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【ふるさと自慢】 北見市 「ハッカの歴史と蒸留体験」

  • 2022年12月12日

昭和初期にはハッカの生産量世界一を誇っていた北見市。「北見ハッカ記念館」ではハッカの歴史や当時使用していた道具を見ることができ、「薄荷蒸溜館」ではハッカを蒸留するプロセスを体験することができます。 (2022年8月放送) 

 

★肩書は放送当時のものです

ハッカはとても身近な存在

北見市ではハッカはとても身近な存在で様々な場面でミントが使用されています。「ミントティー」や「ミントウォーター」をはじめ、梅酒のようにミントをお酒に入れることで風味を楽しむことができます。
実は、私、柴谷は、ハッカ油を使用したハッカスプレーを日常的に持ち歩いています。ハッカスプレーは虫よけになりますし、マスクの内側に吹き付けると清涼感があり、気分転換にぴったりです。服にスプレーすることもあります。ルームフレグランスとして活用するのもおすすめです。

ミートクーポンと北見カクテルクーポン

さまざまなグルメがある北見市ですが、「焼肉のまち」としても有名です。そのルーツは諸説ありますが、昭和初期の国鉄北見駅の裏に屠畜場があり新鮮な肉が手に入りやすかったために焼肉文化が広がったといわれています。
そんな焼肉文化の歴史がある北見市には、「ミートクーポン」というものがあるんです。「ミートクーポン」は北見市内の取り扱い宿泊施設(2022年現在18施設)で宿泊した方だけが購入することができます(開催時期など詳しくは北見市観光協会HPをご参照ください)。通常よりも500~1000円ほどお得に北見焼肉のスペシャルセットを食べることができます。お越しの際はぜひ焼肉を食べて行ってほしいです。

他にも「北見カクテルクーポン」(期間限定)というものもあるんです。ミートクーポンと同じように宿泊した方だけがチケットを購入してお得にカクテルを楽しむことができます。北見市内には全国の大会で入賞するほどの実力があるカクテルバーが多くあり「カクテルのまち」ともいわれています。焼肉を食べた後はさっぱりしたミントのカクテルを飲んでみてはいかがですか!?女子旅のみなさまにもおすすめですよ。

写真:ハッカを使ったカクテル
★肩書は放送当時のものです

ハッカの蒸留体験ができます

私、浅井は、ハッカの歴史などを学べる「北見ハッカ記念館」と隣の「薄荷蒸溜館」で働いています。「薄荷蒸溜館」ではハッカを蒸留するメカニズムを実際に見ることができます。北見産のハッカを使用したアロマクリーム作り体験をすることもできます(施設では北見ハッカを使ったアイテムも多数取り扱っています)。小さなお子様だけでなく大人も楽しむことができます。気軽にお立ち寄りください。

ちなみに春先にはハッカの苗をお渡ししている時期があるんです。ハッカの苗を持ち帰られた方の中に、自分で大きく育てて後日見せてくれた方がいました。大切に育ててくれて、とても嬉しく思います。
また近隣の福祉施設では、栽培したハッカをサシェ(香り袋)にして届けてくれたことがありました。サシェはクローゼットや玄関などに置くだけで良い香りがして、身近にハッカを感じることができるアイテムだと思います。サシェを作るにあたっては福祉施設の中でコミュニティができていると聞いています。地域の特産品であるハッカが交流のきっかけになっていることも嬉しいですね。

写真:ライトアップされた北見ハッカ記念館
★肩書は放送当時のものです

「北見厳寒の焼き肉まつり」で極限のグルメを堪能!?

私、佐藤からは、冬の北見の観光についてお話します。例年2月上旬に行われている「北見冬まつり(※)」は寒さが厳しい北見の冬ならではのまつりです。雪像・氷像が並ぶほか、会場内には雪の滑り台が作られます。ステージイベントなども予定しています。大人から子供まで楽しむことができますよ。
また「北見冬まつり」の前日には、氷点下の中で七輪を囲んで焼き肉を楽しむことができる「北見厳寒の焼き肉まつり」が予定されています(2023年2月10日㈮18時~ 北見芸術文化ホール駐車場内で開催予定)。温かい飲み物がすぐに冷たくなったり、タレが凍ってしまうハプニングも、きっと忘れられない思い出になるはずです。温度計と一緒に記念撮影をしてみてはいかがでしょうか!?
まだいらしたことがない方はぜひお越しください。12月15日㈭よりチケット発売を開始します(当日券なし)。
※ここ2年間はコロナ禍で開催を見合わせています。

写真:北見厳寒の焼き肉まつりの様子

 

【編集後記】
歯磨き粉・アイスクリーム・お茶・つまようじ・入浴剤など、実は人々の暮らしにとても身近な存在でもあるハッカ。薄荷蒸溜館では施設で栽培した北見市産のハッカを天日干ししたものを見ることができ、蒸留のメカニズムを体験することができます。
ひとたびボタンを押せば自動的に「床掃除」「洗濯」「皿洗い」などができてしまう現代ですが、地域の特産品を通じて「モノ」のルーツや工程を知ることは旅行の楽しみ方のひとつなのではないでしょうか。
撮影に協力していただいたみなさま、どうもありがとうございました。

NHK旭川放送局:湊 英祐

 

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