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アナウンサー・キャスター

キャスター
奥村 奈津美
■名前 奥村 奈津美
■ふりがな おくむら なつみ
■担当 「お好みワイドひろしま」「お元気ですか日本列島」
■出身地 東京都杉並区

この1年間、東日本大震災と向き合ってきました。 2011年3月、仙台市内で被災し、災害報道に携わりました。
そして、去年4月からは、広島からの支援活動について取材を続けています。

時には、広島の皆さんと一緒に東北を訪れ、広島からの支援がどのように届いているのか?
どんな支援が求められているのか?など、
広島と被災地をつなぐキャスターリポートをお伝えしてきました。

これからも、このつながりを強く、深くするような取材を 祖母の暮らす第二の故郷、広島で続けていきます。

「福島を思う」

去年の秋、震災後の福島市を初めて訪れました。
山々は錦に色づき、秋の美しい景色が変わらず広がっていました。
何も変わっていないようで、全てを変えてしまう、
目に見えない放射線による汚染の恐ろしさを感じました。
皆さんは、この現実をどう受け止めていますか?

現在、広島県内では、500人以上の方が避難生活を送っています。
その多くが放射線による健康への影響を恐れて、東北や関東から自らの決断で離れた方々です。

大変恥ずかしいことですが、私が、福島で起こっていることを、自分たちのコトとして向き合わなければと感じたのは、
震災から半年がたってからでした。
去年9月11日に開かれた、福島から避難してきたお母さんたちの声を聴く会に
参加したことがきっかけでした。

それ以来、避難されている多くの方々にお会いして、お話を伺ってきました。
自分の無力さを痛感しつつ、皆さんのお気持ちをお伝えすることで、
何かが変わるきっかけになればと取材を続けています。

今までも「お好みワイドひろしま」の中でご紹介してきましたが、
今回は、ラジオ第1の「NHKジャーナル」という番組の中で、
福島から尾道に避難された2つのご家族の今と
受け入れ支援を続けている市民団体の取り組みをお伝えしました。

今、尾道では、行政に頼ることなく、市民の力で、
避難してきた人たちの受け入れに取り組んでいます。

ひなの会
※ NHKサイトを離れます

その方々の温かさが、避難してきた人たちの心の支えになっていました。
代表の信恵勝彦さんは、「尾道が特別ではない。全国各地でひと家族でもいいから支えることを始めてほしい。避難したいと思っている人が気軽に避難できるような態勢を整え、住まいや就職など、寄り添った支援をしていき、地域に溶け込んでもらうことが大切。」と話していました。
ひなの会では、夏休みも交通費や宿泊費を援助し、短期保養を受け入れる予定です。
現在、支援金を募っているということなので、活動に賛同し募金をすることも、
支援につながりますね。

取材を通して感じたのは、震災から1年以上がたっても、
放射線による健康影響への不安は一向に解消されておらず、
ずっと悩み続けながら暮らしているということです。
そして、不安から「自主避難」を選んでも、決して問題解決には至っていないのが現実です。

避難生活に疲れ、元の暮らしへ帰った方。
これまで避難せずに来たが、健康診断の結果を見て、避難を始めた方。
長期避難したくてもできず、保養になればと短期避難を繰り返している方。
夫の仕事などが理由で、母子だけ避難など家族ばらばらで二重生活を続けている方。
家族や知人に理解してもらえないまま、関東から避難した方。

10人いれば10通りの事情があり、それぞれ経済的にも精神的にも悩みを抱えています。
ただ、共通していたのは、これから未来を担う子供たちの健康を守りたいという思いでした。

「福島を返せ」

この言葉を聞いて、広島に思いをはせずにはいられませんでした。

私の祖母は被爆者です。
何度も手術をし、闘い続けながら、67年間、放射線による健康不安を抱えて生きています。

福島原発の問題をどのように捉えていくか
これからも、自分の問題として、考え続けていきたいと思います。

1年後、5年後、10年後…未来永ごう
この原発事故による放射線影響がないことを祈ります。
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