障害について、子どもとどう話す?<番組内容>
“障害”や“障害者”について、子どもにどう話せばいいか?
子どもに障害があるホゴシャ~ズ3人もスタジオに参加し、みんなで考えていく。
【理解はしてほしいけど、どう話したらいいのか分からない・・・】
番組アンケートでは、およそ8割の親が「障害や障害者について子どもに理解を深めてもらいたい」と答えた一方、6割以上が「障害についてうまく話すことができない・わからない」と答えた。
【番組に届いた悩み】
「パラリンピックの選手の障害について子どもに聞かれたが、うまく答えられなかった。
すると、子どもがテレビから目を背けてしまった」
「電車で突然声をあげた人に子どもが、『変な人がいる!』と指をさした。
子どもには見ないように言ったが、違う対応のしかたがあったのではないか。
でも、どうすればよかったのかわからない」
(障害がある子の親から)
「スーパーにいたとき、『あの子支援学級の子だよ。あたまがおかしいんだよ』と言われた。
その子の親は逃げるようにその場を立ち去ったが、せめて言葉だけでも正してほしかった」
【ホゴシャーズの意見:「障害について聞いてもいいの…?」】
障害がある子の親に聞いてもいいのか迷う。
相手を傷つけてしまうのではないか、触れない方がいいのではないか?
→「人によっては聞かれたくない親もいるかもしれないが、聞かれることはうれしいと思う親も少なからずいる」
ホゴシャーズのロバさんの長女は難病で、知的障害がある。
自分の娘に対する質問や疑問が子どもたちから出たら、率直に自分に聞いてほしいと、周囲の親にお願いをしている。
「(疑問を持った子どもに)『そんなこと言っちゃいけません』と言ったら、次に「なんで?」と言ってくれるチャンスが無くなってしまう。
子どもの「なんで?」は救い上げてほしい」
マルベリー「その子のことを知りたい、仲よくなりたいという気持ちで聞いてきてくれれば問題ない」
【大人は気にしすぎている?子どもたちは・・・】
マルベリーさんの息子そうたくん(小3)は、足に障害がある。小学校入学当初は、足のことで友達となじめず、悲しい思いをしていたが、今は何でも話せるひなたくん(小3)という親友ができた。
仲よくなったきっかけは、ケンカ。言い争いの中で、ひなたくんがそうたくんの足のことに触れてしまい、そうたくんが「こっちは10回手術してんだよ!」と言い返した。
言い合うなかで「相手はこうなんだ」と分かり合えるようになった2人は、親友になった。
そうた「『知ろう』っていう気持ちさえあれば、仲よくできる」
【ホゴシャーズの感想】
「お互いの心が開いていて、すごい!」
「大人が構えすぎているところがあるかもしれない」
【障害がある子たちと、そうではない子たちが知り合う機会を】
NPO法人シオヤレクリエーションクラブは、月に3回ほど、障害の有無に関わらず誰でも参加できるかけっこ教室を開催している。
この日の参加者は23人。3分の2が障害がある子たちだった。
代表・塩家吹雪さん
「健常児にとっても障害がある子と一緒に走れる、汗を流せる。
そういうことを子どものうちから学ぶことはとても大切」
参加した子どもの親
「障害がある=何かができない・できないからかわいそう、という先入観を持たずに、子どもが自分で見て実際に話して感じることができる」
「子どもは理屈ではなく感覚で受け入れる。障害の有無に関わらずお互いを認め合うことができる」
【尾木ママの見解】
「多様な子どもたちと触れ合っていくことで、子どもたちが育ち合っている。そんな風景が学校や地域でもっと見られるようになれば、豊かな国になる」
【障害がある子を持つホゴシャーズの思い】
「安心して(子どもを)託せる世の中になってほしい。そうでないと子どもを残して死ぬ不安を拭い去れない。そのためには周りの人たちの力も借りなければならない。」
障害がある子の親、ない子の親が本音で話し合った今回。
まずは、親子で知ろうとすること。そうすれば子どもは、心を広げて理解していく!
END
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30