バックナンバー

トップ  バックナンバー  2019年  10月  第364回 幻の絵画流転のドラマ 至高の美 佐竹本三十六歌仙絵

幻の絵画流転のドラマ 至高の美 佐竹本三十六歌仙絵

●本放送 令和元年10月23日(水) 22:30~23:20 総合 全国
●再放送 令和元年10月29日(火)
15:08~15:58
総合
全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

出演:益田鈍翁 役:や乃 えいじ

エピソード1 最新技術で迫る 歌仙絵 真の姿

科学調査で幻の絵に迫る!
バラバラになって現在さまざまな場所で所蔵されている「佐竹本三十六歌仙絵」。これまでまとまった調査、研究は行われていませんでした。そのほとんどが集まった展覧会開催を機に、会場・主催の京都国立博物館でそれらを実施。制作された鎌倉時代の絵師たちの技や当時の色彩が明らかに!
 

エピソード2 美術史上の大事件「絵巻切断」

「佐竹本三十六歌仙絵」が注目されたのは大正時代。当時所蔵していた元大名の佐竹家が手放した時でした。あまりにも高額な売値に、このままでは欧米の愛好家に買われ海外流出の危機が!相談された経済人で美術収集家の益田孝(益田鈍翁)は“絵巻を切る”そして複数で購入することを決断します。
絵巻はなぜ「切断」された?
 

エピソード3 歌仙絵から始まった日本美術革命

絵巻から掛け軸へ―生まれ変わった歌仙絵
絵巻は歌仙一人ずつの絵としてバラバラなかたちとなりました。歌仙絵は所有者によって凝った装飾を施され「掛け軸」に生まれ変わります。それは茶室に掲げられ、展覧会に供され、あらたに設立された美術館で一般にも公開され…変身した「三十六歌仙絵」が巻き起こした日本の美術革命を追います。
 

参考文献

『流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美』(京都国立博物館 2019年特別展図録)
『秘宝 三十六歌仙の流転 ―絵巻切断―』(馬場あき子・NHK取材班 日本放送出版協会)※新版なし、古書のみ
『自叙益田孝翁伝』(長井実 中公文庫)
『近代数寄者の茶の湯』(熊倉功夫 河原書店)
『好古家たちの19世紀 幕末明治における<物>のアルケオロジー』(鈴木博之 吉川弘文館)

Page Top