2022年01月22日 (土)

ひとりっ子の子育て <番組内容>

ひとりっ子の数は年々、増え続けている。
ある調査によると、およそ30年で倍以上に。

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増え続けるひとりっ子だが、保護者たちはさまざまな悩みを抱えているようだ。
「もしかして、周りの大人たちに甘やかされすぎ?」
「兄弟げんかができないから、ひ弱になりそう」
「ひとりぼっちで、さみしい思いをさせているかも」

ハリネズミさん(中2男)、シソさん(中3女)、カッパさん(大2女)の3名のひとりっ子のホゴシャーズをスタジオに招き、恵泉女学園大学学長の大日向雅美さん、そして尾木ママとともに、ひとりっ子の子育てについて話し合っていく!

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まず、ひとりっ子の親たちがどんな悩みや不安を抱えているのか聞いてみると…

[1] 「ひとりっ子は“かわいそう”」と言われる

ハリネズミさん「通りすがりのおばあさんに『子どもは3人からよ』と言われたこともある。」
シソさん「周囲の人に『もうひとり作らない?』と言われた。私の勝手ではないか、と思う。」

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どうして「ひとりっ子は“かわいそう”」と言われるのか?

尾木ママ
「ひとりっ子は、競い合いの機会が少ないことや、親が年をとったときに介護をひとりでやらないといけない、などの理由ではないか。しかし、それは他の方法でいくらでも補うことができる」

大日向さんの考察
「子どもの人数や家族の在り方の理想というのが、時代によって変わっていって、それを私たちが無意識に頭に染みこませてしまっているのではないか。例えば、戦前は『国を守る兵隊』として子どもの数がたくさん必要で、大家族も珍しくなかった。しかし、戦後のベビーブームで子どもが増えると今度は多すぎると思われるように。次第に『2人が普通』という意識が浸透していったのでは。」

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[2] ぬくぬく育つのではないかと心配

ハリネズミさん「両親、おじいちゃん、おばあちゃんとか、みんなが温かくて、ぬくぬく育っている。ビシッと厳しいことを言われたときに、グサッときそうな感じがあるので、これから社会の荒波で大丈夫かなと心配。」
シソさん「同じく他人からキツいことを言われて、傷つくのが想像できてしまう。」

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こうした心配から、親たちはあえて厳しくしてしまうという。

ハリネズミさん「キャッチボールでものすごいスピードで投げて捕らせたり、どこまでもボールを取りに行かせたりしていた。」
シソさん「上下でもまれてこい、とスポーツのチームに放り込んだ。」
カッパさん「夏休みや冬休みに、親元を離れて2週間の課外活動のスクールに入れた。」


[3] ついつい口出ししてしまう

ハリネズミさん「一緒に食事をしていると食べ方、箸の持ち方などについつい口出ししてしまう」
シソさん「娘が朝、登校するときに、ドアを閉めるまで『大丈夫?』『行ける?』『鍵持った?』などとしつこく確認してしまう」

子どものことを心配し、ついつい厳しくしてしまったり、口出ししてしまうひとりっ子の親たち。こうした親の関わり方を、子どもたちはどう思っているのか?



そこで、中学生のひとりっ子の子どもたち3人から本音を聞いてみると・・・

・親は全部を管理したがる。SNSとか、買ったCDとか。干渉が多いので自分の好きなことがちょっとできないこともある
・趣味専用の棚を作っているが、親に『またこれ好きなの?』『それだけにお金使うの?』などと言われるが、趣味がどれだけ大切だと思ってるのか!

こうした干渉により、子どもは親に本音を言い出しづらくなっているという。

・文句を言っても伝わらないし、諦めて、適当に親の言うことを聞いて生活している
・言われすぎて、親が自分の部屋に入ってきても『もういいかな』と無反応になっちゃう
・重いと感じるけど、頼られているし、“いい子”を演じなきゃいけなくて、我慢し続けなきゃいけない


子どもたちの声を聞いたホゴシャーズは・・・

シソさん「私が言っても、あまり言い返さないので、分かってくれているのかと思い込んでいた・・・」
ハリネズミさん「バーッと言っても黙っている感じなので、聞いてくれていると思っていたが、本当は違うのかも・・・」

尾木ママ
「親が過干渉になったり、言い負かしたりし続けると、子どもは自分の本音を言い出せなくなってしまう。そして、“いい子”にならなきゃと重荷に感じてしまう。」


では、親は子どもにどう関わっていくべきなのか。ヒントとなる事例がある。

ホゴシャーズコホラさんと、ひとりっ子の娘のうみさん(高3女)親子。
小学生の時から文武両道の優等生だったうみさん。しかし、中学生の時に、学校に行けなくなった時期があった。
その時、コホラさんは、娘のうみさんを懸命に励まそうとしたが、言われたひと言は思いもよらないものだった。

「ママはわたしの気持ちを分かっていない」

自分の思いを優先させて、娘の本音を聞けていなかったのではないかと反省したコホラさんは、関わり方を変えて「たた見守ること」を心がけるように。すると、うみさんは次第にリラックスした雰囲気になってきて、親子関係も良好になったのだという。

うみさん「昔は悩み事があったときに向き合いすぎてくれていたが、今は、いい意味で軽く返してくれる。ある意味で“いいかげん”。けど今のほうがちゃんと聞いてほしいときは一緒に向き合ってくれる感じ」

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尾木ママ
“いいかげん”というのは、言葉を変えれば、子どもの成長や発達に、親たちが信頼を寄せてリスペクトしていくということ

大日向さん
「『厳しくしなきゃいけない』『集団で生きていけるようにしなくては』などという悩みは、子どもの人数にかかわらず、親たちが、みな持っている悩み。本当は、親たちはもっと自然体でいい。そして、それを許す社会であってほしい。」

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END




投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30


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