番組内容

2022年01月22日 (土)

ひとりっ子の子育て <番組内容>

ひとりっ子の数は年々、増え続けている。
ある調査によると、およそ30年で倍以上に。

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増え続けるひとりっ子だが、保護者たちはさまざまな悩みを抱えているようだ。
「もしかして、周りの大人たちに甘やかされすぎ?」
「兄弟げんかができないから、ひ弱になりそう」
「ひとりぼっちで、さみしい思いをさせているかも」

ハリネズミさん(中2男)、シソさん(中3女)、カッパさん(大2女)の3名のひとりっ子のホゴシャーズをスタジオに招き、恵泉女学園大学学長の大日向雅美さん、そして尾木ママとともに、ひとりっ子の子育てについて話し合っていく!

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まず、ひとりっ子の親たちがどんな悩みや不安を抱えているのか聞いてみると…

[1] 「ひとりっ子は“かわいそう”」と言われる

ハリネズミさん「通りすがりのおばあさんに『子どもは3人からよ』と言われたこともある。」
シソさん「周囲の人に『もうひとり作らない?』と言われた。私の勝手ではないか、と思う。」

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どうして「ひとりっ子は“かわいそう”」と言われるのか?

尾木ママ
「ひとりっ子は、競い合いの機会が少ないことや、親が年をとったときに介護をひとりでやらないといけない、などの理由ではないか。しかし、それは他の方法でいくらでも補うことができる」

大日向さんの考察
「子どもの人数や家族の在り方の理想というのが、時代によって変わっていって、それを私たちが無意識に頭に染みこませてしまっているのではないか。例えば、戦前は『国を守る兵隊』として子どもの数がたくさん必要で、大家族も珍しくなかった。しかし、戦後のベビーブームで子どもが増えると今度は多すぎると思われるように。次第に『2人が普通』という意識が浸透していったのでは。」

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[2] ぬくぬく育つのではないかと心配

ハリネズミさん「両親、おじいちゃん、おばあちゃんとか、みんなが温かくて、ぬくぬく育っている。ビシッと厳しいことを言われたときに、グサッときそうな感じがあるので、これから社会の荒波で大丈夫かなと心配。」
シソさん「同じく他人からキツいことを言われて、傷つくのが想像できてしまう。」

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こうした心配から、親たちはあえて厳しくしてしまうという。

ハリネズミさん「キャッチボールでものすごいスピードで投げて捕らせたり、どこまでもボールを取りに行かせたりしていた。」
シソさん「上下でもまれてこい、とスポーツのチームに放り込んだ。」
カッパさん「夏休みや冬休みに、親元を離れて2週間の課外活動のスクールに入れた。」


[3] ついつい口出ししてしまう

ハリネズミさん「一緒に食事をしていると食べ方、箸の持ち方などについつい口出ししてしまう」
シソさん「娘が朝、登校するときに、ドアを閉めるまで『大丈夫?』『行ける?』『鍵持った?』などとしつこく確認してしまう」

子どものことを心配し、ついつい厳しくしてしまったり、口出ししてしまうひとりっ子の親たち。こうした親の関わり方を、子どもたちはどう思っているのか?



そこで、中学生のひとりっ子の子どもたち3人から本音を聞いてみると・・・

・親は全部を管理したがる。SNSとか、買ったCDとか。干渉が多いので自分の好きなことがちょっとできないこともある
・趣味専用の棚を作っているが、親に『またこれ好きなの?』『それだけにお金使うの?』などと言われるが、趣味がどれだけ大切だと思ってるのか!

こうした干渉により、子どもは親に本音を言い出しづらくなっているという。

・文句を言っても伝わらないし、諦めて、適当に親の言うことを聞いて生活している
・言われすぎて、親が自分の部屋に入ってきても『もういいかな』と無反応になっちゃう
・重いと感じるけど、頼られているし、“いい子”を演じなきゃいけなくて、我慢し続けなきゃいけない


子どもたちの声を聞いたホゴシャーズは・・・

シソさん「私が言っても、あまり言い返さないので、分かってくれているのかと思い込んでいた・・・」
ハリネズミさん「バーッと言っても黙っている感じなので、聞いてくれていると思っていたが、本当は違うのかも・・・」

尾木ママ
「親が過干渉になったり、言い負かしたりし続けると、子どもは自分の本音を言い出せなくなってしまう。そして、“いい子”にならなきゃと重荷に感じてしまう。」


では、親は子どもにどう関わっていくべきなのか。ヒントとなる事例がある。

ホゴシャーズコホラさんと、ひとりっ子の娘のうみさん(高3女)親子。
小学生の時から文武両道の優等生だったうみさん。しかし、中学生の時に、学校に行けなくなった時期があった。
その時、コホラさんは、娘のうみさんを懸命に励まそうとしたが、言われたひと言は思いもよらないものだった。

「ママはわたしの気持ちを分かっていない」

自分の思いを優先させて、娘の本音を聞けていなかったのではないかと反省したコホラさんは、関わり方を変えて「たた見守ること」を心がけるように。すると、うみさんは次第にリラックスした雰囲気になってきて、親子関係も良好になったのだという。

うみさん「昔は悩み事があったときに向き合いすぎてくれていたが、今は、いい意味で軽く返してくれる。ある意味で“いいかげん”。けど今のほうがちゃんと聞いてほしいときは一緒に向き合ってくれる感じ」

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尾木ママ
“いいかげん”というのは、言葉を変えれば、子どもの成長や発達に、親たちが信頼を寄せてリスペクトしていくということ

大日向さん
「『厳しくしなきゃいけない』『集団で生きていけるようにしなくては』などという悩みは、子どもの人数にかかわらず、親たちが、みな持っている悩み。本当は、親たちはもっと自然体でいい。そして、それを許す社会であってほしい。」

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END




投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | 固定リンク


2022年01月15日 (土)

不登校 家族のすれ違い <番組内容>

その数、実に19万人。8年連続で増え続ける小中学生の不登校。
「“学校に行けないのは甘えだ”と言う夫と言い争いになる」など、家族の間で意見が異なり、悩む保護者も。

30年以上にわたり不登校の子どもたちの居場所を運営してきたNPO法人たまりば理事長の西野博之さんと、自分の9年間の不登校経験を漫画に描いた漫画家の棚園正一さんをゲストに迎え、家族の悩みについて考える。

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不登校 祖父母が理解しないとき
小学6年生の長男が夏ごろから学校に行かなくなったコリアンダーさんは、同居する夫の両親の無理解に悩んでいる。

コリアンダーさん
・祖父が長男に「学校に行きなさい」と言って追いつめる。
・長男が不登校になったのは「嫁(コリアンダーさん)のせいだ」と祖父母に責められる。
・精神科医のアドバイスも受けて、長男が好きに過ごせるよう見守るようにしたコリアンダーさん。長男がやっと元気になってきた矢先、祖父が「学校に行きなさい」「運動会に出なさい」と追い立て、長男が殻に閉じこもるようになる、こうして、コリアンダーさんの努力が削られていく
コリアンダーさんの夫は、最初は学校に行かせようとしていた。しかし、在宅ワークが増え、息子の苦しむ様子を目の当たりにして「行かせるのは無理だ」と思うようになった
・夫は「子どものことは妻でなく自分に言ってくれ」と祖父母に伝えたが、祖父は夫がいないときにコリアンダーさんを批判する

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尾木ママ
・板挟みの中で本当によく耐えておられる

西野博之さん(NPO法人たまりば理事長)
・タブレットで遊んでいるから学校行けないというわけではない。タブレットがあることでなんとか今を生きている。しかし、それが祖父には理解できず「嫁が甘やかしてる」となってしまう。
・夫の理解が進んだのはすごいこと。他にも妻の愚痴をどう聞くかなど、夫ができることや果たすべき役割はいろいろある

