2020年07月09日 (木)自分「は」大丈夫と思っていませんか?
今月6日で西日本豪雨から2年が経ちました。
当時、私はNHK高知放送局で気象キャスターをしていたんですが、これまでに経験したことのない大雨が連日続き、初めて自分が暮らしている地域に「特別警報」が発表されました。
連日入ってくる被害のニュースや、連日空に広がり続ける灰色の雲に気持ちがとても暗くなったのをよく覚えています。
それから2年、同じ月の同じ日に大雨となりました。
総雨量は広島市中区で320ミリに達し、7月1か月に降る雨量をたった3日間で大きく上回りました。広島県はもともと降水量が少ない穏やかな気候です。一方で、平地が少ないため崖の近くや丘陵地に造成された団地に多くの住宅が建っています。日本で一番、土砂災害警戒区域が多く、県内でおよそ4万7000か所もあります。
総雨量が200ミリを超えてくると、あちらこちらで崖や山が崩れ始め、土砂崩れの危険度が一気に高くなります。今回は広島県内に限ってみれば大規模な災害は発生しておらずギリギリのところでもちこたえてくれました。(総雨量が多くなったところに線状降水帯がかかったら本当に危険だったと思います。)
各地で大きな被害が出ていますが、あのような災害が広島県内でもいつ起きてもおかしくない季節です。梅雨は後半ほど大雨となりやすいです。
まさに、今は梅雨の末期。
今回の大雨を他人事だとは思わずにしっかりと大雨への備えをしていきましょう。
投稿者:岡田 良昭 | 投稿時間:09:40