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函館市の老舗コーヒー豆店 ハイカラな街を支える香り豊かな一杯。

  • 2024年2月14日

道内でも早くから交易や漁業が発展、文化面での進展も進んだ道南エリアに多く点在する老舗の数々。そんな老舗を深掘りし、道南の魅力をお届けするシリーズ、「ぐるっと道南 老舗めぐり」。今回は、古くからハイカラな町、函館市の老舗にお邪魔しました。

函館駅の近くにある昭和7年創業、老舗のコーヒー豆店です。

店頭にあるのは、創業間も無く、アメリカから取り寄せたコーヒーの焙煎機。北海道で最も古いコーヒー豆の卸問屋として、豆を焙煎して売っていたといいます。

取締役の高橋一美さんに、お店のこだわりを聞くと…

高橋一美さん(取締役)
まず鮮度を一番大事にしています。

店頭に並ぶのは生豆。注文を受けるたびにそれを焙煎することで、最も香りが引き立ち、おいしさを味わえる状態で提供できるんです。

昭和の初め、東京で初めてコーヒーを飲んだ初代がその香りに衝撃を受け、地元・函館の人にも味わってほしいと創業。町の人たちが洋食などの西洋文化に親しんでいたこともあり、コーヒーも受け入れられていきました。

豆の販売先は全国各地のホテルや喫茶店に広がりましたが、どんなに量が増えても注文を受けてから焙煎することは変わりません。

高橋一美さん(取締役)
コーヒーというのはしこう品なので、やはりおいしくないと意味がない。原料もこだわりながら焙煎もきちっとですね、こだわって、老舗の企業として、100年を目指して、これからも頑張っていきたいなと思っております。

伝統の味を忘れぬよう初代が出したコーヒーを再現した復刻版も。今より、ほろ苦い味わいだそうです。

ハイカラな町の文化の一翼を担うコーヒー。函館に老舗あり!

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