2021年01月23日 (土)

いつから始める?性教育<番組内容>

今、子どもの性教育が注目されている。

その背景には、子どもの性被害防止への関心の高まりや、学校の性教育に不安を抱く保護者のニーズがあるという。一方で、アンケートをとってみると「子どもに性について話すことに抵抗がある」「親が伝える必要があるのだろうか」という声も多かった。

保護者はどう向き合っていけばよいのだろうか?

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今回のゲストは、性教育の専門家・村瀬幸浩さん
もともと保健体育科の高校教諭だった村瀬さんは、およそ半世紀にわたって性教育に携わり、現在も講演や執筆活動を行っている。

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子どもに性について伝える試み
タツノオトシゴさん家の場合~

小2の娘と5歳の息子がいるタツノオトシゴさん。子ども用の本棚に性教育の絵本や漫画を置くなど、家庭で性について当たり前に話せるような環境をつくっている。

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実は以前、タツノオトシゴさんは生理中で体調が悪かった妻のじゅりさんに対して気遣えず、傷つけてしまったことがある。このとき初めて、性の知識が足りないことを自覚し、子どもたちにも正しい知識を持ってほしいと思うようになった。実際、子どもがお風呂で生理中の母の体調を気遣うなど、性の知識が伝わっていると実感することもあるという。

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<村瀬さんのアドバイス>
・子どもに性について質問された場合、否定したりごまかしたりするのはNG!とっさに答えが浮かばないときは、「いい質問だね、調べておくよ」と言って、後で調べてきちんと答えてあげるとよい。
・子どもが知りたいことと、大人が答えなくてはいけないと考えていることが、大きく異なる場合もある。「どうしてそういうことを聞こうと思ったの?」と、子どもの疑問に寄り添うことが基本。
・思春期を迎えると、性について親に聞かなくなる。子どもが質問をしてくるうちにしっかりと向き合うことで、「性について話してもいいんだ」と子どもが思える信頼関係を築くことができ、トラブル回避につながる。

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日本の性教育の現状は?
~海外と比べて~

日本と海外の性教育に詳しい埼玉大学の田代美江子さん
性教育の国際的なスタンダードとなっている、ユネスコの『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』の訳者の一人である。

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日本の教科書は海外の教科書と比べて、性について学ぶのに必要な情報が足りていないという。
例えば、ドイツでは、8~10歳向けの生活科の教科書で、性交についてイラストや文章でしっかりと説明がなされているが、日本の学習指導要領には、「受精に至る過程は取り扱わない」との「歯止め規定」がある。

<田代さんの見解>
体や性は自分自身を形づくるもの。子どもが発達段階に応じて性について正しい知識を身につけることで、自分自身を大切な存在だと思えるようになる。すると、他者の権利も尊重できるようになり、よい対人関係にもつながる。
小さいうちから性をポジティブに捉える基盤を作ることで、深刻なトラブルを避けることができるようになる。


小学校における性教育の新しい試み

大阪市立生野南小学校の1年生の授業。
子どもたちは、水着で隠れる場所について確認した後、体の様々な部位を触られるとどんな気持ちになるかを考えていく。体を触られて嫌な気持ちになったとき、たとえ相手が身近な大人であっても「嫌だ」と意思表示をし、信頼できる大人に相談してよいということを学ぶ。

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<村瀬さんのアドバイス>
性犯罪の加害者にも被害者にもならないために、子どもにまず伝えたいのが「プライベートパーツ」、つまり「水着で隠れる場所(胸、性器、お尻)+口」のこと。
・そもそも体はすべてその人のものだが、プライベートパーツはその中でも特に他人が触ったり、触らせたり、見ようとしたり、見せたりしてはいけない部分。
・たとえ親であっても、お世話や看護で必要な場合以外に、子どもの性器やお尻をふざけて触ることは避けるべき。プライベートパーツを触ることが「好き」の表現だと教えてしまうことになりかねない。すると、体を触られても拒否できず被害者になったり、逆に相手が嫌がっているのに触ってしまい加害者になったりするリスクがある。


生野南小学校では、1年生から6年生まで「性・生教育」の授業が続いていく。
2年生では妊婦体験などを通して赤ちゃんについて学ぶほか、5年生では恋愛やDVについて、6年生では結婚や子育てについて考えていく。

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<性教育とは>
・性教育は自分と社会との関係について考えたり、人間関係をどう作るのかを学んだりするための重要な学び(尾木ママ)
・性教育は性器や性交についてだけではなく、家族とは何かというような大きなテーマを含む。そういうふうに考えて、勉強してみようかなと思っていただけると嬉しい。(村瀬さん)

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最後に・・・
<すでに思春期のお子さんがおられる保護者の方にも、村瀬さんからのメッセージ>
性教育を始めるのに、遅すぎるということはありません。親は子どもに対し「性についての疑問があったらいつでも聞いてね」と、子どもが安心して性の会話ができるという雰囲気や姿勢を示すことが大切です。そのうえで、性教育に関する本や、信頼できる性教育の動画やサイトを提示するのもよいでしょう。



END

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク


  
2021年01月16日 (土)

どうする?子どものSNSトラブル<番組内容>

ウワサの保護者会!今回は「子どものSNSトラブル」

今や、中高生はもちろん小学生もスマホを持つのが当たり前の時代となった。
そこで保護者を悩ませているのが、子どものSNSトラブル。

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子どもがSNSで思わぬトラブルに巻き込まれたときどうすればよいかを考える。


<尾木ママの意見>
・スマホ保有率は年々増え続け、子ども達にとってSNSは人間形成の場としても重要になっている。
しかし、子ども達のSNSリテラシーが追いつかずトラブル多発!親もじっくりと考えなくてはいけない。


<ホゴシャーズの悩み>
ネクタリンさん「自分が子どもの頃はなかったツールなので、具体的なアドバイスができない」
ユキヒョウさん「子ども(小5)にスマホを持たせたとき、トラブルに対応できるか不安」



◇子どものSNSトラブル[1] 息子がチャットで返信が遅いと責められた◇

ベルガモットさんの中2の息子はグループチャットで返信が遅いといつも責められていた。
自分にも事情があることを伝えるよう助言するが、状態は悪くなるばかり。

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悩む息子を見かねた父親は、結局スマホを没収するしかなかった。
息子はトラブルから解放されて安心したと話す。

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<ホゴシャーズの感想>
ネクタリンさん「子どもがスマホを取り上げられて安心したというのに驚いた」
ユキヒョウさん「子どもが困っていても、パッと取り上げることができるのか不安」


<尾木ママの見解>
・子どもたちの生活にSNSがどっぷりと入り込んできている
・スマホを取り上げたのは良い判断。いざというときは親が守ることが大切。



◇子どものSNSトラブル[2] “SNSいじめ”にあうことも・・・◇

カシューナッツさんの娘はグループチャットで中学1年から3年まで繰り返し悪口を書かれ続けた。

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親子喧嘩で偶然その事実を知ったカシューナッツさん。
しかし、話を聞いてなぐさめることしかできず、無力感にさいなまれた。

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カシューナッツさんは、どうしてSNSいじめに気付けたのか・・・?

カシューナッツさん「イライラした様子の娘と喧嘩が始まり、そこから話を聞いていくと娘が打ち明けてきた。」しかも「お父さんやお母さんに心配かけたくなかったから言わなかった」という。


<尾木ママの見解>
・親子喧嘩を通して偶然知ったというが、全然偶然ではない。必然となる、親子の信頼関係があった。だから、日常の生活の中の親子関係作ることが大切。
・信頼できる親子関係があれば、子どもからサインを出してくるはず。


子どもの変化に気付き、SNSでトラブルがあると分かったらどうすればいいのか?