棚園正一さん(不登校経験のある漫画家)
・息子さんの気持ちが少しわかる。自分のせいで変な空気になっていると考え、自分を責めて苦しくなってしまうのでは。
・家庭が安心できる休める場所になれたらいい。

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意見の食い違いからくる夫婦間の溝 

高校2年生の息子がいる純一さんとあかねさん。かつて息子の不登校をきかっけに夫婦の関係がぎくしゃくしたことがある。
小学3年生の頃、息子が学校に行かなくなった。あかねさんは、幼いころから繊細な息子の様子を見ていて「いつか行かなくなるのでは」と思っていたが、夫の純一さんは違った。

純一さん
「まさか!と思った。何とか学校に戻れるよう道筋をつけてあげたいという気持ちだった」

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純一さんは息子と一緒に風呂に入っては、学校や友達の大切さを説き、学校に行くよう話した。純一さんは「いやなことがあっても、学校は我慢して行けるのがよいこと。親として道筋をつけてあげたい」という気持ちだったという。しかし息子が、学校に戻ることはなかった。

一方であかねさんは、外に出ることもできず「生きている意味がない」と嘆く息子を見て、学校に戻る以外の選択肢を考え資料を集めて夫にも伝えたが、興味を持たれず、孤独を感じていた。

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西野博之さん
・「学校に通わなかった人間が、この先どうなるか分からない」という大人の不安が大きな壁になる
・学校に行かなかった子たちを30年以上見てきたが、ちゃんと社会に出て家庭を持って生きている子たちがたくさんいる。そういうことを知っていれば大丈夫なのだが、あまりに知られていない。

カキさん(小3長男が不登校)は、夫婦ともに無理に学校に行かせることはしていないが、夫と意識の差があるのを感じている。

カキさん
・夫は朝早く仕事に行き夜帰って来て、息子の様子をあまり知らない。
・帰宅した時に、たまたま長男が寝転んでゲームをしていたりしたら、「学校休ませてこんなんじゃダメでしょう!」と怒る。
・夫は休日に遊びに連れて行ってくれるのはうれしいのだが、「今日釣りに行ったから、明日は学校行こうね」などと言って、長男を自分の希望する方向に導こうとする。
・意見が合わず言い合いになってしまう

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棚園正一さん
・自分が学校に行けなかった頃、家庭教師や支援者などいろんな人がやってきた。
・絵を描くとみんな褒めてくれるのだが、その後「じゃあ学校のみんなに(絵を)見てもらおうね」「だったら明日学校行ってみようか」と言う人もいた。言わなくても「学校に行って欲しい」「学校に行ったほうがいい」という思いが「透明なセリフ」のように滲み出ている人も少なくなかった。そういうことが辛かった。


夫が変わると・・・埋まった夫婦の溝

その後、意見の違いが埋まらず喧嘩が増えていた純一さんとあかねさん。特に純一さんは手を尽くしても状況が変わらないことに「八方ふさがり」と悩んでいた。そんな純一さんに、あかねさんは、医師が子育ての心構えについて書いた本『子どもを信じること』を手渡した。

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本を読んだ純一さんは「 “親ができることは自分が変わること”だとあった。それまでは親ができるのは子どもを励まして学校に行かせることだと思っていたが、確かに子どもを変えることはできない。自分が変わるためにはどうしたらいいのだろう」と思った。

純一さんは、その本に書かれていた、「アイスクリーム療法」という認知行動療法を試してみることにした。冷蔵庫をアイスクリームでいっぱいにし、子どもにいつどれだけどのように食べてもいいよと宣言する。子どもは片付けもしなくていい。そして、親は一切小言を言わないというのがルールだ。実際にやってみると、食べ散らかしたり、ご飯の前に食べたりする息子に、小言や注意を言いたくて仕方ない自分に気づいた。そのことから、自分がこれまでどれほど子どもをコントロールしようとしてきたかを思い知らされたのだった。

そこから、純一さんは変わった。「『頑張って学校に行ってみよう』と言うのは彼のハンドルを横から親の思うとおりに動かすようなもの。そういうことを一切やめようと決めた」という。さらに「学校に行かなかったら不利益になるのかどうか本当はわからない。必要以上に不安を感じて、嫌がる子どもに行けというのは違うんじゃないかと思うようになった。」。

あかねさんは、夫が「一緒の方向を向いてくれた」と思って嬉しかったという。「その時はもう孤独ではなくなった。」。くしくも、夫婦の考えがそろった頃、息子は「フリースクールの体験に行ってみる」と一歩を踏み出した。

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西野さん
・父親がちょっとその子に寄り添い温かく見守り始めたときに何かが変わる
・父親が味方になったとき、不登校を通じてすごくいい夫婦になっていくケースが多々ある


不登校 家族はどう見守る?

棚園さん
・家族の中で不登校をめぐって摩擦がある時期は必ずあるのではないか。それを繰り返していく毎日が、あるべき道なのではないかと思う。

尾木ママ
・誰かを責めるのではなく、子どもを信じて。そして周囲の人は親のことも信じてほしい。

西野さん
・学校に行きづらくなった子たちを見てきて命が削れてきていると感じる。
・親としてとにかく生きていてくれればという原点を見誤らなければ子どもはちゃんと生きていける。

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不登校について話したいときは、各地の親の会、FacebookなどのSNSで活動するグループもあります。
家族も思いを抱え込まずにいきたいですね。

END

 

 

 

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | 固定リンク


2022年01月08日 (土)

どうにかしたい!緊張<番組内容>

ウワサの保護者会!今回は「緊張」がテーマ。

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番組には「子どもが緊張しすぎて、本番で力が発揮できない!」というお悩みが寄せられた。
緊張しすぎないためにはどうしたらよいのかを考えていく。
ゲストは、緊張しやすいタイプだという、森三中の黒沢かずこさん。


ホゴシャーズの悩み>
トキさん親子のお悩み 緊張のあまり力を発揮できない◇

トキさんの長女あゆみさん(中2)は、大事な場面で緊張しすぎてしまう自分に困っている。
学校の卓球部の試合でも、体がこわばり空振りなどをしてしまうという。

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いま親子で心配しているのは、来年に迫った高校受験。普段のテストでも緊張で思うような結果が出せないからだ。
トキさんは、どうサポートしてあげればいいのか悩んでいる。

専門家の情報>
関西学院大学総合心理科学科教授・有光興記さんは、緊張を科学的に研究している。

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そもそも、緊張とは何か?
受験や試合など大事な場面で、それを乗り越えたいと交感神経が働き、体が興奮状態になること。
頑張ろう!という、やる気の表れでもある。

適度な緊張がパフォーマンスを良くする
全く緊張していないときと、緊張しすぎているときはパフォーマンスがうまくいきにくい。
最もうまくいきやすいのは、適度に緊張しているときだという。

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不安を感じると、緊張しすぎる
「失敗するかもしれない」「他の子からどう言われるかわからない」といった不安で頭がいっぱいになると、その場でやるべきことに集中できなくなる。さらに、体がより緊張するため、実力が発揮できなくなる。
子どもは、そもそも人生経験が少ないため、不安が高まりやすい。また、10歳前後になると、他人からどう見えているかを意識し始めるため、不安を感じやすくなるという。



◇緊張しすぎ 克服するには?◇
劇団に所属するとうこさん(小4)。人前に出ると緊張しすぎてしまうためオーディションを受ける勇気が持てないという。緊張を克服したいと、今回、番組の企画に参加してくれた。

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挑戦してもらうのは、お芝居だ。「赤ずきん」の台詞を覚えて、観客の前で披露する。

有光さんからのアドバイス[1]】
「動画で自分を撮ってみる」
 1. 観客から自分がどう見えているかを想像する
 2. 実際に芝居をしているところを撮影する
 3. 撮影した動画を自分で見る。(親は子どもができたところを認めることがポイント)

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緊張しすぎる人は、自分が失敗する姿を想像しがちだ。
しかし、撮影した自分の姿を見てみると、思っているほど悪くはないと気づくことが多い。すると、本番で緊張しにくくなるのだ。

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有光さんからのアドバイス[2]】
「4・4・8呼吸法」
4秒吸って4秒とめて8秒吐く。
体を落ち着かせる効果がある。ポイントは8秒ゆっくり吐くこと。
さあ、いざ本番へ!

