2022年05月27日 (金)交流戦 "ことしのカープは違う"


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プロ野球は5月24日から交流戦に入りました。

カープは交流戦前までで25勝19敗2分と、首位・ヤクルトを1.5ゲーム差で追う好位置につけています。

(※記録はすべて5月23日時点)

 

しかし、交流戦はカープにとってはまさに「鬼門」です。

直近3回は2018年が10位、2019年が12位、2020年は新型コロナの影響で中止、2021年が12位と、交流戦で低迷が続きます。

それでも、ことしのカープはこれまでとひと味もふた味も違います。

その一つが安定した先発投手陣です。

 

【好調の先発陣】

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先発6人の現時点の成績がこちらです。

●大瀬良大地投手
登板8試合 5勝1敗 防御率2.90 投球回59
九里亜蓮投手
登板8試合 2勝2敗 防御率2.26 投球回51 2/3

森下暢仁投手
登板9試合 4勝1敗 防御率2.43 投球回63

床田寛樹投手
登板8試合 4勝2敗 防御率2.77 投球回52 

遠藤淳志投手
登板7試合 2勝3敗 防御率2.66 投球回40 2/3

アンダーソン投手
登板3試合 2勝0敗 防御率2.41 投球回18 2/3

 

さらに6人は先発した試合では平均6イニング以上を投げ、安定したピッチングで勝利に貢献しています。 
25勝のうち19勝をこの6人であげているほか、6人全員が防御率2点台。

 

佐々岡真司監督も「先発投手が6枚そろったというのが大きく、6、7、8回というところまで投げて、安定して試合を作っている」と高く評価しています。

 

【つながる打線】

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もうひとつはつながる打線。チーム本塁打はリーグ最下位の24本ですが、チーム打率は2割6分1厘、総得点202点といずれもリーグトップの成績を残しています。

つながる打線を支えているのがクリーンアップの3選手です。

●3番 西川龍馬選手
打率.302 ホームラン5本 29打点 58安打 
●4番 マクブルーム選手
打率.289 ホームラン6本 26打点 四球23個

●5番 坂倉将吾選手
打率.318 ホームラン3本 28打点 56安打


打率は坂倉選手がリーグ4位、西川選手が5位、マクブルーム選手が6位。

安打数では西川選手がリーグ1位、坂倉選手が2位、

四球はマクブルーム選手がリーグ4位といずれも高い数字を残していて、「つなぐ野球」を体現しています。

先発陣と打線の投打がかみ合ったことで、佐々岡監督就任4年目で初めて3位以内のAクラスで交流戦を迎えました。

 

【課題はリリーフ陣】

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一方、交流戦に向けた課題はリリーフ陣です。チーム失点144点のうち、8回の失点が34点と全体のおよそ1/4にあたります。中でも4月28日のヤクルト戦では8回の1イニングだけで9点を失い、逆転負けするなど、ファンの間では「魔の8回」とも呼ばれています。

シーズン序盤は、中崎翔太投手や島内颯太郎投手が8回に登板していましたが、2人であわせて6敗を喫し、2軍落ちとなりました。絶対的な抑えの栗林良吏投手につなぐ8回をどう乗り切るかが課題です。


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5月1日に1軍に昇格し、セットアッパー候補として期待されるケムナ誠投手に話を聞きました。


Q.
「魔の8回」と言われていることについてどうですか?

A.言われていますね。ファンの方も期待しているからこそ、そういう言葉が出てくるのかなと。
特にピッチャー陣ではそういう意識はなく、自分が投げるときにみんなで頑張っていこうぜとなっているし、雰囲気もすごくいい。
「魔の八回」や「鬼門」と言われることに関して全員意識はしていない。

ケムナ投手の言うとおり、あまり意識せずに、ふだんどおりの力を発揮すれば、8回に恐れを抱くことはないのかもしれません。

 

【交流戦“必ず結果は出る”】

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佐々岡監督も「ことしは打線が好調だし、思うような戦いができている。先発がしっかりと試合を作っているので、自信を持って戦える。ここまで良い戦いができているから、交流戦でも変わらず、同じような感じでいけば、“ことしは違うんだ”と、選手全員が自信を持って戦えば必ず結果が出ると思う」と、語っていました。

鯉のぼりの季節は終わらせない・・・選手たちは活躍を誓っています。

(カープ担当 菅洋介記者)

 

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投稿者:☆更新スタッフ | 投稿時間:19:30


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