子どものオシャレ どう見守る? <番組内容>
今回のテーマは「子どものオシャレ」。
今ドキの小中学生のオシャレは大人化が進んでいる。
イヤリングやブレスレットを身につけ、お化粧やマニキュアは当たり前となっている。
このような子どもたちの現状を、親はどう受け止め、向き合っていけばいいの?
【今ドキのオシャレ応援派と懸念派の割合は?】
・小中学生の親300人に行った番組アンケートでは、応援派は18%、心配や不安を感じるという懸念派は82%だった。
【ホゴシャーズ応援派と懸念派 それぞれの意見】
<応援派>
・幼稚園のころからオシャレに興味があり、母親である自分のお化粧もしてくれる。一緒にオシャレを楽しんでいる。
・かわいくなってくれたらうれしいし、隠れてオシャレされるよりはオープンにしてもらった方がいい。
<懸念派>
・オシャレが非行に走るきっかけになるのが心配。
・大人びたかっこうをして犯罪に巻き込まれるのが心配。
・お金がかかりすぎる。
・そのままでキレイな年ごろなのにもったいない。
【人目を気にしすぎる娘に戸惑う ~トウガラシ家の場合~】
・小学6年生の娘。電動シェーバーで行う体毛の処理が欠かせない。
・トウガラシさんの体毛も気になり、少しでも生えているのを見つけるとそってしまう。
・今最も気にしているのはニキビ。外出時はわずかに赤いだけの目立たないニキビにもトウガラシさんの化粧下地を塗る。
化粧下地がないと「出かけられない!」とパニックに陥るという。
★尾木ママからのアドバイス★
・自意識の高まりは思春期の特徴で成長の証し。
・親は受け止めてあげて。
・10代女子197人へのアンケートでは、55%が女子にカワイイと言われる方がうれしいと答えている。
・女子は「見られる」という意識が強い。
・思春期には月経など体が変化。自意識が高まる。
・自分のことを意識すると同時に他人も意識。
【誰かの言葉に傷つき、自意識が高まった場合は?】
・あんずさんの娘は、同級生に鼻の下のうぶ毛を指摘された。その後、全身の体毛を気にするようになった。
★尾木ママからのアドバイス★
・子どもがイヤな思いをした時にはしっかり受け止めて共感する。
・「体毛はどうして生えているのか」など、親子で一緒に調べて学ぶことが大切。
【オシャレの見守り方は?】
・すずらんさんの娘は中学2年生。
肩出しのトップスがこの春欲しいアイテム。
・お化粧をすることで憧れのモデルや女優に少しでも近づきたいと考えている。
★尾木ママからのアドバイス★
・子どものオシャレに親の価値観や人生観が表れる。
・中学生らしいおしゃれとは一体何かを突き詰めて考えることが大切。
・心の揺れがオシャレに表れる。露出度の高い洋服を着ていることがきっかけで犯罪に巻き込まれることがあり得るので要注意。
【オシャレ応援派ならではの歯止めのかけ方 ~さつきさんの知恵~ 】
・さつきさんの娘は中学2年生。幼稚園児のころからハイヒールへの憧れを持っていた。
・「履いたら足が痛いし、変形する」と娘に言っても聞かないので、中学1年生の時に「家族と車で出かける時だけなら」という条件付きで一足購入した。
・履いてお出かけしたら案の定足が痛くなった。娘本人が身をもって体験し学ぶことで、今はハイヒールを履かなくなった。
【思春期におとずれる社会律期について】
・仲間内のルールで行動する時期で、親離れの第一歩。
・「友だちも持っているからほしい」「友だちもしているからしたい」など子どもが言うのは、発達段階として考えればおかしくない。
・親の意見を子どもに伝えて話し合い、家庭のルールを作る。友だちに口うるさい親だと思わせて子どもをガード。
【化粧品の安全性の問題】
・東京都が行った調査(2006)では、お化粧をしたことがある12歳以下の子どものうち、2.2%が皮膚のトラブルを経験。
<出典:東京都生活文化局「化粧品類の安全性等に関する調査>
・神奈川県立こども医療センター 皮膚科部長の馬場直子さんによると、「子どものうちからお化粧をしていると、のちのちアレルギーを発症する可能性があるため、実際には、皮膚トラブルを経験した人の数はもっと多いかも」とのこと。
・また、小中学生の肌は大人より敏感。化粧品に含まれる有害な化学物質を吸収しやすいので「なるべく使わないで」というアドバイスだった。
【子どものオシャレ まとめ】
・まずは健康面などで落とし穴がないか情報収集。それを親子で共有しよう。
・もしもオシャレの方向性に違和感を覚えたら、子どもにちゃんと伝えて話し合おう。
(ディレクターS)
投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:54