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トップ  バックナンバー  2010年  10月  第54回 わしらの海でトルコ軍艦が沈んだ!

わしらの海でトルコ軍艦が沈んだ!
~はじめてのイスラム 大騒ぎ物語~

●本放送 平成22年10月27日(水) 22:00~22:43 総合 全国
●再放送 平成22年11月 3日(水)
平成22年11月 5日(金)
08:15~08:58
2:00~2:43
BS2
総合
全国
全国(※木曜深夜)
(※兵庫県での11月5日の再放送はありません)
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。

エピソード1 島のトルコ狂想曲♪ ~小さな村の救出大作戦~

乗組員600名を乗せたトルコの軍艦エルトゥールル号が紀伊半島沖で沈没。突然血まみれで村に現れたトルコ人に人々は仰天!村をあげての救出活動が始まる。大島の人は大男のトルコ人を懸命にかついで寺に運び、冷えきった体を裸の地肌で温めた。日本とトルコの物語の起点となる、小さな村での救出劇のドタバタを描く。
 

エピソード2 誰がためにカネは出る ~義援金騒動の舞台裏~

「エルトゥールル号の遺族に義援金を!」日本全土に巻き起こった義援金募集の運動。当時、欧米列強との不平等条約に悩んでいた日本では、義援金募集でイメージアップすることこそ、条約改正に結びつく近道だと考えられていた。海軍は巨額の費用をかけ、威信をかけて帝国軍艦をトルコに派遣。90人の士官候補生を「演習」として同行させた。この演習はやがて”坂の上の雲”の秋山真之ら海軍を支える多くの人物を輩出。日露戦争の勝利につながっていく。
 

エピソード3 ぶっ飛んでイスタンブール ~日本人の異文化体験~

エルトゥールル号の義援金を民間レベルで届けるため、軍とは別に単身トルコへ渡った山田寅次郎。そこで寅次郎が目にしたのは、見たことのない不思議な食べ物や、神の思し召しで仕事をする役所など、異文化の壁だった。日本とトルコを貿易で結ぼうと孤軍奮闘する寅次郎だが、やがて帰国を余儀なくされる。初めてイスラム世界に飛び込んだ明治の日本人の夢と苦悩に満ちた奮闘を描く。
 

参考文献

『1890 エルトゥールル号事件報告書』(内閣府 中央防災会議)
『東の太陽、西の新月』 山田 邦紀 坂本 俊夫 著(現代書館)
『近代日本とトルコ世界』 池井優 坂本勉 編(勁草書房)
『トルコ世界一の親日国―危機一髪!イラン在留日本人を救出したトルコ航空』森永堯 著(明成社)
『新月 山田寅次郎』 山樵亭主人 著(岩崎輝彦)

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