ドキュメンタリードラマ 基町アパート

あらすじ 中国語

広島市中心部にある基町高層アパート。戦後、原爆で焼け出された人々のために建てられた市営アパートには、現在も全20棟、3600戸がひしめきあっています。戦後68年、今も基町アパートに暮らす人々の証言を軸に、戦後をたくましく生き抜いてきた人々の実像に迫るドキュメンタリードラマです。

小学5年生の葉山龍太は、戦争のことも、広島のこともほとんど知らずに、東京から広島の基町アパートにやってきました。龍太は母親の仕事の都合で、ひと夏を、おじいちゃんである暁の住む基町アパートで過ごすことになったのです。

実は、龍太がおじいちゃんと会うのは生まれて初めて。しかし、やっとのことで会えたおじいちゃんの姿に、龍太は驚いてしまいます。おじいちゃんが喋るのは日本語ではなく、中国語だったからです。

龍太は、隣の部屋に住む同級生の少女・鈴鈴と知り合い、いろいろな話を聞くうちに、おじいちゃんが中国残留孤児であったことを知ります。戸惑いを隠せない龍太でしたが、龍太はその真っ白な心で、おじいちゃんが辿ってきた人生に正面から向き合います。

「僕は、おじいちゃんのことがもっと知りたい」――

なぜおじいちゃんは中国残留孤児となったのか、なぜ戦争のことを語るのを嫌うのか。龍太はしだいに、おじいちゃんの人生、そして自分のルーツに興味を持つようになり…

一方、暁自身も龍太との交流の中で、少しずつ心を開き、新たな一歩を踏み出していきます。

基町アパートでのひと夏を通じて、さまざまな国のルーツを認め合うことの大切さ、平和の大切さを学びながら、ひと回り大人へと成長していく龍太と、基町の人々との交流を描く、未来への希望にあふれる感動的な物語です。