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トップ  バックナンバー  2019年  7月  第354回 よみがえる大坂の陣 幻の金屏風 誰が描かせたのか?

よみがえる大坂の陣 幻の金屏風 誰が描かせたのか?

●本放送 令和元年 7月 3日(水) 22:30~23:20 総合 全国
●再放送 令和元年 7月30日(火)
15:08~15:58
総合
全国
※放送予定は変更されることがあります。地域によっては放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りのNHKのHPなどでご確認下さい。

エピソード1 よみがえる 史上空前の大決戦

「大坂冬の陣図」まぼろしの金屏風(復元 凸版印刷)
「大坂冬の陣図」は、実はモノトーンの下絵。これを2年の歳月をかけてデジタル処理、まぼろしの完成画面がフルカラーで現れました。そこには、周囲12㎞、当時東アジア最大の城郭だった大坂城の全景が、高価な岩絵の具と金ぱくを惜しみなく用いて描かれていたのです!
 

エピソード2 屏風絵 発注者の謎に迫る

「大坂冬の陣図」屏風に描かれたものとソックリな陣地跡が、発掘調査で出土。そこでは銃弾が製造されていたことが見えてきました。そして、屏風にあるのは「真田丸の戦い」をはじめ豊臣方が勝った合戦ばかり。屏風の作成を発注したのは豊臣方の、それも相当な重要人物!?
屏風絵の世界が発掘でも
 

エピソード3 もう1人の発注者 次なる時代への決意

徳川軍の築山(ドラマパートより)
屏風絵に描かれている徳川方の築山(射撃陣地)。その跡は大阪市内に数多く見られます。屏風の発注者は、むしろ徳川方の人物!?そして、屏風絵で見るべきは大坂城ではなく包囲する徳川軍。その外様・譜代両大名の配置はのちの「幕藩体制」を連想させるものといいます。屏風を作らせたのは豊臣?徳川?
 

参考文献

『大坂冬の陣図 大坂夏の陣図』戦国合戦絵屏風集成 第4巻(中央公論社 1980)
『図説 大坂の陣』(岡本良一 創元社 1978)
『大坂城全史』(中村博司 筑摩書房 2018)
『天下統一の城 大坂城』(中村博司 新泉社 2008)
『東京国立博物館所蔵長篠合戦図屏風について』(金子 拓 東京大学史料編纂所附属 画像史料解析センター 第71号 2015)

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