2016年09月09日 (金)

ステップファミリー <番組内容>

今回のテーマは「ステップファミリー」。
「ステップファミリー」とは、いわゆる「子連れ再婚家族」のこと。

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今回の保護者会には「ステップファミリー」当事者の皆さんも参加。
水晶さんは妻の連れ子と暮らす継父(けいふ)さん。この日は本音を語るために覆面で登場。
イルカさんは夫の連れ子2人と暮らす継母(けいぼ)さん。
そしてアザラシさんとネズミさん夫婦。継母のネズミさんはアザラシさんの連れ子と3人暮らしだ。
ステップファミリーではない夕顔さんとキリンさんも交えてふだんなかなか聞けないステップファミリーの本音に迫った。


【ステップファミリーとは】

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「ステップファミリー」=「子連れ再婚家族」とは、離婚などの理由によってシングルマザーやシングルファザー(=子どもを連れた親)となった親が、再婚などによって新しいパートナーと作る家族のこと。
ステップファミリーの支援団体には様々な悩みが寄せられている。


【ステップファミリー 40代の実母の悩み】

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「私の子どもの洗濯物を一緒に洗うと、継父である夫が嫌がるので別々に洗っています」


【ステップファミリー 30代の継母の悩み】

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「夫の連れ子は、箸(はし)の使い方が悪いんです。見るたびにどんどん嫌になってしまいます」


【ステップファミリー 水晶さん(40代 継父)の悩み】

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水晶さんは10年前に、小学生の子どもがいる女性と結婚した。
結婚したころは、連れ子と一緒にキャッチボールをしたり、家族3人でお祭りにも行った。そのときは水晶さんも「いい父親になろう」と考えていた。
しかし、結婚から数年経ち、妻との間に2人の男の子が生まれると、実の子どもではない「連れ子」に対する感情に変化が現れたという。

水晶さん:実子が生まれてちょっとずつ「ヤダ」っていうか生理的に嫌だって思うようになった。連れ子の学校行事に親として出たくない。

連れ子を赤の他人だと感じるようになってしまい、自分の子どもとして扱えなくなってしまったのだ。これではいけない、どうにかしなくてはと水晶さんはステップファミリーについての勉強を始めた。しかし、気持ちは変わらなかった。

水晶さん:ステップファミリーの本を自分で読んで、これ妻にも読んでほしいなぁって思って勇気を出して「読んで」って言ったら本当に怒られて「こんなの読まなきゃ家族になれないの!」ってそれが一番ショックでしたね。
私も頭ではわかってるんですけど、やればやろうとすればするほどストレスになって、「あーもうダメだ。これはもう離婚しかないのかなぁ」と。


【ステップファミリーの悩み】

スタジオで水晶さんは
「血がつながった家族のようにふるまうのが正解だと思っていたし、子どもも「新しいお父さんができる」と喜んでくれていたが、生理的にダメになってしまう。いま思うと、結婚を決めたときから、連れ子が自分のことを「お父さん」と呼ぶようになったことに対して、すごく小さい「違和感」があった。その違和感の積み重なりが原因なのかなと思う」と語った。

また、継子から「血のつながらない僕を育ててくれて、本当に感謝している」と言われ、継子に対して優しく接することができない自分に自己嫌悪を感じてますます悩むようになってしまったという。


【ステップファミリー イルカさん(高3男 中3男の継母 小1女 4歳男の実母)の悩み】

思春期の男の子2人の継母であり、女の子と男の子の実子をもつイルカさん。
自分がニコニコしていれば家族みんなが楽しくなるのかなと考えた時期もあった。自分で家族の理想像のようなものを思い描いてしまい、それにおしつぶされそうになる感覚もあったという。


【ステップファミリー 子どもの悩み】

ステップファミリーでは、多くの継父、継母が、パートナーの連れ子との関係に悩みを抱えている。
一方、新しい家族で暮らすことになる子どもたちにも、ステップファミリーならではの悩みがあるという。
以下は「ステップファミリー」の支援団体であるSAJ(ステップファミリーアソシエーションオブジャパン)に寄せられた、子どもの悩み。

・継父のことはおっちゃん、と呼んでいた。母は、「お父さんって呼んだら?」と言ったが、結局呼べなかった。

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門限を破って、おっちゃんに怒られて、そんなにこの家が嫌なら出て行けと言われた。時間が経てば関係が良くなるかなと思ったが、その一言であきらめがついた。
母と二人だけで買い物をしたり、話す時間が、今思えば欲しかった。
(16歳の時、母親が再婚してステップファミリーになったという女性)

・父と妹と三人でいると、気が楽で、父親がいてくれるとほっとする。

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子供と一対一の時間をつくって、自分の父親にはシェルターになってくれるとありがたいと思う。
(13歳の時に父親が再婚してステップファミリーになったという女性)


【夫妻で保護者会に参加したアザラシさんとネズミさんの場合】

アザラシさん(中1女の実父)と再婚したネズミさん夫妻は子どもが何を考えているのかよく分からないのが悩みだという。
子どもには極力目を向けるようにしているものの、子どもが一人で自分の部屋にこもりがちで、あまり口もきいてくれないのだという。しかしこれは思春期の子どもとの間でおこる共通の問題なのではないかとも考えている。

実際、
・ウチもあまり変わらない(キリンさん)
との意見もあった。

尾木ママは
・ステップファミリーでは親よりも子どもの方が苦しんでいることが多いかもしれない。
実の親でも思春期の子どもを理解して、受け止めるのは困難なこと。
・アザラシさんとネズミさんの夫妻のように、「子どものことが分からない」と自覚することは大事なこと。
・親が子どものことを分からないのに、分かっているつもりになって口出しをするのはトラブルのもとになる。
と語りました。


