2017年04月15日 (土)

わが子がいじめ加害者になったとき・・・ <番組内容>

今回のテーマは「わが子がいじめの加害者になったとき」。
ホゴシャーズと、子どもが加害者になってしまった母親(オレンジさん)で考えた。

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実は、加害者の立場の子どもは、自分がしたことをいじめだと認識していないケースも多く、母は困惑する・・・

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<オレンジさんの娘のケース>

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一度目は小学校2年生の時。
仲よくしていた友だちのお母さんから、娘に対して苦情の電話があった。
「うちの娘が言うことを聞かないと、お宅の娘さんからしつこく暴言を吐かれ、叩く。
「一緒に遊ばない」とか「一人でいればいいんじゃない、もう誰も話さないよ」とか脅すような言い方をされています。」

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娘に聞いても「そんなことしていない」という回答。
いつも遊んでる仲のいい友だちだったし、娘を信じたい気持ちもあり、このとき母は、娘が仲のいい友だちとケンカをしたのだととらえた。

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しかし、その3年後・・・
小学校5年生の時、別のお母さんから電話があった。

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「うちの娘がお宅の娘さんから、給食で嫌いなものを無理やり食べさせられたり、「嘘つき!」「裏切り者!」と言われて叩かれることもあるそうなんです。もう学校に行きたくないと言ってます・・・」

オレンジさんは、同じことが前にもあったこともあり「本当にやってるんだ・・・娘がいじめている・・・」と受けとめた。

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担任の先生に事実確認をしようとしたが、
「こちらも事実確認がうまくできないので、お母さんたちにまかせます」と言われてしまった。
そこで、一緒に遊んでいる友だちに確認。
どうやら事実だとわかってから、娘と話をした。

オレンジさんは、遠まわしに言うのはやめようと思って
「だれだれちゃんのお母さんから電話があったよ。叩いたり、嫌な事させてたりとかやってるんでしょ?
もう学校にも行きたくないって言ってるし、そういうのはいじめじゃないの?」と言ったら・・・

娘から
「いじめじゃない!嫌いだからやるからいじめなんでしょ。だって私はその子のこと、大好きだもん。
約束してたから嘘つきとか、裏切ったと言っただけなのに、それがいじめだと言うのなら、もう私何も言えないんだって。ケンカもできないじゃない!」
と言われてしまった・・・

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「いじめ」のつもりではないという、娘の予期せぬ意見に、オレンジさんは娘との認識の違いを感じて、その日はいったん話を終わらせた。

数日考えたオレンジさんは、後日、娘にこのようなルールを提案した。

1、イヤだと言われたら、しつこくしない。思い通りにしようとしないこと
2、どんなに腹が立っても、叩いたり、手を出したりしないこと

その後、娘は友だちと和解して、相手との距離感をはかれるようになった。

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【仲のいい友だちをいじめてしまうケースについて・・・スタジオホゴシャーズの意見】
・お子さんの性格でぶつかり合いながら仲よくしていきたいという子もいるんだなと知った。
そういう子もいるし傷つく子もいるので、親として色んな子がいるということを子どもに教えるのが大事なのかなと思った。
・自分ではそんなつもりなくても、相手が嫌がったことはいじめなんだなと思った。

【尾木ママのアドバイス】
・小学生は1対1のトラブルが多い。集団になるとまた全然質が変わるが「相手がいやがっている」など、人の気持ちが分かる子に育てるということがポイント。幼児期の保育園や幼稚園から意識することが大事。
・自分の言いたいことを伝える際、表現の仕方や、相手にきつ過ぎた時には言い方を変えることを教えましょう。
そうすると、子どもが人間力を増します。

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【子どもが「叩いたりしていない」と言った時の親ゴコロ・・・スタジオホゴシャーズの意見】
・信じてあげたいとも思う。わが子の言い分も受けとめたくなるのは分かる
・親が子どもの味方をしなかったら孤立無援になるから、責めればいいというわけではない。
・自分は敏感に反応するタイプなので、自分の娘を悪い方に取るかも。
娘が、自分をフォローしたがったり、親に嫌われたくないという思いから嘘をついてる可能性もあるので、その嘘を見抜いてあげなければいう思いもある。
・嘘を見抜かなければいけないけど、ただただ疑うわけにもいかない。

【ルールづくりについて・・・スタジオホゴシャーズの意見】
・抽象的に気持ちを我慢しようというのではなく「手を出さない」など具体的なところが子どもに分かりやすい。
・これをやると、子どもが人間的に成長できるのでは。

【尾木ママのアドバイス】
・ルール化は大事。
・わが子が加害者でもまずはいったん子どもの気持ちに寄り添ったのはいい。
・理想から言うと、1回目の、小2の時に、友だちに聞くことをすればよかった。
また、その時は、ルールづくりまでいかなくても、人の気持ちが読める子、分かる子に育てる=「共感力高い子に育てる」ことを意識して話すほうがよかった。
そうすると、子どもが「相手が嫌がってるな」と気づいて「好きでね、嘘つきって言っちゃったけど、ごめんね、そういう意味じゃないのよ」とその場でお詫びをしたりできる子どもになる。


【オレンジさんのケースについて・・・尾木ママの見解】
・本来、このケースは先生が間に入るべき。
「事実確認ができないから親同士でやってください。」なんていうのは、職務放棄!
親も「学校で起きてるんですから。学校が一番責任持ってもらわないと」という意識を持っていい。

また、番組では、このあと、いじめ加害者の男子の気持ちを紹介。
小学校の時にクラブ活動で責められることでストレスを受けていたが、
そのつらさを親に受け止めてもらえず、いじめることで発散していたケースをVTRで見た。

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【子どもが部活などでストレスを抱えているときに、いじめてしまうケース・・・尾木ママのアドバイス】
・親が「もっとがんばりなさい」「みんなも辛いんだから」と上から発言するのではなく、まずは聴くのが親の仕事というのを意識しましょう。
そうすると、うちの子はこんなふうに深く考えるんだなとか、下級生のことも考えてこんなふうに発言したんだなとか、いろいろ見えてくる。
・ストレスを解消する方法として、スポーツや絵を描くこと、アイドルの追っかけをするなど、どうすればいいのかを教えるのが大人の知恵。学校も、先生の指導力が入ってこそ、豊かな人間の集まりになる。

【子どもをいじめ加害者にしないために・・・尾木ママのアドバイス】
・親が、わが子を他人と比較したり、競争的なところに巻き込まれてしまうとダメ。
わが子だけに限定して見ること。「1年前より、すごく上達してると思うよ」などと、子どもが自分に自信を持てるようにしていきましょう。
・加害者の親はいじめに気づきにくいもの。小さなトラブルからしっかり目を向けましょう。

(ディレクターK)

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:54


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