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トップ  バックナンバー  2021年  1月  第412回 1000年愛され続けた天神様 菅原道真

1000年愛され続けた天神様 菅原道真

●本放送 令和3年 1月13日(水) 22:30~23:15 総合 全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

出演:菅原道真 役:田中 亨/旅人:小日向えり

エピソード1 学問は人々のために

道真愛用と伝えられるすずり(国宝 道明寺天満宮 蔵)
学者の家に生まれ学者として位階を重ねていた菅原道真は、42歳で突然讃岐国(現在の香川県)に赴任することになります。そこで庶民の現実を知った道真は、貧苦にあえぐ様を詩で訴えました。その後、太政大臣の政務放棄騒ぎもその学識で収束に貢献。道真は、学問を人のために生かす道を知ります。
 

エピソード2 いつだって信念を貫いた

都に戻った道真は天皇の側近となり、国家事業「遣唐使」を率いる大使に任ぜられます。そこで道真は、なんと遣唐使の中止を提言。派遣先の唐の混乱、亡国を見通した道真のけい眼に、天皇は道真を引立て異例の右大臣にまで出世させます。しかし、そこで待っていたのは無実の罪による左遷、そして――。
信念の人・菅原道真の晩年は悲劇に……(ドラマパートより)
 

エピソード3 そして、天神様になった

宮中への落雷は都を震かんさせた(国宝 北野天神縁起絵巻)
道真の死後、都は疫病など災い多く、宮中の貴族たちも落雷で多数死傷したりしました。人々はこれらを怨霊と化した亡き道真によるものと恐怖。道真の霊を鎮めるため建てられたのが、京都の北野天満宮です。没した九州・太宰府の地でも「神」に。それらが現代の「天神信仰」まで続くことになったのです。
 

参考文献

『菅原道真―学者政治家の栄光と没落―』(滝川幸司 中公新書)
『菅原道真の実像』(所 功 臨川書店)
『北野天神縁起を読む』(竹居明男 吉川弘文館)
『鯨鯢と呼ばれた男』(東 茂美 海鳥社)

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