番組内容

2019年10月19日 (土)

いじめ 相談してほしいけど・・・<番組内容>

ウワサの保護者会!今回はいじめをノックアウトとのコラボ回。
スペシャルゲストは、MCの高橋みなみさん!

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2019年滋賀県大津市のデータによると「いじめを受けたとき親に相談した中学生」は3人に1人。
もし自分の子どもがいじめられたら、親はどうしたらいい?たかみなさんと一緒に考えていく!

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◇子どもがいじめられたホゴシャーズ3人◇
・実際に、子どもがいじめられたときに、相談してくれず悩んだというホゴシャーズ

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<ホゴシャーズの体験>

ネクタリンさん:よくしゃべる子どもだったのに、突然しゃべらなくなる。「嫌なことあるなら言って?」と言っても答えない。あるとき急に「自分が嫌われていると思う出来事」を箇条書きにして、読み上げて、大号泣。

ごぼうさん:あるとき急に「俺の顔って変?」と言うように。心配になって様子を見ていたら「先生に言わない?」というので「言わないよ」と言ったら、ようやく「お前の顔変だな」と学校で言われていることを話した。

みやびさん:小6の時に、突然、朝起きれなくなり、めまい、吐き気。小児科に行くと起立性調節障害と言われて、体の異変があってから初めて「いじめにあっている」と言われた。



子どもたちはなぜ親にいじめの悩みを話すことができないのか?実際に一人で抱え込んでいた子を取材した。

◇親に言えない 認めたくない◇
・中2女子りおさん。小学校からいじめを受ける、不登校に。自殺を考えるまで追い込まれたが、親には言えなかった。
・3兄弟の末っ子。忙しく働く母親の姿を見て、これ以上負担をかけたくないという気持ちがあった。
・さらに、自分がいじめを受けていることが恥ずかしいという気持ちもあったという。

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<ホゴシャーズの意見>

ネクタリンさん:子どもなりに親を守りたいという気持ちがあるのかも。

カラスウリさん:自分もいじめ体験があるのでよく分かる。親に話すことで、いじめられていることを認めることになるので、抵抗があった。

ごぼうさん:子どもにも自尊心があるので、親に話すことで、また自尊心が傷つけられちゃうのかも。


<尾木ママの見解>
・親に言うと、学校の先生にも伝わってしまうのでは、という不安が子どもにはある。
 子どもたちは、先生たちが解決してくれない様子を見ているので、信じきれない部分がある。


<専門家 須永さんの見解>
・いじめられてストレスがたまっている時は、コップの中に水が8割くらい入っている状態。しかし、子どもとしては「まだ大丈夫」という認識を自分でしてしまう。本当に辛い状況で、体調を崩す、というのは、コップの水があふれてしまっている状態。その状態になるまで、周りの人には相談できない。

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須永祐慈さん(NPO法人ストップいじめ!ナビ副代表理事)
自身もいじめられて、不登校になった経験を持つ。



一方、コミュニケーションがとれていても、親の言葉が響かない例も。

◇親のアドバイスが響かない◇
・高1女子なこさん。中学校時代にいじめられるが、学校に通い続けた。希望する高校に進学するには、内申や出席が必要だったからだ。しかし、体調は限界を迎えていた。
・その様子を見ていた母親は「休み休み学校へ行くこと」を提案するが、本人は「その助けはいらない」。
・母親からすると「娘のことを思っているのに伝わらない。」

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<専門家 須永さんの見解>
・実体験からすると、アドバイスが欲しいわけではなく、つらい思いを抱えている自分を受け止めて欲しい、という思いがある。親が子どものことを、分かっているつもりでいるほど、反発がある。

<尾木ママの見解>
・だからこそ、親以外との接点というのが非常に大事になってくる。



今、NHKで第三者との接点を作るために取り組みが始まっている。

◇ネット相談が救いになる◇
・NHKが運営するウェブサイト「マダ友プロジェクト」。いじめや人間関係の悩みを書き込むと「マダ友=まだ見ぬ友達」から返事がもらえるという仕組み。
・これまで6000件以上の書き込みがあり、多くの子どもたちが救われている。

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・マダ友プロジェクト https://www.nhk.or.jp/ijimezero/madatomo/

 



<専門家 須永さんの見解>
・つながることは大事。言葉やアドバイスだけじゃなくて、誰かといる安心感が必要。
・ネット相談には危険もある。しかし「マダ友プロジェクト」のように、NHK職員がひぼう中傷の書き込みを無くした上でコミュニケーションができるサイトなど、安心して相談できる窓口にアクセスすべし。他には自治体の無料電話相談、LINE相談、民間がやっているチャイルドラインなど。
・親としては、そうした窓口にアクセスしやすい環境を作ってあげることが大事。



◇一体親には何ができる?◇

<たかみなさんの意見>
・自分がAKB48時代、精神的につらかったとき「しんどい」と母親に言ったら「それだったらもうやめたらいい!」と言われて、びっくりしたことがあった。求めているのは、そういう言葉ではなく、“ただフラットに横にいて欲しかった“ということ。

<ホゴシャーズの感想>
ももさん:これまでは、子どもと一心同体のつもりで、親がなんとかしないといけないと思っていた。でも、大切なことは、話しを静かに聞き、おいしいご飯を出したり、風邪をひいているときにのど飴を渡してあげたりすることなのかなと思った。

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<専門家 須永さんの意見>

ご飯が食べられる環境、布団があって寝ることができる環境があること。当たり前のようなことだが、そうした環境があるというだけで子どもは安心できる。悩んでいる子どもに親にしかできないことはある。




END


*番組へのご意見ご感想をお待ちしております。

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:25 | 固定リンク


2019年10月05日 (土)

さよなら!子育てのイライラ <番組内容>

今日のテーマは、「子育てのイライラ」
言うことを聞かない子どもを相手に、日々イライラを募らせる保護者たち。しかし、これが高じると親子関係が悪くなるどころか、気づかぬうちに虐待の一歩手前…なんてことも!そこで今回は、専門家とともに、「イライラしないための方法」を検証する。

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◇子ども3人、それぞれに手がかかるマルベリーさんの家では、子育てのイライラが募るばかり!

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・遊び終わっても、おもちゃを片づける気配まったくなし…に、イライラ!
・言ってもすぐにやらない子どもに、イライラ!
・小さい子どもにジュースをこぼされ、しょうがないけどやっぱり…、イライラ!
・次男の反抗的な態度や、危ない行動にイライラ!




