2018年07月28日 (土)

性のはなし、してますか?~中高生編~<番組内容>

今回のテーマは「性のはなし、してますか?」

前回の小学生編に続いて、今回は中高生編を放送。

スタジオには中高生の保護者に加え、中高生や保護者を対象に性教育の講演をしている
NPO法人ピルコンの代表、染矢明日香さんにも参加してもらった。

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ホゴシャーズからは、子どもの恋愛や性の話に踏み込むのは難しいという意見が。

しかし、全国の男女200人にアンケートをとったところ、キスの経験は、半数以上。
添い寝をした、2人きりで泊まったという声もあった。

また日本性教育協会(2017年)の調査によると、性交経験のある男子は7人に1人。
女子は5人に1人の割合だという、高校生の性行動の実態が見えてくる。 

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ところが、番組アンケート(高校生女子100人)によると、
「交際相手と2人きりで泊まることのはいいと思う」という意見は8割を超えているものの、
「好きな相手から身体を密着される・キスなどの行為を求められて断りづらい」と思ったことがある人は43%にのぼった。

染矢さんによると、性的関心には個人差はあるものの、
女性は一緒にいたいという気持ちを持つだけのことが比較的多いのに対し、男性の欲求はもう少し直接的。
しかし高校生は男女の感覚の違いがわからず、求められて断りきれないケースが多いのではないかという。

番組アンケートの中には、パートナーに性交を求められて断れなかった理由として、
「なぜ、エッチしちゃだめなの?」と聞かれ断り方がわからなかったから」
「性交を断ったら嫌われると思ったから」というものがあった。


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彼から性交を求められて断れなかったという高校3年生に話を聞かせてもらうと・・・

「性教育の授業で習ったとき、私は絶対断る側の人間だと思っていたけど、ちゃんと断れなかった。行為を拒むことで、気持ちを拒むような感じがするから、断り方がわからなかった」と話した。
しかしその後彼から、性交をした日のことを切り出してくれたという。
「彼が性教育の授業を受けて以来、罪悪感を抱いているようだった。断りきれなかったのではないか、無理をさせてしまったのではないか、と聞いてくれた。
やっぱりちゃんと伝えたほうがいいのかなと思い、私はあまり性交をしたくないと伝えた」


■ホゴシャーズの感想
・女性だけでなく、高校生男子も悩んでいるかもしれない。
・彼女はちょっと傷ついたかも知れないけど、“ああ、言えるはずだったのに言えなかった”と自分の弱さに気づいた。相手の男の子も気づいたのはいい。
・自分の息子にも、ちゃんと対応できるように親として教えなければいけない。学校でもそういうことを習って欲しいなと思う。

■尾木ママの見解
「嫌なものは嫌って言う力が大事。そういう自分を尊重しない男性っていうのは本当に愛してないんだっていう価値観もすごく大事だ。」

■染矢さんの意見
「そういうことがある前に性教育を受けていたら、男の子も彼女の気持ちを先に確認できたのかも知れない」

 



染矢さん
は、正しい性の知識を子どもたちに伝えるための活動を続けている。
都内の成立学園高等学校の1年生の講演の様子を取材させてもらった。

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内容:
・恋愛では嫌なこと(~したくない、それやめて)は相手に伝えよう
・10代の人工妊娠中絶件数約1万4000件(平成28年度厚生労働省「衛生行政報告例の概要」)
・避妊(ピルやコンドーム)の正しい知識など

高校生の感想:
・男子「中学校で2~3回性教育があったけど、今日は結構ストレートでわかりやすくて、パートナーとの関わり方や大切さをよりあらためてわかった。」
・女子「恋愛をするためには、ちゃんと自分と相手のことをわかっていないとダメなんだと感じた。」
・男子「パートナーのからだのことじゃなくて、心のことも気にしながら関係を作ったほうがいいと感じた」


■ホゴシャーズの感想
・思いが伝わっている
・コンドームという言葉など、昔だったら言うことすら恥ずかしい言葉だが、爽やかにオープンに話していて、すごい技術だなと思った
・染矢さん「子どもたちも初めは恥ずかしかったり、茶化したりする反応はあるが、真剣に堂々と伝えると、真剣に受け取ってくれます。」

■尾木ママの意見
・秋田県では2000年から教育委員会と地元の医師会が連携し、地元の医師が中高校生に性教育講演をする取り組みを行っている。2001年から2007年までの6年間で、10代の人口妊娠中絶率が半数以下に減った。
・性教育は、自分も相手も傷つけない、自分を大事にしながら生きていく人権教育。
エッチなことだとか、陰の分野と捉えるのはちがう。

■染矢さんの意見
「恋愛について根掘り葉掘り聞くのは、プライベートなことなので、親でも話しづらいのは当然。
親がいつも味方でいる、というスタンスから、恋愛トラブルにどう対応するかなど話し合える関係性を作るといい。」



ホゴシャーズから寄せられた悩みで多かったのが、子どもたちがインターネットで簡単に性情報を得られるのが心配だという声。

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過激で、時には暴力的な描写もあるアダルト向けの映像を目にしてしまうかもしれない。
そこで、息子を持つ父親たちと、保健体育教師として20年以上性教育をしてきた村瀬幸浩さんが話し合った。

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<父親の悩み>
・サイトの内容を見て、まずいと思うものはブロックするが、イタチごっこになる。
・女性を大切に扱わず、性的な対象としてしか見ていなような映像を見て、それが正しいと信じてしまうのでは?

<村瀬さんの意見>
なぜ見て欲しくないのか、理由を子どもに話そう。これは真実ではなく、作り物・妄想のようなもので、演じてる女性もお金をもらってやってる場合がある。その映像を真似するなんてとんでもないことで、女の人に嫌われるよ、ということも言ったほうがいい

<父親の悩み>
・性交に興味を持った息子にどんなことを伝えればいいのか。
・避妊具をつけようがつけまいが、高校生はしないほうがいいと伝えるべきか?
・自分が高校生の頃を思うと「友達と競争」というようなノリがあった。女の子の気持ちを考えるよう伝える?

<村瀬さんの意見>
★高校生が性交することを「善・悪」で考えがちだが、「幸・不幸」で考えるのはどうか。
★片一方だけが性交をしたい場合や、望まない妊娠・性病にかかるのは「不幸」なこと。
★性は、人を幸せにも不幸にもするもの。お互いの人生を大事にすることしっかり考えてほしいと伝えよう。

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<染矢さんからのメッセージ>
「性のことを、エッチなこと、性交のことだけだととらえない。
人生が関わる大切なこと。人と人のコミュニケーションだととらえる。
子どもには、自分がされたくないことは嫌と言うこと、相手の意思を確認するのは大切なことであると具体的に伝えていこう。」



番組内容は以上です。


NHKではこの夏、10代の性に向き合うさまざまな番組を放送します。
詳しくはこちらのホームページ「性について、真面目に考えてみた。」をご覧ください。
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END

 

 

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30


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