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【視覚障害ナビ・ラジオ/収録後記】声おりもの ―第22回NHKハート展より―[2017年6月4日放送]

2017年05月31日(水)

視覚障害ナビ・ラジオ』リポーターの室由美子です。
6月4日(日)放送『視覚障害ナビ・ラジオ』は、障害のある人がつづった詩を、各界の著名人がアート作品で表現する展覧会「NHKハート展」に入選された松田和子さんにお話を伺いました。

 

「声おりもの」
 

人の声は美しい
一本一本染め上げた色糸のように
人のおしゃべりや歌声に耳を傾けながら
私はうっとり
声おりものを楽しんでいる

 画像・「声おりもの」直筆の詩と作品
全盲の松田和子さんが書いた詩「声おりもの」の第一印象は、とても美しく、女性らしい詩だと思いました。
しかし取材を通して、松田さんのことを知るうちに、この詩にはもっと深い、これまで歩んできた松田さんの生き様が感じられるようになりました。

写真:松田和子さん光を失ってから、松田さんが立ち上げた「ひかりの森」という施設があります。
人生の半ばで視覚に障害をもつことになった人たちのための居場所であり、リハビリテーションの場でもあります。松田さんは、ここで自分を取り戻し生きていく力をつけて欲しいと強く訴えます。そして中途視覚障害者にとって、地域とつながることの大切さを教えられました。美しい声、嬉しい声、しぼりだすような声、絶望の声、それぞれの声に松田さんはどんな色糸を想像してきたのでしょうか。松田さんの思いの詰まった「声おりもの」をお楽しみください。




番組情報
▼視覚障害ナビ・ラジオ
 NHKラジオ第2放送 「声おりもの ―第22回NHKハート展より
 2017年6月4日(日)夜19:30~20:00[再放送 6月11日(日) 朝7:30~8:00]

らじる★らじる でも聞くことができます。

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