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とうこさんは観客の前でお芝居をやりきることができた。


有光さんからのアドバイス[3]】
「緊張を和らげる“モノ”は?」
有光さんのオススメは、「お守り」。強く大きなものに守られている気持ちになる。「家族や友だちとの写真」も良い。誰かとつながっている、ひとりで闘っているのではないという気持ちになる。安心した気持ちになり、リラックスできる。


黒沢さんは大事な場面の前には、同じものを食べるというルーティン(決まり事)があるという。初めてやったときにうまくいったため、今も続けている。
尾木ママは扇子。あおいでいると気持ちが落ち着いてくるという。

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有光さんからのアドバイス[4]】
「本番直前や本番のその場でできること】
・全く関係ないものを3秒ほど見る。そうすることで、強制的に意識を別のことに移すことができ、緊張がやわらぐという。あらかじめ、そうすることを決めておくとよい。
・「やれるぞ!」「頑張るぞ!」といったかけ声も効果的。不安な気持ちを「やってやる!」という気持ちに切り替えることができる。



◇緊張、あの人たちはどうしてる?◇
緊張する場面を幾度となく乗り越えてきた2人に話を聞いた。

<東京オリンピック・アーチェリーで銅メダルを獲得 古川高晴さん>
オリンピックに5大会連続で出場しているが、最初の頃は緊張のあまり、思うような結果を残せなかったという。

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古川さんを変えたのは、「ここぞのときこそ力を抜け」という監督の言葉。
「試合で100%の力を出し切ろう!」と思うことをやめて、「実力の7割が出せればいい」と考えるようになった。
そうすることで、平常心を持つことができ、結果を出せるようになったという。
古川さんは東京オリンピックでも、この考え方が役に立ったと話す。

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<話題のCMを数多く制作 クリエイティブディレクターの箭内道彦さん>
企画をクライアントにプレゼンするなど、仕事で緊張する場面が多いという箭内さん。
「緊張してもいいと思うすべを身につけた」と話す。

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きっかけは、難関・東京藝術大学の4度目の受験のとき。
緊張のせいで気持ち悪くなり、試験会場に1時間遅刻して入った。その時、「吐き気がとまればいい」「何かが描ければいい」と乗り越えるべきハードルを低くすることで何とか試験を終えることができたという。
「緊張したおかげで、一発すごいものを描いてやろうと思わずに済んだ」といい、合格を果たした。以来、箭内さんは緊張をポジティブにとらえている。

箭内さん「相手を大切に、自分の言いたいことをなんとか伝えたいって思うから緊張する。緊張しているからこそ出る空気とか伝わる思いとかは絶対あるはずだと思う」


トキさんの感想>
緊張についてネガティブなイメージしかなかったが、うまくつきあえば武器になると思った。克服よりもハードルが下がった。

黒沢さんの感想>
自分がよく思われたい、頭よく思われたいと緊張していたが、自分は自分で生きようと思った。

尾木ママの感想>
・長い目で、緊張しいな自分ともつきあっていくことが大事。


END




 

 

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:45 | 固定リンク


2021年12月25日 (土)

どうつきあう?子どもの怒り<番組内容>

今回のテーマは、子どもの“怒り”
誰だって怒ることはあるけれど、わが子がその気持ちを抑えきれずに、人やものを傷つけてしまったら大変!

子どもの心のケアに詳しい臨床心理士の松丸未来さんとともに、怒りとの上手なつきあい方を考える。

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ホゴシャーズのお悩み 息子が怒りをコントロールできずトラブルに…

コウモリさんは、次男(中1)が怒りをコントロールできないことに悩んでいる。
数年前から、弟とゲームをしている時などに、些細なことで腹を立て、弟に手を出してしまうことが気になっていた。
事態が深刻かもしれないと思うようになったのは、中学に入ってから。
クラスメートに注意を受けたことが気に食わず、暴力をふるってしまったのだ。

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コウモリ
さん「ささいなことで相手を攻撃してしまう。そのたびに注意しているのに改善しない。どうすれば?」

<松丸さんのアドバイス>
・もちろん行動としては間違っていたが、怒りの感情を抱くことは自然なこと。怒りも大切な感情の一つ
・怒りには、「相手にわかってほしい」「この状況から逃れたい」といった、SOSのメッセージが含まれていることも。
・「なんでそんなことで怒るの!」「それぐらい我慢しなさい!」などと、怒ったこと自体を否定するのはNG
・まずは子どもの話を、否定せずに、言葉を挟まずに聞く。気持ちを受け止めたうえで、暴力という行動自体を改めるように導く。

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大人が気持ちを受け止めたおかげで、怒りと上手につきあえるようになったケース

かいとさん(中2)は、小学生のころ怒りをコントロールできず、暴力をふるったり物を投げたりした経験がある。
そのたびに、先生には「何してんだ!」「そんなことしたらダメだろう!」と厳しく叱られた。しかし、かいとさんは「何もなく怒っているわけではない。自分を嫌な気持ちにさせてきた相手も悪いのに、なんで自分だけ怒られるんだろう…」と納得がいかなかったという。

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転機が訪れたのは、4年生のとき。クラスメートに無視されたと感じたかいとさんは、怒りが爆発し暴れてしまった。
駆けつけた担任の先生は、かいとさんをいきなり叱ることはせず、怒ってしまった理由に耳を傾けてくれた。その上で、「それはつらかったね」と共感してくれたのだ。それで気持ちが落ち着いたかいとさんは、「人にものを投げるのはまずかったよね」と先生に指摘されても、素直に受け止められた。

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さらに、先生の提案で相手の子とも話してみたかいとさん。決して意地悪をしようとしていたのではないことを知った。
それ以来、誰かと揉めても、「なんでそういうことするの?」と相手の言い分を聞くようになり、自分の気持ちも言葉で伝えられるようになった。怒りが爆発することもなくなったという。

尾木ママの見解>
・怒りには、原因が必ずある。その原因を先生や親は丁寧に聞き、受け止めることが不可欠。
・「そんなことされたんだ。それは怒っちゃうよね。大変だったね。」と声をかけ、子どもの気持ちに寄り添う。
・「自分の気持ちをわかってもらえた」という安心感で気持ちが落ち着けば、おのずと自分の行動を反省できる。

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怒りのコントロールについて学校で教える取り組み

品川区立の小学校では、どうすれば怒りをコントロールできるのか、具体的な場面を想定しながら教えている。
この日、2年生の教室で行われていたのは「悪口を言われたときにどうするか」をみんなで考える授業。

まず先生は「怒りは自然な感情」という前提を確認した上で、悪口を言ってきた相手に対してどんな行動をとりうるか、子どもたちに問いかける。すると、「悪口を言い返す」「相手に嫌だと伝える」「無視する」など、様々な意見が。

さらに、それぞれの方法がお互いを傷つけないか、あるいはお互いにとってフェアか、確認していく。例えば「悪口を言い返す」は相手の心を傷つけるので、安全ではない。このようにして、子どもたちは怒りがわいたときに適切な行動を選択することを学ぶ。

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松丸さんの見解>
・「怒るのは悪いことじゃない」という価値観がクラスで共有されるのはとてもよい。キレてしまう子がいたとしても、周囲は「何か理由があるのかもしれない」と思い、優しく接することができると思う。

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大切なのは、自分の中に怒りがわいたらどう行動するか、心が平静なときに考えて決めておくこと。
大人もぜひ心がけたいですね。


END

 

 

 

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2021年12月11日 (土)

気になる!子どもの言葉づかい<番組内容>

「ワンチャン!」「それな!」「死ね!」・・・
お子さんは、こんな言葉を使っていませんか?

