なんとかして!おなかの痛み <番組内容>
今回は、「なんとかして!おなかの痛み」。
番組で小・中学生に行ったアンケートによると、ふだんの生活の中でおなかが痛くなることがあると答えた子どもは78%にも上った。
わが子が「おなかが痛い」と言うとき、親はどう対処すればいいのか。専門家の意見を交えながら、尾木ママとホゴシャーズ、ゲストの西田幸治さん(笑い飯)も一緒に考えた。
<専門家>順天堂大学医学部附属順天堂医院・小児科医師 幾瀨圭さん
◇緊張すると下痢をしてしまう◇
<ホゴシャーズの声>
・テストなどの大事な場面で下痢をしてしまう。親としてどうし対処したらいいかわからない。
<専門家・幾瀨さんの見解>
●ストレスに対して腸が過敏に反応してしまう「過敏性腸症候群」に近いのではないか。
◆「過敏性腸症候群」とは…
◆症状:下痢や便秘、あるいはその両方を繰り返す。
◆原因:ストレスによって、腸がうまく動かなくなる。
◆改善には:
①脳がストレスを感じにくくするために物事の捉え方を変えていく。たとえば、テストの結果ではなく過程を大事にする、など。
②症状が長引く場合は医療機関に相談する。
◇繰り返し「おなかが痛い」と言う子ども。これって仮病?◇
<保護者の戸惑い>
・具合が悪いと担任の先生から連絡があり、迎えに行く。でも帰宅すると元気になる。
・登校前に「おなかが痛い」と言う娘。学校を休ませるとすぐに治る。
<尾木ママの見解>
・だまされるのが仕事だと思うことも大事。ときにはだまされる人も必要。
<幾瀨さんの見解>
・子どもが「おなかが痛い」と言うときには必ず何か原因がある。親はまずは受け止めて話を聞く。
◆受診が必要なのはどんなときか
→生活に支障があるかないかがひとつの判断基準になる。例えば、学校に通えない、行事に参加できない、すごく痛がる、痛くて眠れない、体重が減ってしまう、など。
◇便秘◇
・「小学生の6人に1人が便秘状態」だという(NPO法人 日本トイレ研究所 2017年調べ)
◆便秘とは: 排便が週2回以下、痛みや出血を伴う、時間がかかる、毎日出ていても硬くて量が少ない。
◆原因: 食生活、体質、ストレス、など。
◆改善のために:
①食事は、残さず食べられる量を配膳して、子どもがバランスよく栄養をとれるようにする。
②食事では特に食物繊維が大事。食物繊維が多い食材は野菜のほか、豆類やナッツ、きのこなど。
③十分な水分をとる。体重20キロ以上の子どもでの目安は1.5リットル(食事に含まれる水分も含む)。水分をとるのにオススメのタイミングは朝起きてすぐ。体を起こすと腸が動き出すが、このタイミングで水分をとると、胃が膨らむのでさらに腸が動く。
④トイレに座る習慣が大事。食後に5分、便意がなくても座る。
◆子どもが排便しやすい姿勢は?
1.踏み台に足をのせて体を安定させる。
2.太ももに両ひじをついて背筋を伸ばし、前傾姿勢になる。
こうすることで、直腸から肛門につながる便の通り道がまっすぐになり、排便しやすくなる。
<「学校ではトイレに行きにくい」問題について>
・トイレに行くと、「アイツ、ウンコしに行ったんじゃない?」と言われるのがイヤ。
・休み時間は行きづらいので授業が始まってから「トイレに行かせてください」と手を挙げていた。
<幾瀨さんの見解>
・我慢すると便が硬く大きくなってどんどん出しづらくなる。おなかの痛みにもつながるので、学校の先生とも相談して、トイレに行きたいと思ったら遠慮せずに行ける環境を作ってほしい。
・お通じの問題、ふだんの生活の中で改善しきれない場合は早めに医療機関で受診してほしい。
<尾木ママのアドバイス>
・快便は学校生活を送る上でとても重要。
勉強するときの集中力や、よい友だち関係にも影響すると、重要視する教師は多い。
保護者は子どものお通じのことを気にかけて、学校の先生にも子どもの状況を話してほしい。
END
*番組へのご意見ご感想をお待ちしております。
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30