2017年03月10日 (金)

親のがん どう伝える? <番組内容>

2015年、国立がん研究センターは、日本で初めて「がん患者とその子どもの人数・平均年齢(全国推定値)」について 調査結果を発表した。
1年間に新たにがんと診断される人は、およそ86万人。
そのうち、18歳未満の子がいる患者、つまり “子育て世代” の人は5万6千人いることがわかった。
実に、15人に1人の割合だ。

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【もし “がん” と言われたら どんなことに悩む?】
がんと診断されたら、今まで想像もしなかったような悩みが重くのしかかってくる。
番組アンケート(ホゴシャーズ80人が対象)で
「もし、がんと言われたら、どんなことに悩むか?」聞いてみると…
・がんを受け入れられない
・家庭が心配
・仕事・収入はどうする?
・子どもにどう伝えるか?
という悩みが多く寄せられた。
病気そのものや家庭、経済面の悩みと並んで「子どもにどう伝えるか?」ということも、子育て世代にとっては、実は大きな悩みなのだ。

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【 “伝えられない” 親と子のすれ違い】
ホゴシャーズのリスさんが乳がんと診断されたのは9年前、2人の娘は、小学4年生(長女)と5歳(次女)だった。
リスさんは「子どもに余計な心配をかけたくない」という思いから、がんのことを伝えられなかった。
しかし、長女は当時、母の異変に気がついていたという。
「自分がいい子にしていないから(本当のことを)言ってくれないのだ」と思っていて、漠然とした不安を感じていたという。

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4年前に大腸がんと診断されたホゴシャーズのネクタリンさんも、つい最近まで、子どもにがんのことを隠し続けてきた。
がんになって以来、手術の傷を見られたくないと、子どもと一緒にお風呂に入るのをやめた。
ところが “お風呂に入ってくれなくなったママ” のことを、子どもが友だちのお母さんに相談していたことを知る。
子どもは、大人が想像する以上に敏感で、親が知らないところで傷ついてしまうこともあるのだ。

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【子どもに “がん” を伝える】
リスさんが、子どもにがんのことを伝えられたのには、あるきっかけがあった。
それは、病院で開催されていた「患者サロン」に参加したこと。
がんになったことを受け止められなかったリスさんは、他の患者たちが明るく・元気に過ごす姿を見て、がんと正面から向き合う覚悟を決めた。
子どもにがんのことをどう伝えればいいのか専門家に相談、がんと診断を受けてから1年半後、子どもにがんのことを伝えることができた。

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【医療ソーシャルワーカー・大沢かおりさんのアドバイス】
子どもにがんのことを伝えるときのポイントは、この3つ。
・「がん」という病名を隠さない
・「がん」はうつらない(うつる病気ではない)
・「がん」になったのは誰のせいでもない
子どもに、つらい思いをさせてしまうかもしれないが、事実を正直に伝えることで、子どもは、初めて病気を受け止めることができるようになる。
“子どもにどう伝えればいいのか?” 迷ったときや困ったときには医師や看護師などに相談を。
医療従事者に相談すれば、個別のケースにあったよりよい伝え方を一緒に考えてくれる。

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【 “がん” は 生き方や家族のあり方を考え直させてくれる病気】
「生き方・家族のあり方を見つめ直させてくれるのが、がんという命が危険にさらされる大きな病気の特徴かもしれない」と尾木ママは語る。
5年前に大腸ガンと診断されたホゴシャーズのカツオさんも、がんになったことで人生観が変わった1人。
がんになる前は、土日も働くほど仕事熱心で、家族と過ごす時間はほとんどなかったが、今は、子どもと過ごす時間を大切にしている。

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がんが見つかってから9年、ホゴシャーズのリスさんは、2人の娘とうまく家事を分担しながら、明るく、がんと向き合って暮らしている。
「今を大事にしよう。今を大事にすれば、明日がちゃんとやってくる。」
リスさんの言葉に、1日1日を精一杯生きる“家族”の力を感じた。

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(ディレクターO)

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:54


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