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今回、番組で行ったアンケートには、
「このまま大人になっても使い続けたらどうしよう?」
と、子どもの将来を心配する声が多く寄せられた。

子どもの言葉づかいが気になった時、親はどうしたらいいの?

ゲストは、“若者言葉はよく使う”という岡田結実さん。
子どものホンネに耳を傾けながら考えていく。

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うめさんのお悩み】
子どもが話す言葉の意味が分からない・・・

言葉づかいに厳しい両親のもとで育ってきたという、ホゴシャーズのうめさん。
今、中学2年生の長女あやめさんの言葉づかいが気になっている。

それは、自分には意味が解らない、「ワンチャン!」「それな」などの若者言葉。

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例えば、車に乗って、家族で食事に出かけた時のこと。
うめさんがよく行くラーメン屋をうっかり通り過ぎてしまったとき、あやめさんが「ワンチャンあるね!」と言った。
その時、うめさんは、そのラーメン屋に戻った方がいいのか、次の店を探すのか悩んでしまったという。

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「当然分かるだろう」と思って当たり前に話してくるあやめさん。
あやめさんが社会人になったとき、TPOをわきまえず、今のような言葉づかいをしてしまったらどうしよう…と、
うめさんは心配している。


こんな“若者言葉”、みなさん知ってますか?

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ちんぷんかんぷんな様子の尾木ママうめさんに、岡田さんは大笑い!

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答えは・・・・?

「草」→「笑い(WARAI)」
「ワンチャン」→「ワン(一度の)チャンス」
「エモい」→エモーショナル(心が揺さぶられるような)感じ
「はにゃ?」→あれ?

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子ども達は「若者言葉」をどんな気持ちで使っているのか?ホンネを聞いた

集まってくれたのは、うめさんの長女あやめさんと、10代の3人。

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よく使う言葉を教えてもらったところ、ポイントが見えてきた。

[1] とにかく短い言葉 「うぇ」「ヤバい」「それな」
そういちろうさん「短く済ませられるのがいい」
とわさん「自分が驚きを言葉で表そうとしたら、とっさに出てくる」

[2] 友だちとつながれる言葉
あやめさん柔らかいニュアンスで、共感の気持ちを表すことができる」
あんなさん「『尊い』という言葉を使うと、みんなと共感しあえる」


<専門家 柏野和佳子さんのアドバイス>
いわゆる“若者言葉”は、仲間内ではちゃんと伝わっているので、使ってはいけないというわけではない。
ただ、子ども達はまだ、丁寧な言葉づかいに慣れていない。
大事なのは、自分の言葉が相手に伝わるかどうか。
アルバイトや就職活動をするようになり、多くの大人と話す機会を得て、「こういう場合は、自分の言葉が伝わらないんだ」という経験を積み重ねていくと誤解がないように話をしないといけないということを自然と学んでいく。

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続いては・・・
ヒトデさんのお悩み』
子どもが「死ね」という言葉を使っている

中1の長男が、ゲームをしながら「死ね!」という言葉を何度も使うことを心配している。
「そんな言葉づかいをするならゲームをしてはいけない」と取り上げる事もあったが、長男の反省には繋がらず、いくら注意をしても直らない。
最近は、ゲーム中だけでなく、日常でも家族に向かっても言うようになってしまった。
いつか、長男に「死ね」と言われた誰かが、本当に死を選ぶような事態になったらどうしようと、ヒトデさんは悩んでいる。

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子どもはなぜ「死ね」と言う言葉を使うの?ホンネを聞いた
あんなさん「クラスではみんなふざけて使っている。重く考えずにパッと言ってしまうんじゃないか」
あやめさん「イラ立ち。その場の感情を表す端的な言葉。本当に死んでほしいとは思っていない」


子どもが言ってほしくない言葉を使った時、親はどうしたらいいのか?

<子どもの発達心理に詳しい渡辺弥生さんのアドバイス>
「「死ね」と言ったら、ただ、それは使ってはいけない言葉だと伝えるだけではなく、自分が「死ね」と言ったことで、言われた相手が「死んだ方がいいのかもしれない」と感じて、本当に死んでしまったらどうする?」と、子どもたちが具体的に想像できるような表現で、繰り返し思いを伝えることが大事。

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それに対し、ヒトデさんは…、

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柏野さんアドバイス>
子どもは、言葉を言われた側の気持ちを、想像することがまだ難しいときがある。
親が、もし子どもから「死ね」と言われたら、素直に気持ちを表して悲しい顔をする。子どもが自分のイラ立ちを相手に伝えるために「死ね」という言葉を選んだのであれば、「死ね」という言葉では相手に気持ちは伝わらず、誤解を生んでしまうリスクがあることを繰り返し伝えていかなければいけない。親は、諦めてはいけない。

岡田さん感想>
親がずっと向きあってくれた経験というのは絶対に忘れないので、ヒトデさんのその言いつづけてきた努力というのは私はいつか報われると思う。
親が自分に向きあってくれた思い出がすごく大切かなと思う。

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自分たちの言葉は相手に正しく伝わっている?

座談会に参加した4人の子どもたちは、国立国語研究所の柏野さんを訪ねた。
そこで、柏野さんからある問題が出された。

「このマンガ マジヤバい!」このヤバいってどういう意味?

この問題に、全員が「面白い」という意味だと答えた。

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しかし、辞書で調べてみると・・・・・いい意味では書かれていなかった。

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当然良い意味も載っていると思っていた子どもたちだったが、今回、良い意味をはっきりと載せていたのは5種類の国語辞典中、1冊だけ。

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子ども達は、「ヤバイ」という言葉は、人によって悪い意味でも良い意味でも受け取られる可能性のある、誤解が生まれやすい言葉であることを知った。

柏野さんはもうひとつ誤解が生まれやすい言葉を教えてくれた。
それは「ふつう」
子どもの「普通に美味しかったよ」は、褒め言葉で使われることが多いが、親の世代の多くは、平均以下と捉え、「まずかったの?」と思ってしまうというのだ。

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このように、いい意味で使った言葉が、受け手にとっては悪い意味で捉えられてしまう言葉はこれからも増えるかもしれないということを、子ども達は学んだ。

尾木ママの感想>
若者言葉も含めて、大人ももっと言葉を知ることが大事


柏野さんの感想>
言葉が相手にどう伝わるかということは、親子で一緒に考えていくことが大切


岡田さんの感想>
子どもの世界って広いようで狭い。
価値観をもらうという意味で親や先生と考えると、視野が広がるんじゃないか

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投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | 固定リンク


2021年11月20日 (土)

子どものダイエット<番組内容>

今回のテーマは、心も身体も成長期真っただ中の子どものダイエットについて。
スタジオゲストは、中2の男の子と小5の女の子の母でもある、渡辺満里奈さん。
番組でホゴシャーズにアンケートをとったところ、子どもの体型についての悩みが多く寄せられた。

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アラマンダさんのお悩み】
「食べることが大好きな息子。でも…少しやせた方がいい?」

小学6年生のしんくんは現在、身長150センチ、59キロ。健康診断で中等度肥満と判定された。
食べることが大好きなしんくん。母のアラマンダさんは、糖尿病の家系であることもあり、このままでいいのか心配している。そこで、少しでも体重が減るように、魚や野菜を多くするなど献立を工夫しているのだが…。

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それでも体重がなかなか減らないアラマンダ親子が訪ねたのは、「小児肥満外来」。
CTスキャンや血液検査で体の状態を調べてみると…内臓脂肪がたまっていて、血糖値も高め!
このままでは、糖尿病になる可能性もあるかもしれないとの診断が…。

しかし、先生から言われたのは、…体重を減らす必要はないということ。
しんくんは、成長期でこれからも身長がもっと伸びると予想されるので、とりあえずは体重を維持して身長が伸びるのを待ち、その上で肥満度は下げていこうと教えてもらった。

診察後、しんくんは体重維持のために毎朝体重計に乗っているという。
朝体重が増えていたら、その日は少なめに食べればいいとわかるからだ。
お母さんには何度言われても「うるさい」と思っていたが、先生に教えてもらったらやる気になれたという!

