2021年11月20日 (土)

子どものダイエット<番組内容>

今回のテーマは、心も身体も成長期真っただ中の子どものダイエットについて。
スタジオゲストは、中2の男の子と小5の女の子の母でもある、渡辺満里奈さん。
番組でホゴシャーズにアンケートをとったところ、子どもの体型についての悩みが多く寄せられた。

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アラマンダさんのお悩み】
「食べることが大好きな息子。でも…少しやせた方がいい?」

小学6年生のしんくんは現在、身長150センチ、59キロ。健康診断で中等度肥満と判定された。
食べることが大好きなしんくん。母のアラマンダさんは、糖尿病の家系であることもあり、このままでいいのか心配している。そこで、少しでも体重が減るように、魚や野菜を多くするなど献立を工夫しているのだが…。

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それでも体重がなかなか減らないアラマンダ親子が訪ねたのは、「小児肥満外来」。
CTスキャンや血液検査で体の状態を調べてみると…内臓脂肪がたまっていて、血糖値も高め!
このままでは、糖尿病になる可能性もあるかもしれないとの診断が…。

しかし、先生から言われたのは、…体重を減らす必要はないということ。
しんくんは、成長期でこれからも身長がもっと伸びると予想されるので、とりあえずは体重を維持して身長が伸びるのを待ち、その上で肥満度は下げていこうと教えてもらった。

診察後、しんくんは体重維持のために毎朝体重計に乗っているという。
朝体重が増えていたら、その日は少なめに食べればいいとわかるからだ。
お母さんには何度言われても「うるさい」と思っていたが、先生に教えてもらったらやる気になれたという!

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続いては・・・
ピーナッツさんのお悩み】

「体型を気にしてダイエットに励む娘。…太っていないのに」

中学3年生のことみさんは、標準体重と比べるとやややせぎみ。だけど、ダイエットをしている。
なぜなら、夏に卓球部を引退して体重が2キロ増え、「脚が太くなったかも…」と感じたからだ。
そして見た目にこだわるのは、憧れのファッションを着こなしたいと思っているからだ。

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SNSや動画サイトでダイエットの方法を調べたところ、「食べるお米の量を減らせば体重が落ちやすい」とあったので、ことみさんは、昼か夜のどちらか、お米を抜くことにした。結果、2か月でマイナス3キロ。元の体重よりも軽くなったが、まだダイエットはしばらく続けようと思っている。
しかし、父のピーナッツさんは…「成長期で本来伸びるはずの背が伸びなかったりしないか」と心配している。

<内科医・鈴木眞理さんによると・・・>
成長期はエネルギーを確保することがとても重要で、減らしすぎとか食べないとなるとリスクがあるという。

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成長期のダイエットのリスク
[1] 骨粗しょう症になりやすくなる
骨粗しょう症の予防は成長期に始まっており、14~18歳で全身の骨の“カルシウムの倉庫”の大きさが決まる。これが大きいと、年を取って骨のカルシウムが減っても、骨折しやすい危険域に届くのが遅くなる。いかに思春期に骨のカルシウムを上げておくか、倉庫を大きくしておくかが大事。
[2] 身長が伸びなくなる
成長期に栄養が不足しすぎると、本来伸びるはずだった身長が伸びなくなってしまう。
[3] 月経不順や不妊症になる
体脂肪が減りすぎると女性ホルモンの分泌が低下し、月経が止まったり、将来不妊症になるおそれも。





<行き過ぎたダイエットは、命に関わるケースも>

今回、マロウさんの娘・アカネさん(仮名・中2)から、拒食症の体験をつづった一通の手記が寄せられた。

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去年の冬休み。体重が少しだけ増えてしまったことから、ダイエットを始めた。腹筋などの筋トレを、毎日2時間ほど。
すると元の体重にすぐ戻ったが…「もっと痩せたい」と、現状では満足できずにダイエットを継続した。
食べ物のカロリーを調べ上げ摂取するカロリーを計算することに没頭。一日に摂取する総カロリーの目標を、900キロカロリーにまで落とした。それは、14歳の女性に必要な量の半分以下。

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アカネさんは母に気づかれないよう、ご飯を食べるフリをしてほとんど捨てていた。
母のマロウさんが事態に気づいたのは、ダイエット開始から3か月後。
骨ばって浮き出たうなじにショックを受け、すぐ病院に連絡した。
病院で測ると体重は31キロ、脈拍は1分間でわずか40。
「神経性やせ症」(拒食症)と診断され、翌日から5か月間、学校に通うことができなかった。

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鈴木先生の解説
成長期の子どもが標準体重の60%くらいまでやせると、エネルギーが足りなくて心臓はあまり打たなくなり、血圧は下がり、体温も下がる。体は省エネモードになり、無理をすると心臓が止まる事もたまにある。
拒食症は精神疾患の中で最も死亡率が高い。6年間ほど経過を見ると6~11%亡くなっている。


<どうして食べることをせず、拒食症になってしまうの?>
前の日の努力が翌朝の体重に数字で出るのはとても魅力的。成果がすぐ出るのでハマりやすい。
さらに、脳の活動も弱くなる。脳で記憶する力や、途中で止まって考え直す余裕がなくなってしまうので、気づいたら危険な状態になっていることが多い。

<母親が気づけなかったのはどうして?>
他のやせる病気では元気がなくなるが、拒食症はなかなかその変化に気付きにくい。また、冬場は着ぶくれしていればなかなか分からない。気づかないのは決してお母さんのせいではない。

<親はどういう事に気を付けていればいい?>
干渉や監視ではなく、優しい観察を続けて。出かけていくときに足の細さや身のこなしなどを見ておくなど。
また、拒食症にかかると笑わなくなる。テレビも見ず、ユーモアも低くなる。小さな変化に気づいてあげて。

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尾木ママの感想>
行き過ぎたダイエットを防ぐための土台にあるのは、やっぱり親子の信頼関係やコミュニケーション力。
いろんな社会的な圧力を受けたとしても、最後はそこが大事!

渡辺さんの感想>
大人がちゃんと子どもを守ってあげないといけない。「そのままのあなたが大好き」「そのままのあなたがとても魅力的」といつも伝えてあげたい。


子どものダイエットは、大人のダイエットとは違うもの。
安易に始めず、まずはリスクについて、親子でしっかり話し合いましょう。



END

 

 

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30


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