コロナ禍で広がる教育"不平等"<番組内容>
ウワサの保護者会。今回のテーマは学校が再開して多くの人が感じているある不安について。
街中で学校や勉強について聞いてみると、オンライン授業や、学校の授業の進み具合で“教育に差を感じる”という声があがった。
さらに、実際に番組でアンケートを行い、中高生300人に聞いてみると6割が不平等を感じているという結果に…。
子どもたちからは「私の学校は復習に時間をかけているが、友達の学校は先に進んでいたりと授業の進みの差を感じる。」「コロナのせいで受験が心配。学校ごとの差ができていないかが不安」などの声があがった。
一体どんな不平等が起きているのか?取材する。ゲストは、麒麟の田村裕さん。

<ホゴシャーズの意見>
・同じ公立でもやりかたが大きく違う。ちょっと不安になることも…。
・オンライン授業などによって学校ごとの差を感じた。
また、家庭環境によっても休校中だいぶ違うだろうというのは感じた。
◇子どもたちは具体的にどんなことに差を感じているの?◇
子どもたちは具体的にどんな差を感じているのか?
アンケートの結果、オンライン授業など一斉休校中の学校の取り組み、休校明けの授業の内容や進み具合、最後に受験への準備という声が多かった。番組では学校再開後の授業のスピードが速いと感じている子や、塾に行っているか行っていないかの影響をこれまでより大きく感じる子の声を紹介した。

<専門家の意見>
・厳しい環境にある子どもたちの支援や教育格差に詳しい東京電機大学准教授山本宏樹さんが出演。
さまざまなデータから、災害が起きると明らかに教育を巡って格差が広がるという。
・オンライン教育に関しては、日本では文科省が4月の段階で調査したところ公立の小・中・高・特別支援学級で、双方向の授業ができたところはわずか5%しかない。

<尾木ママの意見>
・OECD PISA2018のデータによると、日本は専門的なリソースや、人材、準備時間、補助する人の4つの分野で全77の国と地域のうち最下位。オンライン教育のリソースは全く足りていない。現場任せになってしまった結果、このように大きな差が生まれる事態になった。
・休校明けの学校では、目先のカリキュラムを乗り越えようと必死になっている現状がある。しかし、それ以上に、子どもとの信頼関係をどう構築するのかということに重点を置き、どの子にとっても安心で安全な居場所になるように努めることに力を入れるべき。

◇子どもたちは具体的にどんなことに差を感じているの?◇
現役の先生を中心に4人の教師が集まり差や不平等について話し合った。
すると、公立中学校では教員のスキルに差があったり、各家庭で機材がなかったりすることで進まないという意見があった。
新型コロナウイルスの予防策などで余計に時間をとられ、ただでさえ厳しいのにより忙しくなっているという。
別の教師からは、授業時間が増え、教えるほうもダメになってしまわないかという不安の声も…。
さらに、子どもが授業をやってついていけること、いけない子で二極化しているのではないかという意見もあり、厳しい現状のなかでさまざまな差が広がっていることが分かった。

<専門家の意見>
・この問題の本質は、学校に予算や人が全く足りていないこと。
教師の数も10校に1人の割合でしか増えていない状態。ソーシャルディスタンスを確保して授業をしようと考えても、全く先生が足りていない。
◇“厳しい状況のなかでもできること”とは?◇
この厳しい状況のなかでなにができるのか?先生たちの座談会のなかではアイデアが…。
それが、分からないことは分からないと子どもがちゃんといえる環境づくり。教師が率先して分からないことを聞くことで分からないことを伝える環境ができるという。

<尾木ママの意見>
・「分からない」と伝えることを評価するような環境づくりをすると、教室全体の関心も高まり、理解力もあがる。
◇育つ家庭による深刻な教育への影響も…◇
番組が行ったアンケート調査では、母がコロナのせいで職を失った、塾のお金がきつくなった、収入が減って学校に行けなくなるなど、子どもたちから深刻な声が相次いだ。
さらに、実際に子どもたちからは、「友達が進学から就職に変えたと聞いた。専門学校に行こうとしていたが、親から変えてといわれた」など複数の声があがった。
こうした厳しい状況のなかで子どもたちを支援しているNPOを訪ねた。
経済的に困窮している家庭の子どもたちは環境が整わず、学ぶ意欲を失った子も少なくない。
一人の子どもに同じ指導者が長期間寄り添い、家族も一緒に目標を話し合うなど包括的な支援を行っている。
代表の李さんは、「保護者の収入が減っていく中で相談はより増えるのではないかと懸念している。過程全体を丸ごと支えていかないとお子さんの状況は改善しない。当事者の声を聴きながら丁寧に支援していきたいと考えている。」という。

<専門家の意見>
・ひとり親家庭や、生活困窮層の糧、あるいは外国にルーツをもっている家庭などではしんどい状況がある進学を断念するとか学べないといった話がでていて大きな問題だと感じている。
・一斉休校に関してもっと改善できなかったのかと感じている。イギリスでは、医療関係者の子どもとか教師の家族に対し、しっかりと学校が面倒をみた。日本は一部の自治体にとどまってしまったため、もっとなんとかならなかったのかと思う。
・格差は将来的にみると税収が下がったり、社会保障費が増大したりと、社会全体に影響を与える大きな問題。今後格差が広がれば広がるほど見えなくなるため今のうちにしっかり手当をしておくことが大事。
<尾木ママの意見>
・子どもたちが教育格差について訴えている現状は大問題だと感じている。
もっと教育にお金をつぎ込まなければ、我が国の未来は危ういと感じている。
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク
コロナ禍の気づき 学校にどう生かす?<番組内容>
突然の長期休校にその後の分散登校など、かつてない経験で学校の大切さに気づいたり、もっと変わってほしいと思ったりしたことはありませんか?
そんな気づきをこれからの学校にどう生かせるのか、教育学者の苫野一徳さんとともに考えた。
休校中から学校再開後に変化した子どもの様子と保護者の思い
大変だった休校や分散登校。しかし、悪い面だけでなく新しい気づきもあったという保護者や子どもたちもいた。
しろくまくん(中3)
・ふだんは集団が苦手で学校に行くのがつらかったしろくまくん
・分散登校で人が少ないと、教室で勉強するときに聞こえてくる周囲の声や音も少なく、集中できた
もみのきさん
・不登校中の中2の長男は、学校に行くことができないが、勉強はしたいと思っていた
・休校中は教室に入らなくてよく、課題を受け取る決められた登校日も少人数ごとの登校だったため、息子は課題を取りに行き、3日間かけて取り組んだ
・「学校に行きたくないから勉強したくないわけではない。学びたい気持ちを受け止めてくれる場所があれば息子は学べる」ともみのきさん。