【子育てにイライラするホゴシャーズたち】

バクさん 「思春期の娘と、小さなことで口げんか。犬をなでて一人で反省…」
はちみつさん 「うちもオモチャがわーっとちらかって、そこで子どもがゲームやってる」
ネコさん 「イライラしがちな息子が暴言を。こっちも我慢の限界でキレてしまう」
パームさん 「年に何回か抑えられない怒りがこみあげる。叩きたくなるような衝動にかられるときもあるが、虐待などのニュースもあるので、気をつけなきゃと」
こまちさん 「子どもが2人になって、同時に叫んだり泣いたりするとパニックになってしまうときがある…」

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【尾木ママだってイライラした】
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尾木ママ 「うちも、2人目が生まれたときから一変。突然下の子が泣きはじめ、いつまで泣いてんのか、『うるさい!』と叫んだことがある。そりゃイライラしたわよ~」

「その後は夫婦げんかになってしまい、しんどかった。やはり解決方法を知っておきたかった」と言う。



そこで、番組でご紹介するのが・・・
【ホゴシャーズたちの『イライラ解消法!』】

パームさん『お祈りでクールダウン!』
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息子が部屋に制服の抜け殻を放置するというパームさん。「ああ言えばこう言う」年頃の子どもたちにイライラ。すると、敬けんなイスラム教徒のパームさんは、コーランを聞いたりお祈りしたり。
それがルーティンワークになって、口げんかをやめてクールダウンできるという!

 

こまちさん『歌でのせる!』
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今、恐竜にハマっている息子二人は、ともすれば恐竜図鑑の取り合いでケンカする!
すると、おもむろに立ち上がって音楽をかけるこまちさん。有無を言わさず息子たちを抱き上げて、踊りながら歌い始める!たちまち、息子たちは笑顔に~!


そのほかにも・・・

はちみつ
さん 「部屋を片づけないのには、子どもなりに理由があるんだろうと、その部屋の扉を閉め、部屋を使いたくなったときに言うようにしている」

ネコさん 「キャラ変でネコ語をしゃべる。「宿題するニャ」と言うと、子どもも聞きやすいし、頭の中のネコ語変換作業で、自分もクールダウン」
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【専門家からの評価】
精神科医で、親子の心のケアに長年携わっている加茂登志子さんによると、みんなが上手に使っているのは、「無視のスキル」だという。
・子どもの悪い所はスルーして、良いところだけに注目する「選択的注目」のこと。
・良い注目でも悪い注目でも、子どもにとって親の注目はご褒美になるので、例えば子どもが大声で騒いでいるときはそれを無視して、静かになった時点で「静かにしてくれてありがとう」と言う。

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さらに今回は、加茂さんが「イライラしない方法」を伝授!

◇ポイントは、「日常の親子の関係を良くしておくこと」
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そのために・・・
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【1日5分でできるイライラしない方法】

・1日5分間だけ、子どものリードで親が一緒に遊ぶ。
・その間だけは、「質問」「命令」「批判」の3つを封印し(Don’tスキル)
「ほめる」「くり返す」「まねる」「説明する」「楽しくする」の5つを実践(Doスキル)
・これは「PCIT(親子相互交流療法)」という1970年代にアメリカで開発された、親子の関係を良くする心理療法の中で実施される内容のひとつ。Don’tスキルとDoスキルで、子どもがのびのびと、楽しく遊べるようにする。



◇「特別な5分間」を実践してみたマルベリーさん
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・次男と「特別な5分間」を10日間実践。
・最初は「質問」や「命令」してはいけないことにとまどい、なかなかうまくできなかったが、5日もするうち、5つのDoスキルが自然とこなせるようになった!


マルベリーさん「自分の子どものことを褒めるのが苦手だったが、Doスキル、Don’tスキルを毎日がんばってやっていたら、いつしか普段の生活の中でも「ありがとう」などいい言葉がけができるようになった。
イライラの悪循環が家の中でぐるぐる回っていたのがちょっと和らいで、いい関係ができた。イライラしなくなってきました」


・思春期の子どもが相手でも、
DoスキルとDon’tスキルを食事の時間などに応用してみるとよいと、加茂さんはいう。

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【専門家のアドバイス】
子どもは本当に親が好きで頼りにしている。一緒に住んでいると、それが分かりにくくなるかもしれないが、そのことをもう1回思い出し、子どもにとっての「安全な場所」をうちの中で作っていくことがとても大事。

ときにはスルー、ときには褒めて、子育てで大変な毎日を乗り切りましょう!


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 END

*番組へのご意見ご感想をお待ちしております。

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:25 | 固定リンク


2019年09月28日 (土)

校長先生 中学校を変える!<番組内容>

今回は、ウワサの保護者会“特別編”。
尾木ママがスタジオを飛び出し、中学校にお邪魔します!

訪れたのは、東京都世田谷区にある世田谷区立桜丘(さくらがおか)中学校
この中学校、かなり個性的!
生徒の自主性を重んじる“型破り”な教育で全国から注目を集めている。

10年かけてこの学校を作り変えてきたのは、校長西郷孝彦さん。
西郷さんは、どのような子どもたちを育てていこうとしているのか、その教育理念に迫った。

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◇校則なし?一体どうして…?◇

東京世田谷区にある桜丘中学校。全校生徒544人の公立中学校だ。休み時間、校内を歩いていると、ピアスをしている生徒や、髪の毛を染めている生徒、休み時間スマホを使う生徒も…。

実はこの学校、校則がない
当初あった校則を徐々に減らしていき、いまの姿になったという。子どもたちのもつパワーを抑えつけてはだめだと考えた西郷さん。

「好きにしていいよ」という中で、何をすればいいのか?何が正しいのか?中学校3年間のなかで、生徒たちが自らじっくり考えられる学校を目指したという。


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◇職員室前の廊下には…◇

さらに、職員室前の廊下は授業中なのに人がいっぱい!この廊下は、ひとりで勉強したい子や、教室に入りづらい子どもたちが集まっている。先生にお願いすれば授業に出ずに、この廊下で過ごすことができる。

教室に行きにくくても気楽に集まれる場所があれば、孤独にならず自分のペースで勉強に取り組むことができる。
インクルーシブ教育(障害、性差、国籍などの違いに関わらずだれもが共に学べる環境を備えた教育)を進めるこの学校。大切にしているのは、「違っていていいではなく、違っているほうがいい」という価値観。

それぞれのもっている才能をどう伸ばすのか?将来の日本を背負う人材をどう生かすのか、真剣に考えているという。生徒たちのなかには、パソコンの扱いに秀でた子や、英語の力をより伸ばしたい帰国子女、自らボランティア活動を始める生徒など、さまざまな子どもたちがいて、それぞれ自分のやりたいことをとことん追求したり、得意分野を伸ばしたりしている。



◇教師たちはどう考えているのか?◇

型破りな校長が率いる型破りな学校。働く先生たちは、「大変かと言われたら大変だけど、考え方を180度変えてがんばっている」「子どもが前向きになるような考え方をする声かけをフル回転で考えている」という。