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続いては・・・
ピーナッツさんのお悩み】

「体型を気にしてダイエットに励む娘。…太っていないのに」

中学3年生のことみさんは、標準体重と比べるとやややせぎみ。だけど、ダイエットをしている。
なぜなら、夏に卓球部を引退して体重が2キロ増え、「脚が太くなったかも…」と感じたからだ。
そして見た目にこだわるのは、憧れのファッションを着こなしたいと思っているからだ。

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SNSや動画サイトでダイエットの方法を調べたところ、「食べるお米の量を減らせば体重が落ちやすい」とあったので、ことみさんは、昼か夜のどちらか、お米を抜くことにした。結果、2か月でマイナス3キロ。元の体重よりも軽くなったが、まだダイエットはしばらく続けようと思っている。
しかし、父のピーナッツさんは…「成長期で本来伸びるはずの背が伸びなかったりしないか」と心配している。

<内科医・鈴木眞理さんによると・・・>
成長期はエネルギーを確保することがとても重要で、減らしすぎとか食べないとなるとリスクがあるという。

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成長期のダイエットのリスク
[1] 骨粗しょう症になりやすくなる
骨粗しょう症の予防は成長期に始まっており、14~18歳で全身の骨の“カルシウムの倉庫”の大きさが決まる。これが大きいと、年を取って骨のカルシウムが減っても、骨折しやすい危険域に届くのが遅くなる。いかに思春期に骨のカルシウムを上げておくか、倉庫を大きくしておくかが大事。
[2] 身長が伸びなくなる
成長期に栄養が不足しすぎると、本来伸びるはずだった身長が伸びなくなってしまう。
[3] 月経不順や不妊症になる
体脂肪が減りすぎると女性ホルモンの分泌が低下し、月経が止まったり、将来不妊症になるおそれも。





<行き過ぎたダイエットは、命に関わるケースも>

今回、マロウさんの娘・アカネさん(仮名・中2)から、拒食症の体験をつづった一通の手記が寄せられた。

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去年の冬休み。体重が少しだけ増えてしまったことから、ダイエットを始めた。腹筋などの筋トレを、毎日2時間ほど。
すると元の体重にすぐ戻ったが…「もっと痩せたい」と、現状では満足できずにダイエットを継続した。
食べ物のカロリーを調べ上げ摂取するカロリーを計算することに没頭。一日に摂取する総カロリーの目標を、900キロカロリーにまで落とした。それは、14歳の女性に必要な量の半分以下。

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アカネさんは母に気づかれないよう、ご飯を食べるフリをしてほとんど捨てていた。
母のマロウさんが事態に気づいたのは、ダイエット開始から3か月後。
骨ばって浮き出たうなじにショックを受け、すぐ病院に連絡した。
病院で測ると体重は31キロ、脈拍は1分間でわずか40。
「神経性やせ症」(拒食症)と診断され、翌日から5か月間、学校に通うことができなかった。

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鈴木先生の解説
成長期の子どもが標準体重の60%くらいまでやせると、エネルギーが足りなくて心臓はあまり打たなくなり、血圧は下がり、体温も下がる。体は省エネモードになり、無理をすると心臓が止まる事もたまにある。
拒食症は精神疾患の中で最も死亡率が高い。6年間ほど経過を見ると6~11%亡くなっている。


<どうして食べることをせず、拒食症になってしまうの?>
前の日の努力が翌朝の体重に数字で出るのはとても魅力的。成果がすぐ出るのでハマりやすい。
さらに、脳の活動も弱くなる。脳で記憶する力や、途中で止まって考え直す余裕がなくなってしまうので、気づいたら危険な状態になっていることが多い。

<母親が気づけなかったのはどうして?>
他のやせる病気では元気がなくなるが、拒食症はなかなかその変化に気付きにくい。また、冬場は着ぶくれしていればなかなか分からない。気づかないのは決してお母さんのせいではない。

<親はどういう事に気を付けていればいい?>
干渉や監視ではなく、優しい観察を続けて。出かけていくときに足の細さや身のこなしなどを見ておくなど。
また、拒食症にかかると笑わなくなる。テレビも見ず、ユーモアも低くなる。小さな変化に気づいてあげて。

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尾木ママの感想>
行き過ぎたダイエットを防ぐための土台にあるのは、やっぱり親子の信頼関係やコミュニケーション力。
いろんな社会的な圧力を受けたとしても、最後はそこが大事!

渡辺さんの感想>
大人がちゃんと子どもを守ってあげないといけない。「そのままのあなたが大好き」「そのままのあなたがとても魅力的」といつも伝えてあげたい。


子どものダイエットは、大人のダイエットとは違うもの。
安易に始めず、まずはリスクについて、親子でしっかり話し合いましょう。



END

 

 

 

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2021年11月13日 (土)

ホームエデュケーションって何?<番組内容>

ホームエデュケーションって、知っていますか?
いま増えつつある、学校に行かない子どもたちが実践する学びの一つ。そんな子どもたちの教育に長年携わってきた朝倉景樹さんをスタジオにお招きして、ホームエデュケーションについて考える。


ホームエデュケーションとは?
家庭を拠点にいろいろな社会の資源を生かして学んでいくこと。学校のように時間割に沿って家で学習するやり方や、子どもの興味・関心を中心に学んでいくやり方などがある。北欧やイギリスなど多くの国で義務教育としても認められている学び方だ。


ホームエデュケーションを実践する2人の小学生

あきらくん(9歳)の場合>
ホームエデュケーションで学ぶあきらくんのある一週間がこちら。

ヒヨコの餌やりのあと、午前中はお母さんのマコモさんと教科学習をする。国語と算数、英語は毎日勉強する約束だ。その後は自由に過ごす。この日は、ドラムの練習をした。

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友達と遊ぶ時間も大切にしている。
ホームエデュケーションをしている子どもたちが週1回集まって外遊びをする会に、ほぼ毎週参加している。

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あきらくんが今のような生活をするようになったきっかけは、新型コロナで学校生活が一変したことだった。

あきらくん「(鼻炎があって)マスクをするのがイヤで、学校では遊ぶ時間もちょっとだけでずっと勉強だし。
でも、学校が悪いと思っているわけじゃなく、俺が行きたくないと言ったから。
いつもの家にいる俺と違うなと思って。

そこで両親は、知人も実践していたホームエデュケーションをやってみることにした。

そんなあきらくんが最近のめりこんでいるのがゴーカート。イギリス人で、車のエンジニアであるお父さんに、エンジンの仕組みやチューニングの仕方を教えてもらっている。
時々、サーキットに行ってゴーカートを走らせる。ゴーカートを通して大人の知り合いもどんどん増えている。それ以外にも、ボランティアやスイミングなどやりたいことでいっぱいだ。

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あきらくん「やっていて楽しい。俺が思っていたのと合っているという感じ。」