【ステップファミリー 連れ子の親にならないという選択 イルカさんの場合】

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10年前に夫と結婚したイルカさん。いちど離婚経験のある夫には、前の妻との間に2人の子どもがいたが、はじめは2人とも実の母親と一緒に暮らしていた。しかし、その後、前の妻が亡くなり、2人の子どもを夫とイルカさんが引き取ることになった。
イルカさんと夫との間にも2人の子どもが生まれ、今は6人で暮らしている。
ある日の夕方。家にいたのはイルカさんと実の子ども2人。それに夫の連れ子でゲームが大好きなけいすけ君。
夕食の時間になっても連れ子のけいすけくんは、食卓に着かず、ひとりでゲームをしていた。
しかし、イルカさんは、無理にけいすけ君も一緒に食事をさせようとはしない。
それは、2人の連れ子を引き取るとき、夫から、あることを言われたからだという。

イルカさん:いちばん最初に母親にならなくていいとか、なってほしいとは思ってない。みたいなことを夫に言われたんですね。いちばん最初にそれでああそうか、母親にならなくていいんだって。最初からそういう気持ちで接することができたので、気負わなくて済んだかもしれない。

「連れ子の親にならなくていい」
夫はどうしてこんなことを言ったのだろうか?

夫:本当の母親はいるわけだし、やっぱり母親として来たら、すごく(彼女の)負担は大きい。だから求めているのは私の隣にいてくれる人であって、彼らの母親を最初から求めていたわけじゃないんですよ。

しかし、実際には炊事や洗濯など、イルカさんは連れ子のためにも多くの家事をこなしている。そんなイルカさんに対して夫は…
夫:基本的には彼らの親は私ひとりなので、できることは全部ほんとは私がやらなければいけない。(妻が)自然にやってくれてる姿をみると、もう感謝しかないじゃないですか。

イルカさん:学校で体調をお兄ちゃんたちが崩して、今日迎えに行ってきたよ。みたいなことを言うと「ああ、ありがとう助かるよ」みたいなひとことを言ってくれたり、細かくフォローしてくれるところがあるので、不満が大きくならないのかなあっていうのは感じる。

継子となったけいすけ君が、イルカさんのことをどう思っているのかたずねると、
けいすけ君:家庭全体を支えてくれる存在っていう感じ。話しやすいという部分も出てきたので、今くらいがちょうどいいっていう感覚。不満はないですね。

長男のたくや君も、こうした夫婦の考え方に賛成しているという。
たくや君:正しいなって思いますよ。やっぱり親ってひとりなんで、どう考えても。どう頑張っても。(継母の)余計な負担を増やすんじゃなくて(負担を)軽くして自分も背負うっていうスタンスはいいなと思います。いびつだけど、それでもちゃんとつながってる “円” ですかね。もうちょっと角がなくなったり丸くなればいいなと。

“無理に連れ子の親にならなくてもいい” というイルカさん一家のスタイル。

スタジオでは
・皆、ちょうど良い所を見つけてる感じですよね。(キリンさん)
という感想もあり、家族みんなが、それぞれとの心地よい距離を見つけていることに感心していた。
ちなみにイルカさんは連れ子からは「おかあ」、実子からは「ママ」と呼ばれていて、夫は4人の子ども全員から「お父さん」と呼ばれているそうだ。


【黒い心が出ちゃうことはない?】

・実子だけに何かを買ってしまうだとか、黒い心が出ちゃうことはないんですか?(キリンさん)
という質問が飛び出したが、イルカさんはすごく自然に「ある」と答えてくれた。
実子が「アイスを食べたい」などと言いだすと、家に帰ってアイスを食べる時間帯と、継子たちが学校から帰ってくる時間を考えて、食べている間に帰ってくるなあというときは、全員分、そうでないときは自分と実子の分だけを買うなどするという。(イルカさん)
・そもそも平等である必要がないですよね。(夕顔さん)

イルカさんも継子と実子を平等にみることはできず、平等にみるように求められていた水晶さんのようにがんばってしまったら、自分が壊れてしまうだろうという。
水晶さんは自分が壊れてしまわないように、なにか気持ちに引っかかることがあったら、すぐに夫に話すようにしているそうだ。
微妙な年齢の継子たちとも、近すぎず遠すぎずという距離感を保つようにしているが、いちばん上の継子(高3男)は、父親には話さない彼女のことなども相談してくるなど、母親と言うよりも、年の離れた姉のような感覚だという。これには
・そこは距離感をうまく使ってるんだなぁ(夕顔さん)とスタジオのみんなが納得。

尾木ママも、
継母と継子の関係を有利な点にしている。実の母親に彼女のことを相談する子どもなんてあまりいない。
と語った。


【いびつだけれど、ちゃんとつながっている円】

最後はイルカさんのいちばん上の継子(けいすけ君)が語った
「いびつだけどそれでもちゃんとつながってる円ですかね。もうちょっと角がなくなったり丸くなればいいなと」
ということばの話題に。

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尾木ママは
・いびつだけどもつながっている関係。ひょっとしたら三角形になってるかもわかんない、でも、つながってるっていう事がすごい大事なんで、いいと思う。
・一般的には家族というのはこうあるべきで、実の親はこうあるべきだとか、子どもはこう従うべきだとか、そういうことがあまりにもカチっとできあがりすぎてるんじゃないかなと思う。
・これから多様化していく価値観とか、多様な生活スタイルなどを持つ日本では、ステップファミリーの工夫が、重要なヒントになった感じがします。今日は、未来を見せてもらったっていう感じがしましたよ。 としめくくった。


(ディレクターS)

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:54


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