◇「子どものSNSトラブル」に対して、親が注意すべきこと◇ 
<専門家の情報>
子どものSNSの問題に詳しい、兵庫県立大学環境人間学部准教授の竹内和雄さんからのアドバイス。

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[1] 1人で抱え込まない
先生やカウンセラー、いろんな人に相談をする。ただ、子ども自身が「こうしてほしい」という具体的な策を持っていることもあるので、まずは子どもの話を聞くことが大切。学校に相談する場合は、複数の先生に頼ることが重要。先生もまた一人で抱え込んでしまい、うまく解決につながらない場合があるからだ。

[2] SNS上で解決を目指さない!
文字だけでは自分の状況が十分に伝わらず、誤解がなかなか解けないことがある。
実際に会うことで、相手の抱えている事情がよく分かることもある。


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<尾木ママの見解>
・母親が弱気にならず覚悟を決めて動くことで、子どもの力にもなる。
・色々な相談窓口に頼ってほしい。解決の糸口は必ず見つかる。
・SNSトラブルの解決もリアルな“人との信頼関係”が基礎になる

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◇SNSについてのルールを作った学校◇

長野県にある松川高校にはスマホルールがある。
そこには「SNSに誹謗中傷を書かない」というルールも定められている。

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このルールを作ったのは、なんと生徒たち。きっかけは、学校がスマホの使用を禁止するかもしれないと告げたこと。授業中にスマホを触る生徒がいたためだ。そこで、吉村さんたちは学校側の動きを阻止するために、スマホのルールを作ろうと考えた。

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当時、同級生の間で度々SNSによるいじめが起こっていたことも、その理由の一つだった。
二人は、全校生徒を巻き込んで話し合いの場を作った。すると、実は、多くの生徒がSNSの誹謗中傷を目にしながら、何もできずにいたことが分かった。

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吉村さん「(誹謗中傷を)私も見た、俺も見たっていう意見はやっぱ出てきて、『変えなきゃ』って言ってる意見ももちろんいっぱい出てきた」
議論を重ねた結果、授業中にスマホを使わないようにすることだけでなく、「SNSの誹謗中傷もなくしていこう」という機運が生まれた。

ルールができて、およそ1年半。二人の志は、後輩達にも受け継がれている。



<尾木ママの意見>
・自分たちの問題は自分たちが一番分かっている。
ルール化し、それを守っていく事により学校のスマホ文化が根付いていく。
・トラブルを完全になくすことは難しい。だから、親子関係をどう築くのかが大事。
トラブルが起きても、相談しあえる親子関係があれば解決に向かっていく。



<SNSトラブルに巻き込まれた場合の相談窓口>

文部科学省 24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)
都道府県及び指定都市教育委員会に相談窓口が設置されています。
24時間子供SOSダイヤル「0120-0-78310」に電話をかけると、お近くの教育委員会の相談窓口につながります。
夜間・休日を含めて24時間対応しており、子どもも相談できます。

警察相談専用電話(#9110)
全国の警察本部などに相談窓口が設置されています。
警察相談専用電話「#9110」に電話をかけると、お近くの警察本部などの相談窓口につながります。その場で専門の相談員が対応する場合や専門の担当部署をご紹介する場合などがあります。




END

 

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2021年01月09日 (土)

反抗期 親はどうする?<番組内容>

今回のテーマは、“思春期の反抗期”

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ある日突然、子どもが暴言を吐くようになった!親をバカにするようになった…
思春期の子を持つ親なら、だれでも頭を悩ませる反抗期。親はどうすればいいのだろう?


【ホゴシャーズたちのお悩みは・・・】
はちみつさん 「『なんでなん?』となんでもしつこく絡んできて、親を論破しようとする」
ジュゴンさん 「もう、暴言を受けて傷つく母親状態」


◇娘が 『部屋に閉じこもってしまう』 しゃちほこさんの悩み・・・ 

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10センチほどしか開けてくれないドアの中に、声をかけることしかできないしゃちほこさん
なかなか会話にならず、思い切ってドアを開けて入っていいものかどうか悩んでいるという。


これに対してジュゴンさんも、高1の息子が食事のとき以外部屋から出てこないと同じ悩みを持つ。

◇思春期の子どもは、なぜ部屋に閉じこもってしまうのか!?

【専門家のアドバイス】
長年親と子のメンタルヘルスケアに携わってきた精神科医の加茂登志子(かもとしこ)先生によると・・・

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「思春期は、小さい頃に比べて社会が広がるぶん、自分と人を比較して自分への批判に過敏になったりするため、自分を取り戻す時間が必要になる」、ということだ。

*しかし高1男子の母ジュゴンさんには疑問が。
ジュゴンさん 「でも、うちの息子がこもっているのはどう見てもスマホなんです!」

【尾木ママのアドバイス】
尾木ママ 「高1なんて、いろんな興味や社会的な関心、体の悩みとかいっぱい出てくるから、ぐっと深入りしていく。親に言っても解決しないから、自分で悩んで友だちに相談したり、いろんな事をしているはず」

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しゃちほこさんの娘、ゆづきさんの本音は・・・
「宿題は?」などよけいなことを言われるので、リビングで家族と過ごすのは落ち着かないと言いながらも、以前はお風呂でお母さんに学校の話や悩み事を話していたという。今は時間が合わなくなってしまったが、お母さんとのお風呂は楽しかった。

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加茂先生親が自分に関心を持ち、話に集中してくれるのは、子どもにとって何よりのご褒美。リラックスするし、自信が高まる


◇では、思春期の子どもとのコミュニケーションを図るには?
・同じ趣味などがあれば、趣味の話をする。
・同じ趣味が難しい場合は、食事のときに、学校のことなどではなく料理のことなど気軽な話をするとよい。(だから、時には子どもの好きな食べ物を用意すると良いことも♪)



◇親子で、『衝突ばかりしてしまう』 はちみつさんの悩み・・・
小5のねいろちゃんは、最近急にお風呂洗いの手伝いを嫌がるようになった、
勉強を見ていても、売り言葉に買い言葉でヒートアップ!宿題を投げ捨てて行ってしまう。

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はちみつさん「自分が一番正しくて、自分が中心だと思ってる。他の人は全部分かっちゃいないやつらだと思ってるから、人ともぶつかるし親にもぶつかるし・・・」


◇ネガティブトークをなくそう!
加茂先生によると、
親子関係を良くするためには、3つのネガティブトークを減らすことが効果的だという!

・1つ目は「命令」。
命令は、親が会話の主導権を握り、子どもは支配された気分になるのでNG
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・2つ目は「質問」。
質問には、命令や否定のニュアンスが含まれることがある。
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・3つ目は「批判」。
批判は、子どもの自尊心を傷つけ、摩擦を増やしてしまうのだ。
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そして、ネガティブトークの代わりに、ポジティブトークを増やそう!
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◇この方法を実践するはちみつ家に、大きな変化が!
友だちとふざけてばかりで、なかなか勉強が進まないねいろさんに、はちみつさんはさっそく実践!

まず
「子どもの行動を言葉にする」というポジティブトークで、親が子どもに注目していることが伝えられ
「子どもがの言葉を繰り返す」ことで、子どもを受け入れ、理解していることを表現できる。

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…するとねいろさんは、集中して勉強を終えることができたばかりか、なんと、あれほど嫌がっていたお風呂掃除も、自分から始めてくれた!