まさとくん(12歳)の場合>
まさとくんは小学生になってからほぼずっとホームエデュケーションで学んでいる。

小学校1年生の頃から、学校になじめなかったまさとくん。母のローリエさんは悩んだ末、学校に無理に行かせず、まさとくんが楽しめることを探した。実験や工作などいろんなことをやっていく中で、、まさとくんが一番興味を持ったのが、伯父さんがくれたパソコンだった。

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そんなまさとくんの1週間は、ほとんどがパソコン関係。
週に2日、プログラミング教室に通っている。

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一つは、本格的なプログラミング言語を教えてくれる教室。
そこでは、小学生ではやらないような、大人が学ぶレベルのプログラミングを学んでいる。
もう一つは、同年代の子どもたちと遊びながら学べる教室だ。

さらに、プログラミングを追究するため英語も学んでおり、海外に留学する目標を持っている。

まさとくん「中途半端なくやれる。自分に合うと思ったことはとことん突き詰めていけるのがいいと思います。」

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ホームエデュケーションを始めるまで

ローリエさん
・不登校になった息子を最初は一生懸命学校に行かせようとしたが、そうするとどんどん衰弱していってしまった。
・断崖絶壁に立たされたような気持ちだったが、思い切って公教育を降りてみた。
・すると、学校に彼を合わせるのではなく、彼が何をやりたいか、どう生きたいかを中心に探していけばいいと気づき、そこからすごく楽しく道を探っている。

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ホームエデュケーションについて気になること[1]
学校との関係は?

マコモさん
・先生が気にかけてくださって電話をくださったり、家で一緒にドラムを演奏したり交流がある。

ローリエさん
・月に一度学校に状況報告に行く。
・担任、校長先生ともに息子の成長を喜んでくださり子どもを真ん中に据えて立場を超えて話し合える関係性になっている。

尾木ママ
・お二人のお話聞いてほっとした。子どもファーストで歩み寄っておられて素敵だと思う!

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朝倉景樹さん
・ホームエデュケーションの子どもは小・中学校の場合は、多くは地元の学校に籍を置く。
・その小・中学校を卒業することができる。



ホームエデュケーションについて気になること[2]
親が大変では?

マコモさん
・教科学習を親が教えるのは難しく、今も試行錯誤している。
・お金もかかるが、子どもが一生懸命好きなことをしていると周りの方がゴーカートをくれたりすることも。親だけでは無理で周りの方にたくさん助けてもらっている。

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ローリエさん
・自分の仕事もある中、スケジュールの管理が大変。



ホームエデュケーションについて気になること[3]
周囲の人はどう受け止めている?

マコモさん
・自分はホームエデュケーション家族のコミュニティがあるので気にならないが、祖父母や親せきが心配したり、学校に行かせたいお父さんと、無理やり行かせなくてもいいというお母さんの意見が合わない、ということはよく聞く。



海外のホームエデュケーション事情

アメリカでは、およそ200万人がホームエデュケーションを実践しているといわれる。支援する団体も多数あり、その草分け的存在が、ミシガン州にあるクロンララスクールだ。その創設者であるパット・モンゴメリーさんに話を聞いた。

1978年からホームエデュケーションの家庭のサポートを行っていたが、当時は「学校に行かないことを助長している」と周囲から繰り返し批判されたこともあった。しかし、パットさんたちは活動を続け、90年代にはアメリカのすべての州でホームエデュケーションが法律で認められるようになった。

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パット・モンゴメリーさん(クロンララスクール創設者)
・法律で認められるようになると、おばあちゃんや近所の人、親戚などが心配しなくなった。
・批判もしなくなり、「家で学んだ子は大学なんて絶対に行けない」などと言わなくなった。
・最も大切なのは、大人が子どもを信じること。自分の子どもを信じてください。



日本での法整備や支援は?
育教育機会確保法(2016年)があり、学校外の学びを認めている。フリースクールに通う子の家庭に費用が援助されたり、学校に行かない子どもを支援する活動に助成が出る場合もある。

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全体を振り返って

マコモさん
・その子に合ったいろいろな学びがあるといいし、そうしたコミュニティが広がるといい。

ローリエさん
・息子の場合はつながる先がたくさんできて、恵まれているが、初めて「ホームエデュケーショをやろう」という方もいろいろな人たちと繋がれるといい。
・いろんな人たちと一緒に育ててもらえると思えると可能性も広がるし心強い。

朝倉景樹さん
・ホームエデュケーションを始めるとき、お子さんがいきなり何かに夢中になるものを見つけられるとはかぎらない。
・ぼーっとしていたりテレビやゲームの時間が長いかもしれない。そういうときは、無理に「何か夢中になれることを見つけなさい」というのではなく、「今、この子は疲れていそうだから休んだ方がいいかもしれない」や、「今うちの子はどういうことを体験しているんだろう」と受け取ることが大切。

尾木ママ
・本来学びは大人が押し付けるものではなく、子どものためのもの。どんな子も本人にとって一番いい、学べる方法を見つけることがすごく大事だと思います。

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2021年10月30日 (土)

うちの子、消極的?<番組内容>

分かっているのに手を挙げません。チャンスを逃していてもったいない(中1母)
自分の考えを口にできない息子。これからの時代、積極的でないとダメなのでは・・・?(中1父)

子どもの消極的な性格が気になる保護者から多く悩みの声が寄せられた。

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そんな悩める保護者の1人、ウグイスさんを取材した。

ウグイスさんのお悩み】
ウグイスさんの次女(小6)は、昔から読書が大好きで物静かな性格。
最近、そんな娘の学校での様子が気がかりだという。

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テストでは100点がほとんどだったというのに「手が上がっていない、班の中で話し合いに参加できていない」ことを理由に、通知表では思うような評価をもらえなかった。

どうして手を挙げられないのか、に聞いてみると・・・

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はもうすぐ中学生。
消極的な性格のままでは新しい環境に馴染めないのではないか、とウグイスさんは心配している。

自身も子どもの頃は消極的だったという笑い飯の西田幸治さんは、「気持ちはとても分かる」ウグイスさんの次女に共感。
「答えを分かっていたりもするけど、自分が言わなくても他の人が言ってくれる」と思ってしまい、発言するのをためらってしまうのだという。

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尾木ママは学習指導要領の改訂に伴う、学び方の変化にも注目。

尾木「今の学び方は『主体的・対話的で深い学び』といわれている。受け身ではなくて自分の考えをしっかり身につけていってほしいという願いがあって、グループで議論するような積極的な授業風景に切り替わってきている」と指摘する。

保護者もそうした変化の中で、消極的だと評価されないのではないかと不安になっているのだという。


では、当の子どもたちはどう思っているのか。
周りの大人たちに消極的だと心配されたことがあるという3人に西田さんが話を聞いてみた。

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授業中の挙手を強制されて嫌だった体験や、やりたいことを主張できなくて他の人に譲ってしまった悔しい経験など、思いを率直に語ってくれた子どもたち。

そんな彼らに自分の性格をどう思っているのか、聞いてみると・・・
「5%くらいは変えたい」でも「消極的な性格がダメというのはやめてほしい!」
そんな子どもたちの本音が見えてきた。

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専門家のアドバイス】
子どもの消極的な一面が気になる場合、保護者はどうすればいいのか。
発達心理学が専門の渡辺弥生さんに聞くと、“保護者は子どもに対する見方を変えるべき”だという。

渡辺さんによると「消極的」と言い過ぎると子どもは自信を失って逆効果。

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子どもの性格を変えるのではなく、親が意識的に見方を変えることが大切だという。


人の性格は捉え方次第。
消極的な性格も、捉え方をかえれば「じっくり考えている」「人の話をよく聞いている」とみることもできる。

たとえば、ウグイスさんの「お母さんの話をよく聞いて答えている」と聞き上手な一面があると渡辺さんは指摘する。
そこに注目して褒めることで、子どもは自信がついて成長するという。

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この考え方には西田さんも賛成。
「僕も子どもの頃は、1人でじっくり考えるタイプだった。がっと深く考えるのは、今の僕だとネタを色々考えるときの基礎になっている」

言い方を変えることで、それはその子の売りも強みにもなるという。

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尾木ママのまとめ】
「保護者は、行動に表れる積極的や消極を見るのではなくて、子どもの内面をしっかり掴んでいってそこを伸ばしてあげるという視点が大事」

「うちの子、消極的?」と悩んだときは、親が積極的に子どもの見方を変えてみる。
まずはそこから初めてみませんか?



