校長先生 中学校を変える!<番組内容>
今回は、ウワサの保護者会“特別編”。
尾木ママがスタジオを飛び出し、中学校にお邪魔します!
訪れたのは、東京都世田谷区にある世田谷区立桜丘(さくらがおか)中学校。
この中学校、かなり個性的!
生徒の自主性を重んじる“型破り”な教育で全国から注目を集めている。
10年かけてこの学校を作り変えてきたのは、校長の西郷孝彦さん。
西郷さんは、どのような子どもたちを育てていこうとしているのか、その教育理念に迫った。
◇校則なし?一体どうして…?◇
東京世田谷区にある桜丘中学校。全校生徒544人の公立中学校だ。休み時間、校内を歩いていると、ピアスをしている生徒や、髪の毛を染めている生徒、休み時間スマホを使う生徒も…。
実はこの学校、校則がない。
当初あった校則を徐々に減らしていき、いまの姿になったという。子どもたちのもつパワーを抑えつけてはだめだと考えた西郷さん。
「好きにしていいよ」という中で、何をすればいいのか?何が正しいのか?中学校3年間のなかで、生徒たちが自らじっくり考えられる学校を目指したという。
◇職員室前の廊下には…◇
さらに、職員室前の廊下は授業中なのに人がいっぱい!この廊下は、ひとりで勉強したい子や、教室に入りづらい子どもたちが集まっている。先生にお願いすれば授業に出ずに、この廊下で過ごすことができる。
教室に行きにくくても気楽に集まれる場所があれば、孤独にならず自分のペースで勉強に取り組むことができる。
インクルーシブ教育(障害、性差、国籍などの違いに関わらずだれもが共に学べる環境を備えた教育)を進めるこの学校。大切にしているのは、「違っていていいではなく、違っているほうがいい」という価値観。
それぞれのもっている才能をどう伸ばすのか?将来の日本を背負う人材をどう生かすのか、真剣に考えているという。生徒たちのなかには、パソコンの扱いに秀でた子や、英語の力をより伸ばしたい帰国子女、自らボランティア活動を始める生徒など、さまざまな子どもたちがいて、それぞれ自分のやりたいことをとことん追求したり、得意分野を伸ばしたりしている。
◇教師たちはどう考えているのか?◇
型破りな校長が率いる型破りな学校。働く先生たちは、「大変かと言われたら大変だけど、考え方を180度変えてがんばっている」「子どもが前向きになるような考え方をする声かけをフル回転で考えている」という。
西郷校長は、先生たちに「素の人間で子どもたちに接しなさい」と伝えている。教師も生徒も、ひとりの人と人として向き合うことを大切にし、3年間、教師も生徒と共に生き、成長することを目指している。
<尾木ママの意見>
多様な子どものそれぞれの違いを認め、共に学ぶ環境は、とても大切。
これまで理想を海外に求めていたが、日本の東京にこうした取り組みがあることに感動と元気をもらった。しかも、少人数学級ではなく、通常の学級のなかでできていることに大きな驚きを感じている。
*番組へのご意見ご感想をお待ちしております。
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:25