2017年04月22日 (土)

わが子がいじめの傍観者だったら・・・ <番組内容>

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もし、あなたのお子さんが、いじめを見ているだけの傍観者だったとします。
そのとき、親として、どう思いますか?
番組アンケートによると「いじめの傍観者でもいい・やむを得ない」と考える保護者が75%。

その理由は、ホゴシャーズが子どもの頃の経験にあった。

母 「いじめれている子を助けたりすると、100%次にその子がいじめられた。もしわが子が、いじめられる立場になる可能性があるなら、いじめをとめてほしいとはとても言えない!」

しかし、尾木ママはこう警鐘を鳴らす。

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尾木ママ 「いじめられている人から見れば、助けてくれないわけですから、傍観者も加害者の一部みたいに見えることもある。いじめる側に加勢するような傍観者の子もいれば、いじめをとめることができなかったというつらい思いをしている傍観者もいる。もしもそのときに命を断ったということになれば、傍観者も傷を負い、最悪のトラウマになってしまう。いじめのあるクラスで生活している子どもは、誰ひとり幸せではない!」

実際、小・中学生のときにいじめを傍観していたという高校生のアンケートで、行動を起こさなかった主な理由として多かったのが
「次の標的になるのがいやだから」 45%。

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また、自分がいじめられたくないという理由で傍観者の立場から加害者に加担してしまうケースも。
いじめた経験のある子どものうち、およそ半数が
「仲のいい友だちがいじめを始めたから一緒にやった」「流された」「ノリで参加した」 と答えた。


―――<実際、傍観者の立場から 加害者側に加担したあさひさん>―――

あさひさんが小学5年生の時、親友がいじめを始めて、クラスのみんなも加担した。
「汚い!」「汚い!」と一緒になって笑った。

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あさひさんは・・・
「自分がいじめ側に参加してるっていう意識は全然なかった。最初にやりだした子が、幼なじみだったのもあり、そこまで重くとらえてなかった。別にその子の事を特別嫌いじゃなくっても、クラスがそういう雰囲気で。周りの子も一緒になってたので、自分も流されてやった。」

その後、先生に呼ばれて、その時はじめて「人をいじめてしまった」と気づいたという。
中学生になったあさひさん、今度は一転、クラスの全員からいじめられることに。自殺を考えるまでに追い詰められ、病院のカウンセリングを受けて、いじめた時の自分とも向き合った。
傍観者、加害者、被害者を経験したあさひさんが、今思うことは・・・。

「自分の意思をちゃんと持っている人だったら、集団になって弱いものいじめはしない。自分が弱いからこそ、いじめをしてしまう。仲がいい子がいじめているからといって、流されるのではなく、やっていい事と悪い事の区別を最初に自分で考えてみるべきじゃないのかなと思っています。」


<ホゴシャーズの感想>

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・いじめるほうも軽い気持ちだし、いじめる側に逆らう事はすごくパワーがいることなんだ。どうしたらいいんだろう。
・たぶん1人じゃできない、悪い団結力。
・ノリでいじめなんて、やってもらいたくない。
・結束感が持てたと勘違いしているのかも。いじめているというより、気持ちいい感じになってしまうのかもしれない。
・集団って怖い。


<ホゴシャーズが子どもの頃の体験談>

・クラスの中で目立つグループと目立たないグループがあって、目立つグループのほうに所属していた。そのグループにはリーダー格の子がいて、だいたい誰かをいじめていた。成績がよかったり、おしゃれすぎたりすると、いじめにあう。自分は、そのグループにいる価値を感じていたし、下のグループに入りたくなかった。そこに属すために、リーダー格の子の顔色を毎日伺って、空気を読んで、頑張って立ち回っていた。
そうしないと、そのグループにはいられなかった。ある時、クラスの男の子に「お前、舎弟みたいだな。」って言われた。

・小学校の時にいじめられた時に、傍観者の立場の子から声をかけられた。「大丈夫?私はどっちの味方でもないからね」と言われて、すごく救われた。

・お弁当の時にはぶられた。4人グループで仲がよかったのに、3人が三角に机をあわせて、入れないようにした。その時に、一緒に食べようって1人言ってくれた子がいた。自分の中でヒーローだった。思うとすごい勇気だったと思う。


<子どもの頃、傍観者の立場の友だちから救われたというホゴシャーズ
では、自分の子どもが傍観者だったとき、親としてどう声をかけるのか?>

・助けてあげなさいとは言えない。子どもの頃見てきた情景が浮かぶので、子どもがいじめられる立場になる可能性があるなら、いじめをとめてほしいとは言えない。

・もしそういう状況になったら、そのいじめられている子にちょっと声をかけてあげてと言っている。学校で話しているところをいじめている子から見られたら、いじめられるかもしれないから、LINEでこっそり「大丈夫?」と言ってあげたら、と。