ねいろさんは・・・
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はちみつさん 「最初は気持ち悪がられたけど、段々私も褒める事に慣れてきて。命令じゃなくて、『何々してください』とお願いする言い方を続けていたら、子どもも構えることなく素直にやってくれるようになりました」


【『ネガティボークをなくそう』を実践するポイント】
・この方法をやるのは、1日3分~5分でOK
「食事のときだけ」と限定して実践しても効果がある。


◇「褒めるところが見つからない」場合は、当たり前を褒めよう!
・子どもを褒めることが苦手な場合や、褒めるポイントが見つからない場合は、「当たり前のこと」を褒めると良い。  
例えば
 朝起きたら、「今日も起きれてすごいじゃん」
 夕飯に呼んで席についたら、「すぐ来てくれてありがとう」

加茂先生 「皆さんが本当に当たり前だと思っているところを一つ一つ取り上げて丁寧に褒めていくと、その行動は必ず定着していきます」



◇忘れないで!「安心感の輪」
思春期の子どもを見守るとき、覚えておいてほしいのが「安心感の輪」という考え方。
子どもは保護者から離れ冒険し、また戻ってきて安心する。それを繰り返しながら成長していく。

思春期になると、冒険や探索の範囲が広がり保護者から離れる時間も長くなるが、戻る場所があるからこそ、自立に向かっていけるのだ。

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【専門家のまとめ】
加茂先生 「思春期は、社会の中で自分がちゃんと生きていく土台を築いていく人生の中で特別な時期。ネガティブのところに目が行く日常をちょっと切り替えて「やっている」ところに目を向けるといい。

子どもが探索行動を始める時には背中を押してあげる。必ず戻って来るので、その時は抱きとめてあげる。心の中で自分が親だということをドーンと持っておくといいかなと思います」

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END

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク


  
2020年12月12日 (土)

これって過干渉?<番組内容>

今回のテーマは“過干渉”。
ホゴシャーズからは「自分は過干渉かもしれない」という悩みの声がたくさん寄せられた。

「長男(小1)が忘れ物をしないよう、学校の準備を毎日手伝っていました。子どもの自立を邪魔したのでしょうか?」
「長女(中1)は、華やかなグループに無理して入っているように見えます。『合わないのでは?』と伝えたのですが、これも過干渉ですか?」

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親は子どもにどう関わればよいのか?尾木ママ、専門家と共に考えていく!

〈これって過干渉? ホゴシャーズの悩み〉

カラスウリさん
長女(高2)の中学受験のとき、親としてよいと思う学校を強くすすめたら、キレてしまった。その反省から、長男(中3)の受験には関与しすぎないようにしていたら、妻から「もっと関わってよお父さん!」。その微妙なバランスが難しい。

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ディクディクさん
長男(中2)に対し、小学校低学年のころから、TODOリストを作っていた。宿題や習い事の課題など、子どもが学校から帰ってきてやることをまとめ、やらせている。その話をママ友にしたら「やりすぎじゃない!?」。でも、助け船を出すつもりでやっているから、いいんじゃないかなあと、もやもや・・・。

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ハナミズキさん
長男(中2)。友達関係について、小学校のころは聞いたら素直に答えてくれていた。でも中学生くらいになってから、急に面倒くさそうになって、うざがられている感じのことが増えてきた。
他には、服装について寒いときに厚着するように言ったり、上下の組み合わせについても言ってしまう。すべてが心配で、ついつい口を出してしまう。

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他には・・・
〈これって過干渉? GPSで居場所を・・・〉

ハナミズキさん
長男が出かけているときに、スマホのGPSで居場所をチェックしている。

ディクディクさん
長男が小学生のときは、私もやっていた。

カラスウリさん
やっていないけど、見たい気持ちはある。塾で夜遅くなるとき、治安の悪い地域にいたりしたら、不安になる。


これについて尾木ママは・・・
子どもに内緒でGPSで見ていたら、子どもは「親に監視されている」と感じてしまう。ただ、繁華街など危険だと思う場所にいる場合などは、親との合意の上で使ってもよい

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教育学・育児学などが専門で、子どもの発達心理に詳しい汐見稔幸さん
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子どものことが心配でしかたないのは非常によく分かる。子どもを愛していることはよく伝わってくる。自分も、子どもは40代と30代だが、いまだに心配。でも、親が知らないことは増えていくし、子どもは「親に知られてたまるか」と思っているかもしれない。子どもの世界に入り込みすぎないようにするということが愛し方


子どもは、親の関わり方をどう思っているのか?
ハナミズキさんの長男、みずきくんに話を聞いてみると、今まで口に出せなかったお母さんへの思いがあふれてきた。

〈親の心配に子どもの本音は・・・〉

みずきくん(中2)
『最近は、いろいろと言われることが多いので、少しストレス。服装のこととか自分が寒ければ厚着していくし、友達関係についても「誰と行くの?」と聞かれるけど、メンバーなんて自分の勝手じゃん!と思う。』

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それでもお母さんに本音を言わないのは、傷つけたくないという思いから。
『お母さんとちゃんと話したい、よい関係になりたいという気持ちと、嫌だなという気持ちが、時と場合によって揺れ動いて、変わっているという感じ。』


〈過干渉 子どもが心配だから・・・〉

ハナミズキさん
よかれと思ってやっていたことが息子にとってストレスになっていたと思うとつらくなった。

尾木ママ
みずきくんはすごい子。お母さんが心配しているのを分かっていて、それを跳ね返したら、お母さんが落ち込むことまで分かっている。自分を客観視していている。

汐見先生
子どもは、親が考える以上に親のことを心配している。社会のいろいろなことを考え、これから自分はどう生きていくのか、どういう風な友達とやっていくのか、一生懸命考えている。親が考えている以上にもう大人になっている
ハナミズキさんは、今のやり方について、自分を否定する必要は全然ない。アドバイスすることはあってよい。でも、少しやり方を変えたほうがいいのかもっていうようなことを、子どもが言ってくれたような感じ。



〈過干渉にならないために 親子で対話〉
みずきくんは、お母さんにどう関わってほしいと思っているのか?ハナミズキさんが聞いてみた。

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みずきくん
「お母さんは干渉しすぎ。大事なことだったら答えるけど、どうだったよい質問が多すぎる。もう中学校2年生なのだから、信頼してほしい!悩みも友達に相談している。」


〈過干渉にならない関わり方とは?〉

ハナミズキさん
「僕のことを信頼してくれ」という言葉が心に残っている。口を出しそうになったとき「ダメだ!息子のことを信頼しよう」とワンアクション置けるようになった。

尾木ママ
子どもは日常の小さなことは友達に相談している。それをいちいち親に言われたくないと思っている。子どもは友達関係、学校の授業など、社会の中で成長している



この対話を通じてみずきくんは・・・
「前は、お母さんは僕のことを心配して手放せない感じだった。今はいちいち聞かれることもなくなり、信用してもらえていることを感じる。本当に困ったときに、相談しようと思えるようになった。

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子どもに対して過干渉にならないよい関係を作っていくコツはある?

汐見先生
中学生にとって親は「同じ時代を生きているちょっとした先輩」として、対等に意見を言い合える年齢になっている。だからテレビのニュースや、コロナ問題などについて、対等に議論していくといい。そういう話し合いの中から、子どもがやりたいことを見つけていく。そして、子どもの意見を絶対に否定せず「面白いね」「どうしてそう思うの?」と受け入れる。

もう一つ、子どものことしか人生がないのではなく、親自身が「やりたいこと」を見つける。そうすると子どもは、親が何かに一生懸命になっている姿を見て、尊敬するようになる。


尾木ママ
過干渉を避けるためには、子どもが大人になったときのことをイメージしながら子育てしていくことが大事。そうすると、服装とか細かいことは気にならなくなる。

子ども自身が物事を決めることが大事。自分で決めた子どもは、失敗しても「自分で決めたからしかたない」と乗り越えようとして、たくましくなる。だから、小さな失敗は初期にしておいて、乗り越える力や、自己分析、客観視する力がついてくることが生きる力になる!

