食べ方が気になる!<番組内容>
今回のテーマは、子どもの「食べ方」について。
はしや茶碗の持ち方がおかしい・・・などのお悩みにこたえていく。
さて、みなさんのお子さんは、どんなおはしの持ち方をしていますか?
今回は、子どもの食べ方について学校や保護者からの相談にのっている、笹田哲さん(神奈川県立保健福祉大学 教授)のアドバイスを受け、食べ方が上達するにはどうすればいいか、を考える。
笹田さんは、おはしの使い方をどのように指導したら良いのか?という相談を何年も前から受けているという。
【実際のホゴシャーズの悩みとは・・・・・】
<ビオラさんの場合>
小学4年生のユウセイさんは食事をするのに苦労しているという。
おはしが交差していてうまくつかめない。
麺を食べるときは、おはしの先に引っ掛けて持ち上げている。
ユウセイさんの姉2人は、苦労することなくおはしを使えるようになった。
そのため、いずれ使えるようになるだろうと、ビオラさんは考えていたが・・・
なかなかうまく使えない。市販の補助器具なども試してみたが、うまくいかない。
<はちみつさんの場合>
小学1年生のかえでさんは、おはしを使うのが苦手。
今でもスプーンを使いたがる。
はちみつさんは、食事の時に度々注意はしているが、持ち方よりもおいしく楽しく食事をしてほしいという気持ちもあって、つい甘くなってしまう、という。
【2人のおはしの持ち方は・・・・】
ユウセイさん:交差はし・・・特徴:つまみにくい
かえでさん:にぎりはし・・・特徴:疲れやすい
もう1つ良くある持ち方として、親指がでっぱってしまう持ち方がある。
【おはしの基本的な持ち方】
まず、親指と人差し指の間におはしを1本乗せる。
次に、薬指の第一関節を目安におはしの先を置く。
そして、親指、人差し指、中指を使っておはしをこのように持つ。
最後に、中指をおはしの間に入れる。
この方法が難しく感じた場合は・・・定規を使う方法がある。
まず、おはしを持つ要領で、定規を親指と人差し指ではさむ。
その時、薬指を定規の下から少しだけ出す。
定規の上におはしをのせ、指を動かさないようにしながら、定規だけ上から抜き取る。
最後に中指をおはしの間に入れる。
はしを自在に使えるようになるには、指の分離が備わっている事がポイント。
指の分離とは・・・・?
それぞれの指を独立させて動かせること
【指の分離をうながす方法】
まず親指と人差し指をあわせる。そして、ゆっくりと開く。
次は、親指と中指をあわせて、開く。
このように、親指とそれぞれの指をあわせて、ゆっくり開く動作を繰り返す。
最初は片手ずつ。できるようになったら両手でやってみる。
他にも、こんなお悩みが・・・。
<はっさくさんの場合>
小学3年生のひろやすさんの、茶碗やコップの持ち方が気になっている。
人差し指をうつわにひっかけて持ち上げ、口もとに運んでいる。
最近は時々、自分で器を持ち直す様子も見られるといが、まだまだクセはなおりきらない。
器が大きくて、重いことも原因の1つ。
小さくて軽いもので器を変えてみると効果が出る事も多い。
器の基本的な持ち方ができるようになるためには、腕の保持力と手を返す動きが備わっていることが必要。
食事をする際、器を持つ方の手は、手のひらを返し肘を浮かせた状態を保っているのだ。
【手を返す動きをきたえるトレーニング】
お椀の中にボールを入れて持ち上げる。
親指を縁において、4本の指は底に当てて、持つ。
中のボールがこぼれないように、クルクル回す。
もう1つ笹田さんが気になったのはユウセイさんのうどんの食べ方。
実はユウセイさん、麺をすするのが苦手。食べるのに時間がかかるという。
麺類をすするというのは、麺とスープとそれから空気も取り込んでいく。
鼻と口の呼吸、お腹を使う腹式呼吸が身につくと楽に食べられるようになる。
横隔膜が上下に動く事で空気を取り入れる呼吸を腹式呼吸という。
ここで、ストレッチマン・レジェンドが登場!
【ストレッチマン・レジェンドと一緒に腹式呼吸のトレーニング】
コップの中にある綿ボールをストローで吸って、もう1つのコップに移す。
麺をすするときのように、真下を向いて吸うのがポイント!
【ストレッチマン・レジェンドと一緒にお椀を持つためのトレーニング】
手のひらを上向きにして伸ばした両腕の上に、バスタオルをふわっとかける。そのバスタオルの中に、タオルで作ったボールを入れて転がす。
腕の保持力が鍛えられる。
【収録を終えたビオラさんは・・・・】
ビオラさん、家に帰って、さっそくユウセイさんとトレーニング。
定規を使っておはしの持ち方も練習。
すると・・・・。
ビオラ:つかめるようになったじゃない!
大人も子供も、食べ方のちょっとしたコツをつかんでたのしく食事ができるといいですね!
レジェンド
「はさんで すすって よく噛んで
きれいに食べてね! 端っこまで。
はしだけに・・・ヌハっ」
END