂の上の雲」を平成21年(2009年)から3年にわたって放送します。
第1回「少年の国」
第2回「青雲」
第3回「国家鳴動」
第4回「日清開戦」
第5回「留学生」
【1】国民誕生(仮)
この番組は、「坂の上の雲」の時代を世界各国の新資料をもとに読み解いていくもので、第1回は明治維新から日清戦争までを描く。1年目のスペシャルドラマ「坂の上の雲」と同じ時代である。
明治初め、イギリス人顧問は、日本の近代化への最大の障壁が、民衆の「国民意識の薄さ」だと指摘していた。しかしその意識は日清戦争のころには大きく変貌を遂げることになる。変わりゆく日本人を克明に記した英国の報告などを軸に、何が“国民”を誕生させたのかに迫る。

















