2019年07月20日 (土)

性的マイノリティーの子どもたち(1)~誰にも言えない思い~<番組内容>

性別に対する違和感や、同性愛など、
性的マイノリティーの子どもは、親にも言えず、ひとりで悩む場合が多い。
今回、その苦しい気持ちに耳を傾けました。

スタジオで、子どもの頃を振り返りながら自分の経験を話してくれたのは、
当事者である3人の方と、ブルボンヌさん
保護者2人と、ゲストのユージさんも一緒に考えました。
 
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まずは、ゲストのブルボンヌさん尾木ママが、【セクシュアリティーとは何なのか】について話しました。


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ブルボンヌさん「ゲイ」で「女装パフォーマー」。
「人前で派手なメイクをするのは、“女の人ってなんだという”ということをデフォルメする遊びの文化なんです。」

尾木ママ「尾木ママ」と呼ばれるようになったのは、およそ10年前。
そのころ、自分が何者か分からなくなって
少しずつ自分のセクシュアリティーと向き合うようになったそうです。

尾木ママ「服装や言葉や好きな芸術など“表現する性”が多数派と違っている。
好きな芸術は、女と男の間かな。あるいは分野によってはぐっと男性に近づいていることもあれば女性に近づいていることもある。グラデーションをイメージしてもらうと分かりやすいかなと思います。」





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番組では、性的マイノリティーの子どもが、なかなか親に打ち明けられなかった理由を聞かせてもらいました。

原岡さん(20代・トランスジェンダー・親へのカミングアウトは16歳)
「小学生のころから性別違和があったが、
 これは母には、言うことじゃないって思っていた。
 自分でも“自分は何者なのか”わからなかったので。
 自分がはっきりしてないと、親に伝えられないなと思っていた。」

斎藤さん(50代・トランスジェンダー・親へのカミングアウトは35歳)
「小学校から何か変だなとは思っていて、
 自分が何者か分からないぐらいでこんなに苦しいのかと思った。
 母親はとても娘が欲しい人だったので、兄の次に女の子として生まれてきた自分が
 『男として生きていきたい』とは言い出しづらかった。

福田さん(20代・レズビアン・親へのカミングアウトは19歳)
「女性に生まれたが、小・中学生の頃は、女性として体が成長するのが嫌で、
 女性に恋をしたので、自分をトランスジェンダーじゃないかなと思っていた。
 親を残念な気持ちにさせたくなかったのと、否定されるのが怖くて言えなかった。


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精神科医の針間さんによると、小さなころ自分の体や恋愛に違和感があっても、自分で理解するまでには、時間がかかるものだといいます。

針間医師インタビュー<本人が自覚する時期について>

●体の性別に違和感があっても、“そうなのかな、どうなのかな”と、本人自体が非常に揺らぐこともあります。
●トランスジェンダーの人は、“体は女性なんだけど、スカートはきたくない”というような気持ちは小さいころからあって、だんだん思春期になって、その気持ちがより、“自分は男でなく女だとか、女でなく男だ”と強まるような変化をしていきます。
●ゲイ、レズビアンの人も、ちっちゃいころから何となく男の子好きだな、女の子好きだなという気持ちがあって、思春期になって恋愛感情が強まる時期に意識し出すことが多いと思います。



また、子どもが言い出しづらいとき、親はどう受け止めればいいのか聞きました。

針間医師インタビュー<親の受け止め方>
●あまり本人の中で熟していないときには、カミングアウトできない
子どもが隠しているときに、無理やり言わせるのは、逆に苦痛を与えることに。
●子どもが悩むこと自体は悪いことじゃなく、自分自身を見つめて、自分のセクシュアリティーに向き合うことで、すごく考えが深まっていく。
●子どもが性的マイノリティーではないかと思っているのであれば、“理解がある親なんだよ”ということを日常の中で何気なく示すのがいい
例)テレビを見て「こういう人・こういう生き方もあるよね」と言う
  性同一性障害の本を置いておいて「親も勉強しているよ」と伝える
●子どもがカミングアウトをしてきたときは、まず親がしっかり話を聞いてほしい。
子どもの気持ちからすると、いきなり「じゃあ精神科へ行くぞ」と言われたら、ショックを受けることもある。
親がしっかり話を聞くことは、お子さんにとって8割も9割も大事なこと。
これまでどおり子どもを愛するよ、ということを伝え、さらに相談にも乗ってくれるし、何かあれば学校や病院とやりとりしてくれるとなると、非常に心強い。




性的マイノリティーの子どもが、親に求めることとは。

原岡さん(20代・トランスジェンダー・親へのカミングアウトは16歳)
「理解までは別にしなくていいと思う。ただその人の意見を尊重するというか、“私はまだ受け入れられないけど、あなたはそう思うんだね”と、ひとこと言ってあげるだけで、その子の人生は結構大きく変わるんじゃないかな」

斎藤さん(50代・トランスジェンダー・親へのカミングアウトは35歳)
「100%理解してもらうことは、結構難しい。でも、自分の親はカミングアウトを受けてから、本とか心療内科の先生に話を聞きにいったり、情報を一生懸命集めて、理解しようとしてくれていました。親が、私のことを愛してくれているし、とにかく一生懸命受け入れようとしてくれているんだって伝わってきたので。それで本当に十分でした」



尾木ママは・・・
「性の話は、親子で話しづらいけれど、子どもが幸せに生きていくためには、絶対避けて通れない。とっても大事なテーマだと思います。」




END




*番組へのご意見ご感想をお待ちしております。

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30


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