2019年02月27日 (水)4月は統一地方選挙です。NHK広島は関連番組を放送します.


 4月投票の統一地方選挙が迫ってきました。

知事選挙は

与野党が正面から激突する北海道、保守勢力が分裂、

そこに野党勢力が割り込む形の、島根県など各地で激戦

予想されます。

 

その一方の地方議会

激戦の選挙もありますが、

多くの議会では無投票で当選者が決まる見通しです。

 

 

そもそも地方議会の役割とは何でしょうか。

地方自治体は知事や市町村長といった、首長

議会の二元体制で運営されます。

 

首長は自治体の長、行政の長として、

将来の方向性を示して、

住民サービスや住民の安全確保といった

日々の行政運営を担うのに対し、

議会に期待されているのは、

行政の間違いや行き過ぎがないか、

いわば専門的な立場から、チェックする監視機能です。

また、議会には多様な民意を代表する役割も

待されているといっていいでしょう。

 

少し難しい言葉になりますが、憲法でいう、

「地方自治の本旨」との関連で考えると、

それがより明確になります。

地方自治の本旨は

団体自治」と「住民自治」です。

 

団体自治とは国から独立した団体として、

団体みずからの意思と責任の下でなされる、

自由主義的・地方分権的要素です。

また、住民自治とは住民の意思に基づいて行われる、

民主主義的要素です。

(参議院憲法調査会・「地方分権・国と地方の役割」より)。

 

ここからは私見ですが、

首長にはより団体自治、地方公共団体の責任者としての役割、

議会にはより住民自治、自治体を民主主義的に

運営させるための役割が期待されているように思います。

そうした観点からみれば、

地方議会は地方行政に民主主義的要素を担保するため、

必要不可欠なものだと考えられます。

 

 

そこで無投票当選どう考えるかです。

地方行政に大きな問題がなく、

政策的な争点がないという前提で考えるならば、

無投票で議員が選ばれることも、

住民の選択の一つだとも言えます。

ただ、議員のなり手がないために、

無投票当選が増えているならば、

地方自治、強いては民主主義が

重大な局面に立っていると言っても過言ではないでしょう。

立候補者の減少は地方議員が

民間企業などに比べ、議員報酬が少ないからなのか。

議員年金が廃止されて、将来への不安があるからなのか、

議員活動の重要性や魅力が伝わっていないからなのか、

いろんな見方があります。

4年前の統一地方選挙では

全国の町村議会の23%が無投票で当選者が決まりました。

今回も同じ規模か、さらに増えるという見方もあります。

 

「地方自治は民主主義の学校」。

イギリスの政治学者・ジェームズ・ブライスの

有名な言葉です。

民主主義の学校が学級崩壊ならず、

学校崩壊の危機になりかねない現状を

どう見れば、どうすればいいのか。

 

 

NHK広島では、統一地方選挙を前に

こうした問題を考えるために、

3月1日(金)午後7時30分から

総合テレビ中国地方向けに放送する、

「ラウンドちゅうごく」

「地方議会クライシス」と題して、

多角的に分析します。

 

 

また、

3月11日(月)午前7時40分から

ラジオ第1で放送の「おはよう中国」

この番組では僕が一緒に考えてみたいと思います。

 

ぜひ、お聞きください。

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投稿者:☆更新スタッフ | 投稿時間:18:28


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