・私は娘に「絶対いじめの場面を見たらとめなさい!」と言っている。いじめられた子が、最悪の場合命を絶ってしまったらと思うと、自分の娘には申し訳ないけど、娘が辛い思いをしても、とめに入ってほしいと思っている。

・「ひどい場面とか見かけた時にどうするの?見ているだけっていうのもね」と娘に話したら、「何を言っちゃってるの?分かってないでしょ!私がそういうところで発言したら、どうなると思っているの!正義感を振り回している人あっという間にはぶられる。分かってない人は口出さないで!」と言われた。「それが正義だから、いじめをとめて」とは言えない。

そんな中、ホゴシャーズのカトレアさんは、お子さんに行動してほしいと話をしている。VTRで紹介した。


―――<傍観者の娘と向き合った母親>―――

カトレアさんの娘が、中学にあがってすぐのこと。
クラスに、いじめのボスととりまきの、3人組がいて、ある女の子をいじめはじめた。

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カトレアさんの娘は、いじめられていた友だちに「一緒にいてほしいと」頼まれ、断らなかった。
すると、カトレアさんの娘も、いじめられるようになってしまった。
クラスの後方から陰口を言われたり、ラインのグループで、悪口を書かれたりした・・・。

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娘さんは、陰口が聞こえてくるのがつらくて、昼休みは抜け出して、わけもなく靴箱を歩いたり、外に出たり、運動場を歩いたりしていた。お母さんはそんな娘の話を聞き、励ました。

母 「いじめられるからその子とつきあわない、というのではなく、娘が優しい気持ちで友だちと一緒にいたことは「間違いなかったよ」という話はしていました。」

夏休みが明けると、今度は一転、いじめた子が、いじめられるようになっていた。
それを見たカトレアさんの娘は「ざまあみろ」と思った。これを聞いて、お母さんは心が揺れたが、娘にはこう伝えた。

母 「助けようとは思わないのかな?クラスのみんなが1人の子を避けているのは集団いじめだよ。見ているだけでもいじめのうちに入るからね、覚えておいてね」

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お母さんは、いじめていた子を許せない気持ちもわかるし、思春期ということもあり、母の言うことを素直に受けとめてくれない年頃だとも思った。しかし「このまま大人になってしまうと、いい大人にならない」と思い、少しずつ少しずつ、娘の声を聞きながら「そうだよね」とまず言ってあげることを心がけていたという。娘をまずは受けとめて、それから話をしていった。
お母さんと何度もいじめについて話し合っているカトレアさんの娘さんは、
今、いじめについて、どんな考えを持っているのか聞いてみた。

娘 「いじめてる子に、ダメだよと言うことは難しいと思うんですけど、周りの友だちに誰々ちゃんいじめられてるんだけど、どうしたらいいと思う?と相談したり、先生にこっそり言いに行くことはできると思うので。まずはそこから始めたらいいと思います。」


<ホゴシャーズの感想>

・えらいと思う。そういう子が全体を変えていく力を持っているのかも。

・むやみに行動しないでほしいと思っていたけど、自分の子どもがちょっと勇気を出したことで、そんなに変われるんだったら、そうしたほうがいいと思った。

・私は正義感みなぎって、子どもに「いじめをとめなさい」と言っていたけれど、VTRを見たら、段階を経て、まず先生に相談してみて、あとは友だち同士で相談する場を繋いで。いいことの輪はどんどん広げる、そういう方法もあるんだなと思った。

・発展する前にとめれる力というのがクラスにあれば、1番みんな傷つかなくて、いい学生生活を送れる


<尾木ママは・・・>

・カトレアさんの聞き方が上手だと思う。いったん子どもの言う事を「そうね」「そうだよね」と相づちを打って、共感してあげる。聞いているだけではなく、共感することで、子どもに元気が出てくる。すると、お母さんの言うこともすうっと入ってくる。共感して心を元気にしてあげるというのが大前提で必要。親が正論ばかり言いづつけても伝わらない。

・いじめのあるクラスに生活している子どもは、誰一人幸せではない。いじめの怖さというのは、命に関わる問題。傍観者でいることは加害者のポジションにも立ってしまうかもしれないんだよという、その怖さを親から伝えなければいけない。

・いじめで傷つかない学校生活を送ってほしいと思うならば、そのために親が何をすればいいのか。しっかり親と学校が協力して、いじめ問題は学校で起きるんだから、家庭も頑張りますから、先生ももっと楽しい学級にしてください!と示すこと。先生に伝えるということがだいじ。学校とともにいじめが起きない環境作りに協力する姿勢を見せましょう。

・子どもの本当の願いは、「いじめられたら助けてよ」ではなく、「いじめが起きない環境を作って欲しい」ということ。

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<ホゴシャーズの感想>

・それが大人の責任ですね。親ができることって実はあまりないかなと思っていた。子どもの世界に大人の正義を振りかざしても、と。だけど、子どもの話を聞いて、正しい道や本筋はこうなんだと話しあうことで、子どものが考える力になったりするんですね。

 

(ディレクターK)

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:54


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