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トップ  バックナンバー  2014年  6月  第183回 女王・卑弥呼は どこから来た?

女王・卑弥呼は どこから来た?
~最新研究から読み解く 二つの都の物語~

●本放送 平成26年 6月 4日(水) 22:00~22:43 総合 全国
●再放送 平成26年 6月11日(水)
※火曜深夜00:40~01:23
総合
全国
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。

エピソード1 卑弥呼はここに住んだ?纒向遺跡

纏向遺跡(空撮)
簡素な竪穴住居が一般的だった時代、高床式建物が並ぶ“都市”-奈良県・纏向(まきむく)遺跡から推測された景観です。ところがこの遺跡、近畿にあって同地域の他の遺跡と異なり、むしろ日本の他の地方との共通性が数多く発見されました。纏向は、九州から関東の人々が集住した古代都市だったのか-。
 

エピソード2 卑弥呼はここで生まれた?伊都国遺跡

邪馬台国の時代、強大な力を誇ったと伝えられる別の国があります。それは九州・伊都国。この国の都跡と推定された遺跡は、埋葬法や運河の工法が3世紀の纒向遺跡とソックリ。特に目を引くのは40面もの鏡が発見された“王の墓”、しかも伊都国の王は女性だった?
伊都国の遺跡の一つ「平原王墓(ひらばるおうぼ)」
 

エピソード3 二つの王都つなぐ「太陽信仰」

亡き前女王から新たなる女王へ-その秘儀とは?(再現)
纏向と伊都国、2つの巨大遺跡の関係-伊都国遺跡を調査した柳田康雄さんは驚くべき推論を展開しています。それは『伊都国で女王となった卑弥呼が、纒向に遷都した』というもの。最新の研究から、伊都国の女王交代における秘密の儀式を再現。太陽の力を得ようというこの秘儀にも纏向に通じるものが…?
 

参考文献

『王権と都市の形成史論』(寺沢薫 吉川弘文館)
『九州弥生文化の研究』(柳田康雄 学生社)
『王権誕生』(寺沢薫 講談社)
『研究最前線 邪馬台国』(石野博信ほか編 朝日新聞出版)

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