バックナンバー

トップ  バックナンバー  2020年  3月  第378回 薬師寺 千三百年の祈り 国宝東塔 全面解体

薬師寺 千三百年の祈り 国宝東塔 全面解体

●本放送 令和2年 3月 4日(水) 22:30~23:20 総合 全国
※放送予定は変更されることがあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

出演:持統天皇 役:大河内奈々子/天武天皇 役:本郷壮二郎

エピソード1 よみがえる東塔

古代の木材に触れる番組案内役・渡邊佐和子アナ
創建から1300年、史上初の全面解体修理が進む薬師寺東塔。その過程で驚きの事実が次々と明らかになっています。部材の数は1万、しかもほとんどが最高品質のヒノキ。現代建築とそん色ない耐震性。塔の下、土台からは、古代の人々の薬師寺に寄せた心が浮び上がってきました!
 

エピソード2 ふたりの天皇の祈り

東塔の「相輪」に刻まれた『永遠の幸せと限りない喜びを』というメッセージ。薬師寺建立を命じた天武天皇と妻・持統天皇の願いです。当時の日本は国の内も外も危機の真っただ中。その時、天武天皇は薬師如来の経典に出会います。薬師の寺院建立の志は持統天皇に引き継がれ「薬師寺」は誕生したのです。
「相輪」には寺創建に込めたいにしえのメッセージが
 

エピソード3 皆さま おめでとう

高田好胤の説法に修学旅行生も笑顔
昭和の薬師寺は、東塔ほかわずかな建物しかない荒れ寺でした。その薬師寺の再興に乗り出したのが寺僧の高田好胤(たかだ・こういん)。好胤の人々をひきつける話術による説法は、参拝者の人気を博します。やがて好胤は金堂の再建を決意、そのためのすべは「写経」で世の人の心を集めることでした。
 

参考文献

『薬師寺東塔の調査 第536次・第554次』(奈良文化財研究所 紀要2016)
『古建築を復元する 過去と現在の架け橋』(海野聡 吉川弘文館)
『薬師寺白鳳伽藍の謎を解く』(白鳳文化研究会 冨山房インターナショナル)
『心 いかに生きたらいいか』(高田好胤 徳間書店)
『父 高田好胤』(高田都耶子 講談社)

Page Top