平成19年(2007年)「ヒロシマ」特集番組 "核"本当の恐ろしさを伝えます
8月5日(日)6日(月)の番組
8月6日(月)
平成19年 広島平和記念式典
総合・BS2 午前8:00~8:35 全国放送
原爆投下から62年の夏を迎える今年の広島、「原爆の日」を複雑な思いで迎える人は少なくありません。この1年、世界は新たな核の脅威に直面しました。北朝鮮は核実験を強行、そしてイランは核開発に突き進んでいます。世界終末時計は2分進み、残り5分となりました。
こうした中、広島市の科学者たちは核の恐ろしさを伝えようと、現代都市で核爆発が起きた場合の被害想定を行いました。被爆者の平均年齢は74歳。毎年8000人以上が亡くなる中、「自分たちが今、核の恐ろしさを語り継いでいかなければ大変なことになる」と、重い口を初めて開く人も増えています。
ヒロシマが自らの役割の重さを再認識した今年の8月6日。平和公園は、被爆者や世界から核廃絶を訴えたいと集う人々の深い祈りに包まれます。被爆62年の平和記念式典の様子を、様々な人々の平和への思いをインタビューで交えながら中継で伝えます。
ラジオ第1 午前8:00~8:55 全国放送
広島が悲しみと祈りを新たにする8月6日。原爆投下から62年を迎える今、世界に向け核の恐ろしさと平和を訴え続けてきた被爆者の願いもむなしく、各地ではテロが繰り返され核廃絶も進んでいません。 被爆者は今何を思い、世界に向け何を訴えるのか。
被爆者が高齢化し、被爆体験を自ら伝える事が難しくなる今、広島市は今年7月から全米101都市で被爆展を開くなど、広島の声を積極的に届けようとしています。
放送では、広島市の平和公園内に設けられた特設スタジオから、式典の様子や被爆者の声を生中継で伝えます。
「お好みワイドひろしま」 原爆の日特集
総合 午後6:10~7:00 広島県内向け
8月6日(月)NHK広島放送局では「お好みワイドひろしま・原爆の日特集」と題して、“被爆の継承と若者”をテーマに平和公園内に放送席を置き放送します。キャスターは「お好みワイドひろしま」を担当する出山知樹、井上あさひの両アナウンサー。当日の県内各地の動きをNHKが総力を挙げて記録する「原爆の日・1日ドキュメント」や、被爆体験を継承しようとする若者たちの取り組みなどを伝えます。
ゲストは「平和キャンペーン」のキャスターである石井竜也さん。音楽を通して若い世代に平和の大切さを伝えようと取り組んできた石井さんに、広島から平和を発信することの大切さをじっくりと聞きます。
被爆者 空白の十年
総合 午後7:30~8:45 中国地方向け
「空白の十年」―広島の被爆者がそう呼ぶ時期があります。原爆投下(昭和20年)後の10年間のことです。原爆症に怯える生活の中、医療・生活援護は乏しく、支援組織もありませんでした。放射線による影響についての情報も少なく、その後も差別・偏見が続きました。
「原爆の残酷さは、一瞬で数万の命を奪ったことだけでなく、生き残った人々に、その後も“生き地獄”の苦しみを与え続けたことにある」と広島県被団協の坪井直理事長は言います。しかし、戦後の混乱の中、この10年についてはほとんど記録がありませんでした。
今年、県被団協は、被爆者を苦しめた「空白の十年」の実相を明らかにしたいと被爆者へのアンケート調査を開始。その実態が少しずつ明らかになってきました。また、近年発見された占領軍の資料などからは「被爆者の治療は最優先課題ではなかった」という事実が浮かび上がってきました。
「空白の十年」、被爆者は何に苦しめられたのか。悲劇の拡大を招いた背景は何か。「今こそ記録に残したい」とつらい記憶に向き合う被爆者たちの姿を通して、今も人々を苦しめ続ける原爆の悲劇をみつめます。
「ヒロシマ」の復興の歩みを伝えたい~カンボジア・ひろしまハウス~
ラジオ第1 午後8:05~8:50 全国放送
「広島の被爆の事実を、世界平和のために役立てたい。」今、広島の人々は、新たな役割を模索しています。
そうした中、去年11月、広島市の被爆者が建設を呼びかけた『ひろしまハウス』がカンボジアの首都・プノンペンに完成しました。建設に尽力したのは、3歳の時被爆した國近京子(くにちか・けいこ)さん(66)。施設では、広島の復興の歴史を、内戦や虐殺に苦しんだカンボジアの人に伝えようとしています。國近さんは3年前から、訪問するたびに、出来上がり始めた施設内で被爆資料展を開いています。原爆の恐ろしさとともに今の広島を伝え、確実に復興を遂げられる事実を語りかけています。
番組では、「ひろしまハウス」がどんな役割を果たそうとしているのか。また、國近さんはカンボジアの人々にどう向き合い、現地の人々にどんな変化が現れているのかを伝えます。
NHKスペシャル
「核クライシス 第2集 核兵器開発は防げるか」  ~IAEA査察官 攻防の記録~
総合 午後10:00~10:49 全国放送
人類が直面する新たな核の時代を描く「核クライシス」、第2集は「核の番人」IAEA(国際原子力機関)の苦闘を通して、拡散する核の脅威を見つめます。 
国連安保理の反対を押し切ってウラン濃縮を進めるイランに対し、IAEAは2週間おきに疑惑施設への立ち入り査察を行い、さらに核技術の入手ルートを徹底的に調べあげて、核拡散の芽をつもうとしています。しかし、イランは全面査察や情報提供を拒否、IAEAの調査は難航しています。
NPT(核拡散防止条約)体制も危機に直面しています。核保有国は新たな核兵器の開発を進め、利害関係のあるインドなどの核兵器開発を黙認。不満を募らせた非核保有国は、兵器開発にもつながりうるとして自制してきた原発の開発に次々と乗り出し始めました。核管理体制が揺らぐなか、IAEAはその存在意義を問われかねない正念場を迎えています。
“拡散の恐怖”をなくすことはできるのか。IAEAと核に固執する国々との攻防の最前線を追います。
エピローグ
総合 午後10:49~11:30 中国地方向け
平和キャンペーンの締めくくりも、平和公園から生放送でお伝えします。 平和への祈りの象徴として各地で灯されている「原爆の火」が、ことし初めて広島市でも灯されます。「原爆の火」を守り続けてきた、ある被爆者の思いを見つめます。また、平和キャンペーンを通して見えてきた課題などを、キャスターの石井竜也さんと中本真樹さんが、被爆者の方といっしょに考えます。
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