
広島の市民が演じる井上ひさしさんの朗読劇「口伝隊1945」が初演から3年目を迎えました。
今年は一般公演の予定はなく、修学旅行生に向けての学校公演を行っています。
初めての学校公演は5月18日。
神奈川県から来た中学生が泊まっている宿で行われました。
「ヒロシマを心に刻んでもらいたい」
そのために実行委員会が大切にしたのは"朗読の力"です。
滑舌や間の取り方、強弱の付け方など、出演者一人一人が徹底的に訓練をしたそうです。
一つ一つの言葉を理解し大切に伝えるために予想以上に時間がかかったそうですが、
それはヒロシマと向き合うことにもつながったと言います。

公演では学生たちの頭が傾く事無く、膝をたて身を乗り出して見る生徒もみられ、最後は拍手が鳴り止みませんでした。
終演後に廊下でスレ違う生徒も「良かったね」と口々に話をしていたそうです。
朗読劇の中で、最後におじいさんが少年に語りかけます。
「こいから先はのうなった子供の代わりに生きるんじゃ。いまとなりゃーそれしか方途がなあが。・・・・そんじゃけ、狂ってはいけん。おまいにゃーやらにゃいけんこつがげえに山ほどあるよってな。」
この言葉を聞くたびに改めて"自分にできることは何か""亡くなった方々の伝えたかったことは何か"を考えさせられます。
修学旅行で広島を訪れた学生たちの心にもヒロシマのメッセージが息づいていると信じています。