西郷校長は、先生たちに「素の人間で子どもたちに接しなさい」と伝えている。教師も生徒も、ひとりの人と人として向き合うことを大切にし、3年間、教師も生徒と共に生き、成長することを目指している。

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<尾木ママの意見>
多様な子どものそれぞれの違いを認め、共に学ぶ環境は、とても大切。
これまで理想を海外に求めていたが、日本の東京にこうした取り組みがあることに感動と元気をもらった。しかも、少人数学級ではなく、通常の学級のなかでできていることに大きな驚きを感じている。





*番組へのご意見ご感想をお待ちしております。

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:25 | 固定リンク


2019年09月21日 (土)

激論!運動会 <番組内容>

秋と言えば、運動会

楽しみにしている子どもや保護者は多い。しかし、組体操での事故や猛暑による熱中症など、課題も…
さらに、最近広がっている時短運動会も賛否両論。

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これからの運動会はどうあるべきか――
タレントの武井壮さんと名古屋大学・准教授の内田良さんを交えて語り合った。


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ホゴシャーズに運動会の印象を聞くと…

うめさん「年に一回の楽しみ。子どもたちの体育の成果が見られる。」
ジュゴンさん「顔をクシャクシャにして走る一生懸命な姿を見ることができる。」


◇運動が苦手な子どもにとっては…◇

カタツムリさんの長女・みくりさん(高2)は、運動が苦手。小・中学生の頃、運動会がつらかったという。
運動が苦手な姿が見られることや勝敗がつく競技で足を引っ張るのが嫌だった。
なにより、参加する意味が見いだせないことが一番つらかった。

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◇運動会は何のため?◇

<ホゴシャーズの意見>
ジュゴンさん「クラスメートとの和・協力・一致団結のために運動会は必要。」
カタツムリさん「団結力は運動会でなくても身につくのでは?」
パンダさん「子どもが楽しんでいることが大切。」

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◇「先生が気になるのは?」インタビュー◇

<元小学校教員・教育評論家の東和 誠さん>
・先生はクレームを恐れて、保護者の目を過剰に意識している。その結果、「見栄え」を重視した運動会になってしまう。
・限られた練習時間で完成度を高めようと意識するあまり、いきすぎた指導になってしまうことも…。

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<内田先生の意見>
・先生たちは長時間労働を強いられる中で、運動会のために無理くり時間を割いている。
・巨大組体操は、大人が楽しむためのサーカスのようになっている。子どもたちが安全に楽しむにはどうしたら良いかを考えなければいけない。

なんと尾木ママも6段ピラミッドのてっぺんから落ちた経験が!

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◇子どもによる子どものための運動会◇

では、子どものことを第一に考えた運動会とは?

東京都の千代田区立麹町中学校では、従来の運動会のあり方を見直し、企画から運営まで生徒自身が行っている。

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うまくいかないことがあっても、先生たちはできるかぎり手を出さない。
校長の工藤勇一さんによると「子どもどうしで意見を出し合い、ぶつかり合う経験が大切」だという。
ただし、工藤校長は生徒たちにひとつだけ課題を与えている。

「大人のことは考えなくていいから、生徒全員が楽しめる運動会をつくってほしい。」

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4年前から始まった「生徒全員が楽しむ」ための運動会。

・クラス対抗制の廃止
・出場する種目を選べる
・ユニークな種目をつくる

など、さまざまな改革が行われてきた。

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今年、新たに作られた種目の一つ「救助リレー」。チームで一人の生徒を担いで運ぶこの競技は、病気でうまく走れない生徒も楽しめるようにと考案された。


<ホゴシャーズの感想>
カタツムリさん「みんなが全員のことを考えてるっていう姿勢が素晴らしい。こんな運動会だったら「頑張ってきな。」とかって送り出せそう。」
うめさん「 “輝け”とか“羽ばたけ”とか曖昧な目標じゃなくて、目標がはっきりしていてよかった。」


<内田先生の意見>
運動会の中心は“子ども”。子ども目線で運動会のあり方を見つめ直すことが大切。


<武井さんの意見>
“あのとき乗り越えた経験で、社会に出ても乗り越えられたな”といつか思えるような運動会になるのがいちばんいいと思う。


<尾木ママの意見>
麹町中の生徒たちは「楽しかった」と言っているが、そこに至るまでにはさまざまな苦しみやドラマがあったはず。全国の学校でも「苦しみを乗り越えた結果としての楽しさ」を目指してほしい。

 




*番組へのご意見ご感想をお待ちしております。

 

 

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2019年09月14日 (土)

先生とうまくいってる? <番組内容>


ウワサの保護者会! 今回のテーマは「先生とうまくいってる?」
保護者の皆さん、先生との関係、最近いかがですか?

先生とのコミュニケーションの取り方について、尾木ママと二児の父パックンと一緒に保護者会で話し合いました。

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◇先生とのコミュニケーションうまくいってますか?◇

保護者の皆さんに番組アンケートを行ったところ、「先生に言いたいことが言えない」「子どものことがわかってもらえない」「言ってもムダだった」など、先生とのコミュニケーションに悩む声がたくさん寄せられました。

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◇先生に気をつかって言えない◇

ホゴシャーズのマリモさんは以前、子どものことを先生にちゃんと伝えられなかったことがずっと気になっています。
子どもが学校に行くことを嫌がったとき、その状況を先生にわかってほしいと思いましたが、先生に負担をかけてはいけないと思い、学校に電話をかけたり、相談に行ったりすることができなかったそうです。

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<ホゴシャーズの意見>
・先生はいつも忙しいイメージがあって、こんなことで先生に質問していいのかなと考えてしまう。
・“モンスターペアレント”と思われたら嫌だなと思って、電話はしづらい。
・特に年配のベテラン先生だと、言ったら失礼かなと思ってしまう。


<パックンの意見>
・“モンスターペアレント”と思われるのではないかと心配する必要ない。子どものことが心配です、と伝えるのは当然のこと(アメリカではごく当たり前の態度)
・そういうことがあったんだと、先生の発見につながるかもしれないから、親が学校以外の時間で気付いたことを先生に教えてあげよう。


<尾木ママの見解>
日本人の国民性かもしれないけれど、親は考え過ぎ!
先生に迷惑かけちゃいけないっていう思いも、昔より今のほうが強くなっている。



◇先生は親からの連絡をどう思ってる?◇

若手の先生からベテラン先生まで、現役の小学校教師6人で座談会を行ないました。
先生たちの本音は?