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2021年10月23日 (土)

聞いてよ!尾木ママ~子ども相談室~<番組内容>

「歌を上手に歌いたい」「どうすればみんなを笑わせられる?」
今回は、子どもたちから寄せられた相談に、尾木ママ、ゲストのキンタロー。さん、そして頼もしい助っ人(すけっと)たちが、答えていく!

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まず、最初のお悩み。

ゆうきさん(小6女)
好きな男の子の隣の席になってから、とても緊張して、授業に集中できません。
どうしたらいいのでしょうか。

尾木ママ
ものすごくラッキーだと思う。隣の席に座れる確率から言えば大変な確率。そういう時はまず緊張感をとるのが大事で、一番いいのはあいさつ。こんにちは、おはよう、とかそういうところから入れば、相手の子も心を許し始める。

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キンタロー。
私もあいさつはすごくよいと思う。あいさつをして嫌な思いをする人は誰もいないし、コミュニケーションがとれていないと緊張が高まってしまう。最初に頑張ってあいさつをしてみて、習慣化したらどんどんしゃべりやすくなると思う。


続いてのお悩みは、中学3年生のみなとさんから。
みなとさんは歌が大好きで、小さいころから家族や友達とカラオケを楽しんできた。

しかし、あることがきっかけで、歌うことを楽しめなくなってしまった。
カラオケの採点機能を試してみたところ、何度やっても平均点より低い点数しかでなかったのだ。それ以来、「自分は音痴なのではないか」と悩んでいる。

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そんなみなとさんのために登場した助っ人がこちら!
筑波大学附属小学校で音楽を教える髙倉弘光(たかくら・ひろみつ)さん。
どうすれば子どもたちが音楽を楽しく学ぶことができるのか、教育方法の研究をしている。

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髙倉さん
今の子どもたちは歌がとても好きな子が多い。一方、小学校高学年、中学生になってくると、みなとさんのように「自分の音程が合っていない」ということに気づきだしたり、友達との比較ができるようになったりして、自信を失うこともある。さらに、音域の広くて難しい曲が多くなっている。しかし、トレーニングでなんとかできるというのが今は一般的になっている!

トレーニングをすれば歌は上達するという髙倉さん。みなとさんのために特別レッスンを開いてくれた!トレーニングのポイントは大きく3つ。


[1] 高い音から、低い音まで出せるようにするためのトレーニング。
髙倉さんが指を上下に大きく動かし、それに合わせて消防車のサイレンのように「ウ~!」と、高い音から低い音まで声を出していく。ふだんの生活の中で使わない高さの音を出すことで、のどの筋肉が鍛えられ、幅広い音域の声がでるようになるのだという。

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[2] 正しい音程をとるためのトレーニング
ドレミファソラシドの高さに合わせて腕を動かし声を出していく。この練習をすることで、視覚的かつ感覚的に、音程をつかむことができるようになるのだという。

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さらに先生が出したのが、バケツ!バケツをかぶって歌を歌うと、自分の声が響いて聞こえるので、音程のズレに気付きやすくなるのだという。

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[3] リズム感をよくするためのトレーニング
髙倉さんが手拍子を打ち、それと同じ手拍子を打つ。このトレーニングをすることで、リズム感が鍛えられるのだという。

音域、音程、リズム。3つのトレーニングを1週間続けるように伝えた髙倉さん。
その成果は、果たして…!?

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1週間後・・・トレーニングを続けたみなとさんが披露してくれた曲は、森山直太朗さんの「さくら」。高い音が特徴の難しい曲だ。

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音程を確認するように、丁寧に歌っていくみなとさん。
みなとさんの歌を聴いた髙倉さんは「めちゃくちゃ上手になった!」と絶賛。さらに、みなとさんの母も「1週間でこんなに上達するとは」と驚きを隠せないでいた。

みなとさんは、「もっと歌が楽しくなりそう。ひとまずカラオケに行ってみたいなと思う」と安どの表情を見せていた。



続いてのお悩みは…。

はっしーさん(小2女)
私の前の席に座っている男の子が、授業中に何度も話しかけてきて、困っています。
どうしたらいいでしょうか。

キンタロー。
これは正直に「本当にちょっと困るんだ」と言ってくれた方が、「ごめんね」となるかもしれない。前の席の子は楽しませようとやっているかもしれない。

尾木ママ
学校では多くのところに連絡ノートがあるので、お母さんに頼んでみては。うちの子が言っているという形でなく一般論でよいので、先生に宛てて「『授業中だけはけじめをつけて』『君たちならできるよ』とクラスの皆さんに言ってもらえるとありがたいのですが」と書いてもらう。困ったときは、親の力、担任の先生の力を借りることは全然おかしいことではないので、どんどん大人の力を借りて!

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続いてのお悩みは、小学校5年生のなおくんから。

お笑いが大好きで、自分も友達を笑わせたいと思っている。しかし、なおくんは、控えめな性格。「友だちと話しているときも、『これは言ってだいじょうぶかな…?』と心の中で確認してからでないと言えない」という。
そんななおくんは、あるクラスメイトのようになりたいと思っている。いつもみんなを笑わせて場を盛り上げてくれる友だちだ。

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そんな、なおくんのために登場した助っ人は、お笑いコンビ・オシエルズ!ふたりとも教員免許を持ち、笑いやユーモアのあるコミュニケーションについて、学校や企業で出前授業をしている。 

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早速、オシエルズの授業開始!
オシエルズいわく、おもしろい人になるためのヒントは大きく3つ。


[1] どんな質問にも堂々と答える!
まずオシエルズが勧めたのは、どんな質問にも大げさに答えるトレーニング。オシエルズいわく「どんなことでも、堂々とやればみんなが見てくれる」という。
「好きな食べ物は?」という質問には「ブロッコリー!」、「好きなスポーツは?」という質問には「水泳!」と、身振りも加えながら大きな声で答えるなおくん。オシエルズは、「アイデア自体が大事なのではなく、飛び込む勇気があればおもしろくなる」と話す。

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[2] どんなものでも人に例えてみる!
オシエルズが教えてくれたのは「何でも擬人化トレーニング」。どんなものでも人に例えてみるとユニークな表現になるのだという。

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もしゴミ箱が人だったらどんなことを言うか?「僕はゴミ箱。僕だけは捨てないでね!」。
「もしも」という言葉は、人の創造力を掻き立てるのだという。


[3] 相手の言うことをちゃんと受け止めること
オシエルズいわく大切なのは、おもしろいことを言うよりも、楽しい雰囲気を作ること。
そのために必要なのが、相手の言うことを受け止めるということ。
なおくんにそのことを実感してもらうために挑戦したのが「いいね!そしたらゲーム」。

今から散歩に行こうよ。

いいね!そしたら、散歩しながらハトを探そう。

いいね!そしたら、そのハトを食べよう。

いいね!そしたら、そのハトをしょう油の味付けにしよう

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オシエルズ
相手のことを受け入れて、いいね!と話を聞くだけで、話がどんどんつながっていき、盛り上がっていくのだ!おもしろいことをしなくても、なおはおもしろい人になれる。なおがいるだけでおもしろい雰囲気になっちゃう。

なおくん
何を言っても2人が受け止めてくれるから、安心することができた。
今までは堂々と出来なかったりしていたけど、きょうの授業で堂々とする練習もできたし、みんなの話を聞いてあげることが大事だということが分かった。



尾木ママ
きょうはたくさん悩みを聞いてきたけど、これだけ悩みがいっぱいあるというのは子どもたちが成長したがっている証し。また、子どもたちからのお便り待ってるわよ~!

