![]()
4月6日(月)
ゲスト:峰竜太さん(タレント)、原沙知絵さん(俳優)
VTR出演:鈴木光司さん(作家)
専門家ゲスト:西成活裕さん(東京大学大学院教授)
リポーター:駒村多恵
4月は生活習慣を見直すチャンス。ついついダラダラしてしまったり、探し物で時間を食ったり、二度手間で何度も往復したりと、ムダだなあと思う時間には、多くの方が無くしたいと思っているのではないでしょうか。そこで、限りある時間を自分にとって有効に、幸せに過ごすためのさまざまな工夫を、時間の達人たちに学びました。
http://www.geocities.jp/jikanjyutu/ 「できる女のスキマ時間術」
行く前には1週間分の献立を考え、それを元に買うものをメモに書き出して、買い忘れのムダを防ぎます。買い物は店がすいていて、新鮮な食材が揃う午前10時。この時持っていくのがスーパーのカゴと同じ形のいわゆる「マイかご」。スーパーによってはこれを個人用に売っているところもありますが、小池さんはこれをどのスーパーにも持っていき、レジで値段のチェックを済ませた商品を直接そのカゴにいれてもらい、袋詰めの時間を短縮します。
テレビ番組は昼食時にニュースを見る以外はすべて録画予約し、洗濯物をたたむなど、手が動かせる作業と一緒の時間に見ます。しかも、話が聞き取れる程度の早回しで。テレビを見るときはたいていほかの作業をするようにしています。
その時にあると便利なのが「スキマリスト」。小池さんは手帳に書き出しておきます。
テレビを見ながらでも、子どもが一緒にいるときでもできることを、5~10分程度あればできること、15分あればできることに分けて書いておきます。見れば思い出せるという安心から、忘れることができ、気持ちが楽になるといいます。
魚の焼き上がり時間にタイマーをセットし、その間に掃除などほかの家事をこなします(火元に注意が届く場所で行います)。毎日の息子さんの幼稚園のお迎え時間もタイマーにセットし、それまで読書などの自分の時間を満喫します。タイマーにセットすることで時間を忘れられ、時計を気にすることなく今やることに集中できると言います。
同時にほかのことができる「ながら時間」として、小池さんはこのような時間を挙げています。
・湯を沸かす
・化粧水の浸透
・つけ置き
・ネイルの乾燥
・パソコンの起動
東京大学大学院教授の西成活裕さん。「日本国際ムダどり学会」の会長。トヨタ生産方式を生産現場に生かすことを始め日常生活のムダや社会のムダを見つけて省く研究を続けています。
西成活裕さんが会長をつとめるNPO法人のホームページ
「日本国際ムダどり学会」http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/tknishi/muda.html
何がムダかを知るには、目標と期間がないと、一つ一つの行動そのものは判断できません。
実例:「自分にとって、どの時間を優先しどの時間を節約するべきか」を明るみにするために、前出の小池尚子さんは10年後、20年後、30年後にどんな自分でいたいかを書き出し、それをふまえて一年ごとにもう少し具体的な目標をノートにとります。その時いつまでに実現したいかも書いておきます。そうして書き出しておくことで自覚が生まれ、1か月や1週間、1日にやるべきことやなくすべき時間が見えてくるといいます。自分にとって必要と分かってダラダラしているのと、なんとなくダラダラしてしまうのとは大きな差が出ます。
「カイゼン」「かんばん方式」など、日本の生産現場に革新をもたらしたトヨタ生産方式を確立した当時副社長の大野耐一さんは、妻の良久さんが購読していた婦人雑誌にある、暮らしを効率的にする方法にヒントを得たと言われています。例えば「調味料などの少しずつ使うものは、大量に買っても小分けして必要な分だけを使う場所のそばに置く」とか、「掃除はためてまとめて年末などにやるよりも、平均的にやった方が効率的、例えばやらねばならない掃除を1年に何回やるか、1回で何時間かかるかに分けてリストにし、それを1か月4週×12か月の表に、時間を均して平均的に分布させて掃除の年間計画を立てる」など。
1.毎日繰り返すこと、着替えや食事作りなど、習慣化していることにムダは隠れています。1回のムダ時間は微々たるものでも、繰り返すことによって大きなムダ時間になるし、毎日のムダが省けることで精神的に快適になる効果大。
2.行動を最初から最後まで細かく分けて、何をどこでしているかを分析してみると、意外なところにムダが隠れています。例えば、朝出がけに化粧するという行動を細かく分けて考えていくと、化粧品を洗面所に置いてあるのに化粧するのはリビングのテレビ前だったり、着替えをする場所と全身鏡の場所がはなれていたりすることが見えてきます。
実例(1) イラストレーター池田暁子さん「整理によって自分の時間が3割増えました」
整理整頓は大きなムダ取りにつながります。池田さんのように、必要なものが一目で全部見渡せて、どこに何があるかがわかるよう工夫することを「見える化」といい、『探す時間のムダ』や、選ぶ『動作時間のムダ』を排除することができます。
実例(2) 洗濯機周りの工夫
洗濯機のすぐ脇に棚をこしらえ、使う洗剤などをすぐ手が届き見渡せる場所に置けるようにしたり、洗濯機の真上にバーを設置して、脱水後すぐにハンガーに掛
けて干せるようにすれば、しわにならずにアイロン掛けの時間を節約できます。このような工夫は、必要なものを使うときや運搬する時に発生するムダ時間『運
搬のムダ』を省くことができ、専門用語では「間締め(まじめ)」と言います。
鈴木光司さんは一年という時間を濃く充実したものにしたいと、学生時代から心がけているのが、「1年・1か月・1週間・1日の単位で、違うことをや ること」。変化に富む行動をすれば、一年があっという間に通り過ぎるのではなく、「まだ1年?3年くらいたった気がする」というような、振り返って充実し た日々が送れると言います。日常の決まってやることの中に、少しだけでも新しい要素を取り入れると、1日を、ひいては1週間、1年間を長く感じられるとい います。
千葉大学准教授の一川誠さんの解説によると、「出来事が多いと時間は長く記憶される」。 主観的な時間は、色んな条件で変化します。そうした条件のひとつが、体験される出来事の数です。体験される出来事が多い時間の方がリアルタイムでも長く感 じるし、あとで思い出しても、長い時間として記憶されています(専門用語では「充実時程錯覚」と言います)。鈴木さんの、多くのイベントがあって変化が多 いと、振り返った際に時間が長く感じられるというのはまさにこれに当てはまります、とのことでした。
鈴木光司さんは、毎日必ず、昼食後に昼寝を取ります。そうすることで午後からの活動に、新たな気持ちで元気いっぱいで取り組めるといいます。
久留米大学医学部教授の内村直尚さんによると、人間の脳は、午前2時と午後2時に眠くなるリズムがプログラムされており、午後2時前に短時間寝るこ とで、その後の集中力や意欲が上がり、時間を有効に活用できるとのことです。昼寝により午後の活動が高まり、さらにそのおかげで夜は質の良い睡眠がとれる という脳にも身体にもいい相乗効果が生まれ、起きている時間の中身が充実します。
その場合、昼寝する時間が大切で、深い眠りまで行ってしまうと逆にぼーっとしてしまうので、浅い眠りのうちに目覚めることが大事です。高校生10~20分、働き盛り30分、中高年以上40~50分が最適です。1時間を超えると逆効果になるので注意。