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Q. 職員室に電話がかかってくるとどう?
→学級がすごいガタガタしていたら、このことかな あのことかなといろいろ思いながら、とても沈んだ気持ちで電話に出る。
→職員室にいい電話はほとんどかかってこない。職員室で電話が鳴ると、先生はみんな身構える。自分じゃなかったら、ほっとする。


Q. 忙しい中、保護者からの相談はないほうがいい?
→忙しいからこそ、保護者も教師も 子どものことを一番大事にするべき。相談したいことがあったらしてほしい。初期対応が遅れてしまって事態が悪化するよりも、早い段階から連携を取れたほうがいい。
→保護者から小さなステップで伝えてくれたら、教師もクレームとして捉えず、一緒に対応できる。
→教師と保護者は、お互いにパートナーとして、子どもの成長を喜べるような存在であったらいい。
→情熱を持って先生になっている人が多いので、どんどん相談に来てもらえたらうれしい。


<ホゴシャーズの意見>
・先生に相談したいと思っても、そのタイミングがなかなかない。どうしたらいい?

<パックンの意見>
・“連絡が取りづらい”ということを先生に相談すればいいのではないか。

<尾木ママの見解>
・先生の側から、相談を受ける時間帯をきちっと示したほうが、保護者も相談しやすくなるのではないか。



◇先生に言っても なかなか伝わらない◇
番組アンケートには、先生に伝えてみたけれど、ちゃんと伝わった感じがしないという声も寄せられた。

<尾木ママの意見>
・1回言って先生にピタッと伝わるのは無理。保護者と先生のコミュニケーションの頻度がとても重要!
・先生の話に納得できないときには、遠慮せずに具体的に学校での子どもの様子を聞き出そう。その子への先生の見方は、家庭での子育てにとても役に立つ。



◇先生にちゃんと伝えるためには◇
先生に子どものことをちゃんと伝えるためにはどうしたらいいのか?
教師歴40年の大ベテラン、全国の保護者・教師の悩み相談にも応じている多賀一郎さんからアドバイスをいただきました。

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<専門家のアドバイス>
先生との関係をうまく保つのに大切なことは、“感情的にならない伝え方”
電話・手紙・連絡帳、どんな手段でも最初をどうするかということが重要。
最初に先生が構えるか、聞く姿勢になるかが、その後の関係性に大きく影響してくる。

電話で伝えるときには、すぐに本題から入らないのがポイント!
「この前は〇〇してくださってありがとうございます」など、感謝の気持ちが最初にあると、先生も構えずに話を聞きやすくなる。

連絡帳で伝えるときに、感情的にならないためのコツはこちら!
・一回 下書きをする。
・責める言葉は使わず、丁寧な言葉で書く。
提出する前に 家族に読んでもらう。


<ホゴシャーズの感想>
・先生に伝えるときに、いろいろ言わなきゃと焦ってしまうので、ワンクッションおこうと思う。
・先生に説明し過ぎると、先生が責められている気になるので、シンプルに伝えようと思う。

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<尾木ママの意見>
・保護者と先生がパートナーのような関係で、子どもの成長を願って取り組んでいくことが大事。
・保護者は、家での子どもがすべてだと思わないこと!家と学校での子どもの様子を先生と共有しながら、子どもの認識を深めていきましょう!


 


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2019年09月07日 (土)

学校に行かない!~進路はどうする?~<番組内容>


学校に行かなかったら、その後の進路はどうなる?
今学校に行っていない10代の3名と、学校に行かなかった経験がある社会人7名が語り合った。

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◇10代の疑問とは?◇

・集団が苦手なので、働けるのか心配 (14歳・アオイさん)
・就職や進学で不利にならないか?どうやってうまく就職したのか知りたい。(15歳・れつさん)
・やりたいことや興味がある分野はあるが、どう取り組めばいいのかわからない(14歳・あかりさん)



◇ひきこもりから教師へ しいなさんの場合◇

高等専修学校で教師として働くしいなさんは、小学校4年生から学校に行かなかった。


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中学校1年生から3年生までは家族とも顔を合わせず部屋に引きこもった。

見守っていた母親の由美さんは毎日手紙を添えて食事を届けた。
<母・由美さんの話>
・足音とか物音で“あっ生きてるな”と感じるしかなかった
・自分の感情で動くとまた傷つけてしまうから待つしかないなという気持ちだった

しいなさんは、家族が「出ておいで」などと言わず根気強く待っていてくれたことが安心につながったという。

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そんな日々が1年ほど続いたある日。しいなさんに転機が訪れた。
たまたま部屋で見ていたテレビに、サッカーの試合の模様が流れ、日本代表の選手がゴールを決める瞬間を目にした。2002年、日韓共催のサッカーのワールドカップの試合だった。

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それまでサッカーにも韓国にも興味がなかったしいなさんだが、びっくりするほどの感動を覚え、それからサッカーが好きになり、韓国や国際交流にも興味を持つように。そしてひきこもったまま、テレビで語学を学び始めた。

「明るい別世界でした。ひきこもっているけど、ひとりワールドワイドみたいな」

中学校はほぼ通わないまま卒業。進学はせず、19歳で国際交流ボランティアに挑戦し、通訳をしたり、情報誌の制作をしたりした。いろいろな年齢・国籍の人とかかわり、人と接するのが楽しくなり、働いてみたいと思うように。

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そして、21歳で通信制高校に入学。さらに短大に進み、教員免許を取得して、高等専修学校の教師になった。

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◇10代と経験者の感想◇

・テレビを見てぱっとひらめいて勉強して通訳とか。どこからそんな活力がわいてくるの?(15歳・れつさん)
・じっくり充電をしたのがよかった。ひきこもっていたときはつらかったが、その反動で人と会いたい気持ちが強くなった(経験者:高等専修学校教師 しいなさん)
・ひとりで勉強し続けたのがすごい。(経験者:IT企業社員 ゆうきさん)
・学校の勉強は全くしていなかったのでその分すーっと入ってきた。勉強というより好きだからやっていたという感じ。(経験者:高等専修学校教師 しいなさん)

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◇学校に行かなかった皆さんの進路は?◇

学校に行かなかった経験がある7人に、それぞれが歩んできた道を年表にしてもらった。7人とも「一つのきっかけがあったわけではなく、全てがつながっている」と語るが、特に影響が大きかったできごとを話してもらった。


<経験者:高等専修学校教師 しいなさん>
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・小学校5~6年生のときの担任の先生が、卒業のときに、「これからは人と人としてつきあっていこう」と言ってくれ、その通りにしてくれた。小学校でのボランティアなども紹介してくれ、今も大きな支えとなっている。

 

<経験者:オートバイメーカー社員 たいがさん>
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・SFもののアニメに没頭していくうち、ロボットに興味を持ち、ロボット展へ。実際にロボットを作っている人がいるのを見て、「作るっていいな」と思い、それがずっとつながっている。

 

 <経験者:電機メーカー研究職 けんさん>
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・15歳くらいのときに、数学で、先生や友人に初めて自分の発言が認められた。周りがおおっ!と思ってくれたことが推進力につながった。 


