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トップ  バックナンバー  2009年  6月  第12回 俺たちは“負け組”じゃない!

俺たちは“負け組”じゃない!
~奮闘!坂本龍馬と亀山社中~

●本放送 平成21年 6月24日(水) 22:00~22:43 総合 全国
●再放送 平成21年 7月 1日(水)
平成21年 7月 1日(水)
08:15~08:58
16:05~16:48
BS2
総合
全国
全国
※再放送の予定は変更されることがあります。当日の新聞などでご確認ください。

出演:坂本龍馬 役:唐渡 亮  近藤長次郎 役:長 佳秀   
上野彦馬 役:吉原伸一

エピソード1 龍馬がブーツに秘めた想い

亀山社中 跡
有名な坂本龍馬の写真、高知と長崎にある龍馬の銅像、いずれも着物姿で足にはブーツ。このブーツに込められた龍馬と仲間たちの思いを描くエピソード。龍馬が仲間と立ち上げたベンチャー運送商社「亀山社中」はほとんどが土佐藩(現在の高知県)出身だった。土佐藩は、龍馬たち下級武士は草履以外履いてはならぬという身分差別の厳しい土地。この故郷を脱藩しさすらう龍馬と仲間たちにとって国際都市・長崎は自由の天地だった。英語塾、洋食、写真スタジオ…長崎で新しい海外の文明を体感する社中の面々の写真は、土佐では履けない高ゲタやブーツ姿。日本の中の海外だった当時の長崎の様子と、そこで学問に、遊びに打ち込みながら夢の会社「亀山社中」の成功をめざす若者たちの姿を見る。
 

エピソード2 近藤長次郎の果たせなかった夢

「亀山社中」の一員で土佐の饅頭屋出身の近藤長次郎は、仲間たちと違い草履ばきで写真に写っている。その手にあるのは西洋文明を象徴するピストル。地元土佐でも評判の秀才だった長次郎だが、町人という身分のカベともっと広い世界を見たいという夢にがまんできなくなり、土佐を抜け出して龍馬たちと行動をともにする。長崎の「亀山社中」で活動するうち、さらに海外に行きたいと熱望し始めた長次郎に思わぬチャンスがやってくる。社中一の交渉上手だった長次郎は、今で数十億円にのぼる長州藩(現在の山口県)との巨額の取引を成功させ、それにで得たツテと金で西洋に留学する道が開いたのだ。しかし、これを内密で進めた長次郎には、仲間たちの不信と怒り、そして残酷な運命が待っていた…。
「近藤長次郎の写真」高知市立高知市民図書館所蔵
 

エピソード3 龍馬リポート 亀山社中、奮戦す!

「坂本龍馬が姉に海戦の様子を知らせた手紙」個人所蔵
龍馬が家族にあてた手書きの絵入りの手紙。龍馬とならぶ幕末のヒーロー高杉晋作が指揮する長州と幕府の戦闘で、龍馬の指揮する蒸気船「ユニオン号(乙丑丸)」が活躍した様子を伝えるものだ。龍馬のおどるような書きぶりからは、龍馬たち「亀山社中」が存在価値をようやく示すことができた喜びがうかがえる。それまで、手持ちの船が嵐で沈没し、運用を任されていたユニオン号も返却を迫られるなど、社中は、貿易商社として最大の危機に直面していた。そこへふってわいたのが長州側として加わることになったこの海戦だった。龍馬と仲間たちは、それぞれの技術を発揮し勝利を収める。それは、龍馬たち“負け組”に大きな転機をもたらすことになる。
 

この回ゆかりの地は・・・

参考文献

『坂本龍馬全集』  平尾道雄・監修 宮地佐一郎・編集/解説 (光風社出版)
『坂本龍馬』     松浦 玲・著   (岩波書店)
『坂本龍馬大事典』 新人物往来社・編 (新人物往来社)
『近藤長次郎―龍馬の影を生きた男』 吉村淑甫・著 (毎日新聞社)

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