2019年12月28日 (土)

気づいて!きつ音の悩み <番組内容>


ウワサの保護者会!今回のテーマは「きつ音」

思い通りのタイミングでことばを声に出せない症状で、同じ音を繰り返して発する「連発」、音を伸ばして発する「伸発」、ことばが出づらい「難発」の3つ症状がある。

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「幼児期には20人に1人が発症するが、成長とともに出なくなるケースが多い」と言われている。
しかし実際には、きつ音に悩む小中学生も多く、その親も、わが子のきつ音とどう向き合えばいいのか悩んでいる。



<尾木ママの経験>
「教師時代を振り返ると、きつ音がある子はいなかったわけではないんですけど、その子がおとなしかったせいか、口数も多くなかったので気づけなかった・・・」


<自身もきつ音がある菊池良和医師によると>
・きつ音を専門に診察する「きつ音外来」に訪れるのは、幼児だけでなく小・中・高・大と幅広い年代。
・中でも中高生の3割は、いじめや相談相手がいないことで不登校の悩みを抱えている。

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◇きつ音の悩み 学校生活の苦しさ◇

みけねこさんの長女、小学5年生のじゅねさんは難発のきつ音があることで、学校生活にさまざまな困難があるという。
たとえば、音読。途中でことばがつかえてしまい、焦るとさらに出づらくなるという。発言も発表も苦手になり、授業中に手も挙げられない。

一番の悩みは“友達とのコミュニケーション”
自分だけスラスラ話せないから仲間外れにされそうで、会話中にきつ音が出ると心がパニックを起こすという。
みんながしているように友達をあだ名で呼ぶこともできず、毎日孤立感に苦しんでいる。最近は、学校に行きづらいと感じることもあるという。

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菊池良和医師の見解>
・きつ音がある子は、場を盛り上げられない自分はこの場にふさわしくないと、自ら身を引いてしまう。
・最初は話したいと思っていても、話し方を指摘されると、その気持ちが減っていってしまう。


◇親のつらさ◇

番組には、全国のホゴシャーズから「親もつらい!」という声が届いた。
「きつ音が出るたびに言い直しさせてしまった」「子どものことばを我慢できずに先取ってしまった」など・・・


みけねこさんの後悔>
・小学生になって初めて「相談できるところ、行ってみる?」と聞いたけど娘は完全拒否。幼児期に行っておけばよかった。


たけのこさんの後悔>
・「なにを言いたいの」とイライラして強く言ってしまった。余計にきつ音を長引かせたかなと、とても後悔。


<きつ音に悩む親子を支援している堅田利明さんの見解>
・子どもは話し方が不安で、親もどうしていいかわからない。親子の悩みを話しあえる場がとても大事。

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◇きつ音の悩みを相談できる場所◇

広島で9年前から年3回開かれているイベント、「きつおん親子カフェ」。
参加者も運営者もきつ音の当事者やその家族で、互いに不安なく交流できることを目指している。
代表の戸田祐子さんも次男にきつ音があり、相談相手がいなくて苦しんだ経験を持つ。

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中高生のグループトークでは、きつ音の話し方を隠すことなく日ごろ言えない悩みが語られた。
親たちも、子どものきつ音に対してどう向き合えばいいのか、複雑な思いを語り合い、共有している。

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菊池良和医師の見解>
子どもに「きつ音のまま話していいんだ」と新たな気づきを与えることも治療法のひとつ。


堅田利明さんの見解>

親は自分のしつけや子育てがきつ音の原因だと思って苦しんでいる。
同じ悩みを持つ親同士で集まる安ど感や、わかってくれているという安心感は大きい!



◇安心して話せる環境づくり◇

「きつ音がある子どもたちが安心できる環境」を学校でも作ろうという取り組みがある。
“きつ音を理解する特別授業”で言語聴覚士が伝えたのは・・・

・「同じ音を繰り返す“連発”の話し方は、苦しそうに見えて、実は自然で楽な話し方だ」ということ。
・さらに「周りがおかしいと指摘したりからかったりすると、うまく話そうとするあまり逆に言葉が出にくくなり、“難発”などの症状に悪化してしまう」ということ。

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連発の話し方のままでコミュニケーションが取れれば、もしかしたらきつ音は“困りごとにならない”かも。

実際に授業を行ったクラスのきつ音がある男の子は、みんなが“味方”になってくれたことで、授業中の発言は積極的になり、以前より学校にも行きたくなったという。

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<ホゴシャーズの感想>
・「そのままでいいんだよ」と言ってもらえて元気になっていく様子がすごくいい!
・きつ音がある娘はストレスをためて話していたと気づいた。連発は楽な話し方と知れてよかった。
・周りが気にしなければ、自分も気にしないで済む。環境によって変わるその子の気持ちはすごく大事!


<尾木ママの見解>
「きつ音がある子が1人クラスにいると、その子への理解を深めるプロセスの中で“多様性”がこの教室の中にもいっぱいあると伝えられる。先生の役割、指導力は大きい!」

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◇きつ音の悩みを相談したいときは◇
各都道府県にある「言語聴覚士会」までお問い合わせを。




END

*番組へのご意見ご感想をお待ちしております。

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:25


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