<経験者:IT企業社員 ゆうきさん>
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・ゲームにはまったことで、友達ができ、パソコンも好きになり、IT関係の道に進もうというきっかけになった。
・就職活動のとき、不登校を経験しながらもその後、自分で将来を考え自分で専門学校を選んだことが、自ら考え行動していると高く評価された。

 

<経験者:漫画家 棚園さん> 
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・母の知り合いだった漫画家の鳥山明先生に、自分が描いた漫画を見てもらったことが、大きな転換点になった。

 

<経験者:デザイナー ななこさん>
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・19歳のときにフリースクールが運営する大学に入学。どうやって生きていくかを学ぶうちに自然と友人と起業することにつながった。

 

 

◇<10代の疑問>◇

Q. 一般の高校・大学に進学できた要因は?(15歳・れつさん)
A. 不登校と進学は、思っているほど関係がないと思う。<経験者:電機メーカー研究職 けんさん>
A. 大学に行くことが大事なのではなく、大学でやりたいことがあるかどうかが大事かも <経験者:オートバイメーカー社員 たいがさん>

Q. 同世代と年下の子がいる集団が苦手だけれど、大丈夫ですか?(14歳・アオイさん)
A. 僕も集団が苦手だったが、すべての集団が苦手ではないことに気付いた。哲学の話をする集団の中では楽しくいられた。子どものころはそのような話をできる集団がなかったので、話を合わせなくてはと苦しかったが、自分にとって居心地の良い集団は見つけられる(教育学者 苫野一徳さん)



◇ほぼ学校に行かずに学んできた げんきさんの場合◇

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<経験者:農業・カフェ経営 げんきさん>
・では、最初から学校にほぼ行かないで育ったげんきさんの進路とは?


デモクラティックスクールという学校外の学びの場に5歳から通っていたげんきさん。そこでは勉強や運動など大人からの指示は一切ない。何をするかは自分で決める。スクールで過ごすうえでのルールも、大人と子どもが対等に発言して話し合って決めていた。

げんきさんは14歳でスクールを辞めたあと、飲食店でアルバイトを始めた。働いてみて、自分のことは自分で決めるという経験が生きてきたという。

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その後、食材に興味がわき、18歳で農業研修を受けるが、そのまま農業の道に進むかどうか迷い、20歳で世界一周の旅へ。
帰国後、昨年から、兄の農業を手伝っている。最近は、それに加えて移動式カフェも始めた。

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「信頼されて安心できる場所ならどこででも生きていける。そこにいる人たちに自分が貢献でき、その人たちを信頼できる、そういう場所で働きたい」というげんきさん。


◇迷いながらでも大丈夫◇

・思い切りがすごい!(14歳・アオイさん)
・生きるだけなら簡単。人を助けたり、助けられたりできれば、生きていくだけなら全然問題ない。(経験者:農業・カフェ経営 げんきさん)


<教育学者 苫野一徳さんの見解>
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・進路は自分一人で切り開くものというイメージがあるが、そうではない。
・今回のキーワードは助けたり助けられたりする、協働すること。
・人の力を借りる力を育むことが大切だと感じた



<尾木ママの見解>
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100人いれば100通りの進み方がある。親御さんは子どもの成長する力を信じてほしい。
方向も進む速さも、人それぞれ。自分なりの道を歩んでいこう!




 



*番組へのご意見ご感想をお待ちしております。

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | 固定リンク


2019年08月31日 (土)

学校に行かない!~子どもたちの思い~ <番組内容>

学校に行くのがつらいときは行かなくてもいい、とよく言われるが、不登校に対する悩みや不安の声は多い。

そこで、今学校に行っていない10代の3名と、学校に行かなかった経験のある社会人7名が自分たちの思いや、これまでの過ごし方を語り合う。

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◇学校に行かない きっかけは?◇

・学芸会の練習で、先生に「わかりません」と言うとバーンと叩かれ、翌日から行けなくなった。(経験者:漫画家 棚園さん)
・「あいつうざい!」と話していた友達が翌日その相手に「大好き!」と言っているのを聞き、自分もそう思われているんじゃないかと感じて何かがプツリと切れた。(14歳・アオイさん)
・いじめがきっかけでひきこもり、社会に出られるのかと不安になりゲームに没頭。(経験者:IT企業勤務 ゆうきさん)
・宿題ができなくて怒られるのが怖くて行けなくなった。不安がほとんど。(15歳 れつさん)

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◇つらさはどこから?ななこさんの場合◇

現在、デザイナーとして働くななこさんは、小学2年生から学校に行かなかった。

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スクールカーストのあるクラスで、皆がある女の子をバイキン扱いしているのに自分も加わってしまった。みんながやっていることに、自分も合わせないと怖いという気持ちで動いてしまい、自分がそういうことをするのがすごくつらかったという。

学校に行かなくなったななこさんを両親は受け入れてくれたが、周囲の大人や子どもたちからは、責め立てられた。

「受け入れられないと自尊心は崩壊する。自分でも自分のことが認められずつらかった」ななこさん。外に出るのが怖くなってしまった。

15歳になり、働かなくてはとアルバイトを始めたが、些細なミスで怒鳴られたり、学校に行かなかったことを責められるようなことを言われたりして、続かず、働けない自分はダメだとさらに自分を責め、とうとう「死にたい」とまで思い詰めてしまった。

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10代経験者の感想◇

・外に出たくても出られない気持ちはよくわかる。図書館の方に「あの子みたいにはなってほしくない」と陰口をたたかれ、夢にもそのことが出てきて怖かった。(14歳・アオイさん)
・母がいわゆる世間一般の小・中・高・大に自分を強く行かせようとするうちは追い詰められ、窓から飛び降りようとしたことも。(経験者:IT企業社員 ゆうきさん)


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◇「死にたい」気持ちの奥にあった「生きたい」◇

ななこさんは19歳でフリースクールが運営する大学に入学。「なぜ死にたいと思ってしまうのか」自分の気持ちに向き合い始めた。
・頻繁に頭に浮かぶ言葉を紙に書きだし、分類して並べ、それぞれの言葉がどう関連しているのか矢印でつなげた。

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・中心にあったのは「生きたい」という思いだった。
不登校も、生きるために選んだことだったと気づいた。
・「“生きたいけど、生きたいように生きられないから死にたかったんだ”とはっきりわかって、自分を認められるようになった。」とななこさん。


10代経験者の感想◇
・私の生き方として、結果として学校に行かなかった (経験者:高等専修学校教師 しいなさん)
・私は自分を許せない。親にも迷惑ばかりかけていて申し訳ない。(14歳・アオイさん)
・誠実に生きているから苦しいのであって、弱いからとか、何かが足りないからとかではない。自分をねぎらってあげてほしい。(経験者:デザイナー ななこさん)
・学校に行かないなら行かないなりの、大切な経験ができた。焦らなくていいと思う(経験者:漫画家・棚園さん)