 

 

END

 

 

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2020年12月05日 (土)

将来の夢<番組内容>

子どもには“将来の夢”をもって頑張ってほしい!そう思っている保護者も多い。
しかしアンケートをとってみると小中学生の3割に将来の夢がないことが分かった。

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ゲストの庄司智春さんは、小学校3年生の息子に将来の夢がないことに悩んでいる。

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庄司さん「幼稚園のときに『赤い美味しいアメになりたい』と言っていたころから夢が更新されていない。自分は『お笑い芸人になりたい』という子どものころの夢をかなえたので、『夢はもったほうがいいよ!』と話し合っている」


庄司さんと同じ悩みをかかえるホゴシャーズを訪ねた。
ウグイスさんは中学1年生の長女に夢や目標がないことに悩んでいる。

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話し合いの様子を撮影してもらうと…
娘はなりたい職業はないが「楽しく生きていきたい」と話してくれた。

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これに対して、IT企業社長でもあり、3児の父である青野慶久さんは…
「究極的には、あれが夢。楽しく生きていきたいっていうあの感覚を持ち続けていく事は本質的であって大事」

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小山アナウンサー「でも目標が何もなくていいの…?」
青野さん「大人は10年後20年後の未来を求めるけど、子どもからするとそれはちょっと遠い。そうではなくて、1年後どうなっていたい?今日どんなふうに過ごしたい?と問いかけてみたら? 小さい夢を近い夢を持てるようになれば、それを積み重ねていけば遠い未来が見える」


続いて、新型コロナウイルスやAIの進化で、子どもの将来が不安というお悩み。

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花ユズさんもそんな悩みを抱える一人。
中2の長女の将来の夢は「会社員になって“普通の生活”をすること」

しかし、AIや新型コロナウイルスの影響で様々な職業が不安定になるのをみて「娘が就職するのは10年後…普通が手にはいるの?ちゃんと仕事はあるの?」と急に心配になってきたという。

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青野さん「人から言われた事をやるのはAIやロボットが置き換えてしまう。そうなってくると、自分のやりたいことをやる力や、やりたいことを主張していく力が大事になってくる」

庄司さん「やりたいことを見つけるためにはどうすれば…?」

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青野さん「『今日は何したい?』など日頃から小さなトレーニングをしていく」
庄司さん「なるほど、自分で考えさせる」

青野さん「あと、やりたい事を探すとき、本人も親も『歌が好き』など表向きにやりたい事を探してしまう。そうではなくて、本質的に自分がどう社会と向き合うのか、どんな楽しみを得ていくのか。そこを知っておいた方がより長く人生楽しめる

この青野さんの意見には尾木ママも大賛成。

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尾木ママ「自分の事が分かるっていう事はすごく大事。どの職業という形ではなくて、みんなが喜んでくれるのを見ると幸せに感じるとか、そういう所で自分の事を理解していくことが、子どもの将来の幸せにつながる」

「将来の夢=職業」でなくても大丈夫。
どんなことに楽しみを見出すのか、何に幸せを感じるのか、まずはそこから子どもと話してみよう!



END

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク


  
2020年11月21日 (土)

わが子がひきこもったら<番組内容>


ひきこもりを考えるプロジェクト「#こもりびと」の関連番組。
プロジェクトに参加する各番組の情報はこちらまで。
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小中学校で不登校になっている子どもたちは年々増え続け、およそ18万人。わが子が学校に行かなくなったり、部屋にこもったりしたとき、親はどうすればよいのか、不登校経験者とともに考えた。


<ひきこもりがちな子どもの気持ち>

映像・デザイン制作会社役員のたけしさんは、中学1年生の時から不登校の経験がある。

中学1年生の時、丸刈りを強制する校則に疑問を持ち、校則を変える運動を始め、髪も伸ばし始めたたけしさん。応援してくれる友達も多かったが、一部の同級生からは髪を伸ばしたことで「ずるい!」と言われ、先生からは「切ってこい」と言われて板挟みになった。やがて学校に行くのがつらくなって休みがちになり、中学3年生の春には完全に行かなくなった。

たけしさん
・学校に行きたくないと思っているし、学校に行くと自分じゃなくなってしまう
・学校のある昼間の時間がつらくてゲームに夢中になって紛らわそうとしていた
・校則を変えられず、さらに不登校になってしまった。そんな自分は弱いんだと思っていた

その後、通信制高校を経て大学に進学。「強くなりたい」と敢えてきついアルバイトにも挑戦したがいずれも続かず、大学3年生の時にはひきこもりがちに。

たけしさん
・自分が弱いから頑張る、うまくいかない、やはりだめだ、という事を繰り返していくうちに、自分が弱い、ダメな人間ということが確定していく

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<子どもの苦しさ どう受けとめる?>

ビーツさん(娘が中学3年間ほぼ不登校 今は高校に通っているが調子に波がある)
・自分が弱いからと敢えて険しい道を選ぶのがうちの子と共通していると思った

トカゲさん(娘が小5から不登校 中学生になり短時間だけ通うが疲れ切っている)
・娘も弱い自分を許せないと言っていた。何をしても無駄と思う自分もいれば頑張らなきゃいけないと思う自分もいて葛藤している。
・10分くらい学校に行って帰ると疲れ切って寝てしまい、ゆすっても起きない。「学校に行かなくても大丈夫だよ」と言ってあげても、本人は「それじゃあ自分がダメになる」と言う。

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みなこさん(映像・デザイン制作会社役員 不登校経験者)
・「しばらく休んでみれば?」と母から言ってくれたのは救いだった。
・学校を休んでいた時に「洋服でも買う?」と連れ出してくれたのが印象に残っていて、そのときの服は今も大事にしまってある
・「私の味方なんだ」というメッセージとして受けとめた


<一歩踏み出すとき>

・大学3年生のとき再びひきこもりがちになったたけしさん。つらい思いを部屋の壁に書いたり、もがいていた。あるとき不登校経験者が作った大学のイベントに参加し、その場で入学した。
・いつも周囲に合わせようとしてきたたけしさんだったが、その大学では少し違った。

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たけしさん
・“たけしくんはどうしたいの?”と聞かれることに感動した
・少しずつ「自分はこうしたい」と言い、受け入れられることが積み重なると安心できるようになった
・安心できるようになると自分も何かしてみたくなり、ソーラーカーレースに挑戦した
・毎朝10時から夜12時まで作業して、寝ると回復して翌朝も10時から作業する
・エネルギーがどんどん湧いてきて動けるようになっていった


<一歩踏み出すためには・・・>

ビーツさん
・娘も好きなことに没頭できるようになれば楽しいだろうが、我慢しなきゃいけない今がつらそうで…

たけしさん
・嫌なことを乗り越えないと好きなことができないと自分もとらわれていた
・その大学はやりたいことをやる場所だった 安心できる場所でないとやりたいことができない

みなこさん
・へとへとになってしまうと一番エネルギーを注ぎたいことに注ぐことができないのでもったいない
・好きなことからどんどんやっても良いのではないか?

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トカゲさん
・娘は自分で調べて定時制の高校に行きたがっているが、中学の先生からは全日制に行くようにとプレッシャーがある

尾木ママ
・それは学校がおかしい 多様な学びがあって定時制でも通信制でもいい 
・本人が一番伸びやすい安心できる場所が一番いい進路先なんです


<専門家に聞く 不登校 “親にできること”>

児童精神科医 高岡健(たかおか・けん)さん(岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター)
によると

不登校の意義
[1] いじめなど危険でストレスフルな環境から身を守るという意義
[2] 自分との対話「自分の生き方がこれでいいのだろうか」「もっと違った生き方をした方が良いのではないか?」と考える
大人になっていくうえで自分を確立するプロセス

親ができることは?
・ひきこもっては駄目だとか自分を守るのは駄目だといった間違った対応をするとエネルギーが溜まらない
・本人を非難、否定する情報をシャットアウトすると、自分との対話が促進される
・親が子どもに向けて語り掛けたり行動を起こすことにはあまり意味がなくマイナスになりがち
・親は自分自身の事をするのが良い

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<親は自分自身のことをする>

トカゲさん
・娘に「お母さんなぜ仕事を辞めたの?もう一回したら?」と言われた

ビーツさん
・同じように「お母さん、生きてて楽しいの?何かやりたいことないの?」と言われて考えた

みなこさん
・放置するのとは違うので基本的には味方でいて欲しい
・だが「この子はうまく行かないんじゃないか」と考えすぎて親が苦しむのは子どもとしてはいたたまれない 生き生きした大人として親が好きなことをしているのは救いになる



