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トップ  バックナンバー  2011年  1月  第64回 「正義」の話をいたそう!

「正義」の話をいたそう!
~大岡越前 白熱裁判~

●本放送 平成23年 1月26日(水) 22:00~22:43 総合 全国
●再放送 平成23年 2月 2日(水)
平成23年 2月 2日(水)
平成23年 2月 4日(金)
08:15~08:58
16:05~16:48
02:00~02:43
BS2
総合
総合
全国
全国
全国 (木曜深夜)
*再放送の予定は、変更されることがあります。当日の新聞等でご確認下さい。

配役:大岡越前 役: 川西聡雄

エピソード1 怒りが生んだ名奉行

「裁きを下す大岡越前」(再現)
代々将軍家に仕える名門の旗本家に生まれた大岡忠相(のちの大岡越前)。しかし、大岡一族を次々と不幸が襲います。大岡自身も、従兄弟の犯罪の連帯責任として十か月間自宅に閉じ込められる罰を受けることに。大岡はこうした体験から当時の「正義」の在り方について疑問を抱くようになったと考えられます。36歳で伊勢地方の奉行となった大岡の活躍について、大岡が当時の「正義」の歪みに抗い、徹底的に戦ったエピソードがいくつも伝えられています。その中には、徳川御三家の一つ・紀州藩の権威に屈さず、公正な裁きを下したというものや、紀州徳川家の若君を徹底的に懲らしめたというものがあります。どれほど相手が強くとも、不正に怒り、突き進む大岡。八代将軍は大岡のこうした姿勢を評価し、幕府の要職・江戸の町奉行に大抜擢するのです。町奉行・大岡越前の誕生です。
 

エピソード2 事件は拷問部屋で作られる?

大岡が町奉行となった江戸時代中期、幕府の犯罪に対するあり方は厳しく過酷なものでした。犯人とにらまれ逮捕されたが最後。自白すれば証拠がなくとも有罪となるため、無実であっても拷問によって自白を強いられ罰せられる「えん罪」が続出していたのです。また、役人の手下として捜査や逮捕を手伝う町人「目明し」は、犯人を捕まえるたびに褒美がもらえるため、こうした「えん罪」発生を助長していました。ある時、大岡ではない別の奉行が、放火犯に対して死刑という裁きを下します。大岡は独自の調査網でこれが「えん罪」であることを突き止め、無実の罪で処刑されるところだった男を救います。大岡は幕府の「正義」を公正なものに変えるため、様々な改革を打ち出していきます。「目明し」を雇うことをやめさせ、拷問を制限し、再審制度の導入を推し進めます。さらに、幕府の正式な法典の作成に携わり、不明瞭だった裁きの基準を統一したのです。
「拷問を受ける男」(再現)
 

エピソード3 大岡越前 クビを賭けた最後の戦い

「戦う決意を燃やす大岡」(再現)
大岡が町奉行を勤めていた時、江戸で大きな問題が発生し、人々を苦しめていました。それは物価高。特に大坂から送られてくる、塩、醤油、油、炭などの生活必需品の値段が高騰し、庶民の暮らしを直撃したのです。いったい何が原因なのか。大岡は、急速に力を伸ばしていた両替商に目をつけます。当時、江戸は金、大坂は銀を基準に商売の決済をしていました。その間に立って金と銀の相場を決め、両替するのが両替商。金に比べ銀が高騰したことが、物価高の大きな原因だったのです。大岡は銀を下げるよう要求しますが、両替商たちはこれを拒否、さらに一斉にストライキすることで反撃します。また、両替商たちと結んだ幕府上層部からの圧力もあり、大岡は命令を取り下げざるを得ませんでした。
物価を下げ、江戸の暮らしを守るには、町奉行の職を賭けるしかない。そう決意した大岡は、両替商たちに捨て身の戦いを挑みます。
 

この回ゆかりの地は・・・

参考文献

『大岡忠相』大石 学(吉川弘文館)
『大岡越前守忠相』大石慎三郎(岩波書店)
『大岡越前守』辻達也(中央公論社)
『大岡越前守』宇野脩平(日本放送協会)
『大岡政談』(平凡社)
『大江戸捕物帳の世界』伊能秀明(アスキー・メディアワークス)
『江戸の刑罰 拷問大全』大久保治男(講談社)

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