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◇多様性と変革が求められる学びの場◇

<苫野一徳さん(教育学)の見解>
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・教育は150年間ほとんど変わらないシステムで続いてきた
・皆で同じことを同じようなやり方で、同質性の高い学年学級制の中で決まった答えばかり勉強
・空気を読み合ったり、サバイバルをしなきゃいけない、その苦しさが限界を迎えている
・個の学びやペースが尊重され緩やかに共同体で支えられる、探究を中心とした学びのあり方に構造転換していきたい
・一昨年、教育機会確保法ができ、学校外の学びの場も保障し、公的支援もする動きがある



◇変わりつつある国の不登校施策◇

・学びの場づくりに向けて、公民連携の取り組みも始まっている。世田谷区では、民間のフリースクールに運営を委託して、公設で無料で通え、かつフリースクールと似た学びを得られる学びの場が開設された。

・「不登校の子どもたちのための取り組みではあるが、長期的な視点では教育全体を魅力あるものにするために、ここでの経験をいかしていきたい」(世田谷区長 保坂展人さん)

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川崎市では全国に先駆けて自治体と民間が連携して学校外の居場所を提供している
・フリースペースえんは、川崎市が設立した子ども夢パークの中にある。運営はNPO法人が行い、学校に行かない子どもたちの居場所となっている。学校復帰を目標にしていない。
・無料で通えて、いつ行くか何をして過ごすかは自分で決める。勉強をしたいときはスタッフに教えてもらえる。

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「一人の人間として尊重されたら、子どもたちは“大丈夫かも”“やりたいことができた”“社会に出たいよ”など思いがたまって、充電されたら、自分で考えて社会的な自立に向かうんですよ」(NPO法人フリースペースたまりば理事長 西野博之さん)

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10代経験者の感想◇
・お金がかからないということはとても大きなことだと思います(15歳 れつさん)
・外に出られるようになってから、ボランティアを行った。さまざまな年代の方がいていろんな話ができる機会が大事だと思った (経験者:高等専修学校教師 しいなさん)


<尾木ママの見解>
・一人一人が伸びていける体制を作ることが大事。そんな時代がすぐそこに来ている。
・現場の先生や学校に行っている子どもたちも、みんなが安心していられる学校、地域にしていく一人の主体になってほしい

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次回は、社会人になった7人が、今の仕事に就くまでのことを語ります!

 


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2019年07月27日 (土)

性的マイノリティーの子どもたち(2)~学校生活の悩み~<番組内容>

今回は、性的マイノリティーの子どもたちの学校生活の悩みについて、前回「性的マイノリティーの子どもたち①」に出演した方々に経験を語っていただきながら、考えました。

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スタジオトーク 【学校で言われたつらい言葉】

ブルボンヌさん

・小学生の頃から、「オトコオンナ!」と言われ、「違うもん!」って言っていた。
・自分はみんなとは違うなぁという不安、仲間はずれや1人ぼっちなのかなという恐怖感があった。

福田さん(パティシエ/レズビアン)
・「オンナオトコ」「お前は男の子に興味ないんだろう」ということを言われた。

ユウさん(モデル/トランスジェンダー)
・「オカマ」と言われて傷ついた。



VTR取材① ユウさんの学校生活<小・中学校>】

イシヅカユウさんは、トランスジェンダー
男として生まれたが、小さな頃から、自分は女の子だと思っていて、黒いランドセルや、男子用の制服、男女で分けられる体育の時間などがつらく、無意識に髪を抜いてしまう「抜毛症」になった。中学生になると学ランがすごく嫌だったが、勉強が好きだったユウさんは、なんとかジャージで学校に通った。
しかし、宿泊訓練で心が折れて、不登校になってしまった。
多目的トイレを使用していいと言われたが、トイレに行く時だけ友達とは違うところに行くのが、嫌だった。

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ブルボンヌさんの意見

・学校は、人より目立つことが怖いと思ってしまう世界だから、物理的な対処プラス、友達が受け入れるための教育と、両輪じゃないとダメですよね。

●尾木ママの意見
学校は、すべての子どもが安心できる場所になるのが原則。授業や学級活動を通して、貫いていかなきゃいけないと思う。



スタジオトーク 【つらかったとき、心を元気にしてくれたもの】

ユウさん(モデル/トランスジェンダー)
・不登校のときに、自宅で好きな服装を選べたことが、心の支えだった。ミュールのようなかわいいサンダルや、Tシャツも、自分でかわいいのを選んでいた。
・また、不登校のときに通っていたのが、小さな頃から通っていた絵の教室。
好きな場所で過ごすうちにだんだん元気になった。自分の表現のひとつとして、絵や服などがあったことによって、自分を肯定できたり、自分がこうであるということを自分自身で認めてあげられたような感じ。

福田さん(パティシエ/レズビアン)
・学生時代にレズビアンであることを陰口で言われて、人とコミュニケーションを取るのが嫌だったが、お菓子を作る時間と、作ったお菓子を友だちにあげて喜んでもらうことが、支えだった。

ブルボンヌさん
・マンガとかゲームとかアニメ大好きだった。ゲームの中の主人公の性別を選べるとか、ヒロインが変身するなど、その世界の中でのびのびといろんなことが考えられた。

尾木ママの意見
よく、親や学校の先生は、「ゲームなんかやってないで、もっと他の世界に目を向けなさい」と言いがちだけど、子どもが楽しく過ごせると、だんだんと自分と向き合う力も出てくるし、その悩みから脱出できてくるんじゃないかな。




VTR取材② ユウさんの学校生活<高校>】

ユウさん
は、ある高校に“女子生徒”として、入学できることになった。
そこは、日中に通える定時制の公立高校で、制服や髪形などに規則がなく、さまざまな生徒がいた。
ユウさん「金髪もいたし、ギャルみたいな人もいたし。年齢も上の人もいたり、いろんな人がいることで、それが世界なんだって思ったんです。それまでの世界は、ごく一部の狭い中の、閉鎖されたものに過ぎなくて。中学までの生きてるのがつらいような不安感とは、もう全然違ったのは覚えてます。」

ずっと望んでいた、「女性」としての学校生活。
ユウさんは、心から学校生活を楽しむことができた経験が、今につながっているという。

ユウさん「高校は、自分のありのままの姿で、“そこにいていい”って言ってもらえたということ。“生きてていい”“いていいんだ”と思った。学校というのはひとつの社会なので、そこで“いていい”と言われたことで、その後もっと大きな社会に出て行く中で、すごい力になったし、勇気になった。それぐらい大きいことだと思います。」




