2022.12.28

国連事務次長がNHKを表敬訪問

NHKが参加している国連との共同キャンペーンや環境経営の取り組みなどについて意見を交わしました

NHKは国連とメディアの共同キャンペーン「1.5℃の約束 – いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」に参加しています。
このキャンペーンは、産業革命以前と比較して世界の平均気温の上昇を1.5℃に抑えるという目標への理解を促すとともに、広く気候変動対策のアクションを呼び掛けることを目的としたものです。
NHKでは9月19日から11月18日のキャンペーン強化期間中、民放6局と連動した動画制作やスペシャル番組の放送など、さまざまな取り組みを展開しました。

強化期間後の12月5日には、日本のメディアとの意見交換のため来日していた国連のグローバル・コミュニケーション担当であるメリッサ・フレミング事務次長がNHKを訪問されました。
NHKからは林メディア総局長や熊埜御堂理事、山内理事、安保理事などが出席し、NHKの環境経営の取り組みや、キャンペーン期間中の民放との連動した活動を報告しました。


意見交換会の様子 


メリッサ・フレミング国連事務次長(中央)

一方、フレミング事務次長をはじめとした国連側は「“放送でメッセージを出すからにはみずからも環境経営にしっかり取り組まないといけない”という話が興味深い。説得力のあるメッセージの発信のために、まさにその通りだと思う」として、公共メディアとしてのNHKの取り組みを高く評価されました。
また、キャンペーンの取り組みについて感謝の言葉を述べるとともに、「今回のように国連もメディアと一緒に、そしてメディア同士も協力していく必要があると思っている」と述べ、気候変動対策に向けてさらに連携が進んでいくことに期待を示されました。

2022.8.26

美術用品をサステナブルに

番組で使用するボードの素材に段ボールを活用するなど、
環境に配慮した美術用品の製作に取り組んでいます。

番組で使われている美術セットや小道具の数々。しかし、番組が終われば、それらも不要になってしまいます。そこでNHKでは環境への配慮として、番組のデザインを手掛ける映像デザイン部とNHKアートが中心となり、美術用品における再生素材の活用、廃棄物の分別促進などを進めています。

新年度からセットをリニューアルした「あさイチ」では、テーブルの天板や壁面に、廃棄された木材や衣類、アクリルなどを原料とした再生素材を活用しています。
また、イラストや文字で説明を補足する「パターン」と呼ばれるボードも、石油由来の素材から段ボールに変更するなど、細部まで環境に配慮した設計がなされています。

また、ほかの番組でもセットなどで使われる床材に、廃棄衣料を圧着させた新素材を利用するなど、リサイクルに貢献しています。

「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」

2022.8.26

食堂におけるフードロス対策

食堂から出る野菜くずや残飯を大幅に削減するなど、食堂運営に環境対策を取り入れています。

NHK放送センター5階にある食堂では、フードロスに対する取り組みや、食品に関連する温室効果ガス削減への取り組みを進めています。

天候などを考慮して提供数を予測しているほか、定食/丼/麺など部門ごとの縦割りの管理をやめ、食堂全体で食材や調理数を調整するなどして、フードロスの削減を進めています。2021年度の厨芥(野菜くずや残飯)処理量は4年前の3分の1にまで圧縮しました。

残った生ごみは、バイオマスエネルギーの原料や堆肥に活用し、食用油の廃棄は再利用油脂として100%リサイクルしています。また、食堂から出るすべての生ごみを専門業者により「肥料化」してリサイクルしています。

さらに、定期的に大豆ミート(代替肉)を使用したメニューを提供し、動物性食品に由来する温室効果ガス削減に貢献しています。

2022.8.26

脱プラスチックを目指して

マイボトルの利用を促進し、ペットボトルごみの削減に取り組んでいます。

プラスチック製品の製造・処分・リサイクルには、地球温暖化の原因のひとつであるCO2(二酸化炭素)が多く発生します。また海や川に流れたプラスチックごみは、生態系に大きな影響を与えています。
NHKは放送などでこの問題を取り上げるだけでなく、事業者の責任として放送センターで排出されるプラスチックごみの削減に取り組んでいます。

取り組みのひとつとして、ペットボトルごみを削減するため、NHK放送センター内に給水スポットを設置しました。さまざまな形で周知し、マイボトルの活用を促進しています。
最近では番組制作にかかわるスタッフ・出演者にもマイボトルを持参し、給水スポットを利用する人が増えていて、朝の出勤時には給水スポット前に行列ができることもあります。

給水スポット設置から8か月ほどで500mlのペットボトル28万本分の水を供給。ペットボトルごみの削減に大いに役立てています。
また、給水スポットの設置は、渋谷の放送センターだけでなく、大阪局・福岡局など地域放送局にも拡大しています。


マイボトルを利用する小松宏司アナウンサー