<自分との対話> 

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たけしさん
・仕事も始めて、楽になっているはずなのに楽になり切れない その痛みが楔(くさび)のようだと感じ、それがいつ刺さったのか必死で研究していった時期があった
・最終的に自分で自分を否定していたという事に気が付いた
・丸刈り校則反対運動の際に髪を伸ばしたという自分の誇りある決断を「校則を破ったから悪い」という世の中の価値観に合わせて否定した そのまま自分を否定し続けていたので何をしても辛いままだったと気づいた
・気づいた時、「生きていていい」と自然に思えた それまでは「生きていては駄目だ」と思っていた


<収録に参加して>

トカゲさん
もうちょっと自分自身に時間を作って、その中で娘と一緒に何か話したり対等にやれることが見つかっていけると、もっと娘も楽になるのかなと思った。

ビーツさん
自分の中で答え合わせが出来た。子どものこととすり合わせてみて、この経過はあの子にとって必要な経過だったし無駄なことはないとわかって、良かったなと思った。




END

 

 

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2020年11月14日 (土)

算数・数学が変わる!<番組内容>

今回のテーマは「算数・数学が変わる!」
この春(2020年4月)、小中学校の学習指導要領が10年ぶりに改訂。
算数・数学において、これまでは「計算力」に代表されるような、与えられた問題に対する解答の正確さや計算のスピードが重要視されてきたが、これからは、主に、「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・日常生活に応用する態度」なるものが求められるようになった。

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変化の背景には、時代の変化がある。与えられた計算処理だけに限っていえば、AIの方がはるかに正確でスピードも早い。それよりもどういう仕事をAIにさせるか、そこを考える力が必要になる。

番組では、これからの時代を生きていく子どもたちにどんな力が求められているのか、算数・数学の変化を通して考える。

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専門家は統計教育を専門に研究し、算数教育に詳しい愛知教育大学准教授の青山和裕先生
ゲストは、中学2年生のお子さんがいる、トータルテンボスの大村朋宏さん


●求められる「思考力・判断力・表現力」とは?
東京都目黒区八雲小学校。今回の小学校5年生の授業は、くじ引き大会からはじまった。
くじは、バニラとイチゴが「当たり」。
そして、ダブルが「大当たり」。それ以外は、「はずれ」となっている。

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子どもたちは、どの数を引けば、当たりや大当たりが出るのか、その規則性を推理する。
先生は、子どもたちが答えても、それが正解かはすぐには教えない。まずはその根拠を人前で説明させる。
そして、子どもたちは、授業中に設けられる対話の時間を通して、「自分自身の考えを筋道立てて相手に説明する力」を身に着けていく。

それこそが、今回の改訂で求められるようになった「思考力・判断力・表現力」なのだ。

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●小1から中3まで新たに加わった単元「データの活用」
東京都荒川区第一日暮里小学校では、6年生が、算数の時間を使って輪投げを行っていた。

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これは、後日開かれる1年生との交流会の準備。
輪投げゲームで、1年生が10回中何回成功すれば、景品をあげるか、を考えているのだ。
2メートルの距離から輪投げをして、どのぐらいの確率で成功するかデータを集めている。

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結果、10回中、4~5回成功する人が最も多いことが分かった。
30パーセントの人が景品をもらえることになるようにと、「7回成功すれば景品をあげることにする」という意見が多く出た一方で、「6年生だけのデータだけで結論を出していいのか」という意見が出た。

翌日、1年生に投げてもらい、データを取ってみると…。

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10回投げて1回も入らなかった人が、全体の3割を超えたのだ。
「女の子は届かなくて、みんなあきらめちゃう…」話し合った結果、1年生が楽しめなければ意味がないと、距離を1.5メートルに短くして、もう一度データを取りなおした上で決めることになった。



●テストの変化は?小学5年レベルの新しい問題にチャレンジ
求められる力が変われば、テストの問題も変わる。そこで、青山さんに、例題を作ってもらった。

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正解は、こちら。

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採点ポイントは3つある。

[1] 間違えた理由を、知識・技能、思考力を使いながら、読み解けるか
[2] 理由を他人にわかる文章にして的確に表現できるか
[3](筆算はなぜ二段目の計算は左にずらすかなど、)解き方の意味を理解できているか


青山先生いわく「高校入試など公立の入試だと、当然受験生も多くなるので、ある程度書く内容が定まった出題になる。教室で行われる試験など比較的小規模なテストから、問題の内容は少しずつ変わっていく」。



●【日常の疑問を研究】日常生活に算数を応用する
今回の改訂で、算数・数学に求められるようになった「学びに向かう力・日常生活に応用する態度」

ホゴシャーズのシマウマさんの長女のみおさんは、昨年、「算数の自由研究コンクール」で優秀賞を受賞した。
研究のタイトルは、「家にあるえんぴつは10年分?!」
どうしても欲しいえんぴつがあったみおさんがお母さんに頼んだところ、「10年分あるから買わない!」と断られたことがきっかけだった。

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その時、「”10年分”はない」と思ったみおさん
我が子のふとした疑問を、シマウマさんは聞き流さず、一緒に調べた。

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みおさんは、新品の鉛筆を1本使い切るのに、何日かかるのか、百マス計算をやって調べた。
そして、家中の鉛筆の長さを測り、みおさんは家にある鉛筆が「4年分」しかないことを証明した。

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大村さん:算数・数学の要素は、どこにでも繋がっているんですね。
青山先生:今新型コロナでみんな社会どうしようかって言う時も、算数数学はきっと活用できます。社会につながる教育を学校で実現していくっていうのがこれからの挑戦になってくると思います。

時代とともに、アップデートされる算数・数学。
お子さんと一緒に身の回りの算数を探してみよう!



END

 

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク


  
2020年11月07日 (土)

学びたいのに学べない!<番組内容>

いま新型コロナの影響で多くの家庭が経済や意欲の面でダメージを受け、本来受けられたはずの教育の機会を失うケースが急増している。また、コロナ以前から苦しい立場にあったひとり親家庭や外国ルーツの家庭は一層追い込まれており、食糧支援などの直接的支援が欠かせない状況だ。

まずは各種支援の相談窓口をご紹介。詳しい番組内容↓にスクロールしてください!

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各種支援の相談窓口
NHK特設サイト 新型コロナウイルス
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/management/
「こんなときは?」「どんな支援が?」…各種支援制度を網羅。まずはここで受けられる支援があるかチェック。


困窮家庭への支援
子どもの貧困対策センター公益財団法人 あすのば
https://www.usnova.org/
受験や進学に困難を抱える高校生への給付金など

NPO法人 キッズドア
https://kidsdoor.net/
困窮家庭の子どもたちへの学習支援など(首都圏と宮城県で70以上の無料学習会を開催)

認定NPO法人 カタリバ
https://katariba.online/kikkake
奨学パソコン(レンタルPC・Wi-Fiなど)付きオンライン教育支援など


ひとり親家庭支援
特定NPO法人 しんぐるまざあず・ふぉーらむ
https://www.single-mama.com/
生活にお困りのシングルマザーへの相談支援など


外国ルーツ家庭支援
NPO法人 YSC Global School
https://www.kodomo-nihongo.com/
外国ルーツの子どもたちへの日本語学習支援(対面、オンライン)など


ほか支援団体
こども食堂ネットワーク
http://kodomoshokudou-network.com/index.html
全国の子ども食堂の検索(場所によってフードパントリーや学習支援等を行っている)


他にも、フードバンクなど困窮家庭への食糧支援を行っている団体が全国各地にあります。
また、各行政独自の支援もあるので、ぜひ一度お住まいの地域の役所HPをご確認ください。


 

みなさまの声を募集中!
いま、学びを守ろう。 #学びたいのに
特設投稿フォーム https://forms.nhk.or.jp/q/SPEN86ZI
NHKは引き続き、新型コロナの学びへの影響を見つめていきます。
ぜひお悩みの声などお寄せください。

 



