2020年03月07日 (土)

"運動嫌い"が心配 <番組内容>

今回のテーマは「子どもの運動」
特に、運動が嫌いで、ふだんからあまり運動をしていないという子の保護者に集まってもらい、悩みや疑問を語り合う。ゲストは、運動がちょっと苦手だというサバンナの高橋茂雄さん。さらに、スペシャルゲストとして、元体操のお兄さんの小林よしひささんが楽しく運動できる方法について教えてくれる。

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<「子どもの運動」現状は?>

専門家として子どもの発達と運動の関係に詳しい茨城大学准教授 渡邊將司(わたなべまさし)さんが参加。
子どもの体力は1985年をピークに急激に低下しているという。
その後、教育委員会や地域で対策が取り組まれるようになったが、ほとんど横ばい状態だ。実はいま、運動をする子としない子で、運動能力は大きく二極化しているという。

運動習慣のある子どもの能力は高くなっている一方で、運動習慣のない子どもの能力が低くなっている。

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<ホゴシャーズの意見>
・ボールを渡しても楽しそうではない。外で全く遊ばない。
・「外出ておいで」といっても、行かない。寒いし、疲れちゃうといっている。宿題もあるし、休ませてくれと…。


◇どうして運動しないの?◇
どうして運動をしないのか?まちのなかで聞いてみると、主に4つの理由があがってきた。

苦しい…「走ると苦しい」「疲れる」
できないのが恥ずかしい…「自分だけが逆上がりができないのがイヤ」「みんながゴールして待っている中で、ひとりで校庭を走るのがイヤ」
環境がない…「ボールの数が足りない。」「いっしょに運動する友だちがいない。」
必要性を感じない…「運動しても、将来役にたたないのではないか?」

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<ホゴシャーズの意見>
・自分自身も運動嫌いな子と全く同じ気持ちで育ってきたので、気持ちがよく分かる。
・運動に必要性を感じないといわれると、どう説明したらいいか戸惑ってしまう。


<専門家の意見>
公園に行っても魅力を感じないということもある。日本の公園面積は欧米に比べて小さいうえ、似たような公園が多い。その場所ごとに特徴をつけてあげれば、もっと行くようになると考えている。



運動、好き・得意になってほしい?

運動が嫌いな子のホゴシャーズにアンケートをとったところ、嫌いでも苦手なままでもいいのではないか?という声が半数近くを占めた。
さらに、ホゴシャーズからは「大人になったら運動をやるようになる」「嫌いと思っている時間を楽しいと思う時間に変えたほうが有意義だと思う」などの意見も…。

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◇子どもが、運動が嫌いなとき、保護者はどう関わればいいの?◇

子どもが、運動が嫌いなとき、保護者はどう関わればいいのか。子どもの脳と運動の関わりに詳しい東京大学の教授で日本体育学会会長の深代千之さんによると、「運動しないと身体の機能が劣化する。」という。

思い通りに動かなくなる、小さい段差につまづく、Tシャツが脱げなくなるなど、大きな問題が起きると指摘。

そもそも人間は、進化する中で運動しながら生活をしてきており、運動しなくてもいい時代はここ40年から50年ほど。子どものころに運動の基本が作られるため、運動はしなければならないという。

さらに、小学校の時期に必要な運動として、「きついトレーニングではなく、走る・跳ぶ・投げる・打つなど、いろいろな動作を覚えることが重要」だという。

小学生のころは、脳と身体の末梢神経が急速に関連付けられるため新しい動きを覚えやすい。さらに、覚えた一連の動作が大脳から小脳に格納され、一生使える動きの記憶に変わるという。子どものころに覚えた自転車や泳ぎかたが大人になっても覚えているのはこのためだ。

しかし、運動は無理にやらせると嫌がるので、子どものころに楽しんで、面白がる環境を築いてやることが大切になるという。

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<尾木ママの意見>

運動はとても大切!いま「子どものロコモティブシンドローム」が大問題になっており、基本的な生活の骨格を支えるためにも運動は不可欠になっている。

子どもの意見を尊重することは絶対大切だが、運動においては、生きる力などさまざまなところに関わっているので、全く運動しないわけにはいかない。大人の責任として、子どもたちにどう面白がらせるような環境を作るのか、研究しないといけない。


子どものときに必要な運動量は?
WHOの基準や、文部科学省の幼児期運動指針などによると、子どものときに必要な運動量は1日60分
この運動も、スポーツにとらわれることなく、徒歩や犬の散歩、掃除、遊びなども運動に含まれるという。
子どもの時期は、なるべくたくさんの種類の遊びやスポーツを経験することが大切だという。

 


◇運動を楽しむ環境をどう作ればいいのか?◇

静岡県にある公園で、外で遊ぶのがあまり好きではない子どもたちが、運動遊びに挑戦。
教えてくれるのは、元体操のお兄さんの小林よしひささん

教えてくれたのは、“バナナ鬼”。ふつうの鬼ごっこは捕まったら終わりだが、バナナ鬼は友達が2回触ったら復活し、再び逃げることができる。さらに運動量も多く、とっさに止まったり体をひねったりするなど、さまざまな動きもできる。

続いて行ったのが、フラフープ。みんな思い思いの遊びを始めた。子どもたちは遊びのなかで、知らず知らずのうちに手首や体幹を使った動きをしているのだ。

さいごに、陸上競技場にやってきた一行。そこで始めたのは、“工作”。ペットボトルを短い円筒型にきりとって、片側にビニルテープを巻き付ける。名付けて、「ペットボトルジャイロ」。これをうまく投げると何メートルも飛ぶという。
手首をうまくひねるのがコツ。最初はうまくいかないが、練習すると、だんだん遠くへ飛ぶようになった。子どもたちに感想を聞くと、できるようになるにつれて楽しくなってきたという。

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VTRで紹介した「ペットボトルジャイロ」の作りかた

① 胴体の真ん中が丸いペットボトルを、5センチから8センチほどの高さの円筒になるように切り取る。
※あらかじめ、ペンでペットボトルの周囲に輪を描いた後、はさみなどで小さな切れ込みをいれると、きれいに切り取れます。
※小さなペットボトルは5センチほど、大きなペットボトルは8センチほどの高さになるように切り取ると、よく飛びます
※きれいにまるく切り取ると、風の流れを受けてよく飛びます。
②切り取った円筒の片側の切り口に、ビニルテープを円周にぴったり沿うようにして5~10周ほど巻き付ける。完成。

飛ばしかた
・ビニルテープを巻きつけたほうを前に向けて、ひねるように投げると飛んでいきます。



ホゴシャーズ・ゲストの高橋茂雄さんの意見>
・体育が大嫌いな子だったのに、楽しそうに運動をやっていたので感動した。
・お手伝いすることも運動だったら、余裕で1時間ぐらい運動できそう。


<尾木ママの考え>
・運動が嫌いでも、保護者のちょっとした後押しで変わるきっかけがつくれるかも。
・運動しないことで起きる問題を、決して家庭任せにせず、公共的な視点をもって取り組むことが大切!
子どもたちが集まれる場所、公共のスポーツ施設などいろんなところを充実させていくことがベスト。

 


END

*番組へのご意見ご感想をお待ちしております。

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:25


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