2015年07月09日 (木)7つの顔を持つ書店
庄原市東城町、人口が減り高齢化が進むこの町に、
ひときわ元気な書店があるということで、行ってきました!
中に入ると、一見ふつうの本屋さん。
しかし奥に入ると・・・
化粧品のコーナーを発見!
種類豊富な商品や、化粧台もある本格的な売り場。
本棚のすぐ隣にあるスペースとは思えません。
しかし!これだけではないんです!
この書店では何と・・・
化粧品の他にもご覧のサービスが!
実に7つの顔を持つ書店なんです。
1日中楽しめそうなこちらの書店、
なぜこんなにもたくさんのサービスを?
それはお客さんのあるお願いがヒントになったそう。
「手が震えて年賀状が書けない」と言うお客さんの悩みに応え、
店長の佐藤さんが代筆サービスを始めると大評判に。
そこから町の人の声を次々と書店のサービスに取り入れてきたそうです。
こうやって「7つの顔」を持つようになったこちらの書店。
しかし取材で見ていると、その顔は7つ以上!
雑誌を片手にやってきたこちらのお客さんは・・・
「雑誌に載っていた商品を買いたいけど、年をとってからはあまり遠くに出掛けられない」という相談です。
佐藤さんが仕事で出かける時に、かわりに買いに行く約束をしていました。
市場に出す商品の看板をつくりたいという方へは、印刷した写真を丈夫に加工。
イベントのチラシを作ってほしいという依頼には、佐藤さん自らデザインソフトの勉強をして作成。
インターネットでの買い物の仕方がわからないという方には、かわりに商品を探すなど、
集まる町の人の声に懸命に応えます。
都会と比べると、利用できるサービスは限られている。
その溝を埋めるためにどうするか考えた中、「お役に立つ」というキーワードが浮かんだそうです。
孫のように、息子のように、お兄さんのように頼ってほしいと言う佐藤さん。
お客さんとのやりとりを見ると、みんな笑顔☆
この町を愛する佐藤さんだからこそできた書店のかたちなんですね。
店長の佐藤さんと、美容師をする奥さんと一緒にみっけポーズ!
次お邪魔した時は、どんなサービスが増えているんでしょうか?!
町の人と共に歩み続ける、素敵な書店をのみっけ!でした。
投稿者:住谷明日香 | 投稿時間:18:39