VTR取材③ 【自分を好き?】

ユウさん
は、高校の3年間、体の性別が男であることを友達にカミングアウトしなかった。
後から聞くと、気づいている人もいたが、ありのままで友達付き合いしてくれたという。
多様性を認める関係が理想だが、性的マイノリティーの子どもは、周りと違うことで、自分に自信が持てない場合が多い。

そんな子どもの不安を母親のひと言が救ったケースを取材させてもらった。

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杉山和希さんは、北海道の大学院に進学したときに、突然、休学した。
心配した母の眞規子さんは、
電話で「そんなことでは、いい父親になれないよ」と言ったところ、「僕は父親にはなれない、僕はゲイだ、僕は同性愛者だ」というふうに強い口調で、言い返された。

ふだんはおとなしく、声を荒げるような子じゃないので、母・眞規子さんはあることが気になって、こう質問をした。

「あなた自分のことをどう思ってる?好き?」

息子は、「わからない」と答えたという。「自分を好きでいてほしい」という気持ちでずっと子育てをしてきた眞規子さんは、心配して北海道へ会いに行った。すると、待ち合わせ場所で和希さんは、女装姿で待っていた。

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初めて見た眞規子さんは、近づいていって

「あなたなの?」と聞くと、
「うん」と言うので、
「きれいじゃないの!」と言った。


和希さん
はこんな格好で待っていたものの、不安でいっぱいだったという。このころ和希さんは、大学院で哲学の研究者を目指していたが、一方で、「ドラァグ・クイーン」という女装をしてショーを行う仕事に魅力を感じ、どう生きていくかを悩んでいた。

和希さん「ドラァグ・クイーンっていう格好で、理解してもらいにくいからこそ、このままの格好で会いに行った。そしたらすんなり「あんたはあんただよ」「本当にかわいい」って受け入れてくれて、びっくりしたし、すごく安心もした。
ゲイだっていうことについて怖がってたりだとか、ゲイだっていうことを背負って生きていけるかどうか、その不安もずっとあった。

しかし、母親から「自分のことを好き?」と聞かれたことであることに気付いた。

和希さん「自分で自分のことを受け入れられるかどうか、ゲイだということを受け入れられてなかったのは自分だったんだ、ということに気がついて、偏見が自分の中にずっとあったんだなと、母親が認めてくれたときに初めて気がつきましたね。母親が受けとめてくれたことで、ふわーって解けていったみたいな感じだったかもしれないです。」

ゲイである自分を認めることができた和希さんは、大学院を卒業後、あるがままの自分で生きていこうと決めた。
今は、“女装子”としての「満島てる子」という人格と、“ドラァグ・クイーン”の「テルマゑ・ノヱビア」という人格など、いろんな自分がいていいんだなとだんだん思えるようになった。これからもいろんなふうに変わっていくかもしれないし、変わっていく自分でいいと思っているそうだ。

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スタジオトーク 【自分のことを好き?】

福田さん(パティシエ/レズビアン)
・「自分のことを好き?」という言葉を聞いた時は、ちょっと心に来るものがあった。私は自分のことがずっと嫌いだったので、まず自分が受け入れられなかった。私の場合はレズビアンなので、女性が好きという、その事実を自分が受け入れられなくて。

ブルボンヌさん
・小学生のときは「俺」って絶対言えなかった。強い「男性性」を感じて、使えないと思っていた。しかし今、仕事で女装をバンバンして女の引き出しいっぱい開けたら、「男の引き出しもあった」という気づきがあって、今は家では「俺」と言っている。自分に自信を持つと、今まで自分が怖かったことも「なんだ、こんなことだったんだ」と思える。
・最終的には自分自身の内側から自分を認めることが大事。

尾木ママの感想
・子どもが自分らしくありのままでいられて、自分を好きでいられるような家庭や学校の環境を作ってあげて欲しい、それが大人の責任かもしれません。

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END


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2019年07月20日 (土)

性的マイノリティーの子どもたち(1)~誰にも言えない思い~<番組内容>

性別に対する違和感や、同性愛など、
性的マイノリティーの子どもは、親にも言えず、ひとりで悩む場合が多い。
今回、その苦しい気持ちに耳を傾けました。

スタジオで、子どもの頃を振り返りながら自分の経験を話してくれたのは、
当事者である3人の方と、ブルボンヌさん
保護者2人と、ゲストのユージさんも一緒に考えました。
 
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まずは、ゲストのブルボンヌさん尾木ママが、【セクシュアリティーとは何なのか】について話しました。


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ブルボンヌさん「ゲイ」で「女装パフォーマー」。
「人前で派手なメイクをするのは、“女の人ってなんだという”ということをデフォルメする遊びの文化なんです。」

尾木ママ「尾木ママ」と呼ばれるようになったのは、およそ10年前。
そのころ、自分が何者か分からなくなって
少しずつ自分のセクシュアリティーと向き合うようになったそうです。

尾木ママ「服装や言葉や好きな芸術など“表現する性”が多数派と違っている。
好きな芸術は、女と男の間かな。あるいは分野によってはぐっと男性に近づいていることもあれば女性に近づいていることもある。グラデーションをイメージしてもらうと分かりやすいかなと思います。」





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番組では、性的マイノリティーの子どもが、なかなか親に打ち明けられなかった理由を聞かせてもらいました。

原岡さん(20代・トランスジェンダー・親へのカミングアウトは16歳)
「小学生のころから性別違和があったが、
 これは母には、言うことじゃないって思っていた。
 自分でも“自分は何者なのか”わからなかったので。
 自分がはっきりしてないと、親に伝えられないなと思っていた。」

斎藤さん(50代・トランスジェンダー・親へのカミングアウトは35歳)
「小学校から何か変だなとは思っていて、
 自分が何者か分からないぐらいでこんなに苦しいのかと思った。
 母親はとても娘が欲しい人だったので、兄の次に女の子として生まれてきた自分が
 『男として生きていきたい』とは言い出しづらかった。

福田さん(20代・レズビアン・親へのカミングアウトは19歳)
「女性に生まれたが、小・中学生の頃は、女性として体が成長するのが嫌で、
 女性に恋をしたので、自分をトランスジェンダーじゃないかなと思っていた。
 親を残念な気持ちにさせたくなかったのと、否定されるのが怖くて言えなかった。


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精神科医の針間さんによると、小さなころ自分の体や恋愛に違和感があっても、自分で理解するまでには、時間がかかるものだといいます。