<番組内容>

今回のテーマは、いま新型コロナの影響でひろがっている教育の不平等について。
この半年、家庭によっては収入がほぼ0になるなど深刻な経済的ダメージを受けた。

その影響で留学を諦めたり塾に行けなくなったりするなど、教育の機会を失うケースが増えている。
いったいなにが起きているのか?親子の声に耳を傾ける。

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<ホゴシャーズ家庭 うめさんのケース>
2人のお子さんがいるうめさんは、勤めているバス会社がコロナの影響で業績悪化。
給料が減り、家計を切り詰めた結果、長男(小4)の通信教育をやめることに…。

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かたや長女(中1)は小4から塾に通わせたため、兄弟で教育の差がつくことも心配している。
うめ「できる限りのことはさせたいけど、教育の機会を喪失させてしまっているのが悔しい」



<ホゴシャーズ家庭 ビオラさんのケース>
ビオラさんは今年3月に職を失い、パートの収入がゼロに。
子どもが3人いるため、夫ひとりの収入ではこの先の教育費が不安…。
ビオラ「すでに蓄えを切りくずしているのに、長女(中3)と次女(小6)の進学が重なっていて、先が見えない」
しかも長女のかのんさんは、目標にしていた吹奏楽の全国コンクールが中止になったことで、受験勉強の意欲まで失っている。

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テストの成績が落ち、志望校のレベルも下げたという。



◇各家庭はどんなダメージを受けているの?◇

ゲストの田村裕さんも新型コロナの影響で収入が減っていて、長女の習い事の数を絞っている・・・。

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<専門家・山本宏樹さん(東京電機大学准教授)の意見>
1つ目の問題は経済的ダメージ。生活を優先しなくてはいけないので、教育への投資が削られる。
もう1つ重要なのが、意欲のダメージ。
お金がなくて進学できないなど、将来の道が閉ざされる失望感や不安で“勉強する気持ち”そのものが湧かなくなってしまう。

<尾木ママの意見>
思春期の子どもは好きな事があると、苦手な事や嫌な事に対しても頑張る意欲が湧くもの。
しかし新型コロナの影響で好きな事ができなくなり、学習意欲もなくしている。
これは自己責任の問題ではなく“歴史的な非常事態”
心のケアが足りていないので、今後は心の支援に入って欲しい。




◇ひとり親家庭への影響◇

新型コロナによる非常事態が長引く中、さらに苦しい状況に追い込まれているのがひとり親家庭。
シングルマザーのイネさんは、大学進学を目指すコウシくん(高3)と2人暮らし。
介護とホテル清掃のパートを掛け持ちし、月およそ13万円を稼いで家計を支えてきた。
しかし3月以降、ホテル清掃の仕事がなくなり、収入が半減。節約生活を強いられている。

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一方、難関大学を目指すコウシくんの受験費用は、滑り止めを受けることも考えるとおよそ20万円。
あとは積み立ててきた学資保険や奨学金で進学できると考えていた。
しかし、毎月3~4万ずつ貯めていた受験費用まで生活費に回さざるを得なくなり、半年で貯金はほぼ空に。
生活するだけで精一杯で、受験費用の目途は未だたっていない。


<尾木ママの意見>
非正規採用(パート)は不安定すぎる。最初に首を切られて仕事がなくなる。
これは自助努力では何ともならない。社会的な体制を整えないとダメ。

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シングルマザー家庭によっては食費の確保すら難しくなり、「食糧支援」を受ける家庭が急増中…。


<田村さんの体験談>
貧しい食生活は子どもの学びにも大きく影響する。
一番貧しくて栄養が偏っていた高校2年生当時、記憶があまりない。記憶力が絶対低下する。

<専門家の意見>
教育よりも今生きられるかどうかというところで、生活費や食費を切り詰めている状況。一番困難な層をコロナが直撃している。日本国憲法の第25条で「健康で文化的な最低限度の生活」を保証するのが国の存在意義として書かれているが、その最低防衛ラインが完全に抜かれている。国が責任をもって支えるべき。




◇外国ルーツの家庭も苦境に立たされている◇

大阪の“ミナミ”と呼ばれる繁華街では、いま全世帯の1割以上が外国ルーツ家庭。
20年前に来日したフィリピン人のマリアンさんは、1年半前にローンを組んで飲食店を開業した。
しかし、新型コロナの感染拡大で客足が激減し、家賃やローンの支払いが滞りがちになっている。
長男のパトリックくん(高3)はギターが得意で、専門学校などで本格的に学びたいと考えている。
しかし、生活が苦しいことから、就職を選ばざるを得ない状況に・・・。

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<尾木ママの意見>
いま大学生も高校生も求人が少なくて就職戦線が大変。その中で、外国籍がルーツだからと進学も就職も非常に厳しい状況に追い込まれるとしたら、これは究極の格差

<専門家の意見>
実際に日本は世界第4位の移民大国なのにも関わらず、外国籍の子どもの3人に1人は全日制高校に進学しておらず、大幅な格差がある。しっかりと日本で育てていける制度が必要。

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<尾木ママのまとめ>
子どもたちの可能性や未来が閉ざされることの意味を考えなければいけない。苦労して進学をあきらめるのはその子個人の問題でもあるけども、そのエネルギー・能力・意欲がしぼんで花開かないと、日本の国力が減退してしまう。だからこそ公的な援助で支え、日本の将来の活力につなげていく必要がある。教育は未来への投資!!


「本当に困っている…」という方は、支援を受けることを恥ずかしいと思わず、是非検討してみてください。
ブログ冒頭で各種支援の相談窓口を紹介しています。

 

 END

 

 

 

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2020年10月24日 (土)

これでいいの?子どものおこづかい<番組内容>

今回のテーマは、「これでいいの?子どものおこづかい」

番組には、子どものおこづかいの使い方について多くの悩みが寄せられた。
そこで専門家と一緒に解決法を考える。

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横山光昭さん(株式会社マイエフピー代表 ファイナンシャルプランナー)
そもそもおこづかいは、子どもが好きに使っていいお金。しかし、お金には限りがあるので、その使い方をきちんとチェックして、放っておかないようにしたい。

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【1人目の相談者 ウニさん】
毎月おこづかいが足りなくなる娘が悩み

ウニさんの次女、なつきさんは高校1年生。おこづかいは月に6000円。
特に、好きな「コスメ」への出費が多く、毎月おこづかいを早めに使い切り、足りなくなってしまう。

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ウニさんは、大人になっても所持金を使い切るクセが抜けないのでは・・・と、
なつきさんの将来を心配している。一方、なつきさんは「使い方に問題はない」と主張。
撮影に伺った時も、当月のおこづかいは残りわずかという状態だった。

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●専門家・横山さんのアドバイス

大事なのは「使いみちの整理」
そのために、「ウォンツ(欲しいもの)」「ニーズ(どうしても必要なもの)」の表を使う。

まず「ウォンツ(欲しいもの)」を自由に書き出し、その中から「ニーズ(どうしても必要なもの)」を、おこづかい6000円に収まるように絞り込む。

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この作業を行うことで・・・

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1.欲しいものの具体的な金額が見える
2.欲しいものの優先順位が見える
3.子どもの価値観が見える


なつきさんが実践>

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「ウォンツ(欲しいもの)」・・・コスメやファッション関連を中心に61500円
「ニーズ(どうしても必要なもの)」・・・食費を中心に5700円

ニーズには、食費や交通費などの交際費が残った。
普段、部活などで忙しいため、友達と過ごすための使いみちが最優先だという。
しかし、好きなコスメにかけるお金がゼロになってしまった。


尾木ママのアドバイス
どこまで おこづかいで負担するか検討してみる。

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交通費や勉強用の食費の一部を親が出してあげるなど、おこづかいで負担する費目の見直しをする事で、コスメにかけられるお金の余地を作る。


●専門家・横山さんのアドバイス
「臨時収入(お年玉など)」と「月々のおこづかい」を分けて管理する。

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なつきさんは「月々のおこづかい」と、「お年玉などの臨時収入」を一緒にして使っている。
それを分けて管理する事で、月々のおこづかいでニーズを手に入れるための、やりくりを学ぶことができる。
また、お金を貯めて欲しいものを買う喜びも経験できる。