休校や分散登校で学びやすかったのはなぜ?
苫野一徳さん(熊本大学准教授 (教育学))
・教育や学びを考えるときの基本は、子どもたちには自分に合ったペースがあり、学び方や、いつどこで誰と学ぶのが良いのかなどということは、ひとりひとり全部異なっているということ。
・もみのきさんの長男は自分のペースでぐっと学びこむほうが合っていた
・しろくまくんの場合は周りに人がいると安心できなかった。

多様な学び方を求める保護者の声
・学校が苦手な子の保護者だけでなく、ふだん学校に通っている子の保護者からも、さまざまな学び方を求める声が上がっている
・さいたま市で、学校にいきづらい子に学べる場所を紹介したり、保護者の相談にのったりしている加藤文子さんが、市内の保護者に向けて行ったアンケートでは、「オンラインと併用ならばコロナに限らず他の病気の子にも希望が湧く」「登校は選択制などの配慮が欲しかった」などさまざまな意見が寄せられた

番組のアンケートでも・・・
・学校再開後もオンライン学習を取り入れてほしいという声があった

既に始まっているオンライン学習とオフライン学習のブレンド
苫野一徳さん(熊本大学准教授 (教育学))
・すでに公立の小中学校でも、オンライン学習を通常の授業と組み合わせて使っている例もある
・例えばオンラインをいかした数学のアプリを活用している授業では、AIが個々のペースに応じて問題を出題。知識の習得にかかる時間が一斉授業に比べ5~7割で済む
・先生も、生徒がどこでつまずいているかオンラインで確認でき、生徒に対しては、分からないところにしぼって教えるサポート役として接している
・浮いた時間で探究学習や学び合いができる
・オンラインとオフラインのブレンドは今後必ず広がっていく

画像提供 COMPASS
高校でさらに広がるオンラインとオフラインのブレンド
・さらに高校では、オンラインとオフラインをブレンドした多様な学校のあり方が広がっている。
・例えば、そのひとつの NHK学園高等学校 では、主に自宅でオンライン学習をしながら、テレビ会議システムを使い先生のサポートを受けながら学べるコースや、週に3日の対面授業を柱にして、オンラインでの教科学習も組み合わせて学べるコースなど、本人の学びやすいコースから選ぶことができる。
※NHK学園の取り組みについて尾木ママが語っています!
・VR入学式で注目を集めたN高等学校では、高校卒業に必要な単位取得のための教科学習は基本的にオンラインで行い、通学コースでは教科学習の枠を超えたプロジェクト学習やプログラミングの勉強などに取り組んでいる。

(C)N高等学校
オンライン配信を続ける!学校の取り組み
・熊本市立帯山西小学校の6年生のクラスでは、休校中に始めた授業のオンライン配信を学校再開後も続けている
・授業を見ているのはクラスのみかちゃん。学校に来るのがしんどいので、自宅で授業の様子を見ながら勉強している
・双方向でやり取りをしているわけではないが、みかちゃんは、雰囲気が伝わってくるのが良いという
・休校以前は、クラスで授業を受けることができず、放課後に受けていたが、オンライン配信になってからは毎日参加できるようになった

みかちゃん
「直接会わなくてもできるし、授業も(顔を)隠しながらだったら入れるし、休み時間や授業中もみんなが話し合っている様子も感じられるから一人のときよりはこっちのほうがいい」
・一人で勉強していたときと違い、クラスの友達の発言を聞いて刺激を受けて考えることもあるという
遠藤洋路さん(熊本市教育長)
「教育活動の中でみんなでやったほうがいいものと個別でやったほうがいいもの、一人一人の性格、特徴に合わせていろんな学び方ができる。それが新しい時代の学校像の一つだと思います」

どうなる?これからの学校
苫野さん
・「みんなの環境が整わないと(オンライン学習などを)やらない」という考え方では、環境が整っている子や塾でオンライン授業を受けられる子は先に進めるが、そうでない子が教育を受ける機会を失ってしまう
・「困っているところにより厚く」という“適正配分”の考え方に基づいてこれからは進めていく必要がある
尾木ママ

・在宅でオンライン学習をする上での注意点は家庭を学校にしないこと。本人のペースで学べるようにすること。
・これからは、子ども主体がキーワードになる
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク
安全に楽しむアウトドア<番組内容>

今回のテーマは、「安全に楽しむアウトドア」。
キャンプに興味があるけど、どうやって始めたらいいのか分からない!
ケガや事故が心配、虫が苦手!など、さまざまな疑問や悩みに答える。
【キャンプしたいけどどうすれば・・・あやめさんの場合】
ホゴシャーズのあやめさんは、キャンプをしたいという中1の長男のために道具はそろえたものの、実行できないでいる。そのワケは?
「ほんとに初級なので、どんなものが必要か。ケガしたときに対応できるのか、へんな虫に刺されたときとか、クマが出たらどうしようとか、心配ばかりしてなかなか一歩が踏み出せない…」

【ポニー家流キャンプ術の紹介】
身構えなくてもキャンプを楽しめるという「日帰りのキャンプ」のやり方を、ホゴシャーズのポニーさんが教えてくれた。
出発は朝8時。早くに出発することで、子どもたちが遊ぶ時間を確保できるという。向かったのは、車で1時間半ほどのキャンプ場だ。
食器類などは100円ショップでそろえ、調理器具や調味料などは家にあるものを利用する。また、お昼ごはんには、家で握ってきたおにぎりを使って「焼きおにぎり」を作ったり、餃子の皮を使った「ミニピザ」を作ったりするなど、簡単に出来る食事を用意。子どもたちも積極的に楽しんで手伝うという。

【キャンプを始めるには・・・スタジオ専門家からのアドバイス】
滝沢守生さん(アウトドア雑誌編集者。親子でアウトドアを楽しむやり方などに詳しい。)
・近場のキャンプ場から始める。
キャンプではやることが多く、慣れていないと手間取るので、時間に余裕を持つといい。
・道具は自宅にあるものを利用する。
例えば、卓上コンロなどふだん自宅で使っているものがキャンプでも使える。アウトドア専用の道具は、キャンプ経験を重ねていきながら、少しずつ納得のいくものをそろえていくのがよい。少々値は張るが、ふだん使いもできるし、丈夫で機能性が高いので、長く使える。
・虫が苦手なら、季節や場所を選ぶ。
例えば、春に大量発生する羽虫は湿気の多いところに多い、夏に悩まされる蚊は風通しのいいところでは少ないなど、季節や場所を選ぶことで苦手な虫を回避できる。
・ケガや事故を防ぐために、常に子どもを自分の視界に入れておく。
「ここからここまでで遊んでね」と言い、遊んでいい場所を限定して事前に伝えるよりも、「ちゃんと見ているからね」と子どもに言うだけで、子どもはちゃんと理解して、親の目が届く範囲で、自分で行動範囲を決められるという。実際に子どもが遊ぶ際には、常に親の視界の中に入れておくようにするのは、忘れずに!

