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トップ  バックナンバー  2018年  5月  第312回 神と仏のゴチャマゼ千年 謎解き!ニッポンの信仰心

神と仏のゴチャマゼ千年 謎解き!ニッポンの信仰心

●本放送 平成30年 5月30日(水) 22:25~23:10 総合 全国
●再放送 平成30年 6月 2日(土)
10:05~10:50
総合
全国
※放送予定は変更されることがあります。放送の有無もあります。当日の新聞・最寄りの放送局のHPなどでご確認下さい。

声の出演:一部ナレーションと釈迦如来 役ほか:きたろう/神のお告げ 役ほか:ゆりやんレトリィバァ

エピソード1 神告白「仏になりたい」

神がかりした巫女(みこ)のお告げは…「神はつらいよ」
6世紀 日本に仏教が伝来して以来200年は、神と仏は別々でした。「神仏習合」が始まったのは奈良時代。きっかけは、とある地方の神さまの告白、すなわち「神はつらいよ」!?
さらに奈良の大仏造立によって「神様」は地方から都へ―。
 

エピソード2 日本人を救え!神にヘンシン!!

「神仏習合」は平安時代に新たなステージへ移ります。究極のゴチャマゼ理論「本地垂迹(ほんじすいじゃく)説」によって「神は仏が変身した姿」とされました。奈良 春日大社の神様のすぐ側の建物や比叡山と強いつながりの大津 日吉大社本殿の謎の空間は、まさにそのためのものだったのです。
本地垂迹説をあらわした「春日本迹曼荼羅」(宝山寺 蔵)
 

エピソード3 神仏を分離せよ

日吉大社で復活した神仏習合の儀礼
明治新政府は「純粋な神道」を復活させようと神と仏を「分離」するよう命じます。神仏習合のなごりを一切破壊しようという「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」の嵐が、全国で吹き荒れました。しかし、ひそかな抵抗も…ニッポン人の不思議な信仰心について、ズバリ解き明かします。
 

参考文献

『神道とは何か 神と仏の日本史』(伊藤 聡 中公新書)
『古代仏教をよみなおす』(吉田一彦 吉川弘文館)
『神仏習合』(義江彰夫 岩波新書)
『神道・儒教・仏教 ―江戸思想史のなかの三教』(森 和也 ちくま新書)
『神々の明治維新 ―神仏分離と廃仏毀釈―』(安丸良夫 岩波新書)

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