【2人目の相談者 チワワさん】
ネットショッピングにはまっている娘が悩み

チワワさんの一人娘、さくらさんは高校3年生。おこづかいは月に1万円(学校のお昼ごはん代含む)。
最近さくらさんは、ネットショッピングの利用頻度が増えている。今後1人暮らしを始めた時に、際限なくお金を使ってしまうのではと、チワワさんは不安を感じている。
さくらさんいわく、「ネットは在庫が豊富かつ割安の場合もあり、つい買ってしまう」とのこと。

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さらに・・・2022年4月、法律の改正により、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられる。
18歳以降、「クレジットカードを作る」「ローンを組む」など、お金がからむ様々な契約が、保護者の同意がなくてもできるようになるという。

そこで、今後「ネットショッピング&キャッシュレス」で失敗しないために・・・
●専門家・横山さんのアドバイス

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[1] 支払えなくなった時のリスクを伝える
支払いが滞ると、新たにクレジットカードが作れなくなったり、ローンを組めなくなる恐れがある事を伝える。

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[2] デビットカードを活用する
金融機関にもよるが、15歳から作ることができる。
クレジットカードと違い、銀行口座から即時引き落とし、さらに一括払いのみなので、持っている以上のお金を使うことがなく安心。また、使用する度に、指定のアドレスにメール通知してもらうことも可能。

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[3] カートに入れて1日おく
すぐに確定ボタンを押さず、冷却期間をおくと、その商品が本当にいま必要なものなのか、立ち止まって考えることができる。


【ネットショッピング・キャッシュレス関連のトラブルの相談先】
消費者ホットライン(188番)
全国の市区町村には、「消費生活相談窓口」が設置されています。
消費者ホットライン「188」に電話をかけると、お近くの消費生活相談窓口への案内を受けられます。

独立行政法人 国民生活センター
未成年や成人に成り立ての若者の相談もうけています。
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/wakamono.html




【3人目の相談者 ももさん】
子どもに強くせがまれると、ついおこづかいをあげてしまうのが悩み

中学2年生の娘が友達と初めて、好きなアイドルのライブに行く事に。
折角なら楽しんで欲しいと、チケット代や交通費、グッズ代を ももさんが出してあげた。
しかしその後、「友達に誘われたから」と、数か月おきにライブ代をせがまれる事態に。
家計を圧迫する月もあるという。


●専門家・横山さんのアドバイス

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おこづかいは限りある家計の一部であることを子どもに伝える。
家族でお金の話をすると、子どもが嫌がったり、雰囲気が暗くなったりする事もあるが、なるべく明るく、前向きに話をする。

そのために横山家では「マネー会議」というものを行っているという。

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▼マネー会議で行っていること
・その月の親の収入を子どもたちに伝える。
・親子お互いのお金の使いみちを振り返り、家計とどう使い分けるのかを話し合う。
・子どものお金の使い方を尊重し、否定しない。

▼マネー会議の利点
・家計が限りあるものだと自然に理解できる
 ⇒やりくりの意識や、親にむやみに頼らない自立心が芽生えることもある。
・家族のコミュニケーションになる
 ⇒お金の話は年齢関係なく興味を持って参加しやすい。またその使いみちを知ることで、親子お互いの好みや、今どんなことを必要としているのかが分かり、家族の絆を深める事に役立つ。
・お金の使い方を反省できる
 ⇒お金の使い方について家族から客観的な意見をもらうことで、「似たようなものを買ってしまった」「割高になる買い方をしてしまった」などの反省点に気付くことができ、今後の買い物に活かせる。

横山さんの大きな狙いは、子どもたちも「家計を担う一員」であると意識してもらうこと。
そして、何でも隠さず議論することで、お金の上手な使い方を学んでいってもらいたいと思っている。

▼その他、マネー会議で行っていること
収入から支出と貯金に回すお金を差し引いた余りを、家族でどう使いたいかを話し合う。
例えば、「家電や家具」「マンガ」「自転車」「パソコン」など、今後欲しいものと、その値段、そしてなぜ欲しいかの理由を、手に入れたい本人が家族の前でプレゼンして承認されれば、家計から購入することができる。
これも、子どもたちがマネー会議に積極的に参加するモチベーションの1つだという。



END

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク


  
2020年10月10日 (土)

発達障害 子どもを怒ってしまうとき<番組内容>

今回のテーマは「発達障害 子どもを怒ってしまうとき」

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【スタジオで/ホゴシャーズの悩み】

●野うさぎさん
中3息子(自閉スペクトラム症/注意欠如・多動症/学習障害)
・発達障害の診断を受けたのは、小学校3年生のとき。
その頃、子ども自身が、学校でストレスや劣等感みたいなものを感じ始めていて、「今日宿題は?」「片づけなさい」などの声かけをしてしまうと「もううるさいな!」となって、どんどんエスカレートして、通報されるんじゃないかというくらい大声でどなり合いになってしまったこともある。

●カブトムシさん
小4息子(注意欠如・多動症)
・いつもかんしゃくを起こして、宿題をビリビリ破いちゃうときなどに優しく分かってあげようと思うけど、どうしても「こら~」とというどなり声を出してしまう。

●菜の花さん
小3息子(自閉スペクトラム症/注意欠如・多動症/学習障害)
小1息子(自閉症スペクトラム/情緒障害)
・長男が学校生活で授業に集中できない、じっとしていることができない、忘れ物が多い、朝から支度がはかどらない…。
また、家でも大声を出したり、ソファーで飛び跳ねたりすることも。
多動に関しては、きっと子どもも動きたくて動いてるわけじゃない思ってるが、余裕がなかったら「うるさいって言ってるやろう」「何回言わすの」と頭ごなしにどなってしまう。
・子どもに一番言われてつらいのは、「ママいつも怒ってる、いつも怖い」
・寝る前にいつも子どもの写真を見て、「明日は怒らないぞ」と思うが、朝起きて、怒って、怒る自分を責めて落ち込んでしまう。

●さくらさん
・息子がソファでだらっとしてたりジャンプしてたら「もう早く着替えなさい」「もうそれやめてってママ100回言ったよね」と、朝から怒ってしまう。
・明るくて社交的で普通に見えるので「いやいや、全然みんなと変わらないよ、大丈夫だよ、男の子なんてそんなもんだよ。」と言われて、なかなか周りに理解してもらえないのが悩み。 


●菜の花さん
・「全然何もないじゃん、大丈夫、うちも一緒だよ」という言葉が、私にはきつく感じる。

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ゲストは、子どもの発達障害や神経疾患を多く診察してきた、医師 星野恭子さん。

●医師 星野恭子さん
・保護者のみなさんも“子どもたちが嫌いで”怒っているわけではなく“きちんとしてほしいから”。
怒ってしまうということだけで、ご自分たちを責める必要はない。
・発達障害のある子どもたちというのは、脳の神経の働きが弱いと考えられていて、親が怒っている内容を100%理解していないということがある。
・「怒られた」「ママ怖い」と感じて年齢が上がると「どうせ僕はダメなんだ」という気持ちになってしまう。
怖いということだけが脳に記憶されてしまうのが問題。
・どうしたらいいのか…それは、“褒める”ことが大事。


【VTR取材/星野さんのクリニック】
小児神経が専門の医師、星野恭子さんは、発達障害のある子どもを診察するとき、“褒める”ことを大事にしている。
子どもを褒めることは、脳の「前頭葉」にいい影響を与えるという。

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●医師 星野恭子さん
・前頭葉にはドーパミンという神経伝達物質があり、集中力・注意力をあげたり、衝動性を抑える、子どもたちの問題となっている行為を抑制する、そういう効果があると言われている。
・褒めることによって、ドーパミンの分泌量が上がると言われている。
・発達障害の子どもたちは、脳の発達がゆっくりというか、遅いというか、発達の坂道ののぼり方に一人一人個性がある。
“前頭葉のドーパミン”という言葉を思い出していただいて、褒めるというモードに切り替えてほしい。