【コロナ対策に取り組むキャンプ場】
長野県中川村にあるキャンプ場では、感染リスクを避けるために、さまざまな対策を行い、利用者に向けて動画も作成した。
動画では、共有スペースではマスクや消毒液を使い、炊事場では調理をせず、水をくむだけにするなど、対策を伝えている。一方、自分のキャンプサイトでは他者との距離を保てるため、マスクを外してリラックスできるという。
環境に負荷をかけないキャンプのやり方も紹介している。

動画を作った、キャンプ場代表の久保田雄大さん。
「この機会に環境にインパクトを与えないスキルを覚えてもらいたい。他者や環境に配慮するアウトドアマインドが普及していったらいいなと思う」
コロナ対策をすることが結果的に周囲への配慮の気持ちにつながるという。

【自然体験からの学び】
野外教育の専門家 岡村泰斗さんに伺った。
「自分中心の考えから自然中心・相手中心の考え方になる。自律心・他者への思いやり・環境や社会への配慮ができるようになる。」

【遠出をしないで自然を楽しみたい!】
滝沢さんが、ホゴシャーズのバジルさん親子に身近な自然を楽しむ方法をアドバイス。

自宅の庭や道端でも目線を変えるとさまざまな自然に気づけるという。
また、テーマを決めると、子どもは自然をよく見ようとする。

滝沢さんおすすめの、「子どもと外に行くときに持ち歩く道具」を紹介。
いきもの観察をする際に、いろんな角度から見られる透明の瓶、飲む以外に手洗いや熱中症対策で使う水、ちょっとしたケガをしたときや、トゲなどが刺さったときのためのばんそうこうや毛抜き、消毒液、敷物、タオル、小型ナイフなど。

滝沢さんは、身近な自然に目を向けることで災害時の行動を考えるきっかけにもなるという。どこに危険な場所があるか、どこに逃げれば危険を避けられるのかなどが分かるからだ。

尾木ママ「アウトドアを楽しむ子どもたちの笑顔がすばらしい。自然との向き合い方とか、兄弟や姉妹でどうお互いが力を発揮していくのかとか、生きる力が備わってくる。人間性が豊かになり、優しい心になれると思う」
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク
どうしよう...子育て方針の違い<番組内容>
今回のテーマは、「夫婦の子育て方針の違い」。
勉強、しつけ、習い事など、夫婦の間で方針が違って、悩むことは多い。

番組には、ホゴシャーズから「夫婦の子育て方針の違い」について、さまざまな悩みの声が寄せられた。
そこで今回、どうすれば解決できるのか、専門家にアドバイスを聞いていく。
大日向雅美さん(恵泉女学園大学 学長 子育て世代の夫婦の悩みに詳しい)
・夫婦間で、子育て方針の違いがあるのは、当たり前。子どもがいない時はそれが新鮮なのだが、いざ実際に子育てをするとなると、子どもに与える影響を深刻に考える。そのため、パートナーを許せなくなり、笑えなくなる。

【子育て方針の違いに悩む家庭・・・ゴンズイさんの場合】
ゴンズイさんは、中2と小5の男の子を育てるお母さん。年の離れた長女もいる。
次男が夢中になっているのは、パソコンでゲームをしたり、動画をみたりすること。
ゴンズイさんは、「家ではやりたいことをやってほしい」と考え、好きなことをさせている。
一方、夫は、ゲームを1時間やったら休憩させるなど「ルールを守らせたい」タイプ。

長女が小学校にあがるころ、子育て方針を巡って衝突が起きた。
「忘れ物が許せない」夫と、「それぐらいしかたない」と思うゴンズイさん。
大ゲンカに発展したこともある。

ゴンズイさんとしては、夫が子どもに対して、愛情を持って口出しをしていると理解しているが、「もう少し口を出す回数が少なくてもいいんじゃないか」と考えている。
しかし、最近は衝突を避けるため、お互いにあきらめているという状態。
解決策
【専門家の見解】大日向雅美さん

・お互いの考えや思いを出し合って、その考えに至ったプロセス(過程)を伝える。
※例)
ゴンズイさん「子どもに自由にさせたい」→「子どものころ、家庭が厳しかったのが窮屈だった」
夫「ルールを守らせたい」→「社会に出るために、ルールは守る必要がある」
・パパとママが正直にぶつかる姿を見るのも、子どもにとって大事。
・暴力や、相手の人格否定はNG
・感情的になるのはいけないが、「感情を込めて人と接する」ことで、子どもの心が豊かになる
・家族で一致させたいルールを、2つ~3つだけつくる。それ以外は違いがあったほうがいい。
【尾木ママの見解】
・子どもに関わるルールを作るとき 子どもも参加したほうがいい。
【子育て方針の違いに悩む家庭・・・うめさんの場合】
うめさんは、ゲームに賛成・反対で夫婦の間にすれ違いが続いている。
妻は、視力や、学力の低下などが心配で、「ゲーム禁止」の方針。
しかし、実はうめさんは、月に一度、自分の実家で、子どもたちとこっそりゲームで遊んでいる。
子どもにとって、ゲームを妻に秘密にしている状態がいいものか、心配。

解決策
【尾木ママの見解】
・「ゲーム禁止」にこだわる理由があるはず。
・話し合いがうまくできていない背景がつかめるとよい。
【専門家の見解】大日向雅美さん
・妻ともう一度向き合ってみては?
「1ヶ月に1回、うめさんの実家ではなく、家でやらせるのはどうか」
「1ヶ月に1回ぐらいなら、視力にも影響しないし、ゲーム依存症にもならないだろう」
などと話し合い、妻ときちんと向き合って話し合ったらどうか。妻は人生は分かち合う同志。
・話し合いができなくなった背景は、もしかしたらゲームではない可能性もある。
・妻を、名前で呼ぶと夫婦の関係が改善した事例もある。
【夫婦で話し合おうとするとすぐ口論になってしまう!・・・和牛さんの場合】

大日向さんおすすめ!
「口論になってしまい話し合いができない夫婦」へ解決策
[1]「話す人」「聞く人」の役割を夫婦で決める。

[2] 話す人は思う存分、話をし、聞く人はその間、一切口を挟まない。
[3] すると、話し終わった人は、時間が経つにつれヒートアップした気持ちが落ち着き、「ちょっと言い過ぎたかな」「今日は話を聞こうかな」という思いが自然に出てくるという。

[4] 次に、役割を変える。
[5] 交代する間隔は、日替わり、もしくは午前・午後に分けるのがオススメ!

