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トップ  バックナンバー  2019年  7月  第356回 運命の御前会議 昭和天皇 戦争回避への苦闘

運命の御前会議 昭和天皇 戦争回避への苦闘

●本放送 令和元年 7月31日(水) 22:30~23:20 総合 全国
●再放送 令和元年 8月27日(火)
15:08~15:58
総合
全国
※放送予定は変更されることがあります。また地域によっては放送の有無もあります。
当日の新聞、最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

エピソード1 ドキュメント1941年9月6日 前代未聞の御前会議

御前会議(CGイメージ)
日米開戦の危機迫る1941年9月、軍部の強硬論を反映した国策案が認められようとしていた「御前会議」で昭和天皇は驚きの行動に出ます。天皇は発言しないという慣例を破って戦争回避を願う「歌」を詠み、状況を一変させました。もっとも平和に近づいた1日のドキュメント。
 

エピソード2 なぜ「歌」だったのか? 立憲君主の悩み

天皇がはっきり「開戦に反対」と口にしない理由――それは大日本帝国憲法下の天皇は、絶大な力を持つと定められながら「立憲君主」として政府の決定に反対しない存在とされていたため。なんとしても戦争を避けたかった天皇の精いっぱいの手段が「歌」だったのですが……。
「立憲君主」イギリス訪問での昭和天皇と英国王ジョージ5世
 

エピソード3 会議からの3か月 戦争回避への苦闘

昭和天皇と当時の指導者たち
天皇が期待した対米和平交渉でしたが、進展は無くこれにあたった近衛文麿内閣は総辞職へ。しかし天皇はあきらめません。強硬派の東条英機陸軍大臣を次期首相としつつ開戦に傾いた国策の再検討を命じる「白紙還元の御諚」を東条に下したのです。あの御前会議から3か月、日本の指導者たちの決断は――。
 

参考文献

『日本はなぜ開戦に踏み切ったか 「両論併記」と「非決定」』(森山優 新潮選書)
『昭和天皇 「理性の君主」の孤独』(古川隆久 中公新書)
『「昭和天皇実録」の謎を解く』(半藤一利 保阪正康ほか 文春新書)
『別冊歴史REAL 昭和天皇』(茶谷誠一ほか 洋泉社MOOK)
『昭和天皇「よもの海」の謎』(平山周吉 新潮選書)

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