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厚真の夏の味覚、ハスカップを食べ尽くせ!

  • 2023年7月7日

こんにちは!「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」胆振日高担当リポーターの内部明日香です。7月7日は七夕ですが、日本記念日協会に認定された「ハスカップの日」でもあるんです。その第一の理由は旬の時期だから。第二の理由は2つの花から1つの実をつけるハスカップの花言葉が「愛の契り」で、七夕の織姫とひこ星を連想させるからだそう。というわけで、作付面積日本一のハスカップのまち、厚真町に取材に行ってきました(^ ^)

ハスカップの収穫時期は6月下旬から7月中旬。現在、町では「厚真産ハスカップフェア2023」が開催されています!期間中、ハスカップ狩りを楽しめる農園が町内に12軒もあるんです♪

早速、そのうちの1軒を訪ねました。農園の土居琴恵さんにコツを聞きながら、農園収穫体験してきました!

土居さん「やさしくつまんで、ちょっとひねると上手にとれますよ」

内部「やさしいタッチですね!」

土居さん「はい。引っ張っちゃうと皮がベロってむけちゃうので、なるべく潰さないような触り方でコロコロ回しながらとります」

とってみると、触っただけなのにポロっととれました!優しく触るのが大切なようです。土居さんによると、こんなふうにすぐとれやすいのは完熟している合図だそうですよ♪食べごろの証(^ ^)ハスカップには酸っぱいイメージがありましたが、甘みもしっかりあって爽やかなおいしさでした!

土居ハスカップ農園 土居琴恵さん
「うちの農園は在来種なども含めいろんな種類のハスカップがあるので、隣の木でも形が違って、味も酸味が強いものやちょっと苦いもの、甘いものと色々あります。お客様には宝探しのように自分の好みの味を探してもらって摘んでもらっています。そういう魅力もたっぷりある個性豊かなハスカップを厚真に来て皆さんに知ってもらいたいなって思います」

そのままのハスカップを味わった後も、まだまだいろんな食べ方で楽しんできましたよ♪
ハスカップのまち厚真町では、昔からこんな食べ方も親しまれてきたといいます。

ハスカップのおにぎりです!びっくりですよねΣ(・□・;)
食べてみると、梅に近い感覚ですが、とってもフルーティー!
このおにぎりを提供しているお店の方に伺うと、町内では多くの家庭でハスカップおにぎりを作っているんじゃないかということでした。学校のお弁当として、ご飯の上にハスカップをのせていた人もいたそうですよ!それだけ日々の生活になじんだ存在なんですね!

そして…ハスカップの楽しみ方といえばスイーツも欠かせませんよね♪7月に入って、新スイーツが誕生しました!

ハスカップジャムの入ったあんこをパイ生地で包んだ、パイまんじゅうです!甘酸っぱいハスカップあんとバターの香りが絶妙にマッチしていました(^ ^)
このお菓子を考案したのは、ハスカップの生産者でもある山口善紀さんです。日本一の産地として、町を代表するようなハスカップみやげが必要だと以前から考えていたそうです。

実は山口さんは、厚真町を作付面積日本一のハスカップのまちにした立て役者とも言われているんです。その理由は厚真町限定で生産されるハスカップ「ゆうしげ」と「あつまみらい」にあります。

左「ゆうしげ」右「あつまみらい」

この2つを品種登録し、苗木を多くの農家に供給したのが山口さんだったんです!生で食べてもおいしいこの2種には期待が集まった上に、一度苗木を買えば自分の畑で自由に増やしていいという取り決めにしたこともあり、生産者がどんどん増えていきました。結果として、日本一の産地になったんです!このことについて、山口さんに伺いました。

ハスカップファーム山口農園 山口善紀代表
「ハスカップは手収穫なので、なかなか大量生産できないんです。なんとかこのハスカップを広めたいと思ったときに、一農園で作れる量は決まっているので、それだったらみんなで作ったらきっとおいしいハスカップをたくさんの人に届けられるんじゃないのかなと思ったんです。また、厚真町は農業が基幹産業の町と言われているものの、当時は日本一と呼べる作物がなかったので、ハスカップを日本一の作物にしたいという気持ちもありました。大好きな厚真町のことを多くの人に知ってほしかったんです」

厚真町とハスカップへの強い愛を感じました!
私が取材に伺った際、「ゆうしげ」はちょうど収穫に適した時期で、食べてびっくりするほどの甘さでした!このとき、「あつまみらい」は収穫に適した時期まであと少しというところでしたが、それでも甘さと爽やかさのバランスがよく、ぱくぱく食べてしまいました♪
山口さんは、今後は自分のところのハスカップだけでなく、町内のいろんな人が生産したハスカップを加工し、さらに多くの人に味わってほしいとおっしゃっていました!

みなさんもこの時期にハスカップ狩りを楽しんでみてはいかかでしょうか♪それでは!

私が前回取材を担当した、「知られざる室蘭のコンブ」についての記事もぜひご覧ください♪

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