2020年02月21日 (金)サンフレ森島司 22歳「10番」の決意
サッカー担当の坂梨宏和です。
サッカーJ1で昨季、6位に終わったサンフレッチェ広島。5年ぶりの優勝を目指すシーズンの開幕戦を2月23日に迎えます。ことし注目の選手が22歳のミッドフィルダー、森島司選手です。
去年、レギュラーの座をつかんで攻撃陣の一角を担い、今年からエースナンバーの背番号10をつけます。東京オリンピック世代でもある森島選手に注目しました。
昨シーズン急成長
森島選手
「1試合1試合勝つつもりでやっていったら、タイトルが近づくと思うので、毎試合頑張りたい」
2月の宮崎キャンプ中に行ったインタビューで、力強いことばで今季への思いを語った森島選手。
飛躍のきっかけとなったのが去年5月の浦和レッズ戦でした。2季ぶりにリーグ戦に先発出場したこの試合で森島選手はリーグ戦初ゴールをマーク。コーナーキックでは、高い精度のキックから得点をアシストし、さらに相手の背後を突く的確なパスも見せ、3得点に絡む大活躍を見せたのです。ここからレギュラーの座をつかんだ森島選手。リーグ戦24試合に出場し3ゴールをあげました。さらに東京オリンピック世代の日本代表としてもプレーし、充実した1年を過ごしました。
森島選手
「試合に出してもらえるようになってて得点に絡めるようになった。毎試合、相手に対策されながらも試行錯誤しながらプレーし、成長しているなと感じた」
城福浩監督
「常に1試合1試合試合に出て結果を出すんだという飢餓感・責任感を感じながら引き続きやってほしい」
責任ある「背番号10」
城福監督が語る「責任感」。森島選手には、今季大きな変化がありました。背番号が10に変わったのです。主力としての責任を感じてほしいと期待したクラブが、サッカーではエースナンバーとされる「背番号10」を森島選手に与えたのです。
森島選手
「背番号10をつけるのは小学生以来。プロになって着けるとは思わなかった」
打診に戸惑った森島選手。しかし。
森島選手
「サッカーで10番はすごく大事な番号だし、着けさせたもらって光栄だと思う。試合中はそんな考えないが、周りからは特別な目で見られると思うので、頑張らないといけない」
10番を着けることを引き受けました。
10番としてさらに成長を
10番としての責任感を背負う新たなシーズン。森島選手がこだわっていたのは、得点力を高めることでした。森島選手のポジションは、攻撃的MF。FWの一つ後ろに位置します。このキャンプで練習中、森島選手が意識していたことはFWに近い位置でプレーすること。「もっと点を取りたい」という気持ちが全面に現れていました。そして、キャンプ中同じJ1のセレッソ大阪を相手に行った練習試合。「前線でのプレーを意識した」という森島選手は前半から積極的にゴール前に上がり、チャンスに絡みました。後半も何度も得点を狙い、相手の背後に抜け出して相手ゴールキーパーと1対1になるこの試合最大の決定機を作り、攻撃を引っ張りました。
森島選手
「ゴール前に入っていく回数は去年より多かったし、得点を取るためにはゴール前のゾーンに入っていかないといけない。ことしはそういうチャンスを作りながら、得点に絡みたい」
こう手応えを口にしました。
五輪出場のために
高校生のころから年代別の日本代表に選ばれてきた森島選手。この夏開かれる東京五輪世代の23歳以下の日本代表にも選ばれています。しかし、森島選手のポジションには、スペイン1部リーグでプレーする久保建英選手など、ライバルがたくさん。代表の選考はこれから本格化し、今後は海外組の招集も予想されます。
森島選手
「日本人で東京でオリンピックするっていうのはすごいことだとだし、一生に1回のことだと思う。チームでどれだけいい結果を出せるかどうかが、代表に選ばれるポイントになる。選んでもらったら頑張らないといけないが、まずは開幕から試合に出られるように頑張ってアピールしていきたい」
2月16日。J1に先駆けて、開幕したJリーグカップの1次リーグの初戦で横浜FCと対戦したサンフレッチェは2対0で勝利。この試合で森島選手は、こだわっていたゴールこそなかったものの、両得点に絡み、リーグ開幕戦での活躍を期待させるプレーを見せました。
23日の開幕戦。サンフレッチェの相手は、鹿島アントラーズです。Jリーグ屈指の強豪を相手に森島選手がどういうプレーを見せるのか、皆さんも注目してください。
投稿者:☆更新スタッフ | 投稿時間:10:00