夫婦の関係改善のきっかけに、お試しを!
【夫婦で話し合いが持てた例・・・ミーアキャットさんの場合】
ミーアキャットさんは、小1の長女のお母さん。しつけ方の違いで夫婦間でたびたび衝突してきた。
夫は、「しつけのためなら、強く叱ることも必要」と考える一方、ミーアキャットさんは、「丁寧に話しながら、しつけをしていきたい」と思っていた。
お互いのしつけ方に不満を持ち、ケンカが勃発。

ケンカは、娘の前ですることもあったという。
このままではマズイ、と夫婦で初めて、しつけについて話し合った。
そのとき、「たとえ、考え方が違っても、お互いの言い方や、やり方を否定し、ケンカをするのはやめよう」と約束した。

それからは、ミーアキャットさんは、夫の言い方を否定せずに、対応するようになった。
【専門家の見解】大日向雅美さん
・ゴチャゴチャした状態こそ、人生であって、それが「家族する」ということ。
本当に大事なことは、そのゴチャゴチャした状態から逃げないこと。
・違いがあって当たり前で、正解はない。「家族する」ことは、とてもすてきなこと。
【尾木ママの見解】
・堅苦しく考えずに、ぶつかり合いもあれば、前進もしていくという関係でよいのでは!
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク
要注意!学校での熱中症<番組内容>
※熱中症について詳しく知りたい方はこちらのサイトもおすすめです!
「NHK健康チャンネル 【特集】誰にでも起きる熱中症!原因・症状・予防・応急処置まとめ」

https://www.nhk.or.jp/kenko/special/netyusho/sp_1.html
今回のテーマは、「熱中症」。
新型コロナウイルスが襲った2020年の夏。
真夏の時期の授業や、マスクの着用など、子どもたちは、これまで以上に熱中症のリスクにさらされている。

番組には、ホゴシャーズから「学校での熱中症」について、さまざまな不安の声が寄せられた。
どうすれば、この夏を乗り越えられるか?専門家にアドバイスを聞いていく!
ホゴシャーズの声【1】
「もし熱中症になっても、先生に気づいてもらえないのではないか?」
八木利津子さん(桃山学院教育大学教授・元養護教諭)
・先生の立場からすると、授業中や集団の中で、熱中症を見分けるのが難しいことはよく分かる。
特にマスクをしていると顔の半分が隠れるため、表情が読みとりづらい、という声をよく聞く。
・小学校低学年は、遊びや運動に夢中になるので、自分で熱中症の症状に気づきづらい。また、語彙力が少ないので、自分の体調を周りに伝えづらい。
・中学生になると、周りの目を気にして、「保健室に行くこと自体が恥ずかしい」と遠慮してしまう子もいる。
解決策は?
・事前の予防策を考えておくことが大切。
・体調が悪くなったときのサインをあらかじめ決めておく。指の角度で体調の良さ、悪さを表すなど。
・授業の合間に、換気・水分補給・健康観察の3セットを行う時間を作る。その際は、マスクを外して表情を見る。

熱中症の主な症状とは?
田中英登さん(横浜国立大学教授・熱中症に詳しい)
・気温と湿度が高い時期に、「頭痛、ふらふらする、吐き気がする、顔が真っ赤になる」などの症状がでたら、熱中症を疑う。
・顔が赤くなったら、体温が相当高くなっている証拠。脳の温度が高くなる可能性があるため、特に危険な状態と思ったほうがいい。

ホゴシャーズの声【2】
「コロナによる休校が続いたことで部活顧問の「遅れを取り戻す!」という熱度が高まっていると思います」
部活を行う際、どんなところに気をつければいい?
田中さん
・日本スポーツ協会の「熱中症予防運動指針」を参考にする。
※詳しくは、下記の「日本スポーツ協会」ホームページをご覧ください。
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid922.html

田中さんおすすめ!熱中症対策法
[1] バケツに水をためて、3分くらい手をつける。それだけで体温が下がる。(部活動の際におすすめ!)
[2] 朝食をしっかりとる。脱水や脱塩を防ぐ効果がある。
[3] 家の中で、ときには冷房を切って、適度に汗をかく機会を作り、暑さに強い体をつくる。

・手のひらを冷やす熱中症予防法について、詳しくは、下記のページをご覧ください。
※関連する記事はこちら。
「NHK健康チャンネル 超お手軽な熱中症予防法を大公開!~『金のベンリ堂』」
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1018.html
・手のひらには、AVAと呼ばれる血管が通っており、そこを冷やすことで“体温低下効果”が得られるという。
・「首・脇の下・そけい部」を冷やすよりも、「手のひら・足の裏・ほほ」を冷やしたときのほうが、体温が低下したという研究結果も。
・冷やすときは、氷や保冷剤などの冷たすぎるものより、15℃ほどの水が最適。
※「手のひらを冷やす」方法は、症状が起きる前の予防法です。もし、すでに熱中症が疑われる症状が出ている場合には、手のひらだけでなく、首・脇の下・脚の付け根を含めた全身を速やかに冷やすことが重要です。呼びかけに応じないなどの緊急時には救急車を呼び、適切な医療処置を受けるようにしてください。
ホゴシャーズからの声【3】
「冷感タオルなどを許可してほしい。スポーツドリンクが禁止なので不安。」
田中さん
・冷感タオルについては、「普通のタオルを水で冷やして拭く」ことで代用できる。
・スポーツドリンクに関しては、通常の学校生活を送る分には必ずしも必要ではない。ただし大量の汗をかいた場合、2時間以上連続して運動した場合などはスポーツドリンクが有効。
ホゴシャーズの声【4】
「真夏に制服で通学することが心配」
八木さん
・制服の下に、綿100%のシャツを着ることで、汗を吸うようになり、熱中症対策になる。
・学校は、制服やポロシャツでの登下校を認めるのがいいのでは。
・PTAを通じて「学校保健委員会」に議題をあげて、校則を変えられないか話し合うのもよい。
ホゴシャーズの声【5】
「マスク着用しながらの授業、登下校などが心配」
そもそもマスクにはどんなリスクが?
田中さん
・マスクをつけることで、マスク内の空気が暖まり、吸い込む空気の温度が上がることで、熱負荷がかかる。
・さらに口腔内の湿度が高まることによって、喉の渇きに気づきにくくなり、脱水症状の危険性が増す。
学校生活におけるマスク着用について、感染症の専門家の小児科医・森内浩幸さんに意見を聞いた。