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END

投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | 固定リンク


2021年10月16日 (土)

勉強はつまらない?<番組内容>

今回のテーマは、ズバリ「勉強はつまらない?」

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「勉強つまんない!」「なんで勉強するの?」と、いつまでたっても勉強に身が入らない我が子。
頭を抱えるホゴシャーズたちのお悩みを、解決するヒントがあるのです!
それは、「STEAM」!!

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スタジオゲストは、三児の父である庄司智春さん。
尾木ママといっしょに、学びの楽しさについて考えます!

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◇勉強に身が入らない我が子…
バクさんの悩み


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*中2のゆいたさんの成績にショックを受けたホゴシャ〜ズのバクさんは、夏休み中、小学生向けのドリルを毎日やるように言った。
*勉強の遅れを取り戻そうとしてのことだったが、ゆいたさんには全くやる気が起こらない。

バクさん「どこが彼のスイッチなのか、探しているけど見つからない…」

一方のゆいたさんは
「なんで無理矢理勉強しなきゃいけないのか。勉強が面白いと思ったことは一度もない」


◆この状態、いったいどうすればいいの!?

専門家のアドバイス】
ICTを活用した新しい授業作りを教師に教えている、放送大学客員教授の佐藤幸江さんによると・・・
「子どもには何かしら好きなことがある。それをきっかけに『ものをつくる』ことを勧める」

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◇『ものづくり』にチャレンジするゆいたさん!

ゆいたさんが料理が好きなことに着目した佐藤さんは、「保存食」をつくってみることを提案。
ゆいたさんは、自分が好きな「ドライフルーツ」を作ってみることに!

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*インターネットで調べたところ、フルーツを乾燥させるには、天日干しの他に、電子レンジを使えることがわかった。
*電子レンジの設定温度や、チンする時間などを何度も変えながら、試行錯誤を繰り返すゆいたさん。

最後は、フルーツを焦がしてしまう場面もあったが・・・

*甘さが凝縮した「特製ドライフルーツ」が完成!!
*おしゃれな瓶につめ、メッセージも添えて、母にプレゼントすることに。

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◆「ものづくり」には、「STEAM教育」の要素が

*作っている間、「本当に楽しい」と感じたというゆいたさん。
*一度は、スイカでドライフルーツを作ろうとして失敗。
調べ直したところ、「水分の多いものは、気をつけてやらないといけない」ことも学んだ。

佐藤さん「『なぜうまくいかなかったのか』など情報収集してまた作る、そのサイクルが身に付くところが『ものづくり』の大事なポイント」

「ものづくり」に取り入れているのが、STEAM教育の考え方だ。

▼「STEAM教育」とは
科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、 数学(Mathematics)の頭文字をとった「STEAM」教育は、ものを作る過程でさまざまな教科を横断的に学び、問題解決能力などを育む教育方法。

▼「ドライフルーツづくり」にある「STEAM教育」の要素は?
・「乾燥」させるところが、「科学」的な考え方
・お世話になった電子レンジは、「テクノロジー」
・お母さんへのメッセージを書くところは、「国語」の要素
S・T・E・A・Mに限らない。様々な教科を横断するのが特徴。

*試行錯誤を繰り返すことによって、「こうしてみたい」「あれも作ってみたい」と、さらなる探究心が生まれてくるという。


ゆいたさんの、父への「ささみジャーキー」プレゼント!

ゆいたさんは、予定になかった「ささみジャーキー」を作り父にサプライズプレゼント。
*ドライフルーツを作りながら、「もっとほかの物も作りたい!」と思い、学んだドライフルーツづくりの知識を生かして、ジャーキー作りに挑戦したのだ。

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バクさん「ドリルばかりやれと言っていた自分が恥ずかしい。自分で興味を持ってやるということは、やはり大事だと、思い出した」

ゆいたさん「少しはわかってくれたと、安心しました!」



▼知らぬうちにSTEAM教育を実践していた、庄司さん!?

*小4の息子さんが、スライムが欲しいと言い出したとき、買うのではなく、「作ってみれば?」と提案した庄司さん。
*しかも、キットを買うのではない。息子さんは、スライムが何で出来ているのか、どうすれば自分で作ることができるのかを調べた。
*息子さんは100円ショップに行って材料を買いそろえ、自分の手でスライムを作った。庄司さんはその姿をただ見守った。さらに息子さんは、学校で友だちにも教えたいと自作スライムの写真を撮って、作り方をまとめて発表したという。

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保護者の心がけ次第で、家でもSTEAM教育的な学びを実践できる!

◇STEAM教育は、学校の現場でも

高知市立浦戸小学校では、去年から学年ごとにSTEAM教育に取り組んでいる。
*1年生、2年生は、放課後に自分たちが過ごす場所に、ランドセル置き場を作った。
*みんな乱雑にランドセルを置くので、指導員の人たちが困っていたからだ。
*実際に物を置いて長さを測り、棚に何個 おけるかを計算した。そして、テープを貼って区分けした。
*そのテープには、みんながきれいにランドセルを置いてくれるようにと、メッセージも書き添えた。
*効果は抜群。ランドセルは、以前より整然と置かれるようになった。

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*3年生、4年生が手がけているのは、災害時に地域の人たちが使える「避難路」づくり。
*浦戸は太平洋に面しているため、南海トラフ地震が起きた場合、津波災害に遭いやすいとされる地域。
*元々あった避難路は、急階段があったりと、お年寄りには厳しいもの。そこで子どもたちは、高齢者でも利用しやすい新しい避難路を作ろうと考えた。
*行政に手紙を書き許可を取ったうえで、木の根や草で覆われた道を、地域住民といっしょに開拓整備した。
*その道をお年寄りが使いやすいかどうかを検証するため、手や足に重りを付けて歩いてみた。
*行政が指定している避難場所まで、少しでも早く到着できるように、さらに整備していきたいと、子どもたちは声をそろえる。

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▼「避難路づくり」の過程に関わる様々な教科
子どもたちは、「避難路づくり」を通して、ふだんの勉強で学んだことが、実際に役立つと実感した。

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校長の藤田由紀子さんは、「避難路をつくる」ことで生徒に起きた変化に驚いた

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藤田さん「今までは、調べて発表したら終わりだったが、『つくる』ことが入ると、生徒の中に大きな“課題意識”が出てきた。『あの道を本当に地域の通れる道にしたい』という“明確な目標”を自分たちで持つようになった」


【専門家のアドバイス】
佐藤さん探求にも知識は大事。知識を活用する場をSTEAM教育で保証する。すると、できない子は知識を得ようと勉強したりする。ワクワク楽しい学びを入口に、いわゆる習得型の勉強に戻っていくサイクルが大事」

【尾木ママのまとめ】
尾木ママ「勉強がつまらないというのは、学びが楽しいという環境を提供できない大人の責任が大きい。勉強が将来どう役に立つのかという目的が見えれば、子どもたちは学びと向き合うことができるだろう」


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 ◇STEAM教育に興味を持った方に!

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「ツクランカー」は、STEAM教育の考え方を取り入れた番組。
NHK for SchoolのHPで配信しています。



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投稿者:制作スタッフ | 投稿時間:21:30 | 固定リンク


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