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トップ  バックナンバー  2021年  2月  第414回 日本人と大災害 先人はどう向きあってきたのか

日本人と大災害 先人はどう向きあってきたのか

●本放送 令和3年 2月 3日(水) 22:30~23:15 総合 全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

エピソード1 天正地震 秀吉と家康の運命

磯田さんは地震と両雄の意外な関わりを指摘する
小牧・長久手の戦いで徳川家康に苦杯をなめさせられた豊臣(戦い時は羽柴)秀吉。このあと家康とは戦闘を避けたとされています。ところが歴史学者の磯田道史さんは、秀吉はなおもやる気満々で合戦を準備していたという衝撃の分析。それを阻み、両者を講和させたのは「天正地震」だった、というのです。
 

エピソード2 天明の大噴火 村の復興と人々の絆

長野と群馬の県境にある浅間山は230年前、巨大災害「天明の大噴火」を引き起こしました。この時、鎌原村(かんばらむら)は高さ60メートルもの「岩のなだれ」によって消滅、村民の8割が亡くなります。しかし、生き残った93人の村人は、復興の闘いへ――。
浅間山ふもと 日本大学教授(火山学)安井真也さんと渡邊アナ
 

エピソード3 関東大震災 教訓を受け継ぐために

地震学者 今村明恒
1923年の関東大震災、1946年の南海地震。その発生前から危険を訴えていたのが、東京帝大で地震を研究していた今村明恒(いまむら・あきつね)です。しかし、それでも関東大震災の膨大な犠牲を回避できませんでした。やがて「防災」に力を注いだ今村の活動、成果は現代まで受け継がれることに。
 

参考文献

『天災から日本史を読みなおす』(磯田道史 中公新書)
『地震の日本史 大地は何を語るのか』(寒川 旭 中公新書)
『秀吉を襲った大地震』(寒川 旭 平凡新書)
『火山噴火』(鎌田浩毅 中公新書)
『君子未然に防ぐ-地震予知の先駆者今村明恒の生涯-』(山下文男 東北大学出版会)

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