長崎大学病院 小児科医 森内浩幸さん
まずはマスクがどんな効果をもたらすのかを知ることが一番大事。マスクについては、「2メートルより近い距離で対面で会話する場合、大きな声を出したりたまたま咳やくしゃみをしたりしたときに生じる飛沫による感染を防ぐ」効果がある。
それを踏まえると、登下校、通常の体育、通常の教室でも子どもたちが全員前を向いて着席している場合は不要。ただし通常の授業であっても、低学年のクラスなどで、すぐ隣の子とついついおしゃべりをしてしまう、という状況ならばマスクを着用しておくほうが無難。その地域における流行やクラスの状況に合わせ、校医や養護教諭の先生と相談しながら、決めるのがよい。
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク
スッキリ!子どもの睡眠改善!<番組内容>
長期にわたった休校をきっかけに、多くの子どものたちの睡眠習慣が乱れた。
保護者から寄せられたさまざまな悩みの中には、疲労感や食欲低下など子どもの体調不良を訴えるものも。

そこで今回は、40年以上 子どもの発達や睡眠について研究・治療を行ってきた小児科医の菊池清さんに改善法を教えてもらった!

●子どもの睡眠の乱れの改善法[1]「毎朝同じ時刻に起きる」
毎朝同じ時刻に朝の光を浴びると、全身の体調をコントロールしている「体内時計」のリズムが整う。
すると、朝はスッキリと目覚め、夜は眠気を感じられる体になっていくという。

●子どもの睡眠の乱れの改善法[2]「漸進(ぜんしん)的筋しかん法」
体の一部に力を入れて緊張させたあと、一気に力を抜くことで心身をリラックスさせるテクニック。
寝る前に行うと、眠気を誘う効果が期待できる。
通常、手から足まで全身の各部位に対して行うが、今回は子どもでも簡単にできる3つのやり方を紹介!
※心臓疾患、高血圧、てんかんなどの病気のある方は、医師に相談の上、行ってください。
【基本姿勢】
・いすに浅く腰掛け、両足を肩幅程度に開く。
・ひざの角度は約90度。足の裏全体が床につくようにする。

[1]手のリラックス(2セット)
・前かがみになり、握りこぶしを縦にして息を吸いながら8割ほどの力で5秒間、手のひらを握る
・手のひらの感覚に集中する。

・5秒たったら息を吐きながらストンと力を抜く
・このときも、手のひらの温かい感じや、ジーンとした感覚に集中する。
・20秒たったら同じ動きを繰り返して終了。
[2]肩のリラックス(2セット)
・息を吸いながら、5秒間グーっと肩を上げる。
・肩の感覚に集中する。

・5秒たったら息を吐きながらストンと力を抜き、肩の感覚に集中。
・20秒たったら同じ動きを繰り返して終了。
[3]上半身のリラックス(2セット)
・こぶしを軽く握り、ひじを曲げて脇を締める。息を吸いながら肩を上げ、腹筋や背筋にも力を入れて5秒間キープ。
・上半身全体の感覚に集中する。

・5秒たったら息を吐きながらストンと力を抜き、太ももに手を落とす。上半身全体の感覚に集中する。
・20秒たったら同じ動きを繰り返して終了。
●その他の改善法【中高生向け】

「寝る前 子どもに目覚まし時計の時刻設定をさせる」
⇒起きる時刻を子ども自身が決めることで、親に頼らず、自分で起きようという意識付けができる
「朝 子どもの好きな音楽をかけて起こす」
「朝食を必ず食べさせる」
⇒食事で胃腸を刺激するとさらに目覚めを良くすることができる。コップ1杯の牛乳やヨーグルトなどでもOK。
●【小学生以下向け】

「夕食&入浴を寝る2時間前までに済ませる」
⇒食後は胃腸が働くため、また入浴後は体の熱がひくまでに時間がかかるため、しばらく寝付くのが難しい。2時間ほどたつと、睡眠に適した状態になる。
「模擬時計の利用」
⇒子どもが時間を管理する力が未熟な場合、「寝る時刻」「起きる時刻」の時計の絵を描かせて目に見える形にすると、就寝・起床のリズムが身につきやすい。その他にも、「お風呂」「宿題をする」「明日の準備」「学校に行く」などの時刻の絵を足すのもOK。

「朝のごほうび」を約束する
⇒朝ごはんに好物を入れる、デザートがあるなど、早く眠れたら翌朝「ごほうび」があることを伝える。
小学生以下の子の場合、まだ体力がなく、無理やり起こすと睡眠不足で体調を崩してしまうことがある。
朝早く起こすことよりも、夜早く寝かせることから始めるとよい。
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク
親が知らない子どもの本音と「その後」スペシャル<番組内容>
今回の「ウワサの保護者会」はスペシャル企画!
番組が始まった5年前に出演してくれた親子の、「その後」を取材しました。
そこには、子育てのヒントがたくさん詰まっていました。

【1】ホゴシャーズ ヌーさんの娘、あおいちゃんから飛び出した本音!
~「長女ならではの つらい思い」と「その後」~

●2015年4月16日放送回で・・・
小学5年生だったあおいちゃんが、友達2人と一緒に「母に言いたいことは?」という取材に応じてくれた。
3人の共通点は、「長女」であること。
あおいちゃん「月に1回ぐらい、お母さんと一緒にお出かけしたい。2人きりになりたい。」
3人から飛び出したのは、我慢していた「切ない本音」だった。
・できるだけ寝るときに私のほうを向いてほしい。いつも弟とか妹のほうを向いている。
・そんな気持ちは、お姉ちゃんになっちゃっているから、恥ずかしいからお母さんには言えない
・申し訳なくて言えない
・遠慮して言えない

●それから5年。「その後」を取材させてもらった。
高校1年生になった3人は・・・
・今は普通に1人で部屋で寝ているし、だいぶ独占欲すごかったなって感じ
・布団の中でこっち向いてないって言っていたけど、逆に今は、こっち向いてたら嫌だ
そして、お母さんへのこんな感謝の思いも飛び出した。
・最近もうお母さんにあんまり不満がなくて、受験の時とか一緒にすごい頑張ってくれたから、ありがとうっていうのはあります
・妹がいるので、本当は公立高校じゃなきゃいけなかったんですけど何度か結構お願いしたら、結局私が行きたい私立に行かせてくれた。
・受験勉強の時に、夜まで遅くになっちゃうけど、それに合わせて布団を敷いてくれたり、夜食も出してくれたりした。