では、例えば、子どもがソファーで飛んでいるとき、どう褒めるモードに切り替えればいいのか。


●医師 星野恭子さん
・子どもに近寄って「ちょっとやめてね」と言って、やめた瞬間に「できたね!」「よくできた!よく我慢できたね!」という、褒める声かけが必要。
・発達障害のある子どもたちには、短い言葉で、キャッチーに褒める、子どもが喜ぶ言葉を一緒につけてあげることで、より内容を理解しやすくなるし、理解して「あっ、そうなんだ」と思うと、神経の伝達物質の分泌も上がると思います。


星野さんの診察を、12年うけているたくみくん親子
・褒めるときのキャッチーなキーワードは“花まる”だ。

直子さん「“花まる”というのは、彼が頑張ったときやすべきことをしたときが“花まる”です。」

・直子さん、以前は、“友達をたたく・物を投げる”などの問題行動ばかりが目について、怒ることが多かった。

直子さん「どうして分からないの!って言っていたときは、それで何も得られなかった。
そうなってくると、“彼は一体何を考えて、何を見てて、どんなふうに苦手なことを思ってるだろう”と思えたんですよ。私には分からない彼の世界があって、見方が違う、聞こえ方が違う、聞こえ過ぎたら苦しいとか、そういうことが分かってくると“1人で着替えて1人で洗濯かごに洗濯物を入れた彼は、頑張ったと思う”というふうに、見方を変えてあげることができた。
そうすると、褒めるのは割と簡単だなと思えた。」

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【スタジオで/声かけを考える】
●例えば朝、子どもの身支度がはかどらないとき、どう声をかければいいのか。

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菜の花さん
「この朝の番組が終わるまでに着替えなかったら、今日はゲームなし」と言っている。
さくらさん「お着替えしなかったら朝ごはん抜き」と言っている。


●医師 星野恭子さんは・・・
・「しなかったらだめ・あげない」という“罰”のほうが言いやすいし、子どもにどうしようと思わせることができるが、そうではなくて、できたら「よかったね!」というふうに変えられるといい。
・例えば、「用意ドン!」と言って、身支度を楽しくタイムレースにするなどゲーム性を持たせて、戻ってきたら「やった!帰ってきた!タッチー!」と言って、褒めてあげよう。

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【VTR取材/カブトムシさんの工夫】
日常の中で、工夫をいろいろと重ねているというのが、シングルマザーとして1人息子を育てるカブトムシさん
(小4息子(注意欠如・多動症))

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・保育園に通うのも、無理やり引っ張って連れていって、1年生の頃も、スーパーで地べたに寝そべってギャーと叫ぶようなことがあった。
・その頃カブトムシさんは、毎日大声で怒っていたという。

カブトムシさん「本当に人格が変わるぐらいどなってて、診断を受けて、発達障害だと分かっているにもかかわらず、みんなと同じような行動をとらせたいという親のエゴがあって、「早くしなさい」「ちゃんと並びなさい」「待ちなさい」とばかり言っていた。」

れんくんは、気持ちをコントロールすることが難しく、かんしゃくを起こすと、会話をすることもままならない。
カブトムシさんは、きちんと会話のキャッチボールができないというのがストレスで、イライラしたり、他の子どもと絶対比べてはいけないだろうけど、“あんなふうに仲よく話せる親子になりたいな”とか、“普通の会話を普通に楽しみたいな”と思っていた。

・そんな状態が変わったのは、れんくんが2年生になり、特別支援学級にも通いだしたとき。
そのクラスの先生は、れんくんを怒ることなく、褒めて接してくれた。
連絡帳でも、プリントがきちんと出せたことや、校外学習で質問ができたことなどを毎日必ず1つ、褒めてくれた。

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カブトムシさ「その先生によって、子ども自体も少し変わったんですよ。
すごい伸び伸びしていて、それがきっかけで私も手助けしてあげると、もしかしたらいいふうに変わるかも、と、いきなりパンと光が差したような感じだった。」

カブトムシさんも、その先生の接し方を参考に怒るのをやめて、褒めてみることにした。
・食べこぼしがあるときも、「ちょっと!」と毎回言いたいけど、少しずつ、こぼさなかったら褒める、という工夫を繰り返していった。
・さらに、子どもに伝えたいことがあるときは、イラストを描くなど、工夫も始めた。

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カブトムシさん「(おかずの)サケを、ぽーんと投げちゃうときとかもあって。
長く怒らずに、一回暴れたらちょっと暴れさせて、戻ってきたときに、サケがどこから来てて、誰が作ってくれたかな…と
絵を描いて説明して、「お母さん悲しいよ」って伝えて、そこからもうあえて何も言わない。
そしたら、「作ってくれたのにごめん」と言うことも増えた。
なるべく、短く、さっぱり終わらせるようにしています。」

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・最近では、「クソババア」「死ね」などの暴言が増えたので、「反抗してもいいよ」という気持ちを書いて伝えたりかんしゃくをおこしたときにクールダウンできるテントを家の中に作ったり。
工夫を重ねるうちに親子の会話に変化が出てきたという。


ある日の親子の会話
「友だちと仲直りしたん?ケンカしてたみたいだけど」
息子「仲直りしたよ。なんか自然と仲良くなってきた。それが子ども。」
「いいね、自然と仲直りできるのいいんじゃない?こどものときしっかりケンカを経験していいんじゃない?」


カブトムシさん「ただ頭ごなしにどなっていたときよりも愛情をちゃんと感じてくれてるのかなと思う。
かんしゃくを起こした後、今までだったら「お母さんが絶対悪い」とか「友達が悪い」と言っていたが、
「お母さんがこれしてくれたけん落ちつけたわ」という言葉が最近少しずつ増えてきて、
「お母さんだっていつも絵に描いてくれて、ちゃんと工夫をしてくれようとしてるじゃん」と
言われたので、ちゃんとわかってくれようとしている、その安心感があればいい。」

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【スタジオで/睡眠の悩み】
そんなカブトムシさんは、子どもの睡眠について悩んでいる。
朝は6時ぐらいから起こし始めるが、家を7時15分に出なければらないのに7時まで寝ている。起こしても起こしても「うるせえ」「うぜえ」と言って寝ている。

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カブトムシさんの子どもだけでなく、発達障害のある子どもは、睡眠のコントロールが難しいと言われている。

●医師 星野恭子さんに、睡眠についてアドバイスをもらった。

[1] 睡眠表をつくる。
子ども自身が睡眠・覚醒リズムを意識する。
自分で寝る時間・起きる時間を表に塗ることによって「あぁそうか、僕は11時に寝てたから、朝起きられなかったのか」などと、自分で自分のリズムを認識することができる。 

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[2] 朝の光をしっかり浴びることと、
寝る前1時間は スマホやゲームの光を見ない
朝の光によって、脳の中の「時計遺伝子」というものが駆動して、朝起きるようになって、夜になると夜眠るホルモン、メラトニンが出て眠りを誘う。
メラトニンは、光・スマホ・ゲームによって、出が悪くなると言われている。
特に発達障害がある子どもたちは、メラトニンの分泌のリズムが少しずれているか、分泌があまりよくないということが言われている。

今年の6月に、メラトニンがお薬として使えるようになったので主治医の先生とお話しされてもいいと思う。

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カブトムシさんの感想「表をつくるのは、子どももゲーム感覚で塗れると思うので、やってみようと思います。」



【スタジオ/最後に・・・】
尾木ママ「僕ら社会からしてみれば、保護者だけに負担をかけているっていうのは、いけないと思う。」

カブトムシさん「子どもを支える支援は、療育だったり病院だったりいろいろあるけど、子どもを支える親の支援というものがほとんどないと感じる。身近な支援場所があればいいなと思います。」

尾木ママ「発達障害っていったい何だろうっていうことを、もっと社会全体が認識していくことが大事かなと思いました。」

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 END



投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | カテゴリ:番組内容 | 固定リンク


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