2021年11月05日 (金)2021シーズン振り返りと来季の課題


今年のレギュラーシーズンが終わりました。

カープは4位で、3年連続、

クライマックスシリーズ進出を逃しました。


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今シーズンを振り返ると、やはり前半の戦いが

厳しかったように思います。

特に、主力選手にコロナ感染者が出た中での交流戦は

3勝12敗3引き分けで最下位。

ここで大きく負け越したのがあとあと響いてきました。

苦手としている交流戦ですが、

先発投手で1勝もできず、投打のバランスも崩れました。

 

今シーズンの投打を振り返りましょう。

まずは投手陣。

防御率は3.81と、そこまで悪いわけではありませんが

カープの場合、いちばん大切な8回での失点が

セ・リーグ6チームの中で断トツに多く、

3けた、100失点でした。

要因は、課題である7回、8回を任せられるリリーフ陣が

固定できなかったことにあると思います。

 

続いて打撃を見てみると、

チーム打率は2割6分4厘とリーグトップで

首位ヤクルトに比べてもいい成績を残しました。

しかし、得点で見ると3番目。

チームアベレージが高いということは

打者がみんなよく打ったということに間違いないですし、

チャンスも数多く作りました。

しかし、ランナーをホームにかえす有効打に

欠けたということだと思います。

 

後半戦になるとカープらしさが戻ってきました。

 

鈴木選手が4番としてチームを引っ張った中で

そのあとに打つ5番の坂倉選手の躍進が大きかったですね。

 

鈴木選手は後半戦のバッティングで、

ボールを捉えるタイミングが非常によくなったという印象です。

バットのヘッドを少しピッチャー寄りに寝かせることで

トップをしっかり作れるようになり、

脇を絞って腰を回転できるようになったことで

ホームランを量産できるバッティングになりました。

 

後半、鈴木選手が歩かせられる場面が増えましたが、

続く5番の坂倉選手が、規定打席に達して

一時期は首位打者になりました。

終盤は坂倉選手らしい

粘り強いバッティングが見られるようになり、

アベレージも残せてホームランも打てる、

頼りになる5番打者に成長しました。

 

もう一つ楽しみなのが

後半で1番に入った宇草選手と、2番・小園選手

そして林選手という若手の三人です。

1番、2番を固定できるようになった強みは大きいですね。

宇草選手はバッティングで

タイミングの取り方が非常によくなったのと、

積極的にストライクゾーンを振っていく中で

ヒットが打てるようになりました。

足も速く、1番バッターとしての適性がある選手です。

長打力もありますし、パワーも技術も身につけて、

これからが楽しみな選手になりました。

 

小園選手は田中選手の不調からチャンスを得て、

いきいきとバッティングをしていました。

難しいボールでも粘り強く

ヒットゾーンに運ぶバッティングができるようになり、

 

2番バッターとして機能しました。

 

そして小園選手と同期の高校卒業3年目、林選手。

長打力を期待されて1軍で出場するチャンスをもらい、

ホームランを10本打ちました。

パワーのある若手の一人です。

楽天の田中将大投手からホームランを打ったことも

本人の自信になるでしょう。

若手の選手が数多く活躍するようになって、

来年はチームとしても非常に楽しみです。

 

ピッチャーは、何といっても栗林投手。

プロ野球の新人最多セーブ記録に並ぶ

37セーブをマークしました。

本拠地マツダスタジアムでは

27試合に登板して防御率0.00。

通算防御率も0点台で、

新人としては素晴らしい記録を残しました。

栗林投手の良さを具体的に挙げると、

スピード、変化球のコントロール、

そしてウイニングショット。

フォークボールも非常に有効的に投げますが、

カットボールもカーブもいい。

ストレートの強さもある。

さらに何といってもメンタル的な強さを

全面に出せるところでしょう。

すべての要素を持った、

クローザーとして最適なピッチャーです。

1年間、本当によく頑張ってくれました。

 

そしてもう一人、プロ8年目で

最多勝のタイトルを確定させた九里投手です。

キャンプから投げ込みも300球以上していましたし、

努力が形になった最多勝ではないかと思います。

 

今後が楽しみな選手が増えてきただけに、

今年の順位は残念でした。

来シーズン、カープが優勝するための

課題はたくさんありますが、

バッターにとっては、

チャンスに強くなって、いかに有効打を打つか。

リリーフ陣は、特に8回をしっかりと

投げられる投手が育つことだと思います。

課題は明確です。

来年のカープに期待したいですね。

 

投稿者:☆更新スタッフ | 投稿時間:19:00


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