針間医師インタビュー<本人が自覚する時期について>

●体の性別に違和感があっても、“そうなのかな、どうなのかな”と、本人自体が非常に揺らぐこともあります。
●トランスジェンダーの人は、“体は女性なんだけど、スカートはきたくない”というような気持ちは小さいころからあって、だんだん思春期になって、その気持ちがより、“自分は男でなく女だとか、女でなく男だ”と強まるような変化をしていきます。
●ゲイ、レズビアンの人も、ちっちゃいころから何となく男の子好きだな、女の子好きだなという気持ちがあって、思春期になって恋愛感情が強まる時期に意識し出すことが多いと思います。



また、子どもが言い出しづらいとき、親はどう受け止めればいいのか聞きました。

針間医師インタビュー<親の受け止め方>
●あまり本人の中で熟していないときには、カミングアウトできない
子どもが隠しているときに、無理やり言わせるのは、逆に苦痛を与えることに。
●子どもが悩むこと自体は悪いことじゃなく、自分自身を見つめて、自分のセクシュアリティーに向き合うことで、すごく考えが深まっていく。
●子どもが性的マイノリティーではないかと思っているのであれば、“理解がある親なんだよ”ということを日常の中で何気なく示すのがいい
例)テレビを見て「こういう人・こういう生き方もあるよね」と言う
  性同一性障害の本を置いておいて「親も勉強しているよ」と伝える
●子どもがカミングアウトをしてきたときは、まず親がしっかり話を聞いてほしい。
子どもの気持ちからすると、いきなり「じゃあ精神科へ行くぞ」と言われたら、ショックを受けることもある。
親がしっかり話を聞くことは、お子さんにとって8割も9割も大事なこと。
これまでどおり子どもを愛するよ、ということを伝え、さらに相談にも乗ってくれるし、何かあれば学校や病院とやりとりしてくれるとなると、非常に心強い。




性的マイノリティーの子どもが、親に求めることとは。

原岡さん(20代・トランスジェンダー・親へのカミングアウトは16歳)
「理解までは別にしなくていいと思う。ただその人の意見を尊重するというか、“私はまだ受け入れられないけど、あなたはそう思うんだね”と、ひとこと言ってあげるだけで、その子の人生は結構大きく変わるんじゃないかな」

斎藤さん(50代・トランスジェンダー・親へのカミングアウトは35歳)
「100%理解してもらうことは、結構難しい。でも、自分の親はカミングアウトを受けてから、本とか心療内科の先生に話を聞きにいったり、情報を一生懸命集めて、理解しようとしてくれていました。親が、私のことを愛してくれているし、とにかく一生懸命受け入れようとしてくれているんだって伝わってきたので。それで本当に十分でした」



尾木ママは・・・
「性の話は、親子で話しづらいけれど、子どもが幸せに生きていくためには、絶対避けて通れない。とっても大事なテーマだと思います。」




END




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2019年07月13日 (土)

なんとかして!おなかの痛み <番組内容>

今回は、「なんとかして!おなかの痛み」。
番組で小・中学生に行ったアンケートによると、ふだんの生活の中でおなかが痛くなることがあると答えた子どもは78%にも上った。
わが子が「おなかが痛い」と言うとき、親はどう対処すればいいのか。専門家の意見を交えながら、尾木ママとホゴシャーズ、ゲストの西田幸治さん(笑い飯)も一緒に考えた。

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<専門家>順天堂大学医学部附属順天堂医院・小児科医師 幾瀨圭さん


◇緊張すると下痢をしてしまう◇

<ホゴシャーズの声>
・テストなどの大事な場面で下痢をしてしまう。親としてどうし対処したらいいかわからない。

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<専門家・幾瀨さんの見解>
●ストレスに対して腸が過敏に反応してしまう「過敏性腸症候群」に近いのではないか。

◆「過敏性腸症候群」とは…
症状:下痢や便秘、あるいはその両方を繰り返す。
原因:ストレスによって、腸がうまく動かなくなる。
改善には:
 ①脳がストレスを感じにくくするために物事の捉え方を変えていく。たとえば、テストの結果ではなく過程を大事にする、など。
 ②症状が長引く場合は医療機関に相談する。



◇繰り返し「おなかが痛い」と言う子ども。これって仮病?◇

<保護者の戸惑い>
・具合が悪いと担任の先生から連絡があり、迎えに行く。でも帰宅すると元気になる。
・登校前に「おなかが痛い」と言う娘。学校を休ませるとすぐに治る。

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<尾木ママの見解>
・だまされるのが仕事だと思うことも大事。ときにはだまされる人も必要。

<幾瀨さんの見解>
・子どもが「おなかが痛い」と言うときには必ず何か原因がある。親はまずは受け止めて話を聞く。
受診が必要なのはどんなときか
 →生活に支障があるかないかがひとつの判断基準になる。例えば、学校に通えない、行事に参加できない、すごく痛がる、痛くて眠れない、体重が減ってしまう、など。



◇便秘◇
「小学生の6人に1人が便秘状態」だという(NPO法人 日本トイレ研究所 2017年調べ)

便秘とは: 排便が週2回以下、痛みや出血を伴う、時間がかかる、毎日出ていても硬くて量が少ない。
原因: 食生活、体質、ストレス、など。
改善のために:
 ①食事は、残さず食べられる量を配膳して、子どもがバランスよく栄養をとれるようにする。
 ②食事では特に食物繊維が大事。食物繊維が多い食材は野菜のほか、豆類やナッツ、きのこなど。

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③十分な水分をとる。体重20キロ以上の子どもでの目安は1.5リットル(食事に含まれる水分も含む)。水分をとるのにオススメのタイミングは朝起きてすぐ。体を起こすと腸が動き出すが、このタイミングで水分をとると、胃が膨らむのでさらに腸が動く。
④トイレに座る習慣が大事。食後に5分、便意がなくても座る。


子どもが排便しやすい姿勢は?
1.踏み台に足をのせて体を安定させる。
2.太ももに両ひじをついて背筋を伸ばし、前傾姿勢になる。

こうすることで、直腸から肛門につながる便の通り道がまっすぐになり、排便しやすくなる。

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<「学校ではトイレに行きにくい」問題について>

・トイレに行くと、「アイツ、ウンコしに行ったんじゃない?」と言われるのがイヤ。
・休み時間は行きづらいので授業が始まってから「トイレに行かせてください」と手を挙げていた。


<幾瀨さんの見解>
・我慢すると便が硬く大きくなってどんどん出しづらくなる。おなかの痛みにもつながるので、学校の先生とも相談して、トイレに行きたいと思ったら遠慮せずに行ける環境を作ってほしい。
・お通じの問題、ふだんの生活の中で改善しきれない場合は早めに医療機関で受診してほしい。


<尾木ママのアドバイス>
・快便は学校生活を送る上でとても重要。
勉強するときの集中力や、よい友だち関係にも影響すると、重要視する教師は多い。
保護者は子どものお通じのことを気にかけて、学校の先生にも子どもの状況を話してほしい。




END





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