ヌーさんは、「お母さんと2人きりの時間が欲しい」という気持ちを聞いた後、見直さなければいけない、と気づいて、意識的に1対1の時間を作るようにしたという。
ヌーさん「じゃあ今日カフェでも行こう。ちょっとお母さんおごっちゃうよ。って、
なんとかペチーノみたいな、ああいうのを飲んで。
そうすると『実はさ、今日さ』とかって話してくれた。2人きりって大事なんですね。」

実はヌーさんは、5年前この番組に参加するまで子育てをつらいと感じていたそう。
・自分が警察官をしていたっていうこともあるせいか、お母さんっていうのは道徳的・模範となるべき存在で、朝早く起きないと…夜早く寝させないと…と、
子育てについても“ちゃんとしなければいけない”と思っていた。
・でも、子どもって全然思い通りにいかなくて、“お前の子育てが悪いんだ”と言われているような気がしちゃう。勝手に自分でストーリーを作って。
・「子育て向いてないな、私」といつも思っていました。

ところが、この番組で、他のホゴシャーズが取材VTRで素をさらけ出しているのを見たり、悩みを共有したりすることで、「私バカみたい」「かっこつけなくていいんだ」「子育てにプライドはいらない」と思えたという。
子どもに対しても、「将来この子がきちんと巣立ってもらえればいい」「健康でいてくれればいい」と、思うようになり、考えが変わっていったという。
ヌーさん「だから子育て、今になって本当に楽しい。楽しんでいます。」

●この取材VTRを見た尾木ママは・・・
★ヌーさんは、すごいなと思う。
子育て真っ最中に、子どもとの向き合い方を変えていって、子育てを楽しんでいる。
「子育てに対するプレッシャー」は、みんな誰もが持っている。
気負わないで、“子どもと一緒に生きていこう”と思えばいい。
★長男や長女は、親から「お兄ちゃん、お姉ちゃんなんだから、できるよね?」などと言われて、その「プレッシャー」はおとなが思っているより大きい。
★1日5分でいいから、子どもと1対1の時間を。
カフェに行かなくても、一緒にお散歩しながら、「ここのお花、きれいに咲いてきたね」とか、「ここの家、改築してるんだ」とか、たわいもない話でいい。
1対1で「聞き役」に徹することが大事。
「数学はどうなんだ、成績は上がってきたか」などの質問は、一切言わないこと。

【2】トウガラシさんの娘、みおちゃんから飛び出した本音!
~「予想外のビックリ発言」と「その後」~

●2015年12月17日放送回で・・・
当時、シングルマザーとしてひとり娘のみおちゃんを育てていたトウガラシさん。
ふたりはいつも、ラブラブだった!
トウガラシさんは、娘が興味を持った星のことを勉強し、星空検定にも一緒に挑戦するなど、本当に仲よし親子だった!

そんなみおちゃんから、予想外の発言が飛び出したのは、将来の夢を聞いたときだった!
みおちゃん「新しい、ひとり暮らしみたいな!なんか大変なことをやってみたい!」
スタッフ:お母さんがさみしがったら?
みおちゃん「いや、行くぜ!」

これを聞いたトウガラシさんは、スタジオで大号泣した。

●それから5年。「その後」を取材させてもらった。
トウガラシさん「収録終わって帰るときも、横断歩道とかでうわーって泣いて。少なくとも小学生のときはお母さんべったりというか。私のことしか見ていないと思っていたのが、私の存在なくていいんですか、ってなっちゃって。私はみおの存在が唯一だったのに・・・」
ショックを受けたトウガラシさんだったが、これを機に考えを変えたという。
トウガラシさん「それがきっかけで、本当は自立してみたいんだなとか、どんどん外の世界に出ようとしているんだなっていうのがわかって。子離れじゃないですけど。みおが何か自分でやりたいって言っていることを止めちゃいけないと思った。」

娘の自立を応援しようと決めたトウガラシさんに、ある日みおちゃんが学校からパンフレットをもらってきた。
それは、4泊5日、子どもたちだけで行く、北海道への体験旅行だった。
トウガラシさんは、寂しさを感じながらも、送り出した。
誰も知り合いがいないところに飛び込んだみおちゃんだが、初めての体験がたくさんあり、忘れられない思い出になっているという。

みおちゃん「船で1日かけて北海道に着いて、降りたあとがすごく大変で、陸が動いているみたいな感じで。森もすごい、“森”って感じ。もともとは本当に人見知りで、すごく不安はあったんですけれど、周りの人たちがすごい話しかけてくれたり、安心させてくれたりして。友人とかも増えたなって思います。」

今では、星空観察や野球観戦など趣味がたくさんあるみおちゃん。
イラストの道に進みたいと、専門の学校で学んでいる。
どんな大人になりたいか、聞いてみると・・・。

みおちゃん「お母さんみたいな人。料理もできて洗濯もできて、ちゃんと公平な判断ができる大人になりたいと思っています。」
●この取材VTRを見た尾木ママは・・・
★家が居心地がいい、というのはすごく大事なんですけど、外の世界で新しい体験をするのは、子どもにとっては、宝物!
★将来どんな大人に自分がなりたいのかという自分のキャリアのイメージというか、将来像がしっかりできてくる。
【3】すずらんさんの娘、せりなちゃんから飛び出した本音!
~「スマホの中身を見せたくない!」と「その後」~

●2015年10月8日放送回で・・・
5年前、すずらんさんは、「スマホの中身を見せたくない!」という娘にどこまで介入するか悩んでいた。
当時中学1年生だったせりなちゃんは、買ってもらったばかりのスマホを手放さず、1日3時間以上使用。トイレにも持って入る生活だった。
すずらんさんは、知らない人とつながったり、トラブルに巻き込まれたりするのではないかと心配で、スマホのやりとりについて質問していた。
娘のことをできるだけ把握したいと思いつつも、厳しいルールを作ることはしなかった。

