2017年12月09日 (土)

折れない心 どう育てる? <番組内容>


今回は、わが子の「折れない心」をどう育てていくかがテーマ。

今回集まったホゴシャーズは「わが子は心折れやすい」と感じ、いじめにつながらないか、将来社会でやっていけるのか、それぞれ悩みを抱えている。どうすれば「折れない心」を育てることができるのか、みんなで知恵を出して考えた。

 

【ホゴシャーズの悩み】
マンゴー「小学5年生の長男。怒るとすぐ泣く、友達に強く言われると言い返せない」
ピーマン「中学2年生の長男。小学校で課題をやりきれなかったことがきっかけとなり、消極的に」 

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セーブルさんの小学5年生の長男は、友達とトラブルになると輪から離れてすねたり、ゲームで思い通りにいかないと八つ当たりするなど、心折れやすく困っている。

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みずなさんの高校1年生の長女は、中学生のとき、一人で登校しているのを当時うまくいっていなかったクラスメートに見られたくないと、中学の3年間毎日親に送り迎えをしてもらった。将来社会でやっていけるか心配。

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【心折れやすさの原因は、性格?育てかた?】

子どもの心が折れやすいことについて、セーブルさんは「生まれつきの性格」と言う。
一方マンゴーさんは、幼少期の育て方が原因ではないかと考える。
怒られ慣れていないことが心の折れやすさ、弱さにつながっているのでは?と後悔しているが。。。

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では、厳しく育てれば心は強くなるのか?

〈尾木ママの見解〉
基本的に、子どもが甘えてきたらしっかり受け止めるべき。でも、ダメなことはダメと伝えなければならない。その際、拒絶するような厳しさではなく、どうしてダメなのか子どもがわかるように伝えること。「怖い顔して『もう晩御飯減らすからね』などと言うのは、厳しさでもなんでもないんです!」


【「わが子は心折れにくい」というホゴシャーズの意見】

一方、「わが子は心折れにくい方だ」と考えるホゴシャーズも。

さつき「私自身厳しく育てられて心折れやすくなったので、子どもの考えを尊重して育てた」
キタキツネ「大人もそうだが、もっと全般的に『失敗を許す。次があるよ』という心構えが必要」
カッパ「落ち込むことも大事。また立ち直れるような方法を、親が提示してあげるといい」

つまり、折れない心ではなく、折れたときに回復できる力「レジリエンス」が必要!(VTR)
海外では、小学校からレジリエンスを育てる取り組みが行われている。


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〈専門家の情報〉法政大学文学部心理学科教授・渡辺弥生さん
レジリエンスを研究する渡辺さんによると、折れても立ち直れる子には3つの要素が関係している。
 ① 生まれつき備わっている子どもの「気質」
 ② 周りの対応や、何かあったときに助けてもらえるかどうか、などの「環境」
 ③ どうすれば問題を解決できるかなど、経験を通して身につける「学習」

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気質は変わらないが、「環境」「学習」は、親や周囲の関わり方次第で変えられる!

 

【親の関わりかた・その1「子どもの性格でマイナスな点を、前向きに捉えて伝えること」】

「乱暴な性格もコインの裏表みたいなもの。『あなたは乱暴な性格ね』っていうより『あなたはすごい情熱があるね』って言われると、いい感じがする。ただ、『こんな時に情熱的になると相手を傷つけるから、別の形で自分の良い点、情熱的なところを育てていくといいよね』って言ってあげると、子どももへこまないし、それっていいことなのかもしれないということでやる気につながっていく」

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【親の関わりかた・その2「普段から子どもの心を支える土台をつくってあげること」】

自分に関して4つのイメージを思い浮かべる習慣をつくる、心のトレーニングをするとよい。

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思い浮かべるものは「当たり前」のことでいい。
これを普段から意識していると、前向きになれる心の土台が育つという。

 

【ホゴシャーズの反応】

わが子にも普段から「好きなこと」「できること」を確認し、「苦手なことは、もっとできるようになろうね」と伝えているというマンゴーさん。
「でも、自分に自信が持てないんですね。それは何が原因なんだろうなと…」

 

〈尾木ママのアドバイス〉
子どもの良い点をほめるのはすごくいいこと。でも同時に苦手な点も問題にしているので、子どもの自信が打ち消されてしまっている。得意なこと、自信がもてることだけ確認していれば「勝手に子どもが勇気と自信をもらい、自己肯定感が高まって、自分から挑戦していくの!」


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ところがピーマンさんは、子どもの「好きなもの」や「できること」が思い浮かばないという。

 ピーマン「私が見てないんでしょうね。全く思い浮かばないです」
 尾木「学校には行ってるんでしょ?」
 ピーマン「はい」
 尾木「友達もいるでしょ?」
 ピーマン「まあ何人かは」
 尾木「いいじゃない。『学校ちゃんとよく行ってるよね』とか、声に出してます?」

 

〈尾木ママのアドバイス〉
「学校に行く」「友達がいる」など、当たり前のことが大事。日々の事柄だから当然と捉えがちだが、子どもに「がんばっているね」「友達がいていいね」などと言葉で伝え、態度で示して伝えること。

もう一つは学校とは離れて、家庭内でお手伝いをお願いするなど、子どもに役割を与えて存在自体を肯定するような関わりかたの工夫を。「『きょうのお風呂助かったよ』とか『きれいに掃除したんだね』とか、いっぱいあるんじゃないかしら」


では実際、子どもの心が折れたとき、親はどう関わればいいのか?(VTR)

 

■カッパさんの長女・高校1年生のみやこさん
中学生のときつらい挫折を経験したが、立ち直ることができた。両親が心身ともに支えてくれたり、つらい気持ちを共感してくれたり、担任の何気ない「サポートするよ」のひと言が宝物のように嬉しかったと言う。やがて「支えてくれてる人がいるから、自分もこのままじゃいけない」と一念発起して、再び一歩を踏み出すことができた。

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■カッパさんの話
今でもしょっちゅう挫けて、泣きながら電話をしてくることがある。話を聞いて、あふれる感情を一度受け止めてから詳しい話を聞くようにしている。弱いとは思わない。立ち直っている過程だと思うから。

 

〈尾木ママの見解〉
大事なことは、親がしっかり共感していること。「つらいよね」「そんな大変だったんだ」と共感の言葉が出てくると「分かってくれた」って感じる。そこから元気が出始めて、自分で脱出していくんだと思う。共感できるようになるのって実は大変なこと。

「聞いてるうちに『それはお前も悪いよ』とか、すぐ客観的な上から目線になるの。目をグーッと降ろさなきゃいけない。そして『わかる。その中で、よく泣きながらでも挫けないで電話できたね』って、そういうことだってすごい評価すべきことでしょ!」


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【ホゴシャーズの感想】
■子どもの心が回復できる方法を、一緒に探せるようにしたい。
■子どもを心配することは、信じてないことなのかも。子どもとの向き合い方を考え直したい。

 

【尾木ママのまとめ】
「折れない心」を求めるのではなく「心は折れてもいい」と思うことが大事。失敗しても、そのたびに誰かが寄り添ってくれる、共感してくれる。その経験を繰り返して子どもは強くなっていく。心折れたとき、どういう風に立ち直ればいいか、その方法を親子で一緒に考えていけるといい。

 

 

 END

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:54


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