2022年01月15日 (土)

不登校 家族のすれ違い <番組内容>

その数、実に19万人。8年連続で増え続ける小中学生の不登校。
「“学校に行けないのは甘えだ”と言う夫と言い争いになる」など、家族の間で意見が異なり、悩む保護者も。

30年以上にわたり不登校の子どもたちの居場所を運営してきたNPO法人たまりば理事長の西野博之さんと、自分の9年間の不登校経験を漫画に描いた漫画家の棚園正一さんをゲストに迎え、家族の悩みについて考える。

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不登校 祖父母が理解しないとき
小学6年生の長男が夏ごろから学校に行かなくなったコリアンダーさんは、同居する夫の両親の無理解に悩んでいる。

コリアンダーさん
・祖父が長男に「学校に行きなさい」と言って追いつめる。
・長男が不登校になったのは「嫁(コリアンダーさん)のせいだ」と祖父母に責められる。
・精神科医のアドバイスも受けて、長男が好きに過ごせるよう見守るようにしたコリアンダーさん。長男がやっと元気になってきた矢先、祖父が「学校に行きなさい」「運動会に出なさい」と追い立て、長男が殻に閉じこもるようになる、こうして、コリアンダーさんの努力が削られていく
コリアンダーさんの夫は、最初は学校に行かせようとしていた。しかし、在宅ワークが増え、息子の苦しむ様子を目の当たりにして「行かせるのは無理だ」と思うようになった
・夫は「子どものことは妻でなく自分に言ってくれ」と祖父母に伝えたが、祖父は夫がいないときにコリアンダーさんを批判する

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尾木ママ
・板挟みの中で本当によく耐えておられる

西野博之さん(NPO法人たまりば理事長)
・タブレットで遊んでいるから学校行けないというわけではない。タブレットがあることでなんとか今を生きている。しかし、それが祖父には理解できず「嫁が甘やかしてる」となってしまう。
・夫の理解が進んだのはすごいこと。他にも妻の愚痴をどう聞くかなど、夫ができることや果たすべき役割はいろいろある

棚園正一さん(不登校経験のある漫画家)
・息子さんの気持ちが少しわかる。自分のせいで変な空気になっていると考え、自分を責めて苦しくなってしまうのでは。
・家庭が安心できる休める場所になれたらいい。

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意見の食い違いからくる夫婦間の溝 

高校2年生の息子がいる純一さんとあかねさん。かつて息子の不登校をきかっけに夫婦の関係がぎくしゃくしたことがある。
小学3年生の頃、息子が学校に行かなくなった。あかねさんは、幼いころから繊細な息子の様子を見ていて「いつか行かなくなるのでは」と思っていたが、夫の純一さんは違った。

純一さん
「まさか!と思った。何とか学校に戻れるよう道筋をつけてあげたいという気持ちだった」

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純一さんは息子と一緒に風呂に入っては、学校や友達の大切さを説き、学校に行くよう話した。純一さんは「いやなことがあっても、学校は我慢して行けるのがよいこと。親として道筋をつけてあげたい」という気持ちだったという。しかし息子が、学校に戻ることはなかった。

一方であかねさんは、外に出ることもできず「生きている意味がない」と嘆く息子を見て、学校に戻る以外の選択肢を考え資料を集めて夫にも伝えたが、興味を持たれず、孤独を感じていた。

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西野博之さん
・「学校に通わなかった人間が、この先どうなるか分からない」という大人の不安が大きな壁になる
・学校に行かなかった子たちを30年以上見てきたが、ちゃんと社会に出て家庭を持って生きている子たちがたくさんいる。そういうことを知っていれば大丈夫なのだが、あまりに知られていない。

カキさん(小3長男が不登校)は、夫婦ともに無理に学校に行かせることはしていないが、夫と意識の差があるのを感じている。

カキさん
・夫は朝早く仕事に行き夜帰って来て、息子の様子をあまり知らない。
・帰宅した時に、たまたま長男が寝転んでゲームをしていたりしたら、「学校休ませてこんなんじゃダメでしょう!」と怒る。
・夫は休日に遊びに連れて行ってくれるのはうれしいのだが、「今日釣りに行ったから、明日は学校行こうね」などと言って、長男を自分の希望する方向に導こうとする。
・意見が合わず言い合いになってしまう

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棚園正一さん
・自分が学校に行けなかった頃、家庭教師や支援者などいろんな人がやってきた。
・絵を描くとみんな褒めてくれるのだが、その後「じゃあ学校のみんなに(絵を)見てもらおうね」「だったら明日学校行ってみようか」と言う人もいた。言わなくても「学校に行って欲しい」「学校に行ったほうがいい」という思いが「透明なセリフ」のように滲み出ている人も少なくなかった。そういうことが辛かった。


夫が変わると・・・埋まった夫婦の溝

その後、意見の違いが埋まらず喧嘩が増えていた純一さんとあかねさん。特に純一さんは手を尽くしても状況が変わらないことに「八方ふさがり」と悩んでいた。そんな純一さんに、あかねさんは、医師が子育ての心構えについて書いた本『子どもを信じること』を手渡した。

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本を読んだ純一さんは「 “親ができることは自分が変わること”だとあった。それまでは親ができるのは子どもを励まして学校に行かせることだと思っていたが、確かに子どもを変えることはできない。自分が変わるためにはどうしたらいいのだろう」と思った。

純一さんは、その本に書かれていた、「アイスクリーム療法」という認知行動療法を試してみることにした。冷蔵庫をアイスクリームでいっぱいにし、子どもにいつどれだけどのように食べてもいいよと宣言する。子どもは片付けもしなくていい。そして、親は一切小言を言わないというのがルールだ。実際にやってみると、食べ散らかしたり、ご飯の前に食べたりする息子に、小言や注意を言いたくて仕方ない自分に気づいた。そのことから、自分がこれまでどれほど子どもをコントロールしようとしてきたかを思い知らされたのだった。

そこから、純一さんは変わった。「『頑張って学校に行ってみよう』と言うのは彼のハンドルを横から親の思うとおりに動かすようなもの。そういうことを一切やめようと決めた」という。さらに「学校に行かなかったら不利益になるのかどうか本当はわからない。必要以上に不安を感じて、嫌がる子どもに行けというのは違うんじゃないかと思うようになった。」。

あかねさんは、夫が「一緒の方向を向いてくれた」と思って嬉しかったという。「その時はもう孤独ではなくなった。」。くしくも、夫婦の考えがそろった頃、息子は「フリースクールの体験に行ってみる」と一歩を踏み出した。

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西野さん
・父親がちょっとその子に寄り添い温かく見守り始めたときに何かが変わる
・父親が味方になったとき、不登校を通じてすごくいい夫婦になっていくケースが多々ある


不登校 家族はどう見守る?

棚園さん
・家族の中で不登校をめぐって摩擦がある時期は必ずあるのではないか。それを繰り返していく毎日が、あるべき道なのではないかと思う。

尾木ママ
・誰かを責めるのではなく、子どもを信じて。そして周囲の人は親のことも信じてほしい。

西野さん
・学校に行きづらくなった子たちを見てきて命が削れてきていると感じる。
・親としてとにかく生きていてくれればという原点を見誤らなければ子どもはちゃんと生きていける。

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不登校について話したいときは、各地の親の会、FacebookなどのSNSで活動するグループもあります。
家族も思いを抱え込まずにいきたいですね。

END

 

 

 

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30


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