すずらんさん「裏でスマホの内容を黙って見ればいいのかもしれないですけど、難しい年ごろでもあるし、親子関係を崩したくない」
●それから5年。「その後」を取材させてもらった。
・その後も、すずらんさんは娘を強制することなく、伝えたいことは伝えながらも、見守っていたという。
・すると、せりなちゃんは、受験のシーズンに入ったら、自分から勉強のときはリビングにスマホを置いていくなど、自分から規制を始めた。
なぜ、自分でスマホを規制するようになったのか、せりなちゃんに聞いた。
せりなちゃん「さすがにずっとスマホを使っていたら、目も痛くなるし、気づいたら充血しているとか、頭痛くなっているとか。それでもう、やめようって。自分でルール作りができるようになった。」

悩みながらも娘を信じて見守り続けた、すずらんさん。
しかし最近、せりなちゃんが「美容系の専門学校に進学したい」と言い出したとき、大きな悩みにぶつかったという。

すずらんさん「親として“大学に行く安心感”みたいなのが、むくむくと湧いてきた。
なので、ちょっと大学にと誘導した時期もあったんですけれど、一緒に専門学校を見に行ったり、話を聞いたりしているうちに、結構しっかりした考えを娘が持っているんだな、キラキラした世界だけを見て流されているんじゃないな、と思って
だったら自分の好きなことに時間を費やしたほうがいいんじゃないかなと考えが変わってきて。」

今は、娘がやりたいことを応援すると決め、前向きに相談にのっている。
すずらんさん「参考になるんだったら、自分の失敗談も何もかも全部話しちゃいますね。
子どもと一緒に成長していっているっていう思いがあるので。
逆に教わることのほうが、もう多いですし。
“そういうふうにしたら人生うまくいけてたのかも”なんてせりなを見て思うこともあるし。
やっぱり1番身近に相談しやすい、ちょっと人生経験ある人っていう感じで思ってくれれば、それでいいかなと思っていますね。」

●この取材VTRを見た尾木ママは・・・
★この5年間ですばらしい親子関係ができあがった
★思春期に入って「ルール作り」が一筋縄にはいかなくても、親は指針を示しているということが大事。
★思春期の子どもは、“自分を相対化して見る力がついてくる”ので、そのときに親がちゃんと見守っているということが大事
★すずらんさんが「子どもと一緒に親も成長していく」と言っていたが、親も子どもも、本当に一人の「人間対人間」として、尊重し合った関係を作るのが理想。

ぜひ、みなさんも、「お悩み」だけでなく、「悩んだその後」もホームページでお知らせください。
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク
オンラインが変える!学校教育<番組内容>
●文部科学省が“オンライン学習”を強く要望
長期に及ぶ休校でオンライン学習が注目される中、文部科学省は各教育委員会向けに説明会を開催。
ICT(情報通信機器)活用によるオンライン学習導入を強く求めた。

・使えるものは何でもつかう ―タブレットを配布せずとも、保護者のスマホ等も活用して導入を。
・できることから、できる人から ―全員の環境が整わなくても、できる人からやり始めてほしい。
・既存のルールに捉われず臨機応変に ―各自治体は既存のルールに縛られず迅速な導入を。
・何でも取り組む ―各学校は若手教師の意見なども取り入れてなんでも取り組んでほしい。
・文部科学省が公開している説明会資料
https://www.mext.go.jp/content/20200509-mxt_jogai01-000003278_602.pdf
●そもそも“オンライン学習”とは?
オンライン学習には、インターネットで調べものをする、メール等による指導、動画配信による指導、同時双方向でお互いに顔を見ながらやりとりをするなど、さまざまな形があります。
番組では渋谷区の公立小学校で3年前から行われている先進的なオンライン学習事例を紹介しました。
・チャットやメッセージ機能を通じて先生から毎日連絡事項が伝えられる。質問も自由に送れる!
・学習にインターネット検索やプレゼンテーションソフトを活用し、子どもの能動的な学習習慣を育む!
・問題アプリの自動採点により、先生は採点の手間が省ける。学習状況も一目で把握できる!
・オンライン上の“クラウド”を活用して提出物をみんなで共有!
クラスメイトの提出物も見られる!
●学校再開後のオンライン学習活用法は?
・授業中、画面で一斉に全員の意見を共有できる!
・複数のクラスをつないで同時に授業ができる!
・不登校の子もオンラインで学習に参加できる!
・遠く離れた専門家からも指導を受けられる!
・・・など、オンラインの活用法は広がっていくと考えられています。
★各学校新規導入時のアドバイス(高橋純さん・東京学芸大学准教授)
いきなり導入しようとせず、まずは先生同士でオンライン学習を体験しよう。
若手からベテランまで、みんなが環境の整え方を把握すれば、導入もスムーズにできるはず。
どうしても環境が整わない場合は、タブレットやパソコンの貸し出し、空き教室の利用、地域のパソコンルームの利用など、臨機応変に参加できる方法を検討しよう。
●“動画”もオンライン学習の一つ!
番組ではネット動画を見ながら折り紙やピアノに挑戦する小学生を紹介した。
一時停止したりくり返し見たりすることができる動画は、有効な学習ツールだ。
NHKも「
」で学びに役立つたくさんの動画を配信中です!
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク
長期休校 子どもたちの思い<番組内容>
新型コロナウイルスの影響で子どもたちの生活は大きく変わった。
学校に行けない、友達に会えない──。
そんな中、子どもたちは何を思い、どう過ごしてきたのか。
今回は、ゲストに哲学者・教育学者の苫野一徳さん(熊本大学 准教授)を迎え、「子どもたちの思い」をテーマに話し合う。
休校中の思いを子どもたちに聞いた。
いつきさん【中3男】
大好きな学校に行けなくて ずっとイライラしていた
最後の年なのに部活ができなくてつらかった
ゆうかさん【中1女】
休校になって ずっと友だちと遊べなかった
学校が再開して 前みたいに仲よくできるか心配
いきものさん【小3女】
先生に教わってないので 勉強を進めることができなかった
学校で授業のスピードが上がったら ついていけるか不安

【尾木ママ】「もし授業のスピードについていけなかったら、正直に速すぎる、わからない、つまらないと、先生に言っていいのよ。親も子どもが大変そうなら声を上げてあげてね。」
感染拡大により、「当たり前」の日常を奪われた子どもたち。不安や不満の声がたくさん寄せられた。
一方で、ふだんできないことに挑戦した子どもたちもいた。
料理好きのねいろさん、小学5年生。
休校期間中、お母さんの勧めで挑戦したのが、魚をさばくことだ。ネット動画をたよりに、探り探りさばいていく。
気づいたことは、ノートにまとめている。
「自分でやってみたほうがいろいろな発見があり、もっと他の魚をさばいたり料理をしたりしてみたい」

中学3年生のたまきさんは、理科の実験が大好き。
勉強中の滑車について、教科書だけではよくわからなかったので、自分で滑車を作り、実験をしてみた。
さらにそれをパソコンでレポートにまとめた。
好きなことをしているので、一日があっという間にたつというたまきさん。「自分の好きな勉強は、無理に覚えようとしなくてもさっと頭に入ってくる」という。


【苫野さん】「学びは、本当はとんでもなく楽しいしワクワクするもの。子どもは学校や大人から「あれをしなさい」「これをしなさい」と言われるうちに、勉強は嫌なものだと思うようになってしまう。二人の実践は、本来の学びの姿を思い出させてくれるものだと思います。」
子どもたちからは、他にもたくさんのメッセージが寄せられた。
がくほさん【小4男】
テレビや動画は見飽きて 他にやることがないから
ゲームをやるしかなかった
そうたさん【小5男】
何をすればいいかわからなくて ダラダラしてた
寝る時間が遅くなり 朝起きられなくなった

【尾木ママ】「家で自分で生活リズムを作るなんて、大人だってなかなかできない大変なことよ。乱れちゃっても仕方がないわよ。でも、学校が始まれば、ちゃんと戻るから大丈夫!」
持て余した時間を、こんな風につかったという女の子がいた。
お母さんの勧めで家族3人分の夕飯づくりを担当した高校2年生のみきさん。
お母さんから課された条件は、「予算は一週間で5千円。余ったらお小遣いにしていい」。レシピを研究し安い食材をさがす。
「切り詰めるのがゲーム感覚で楽しかった。一人暮らししても大丈夫、という自信がつきました。」


【尾木ママ】「みきさんは、お手伝いという実践を通して、生きる力をみがいたわね!!」

【苫野さん】「親御さんは、みきさんをみて、自分の子どもにもさせなきゃと焦る必要はありませんよ。みきさんの場合は、予算内で買うことをゲーム感覚でできたのがハマったので、子どもの気持ちになって、どうしたらやる気になるかを一緒に探してみてください。」
休校期間中に、苦手な運動にチャレンジした男の子もいた。
体育が苦手なこうきくん。
休校中、自分のおなかの肉を見てショックを受け、痩せようと決意。自分のペースでできるジョギングを始めると、汗をかく気持ちよさや運動の楽しさを知った。


【苫野さん】「体育に限らず、日本の教育は得手・不得手が如実にわかり、苦手意識を持つ子が多くなるんです。それで生涯運動嫌いになったら、もったいない話。こうきくんの例のように、自分のペースでできる多様性が、日本の教育にも求められますね。」
★補足情報★
苫野さんによると…
イモムシのようなモコモコした専用ウェアを着て行うラグビーや、せっけんの泡を手に付けてプレイするハンドボールなど、身体能力や障害の有無などにかかわらず、みんなで楽しめる競技を体育にも取り入れていこうという動きになっているという。
休校中は、家族で過ごす時間が長くなった。こんなメッセージが寄せられた。
ゆうすけさん【小6男】
家族全員 家にいるので みんなストレスがたまっていた
親や兄と ささいなことでケンカばかりした
はるとさん【小3男】
お母さんがイライラしていた よく怒って 八つ当たりされた

【尾木ママ】「同じメンバーが家の中でこもっているんだから、ぶつかるのは当然のこと。ぶつかったからといって、ウチはダメだ、なんて思わなくていいのよ。ごめんねって親も子も謝ればいいの。」
★尾木ママからのアドバイス★
植物を育てたり、ペットを飼ってみたり、他の生命体を入れてみるのも、家族のぶつかり合いをやわらげる一つの手よ。
一方で、こんなメッセージも。
りかさん【高2女】
学校で出た課題がわからなくて困っていたら 父が教えてくれた
うるさくてグータラな親だと思っていたけど ちょっと見直した

【苫野さん】「たとえ家族でも、見えているのは相手の一面でしかない、ということが発見できたわけです。その意識を持てたことは、これからの人間関係を築くうえでも、とてもいいことです。」
休校中、両親が仕事に行っている間、さくらんぼ農家のおじいちゃんの家で過ごしていたというあやたくんからもメッセージが届きました。
あやたさん【小5男】
おじいちゃんがサクランボのせんていを教えてくれた
田植えも教えてくれた。大変だったけど とても楽しかった
僕が知らないことを いっぱい知っているおじいちゃんはすごい

【苫野さん】「子どもは学校だけじゃなく、周りの大人から生活の中で学べることが非常に多いです。大人は、自分にも教えられることがあるという意識を持っているといいですね。教えるといっても、机に向かって勉強を教えるということでなくても、経験の幅を広げてあげるとか、本物を見せるとか、そういうことでもいいんです。」
休校中、こんな過ごし方をした女の子もいた。
小学6年生のななこさん、休校中は歴史にはまった。
これまでは、学校の宿題や3つの習い事で忙しい日々。
何かに熱中する時間を、なかなか取れないでいた。
時間がたっぷりできた休校中は司馬遼太郎に読みふけり、大河ドラマを毎日見て、さらには、オリジナルの小説を書くまでになった。
「時間があったからこそ集中できた。没頭しているものに詳しくなって、詳しくなっていくのがとっても楽しい。」

時間があったからこそ、好きなことに没頭できたななこさん。
とはいえ、時間があっても何もしない、という子の場合、親はどうしたら?

【苫野さん】「教育で大事なのは、「信じて、任せて、待って、支える」とよく言われます。すぐに没頭できることを見つけられるとは限らないから、待つことが大事。でも、放任するのではなく、支えることが大事で、大人は、新しい経験をさせてみるなど、「ちょっとしたおせっかい者」になる必要があります。」
続いて、子どもたちから、「大人に言いたい!」というメッセージを紹介。
ひよりさん【小6女】
9月入学や夏休みをどうするかなど 学校のことを大人だけで決めないで子どもの意見も聞いてほしい
ようすけさん【小5男】
夏休みをへらしたり 無理に授業を増やしたりしないでほしい
学校があるのは何のため?

【苫野さん】「学校や大人は、子どもたちに一方的に与えるのではなく、子どもたちの声を聞くことが大事ですね。
学校でも「先生も、困っているんだよ」と子どもたちに相談してこれからのやり方を一緒に作っていけば、子どもは立派な仲間になってくれるはず。」
最後に尾木ママから子どもたちへのメッセージ。

【尾木ママ】「子どもたちは、日本のどんな大人も遭遇したこともないこの異常事態を乗り越えるなかで、いろんなガマンをしてきたはず。それだけでも立派よ。この3か月の休校の経験は、きっと今後にいかせるはずよ!」
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク