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茂木健一郎さん × 湯浅 誠さん ② 若者の就労支援

2012年06月25日(月)

ハートネットTV・シリーズ貧困拡大社会では4月と5月に、
生活保護について考えました。
放送には出なかった、脳科学者の茂木健一郎さんと
反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんとの
スタジオ収録でのやりとりを再構成し、ブログで紹介していきます。

第2回は、就労支援について語り合います。
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茂木健一郎さん × 湯浅 誠さん ① 若者の生活保護

2012年06月15日(金)

ハートネットTV・シリーズ貧困拡大社会では4月と5月に、
生活保護について考えました。
放送には出なかった、脳科学者の茂木健一郎さんと
反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんとの
スタジオ収録でのやりとりを再構成し、ブログで紹介していきます。

第1回目のテーマは、15万人(2009年)と急増している
20代から30代の生活保護受給者についてです。 

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 <左から、山田キャスター・茂木健一郎さん・湯浅誠さん>
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番組の収録を終えて  漫画家 倉田真由美さん 

2012年06月14日(木)

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     ※ゲストの漫画家・倉田真由美さんがメッセージを寄せて下さいました!

 
私自身、漫画だけで食べられず、生活に苦労した時期があっただけに、
「貧困」は他人事とは思えません。
貧困やホームレスに関する様々な書籍を読みました。
でも今回、収録に参加し、住まいを失った当事者たちの生活を垣間見て、
さらに生々しく現実を意識させられました。
 

今回、VTRで取材していた男性も、かつては正社員で安定した収入があり、
家族と幸せな日々を送っていた、
それが一つボタンを掛け違えただけで、悪循環に陥り、
しまいには路上生活をせざるをえなくなってしまう・・・。
一旦、住まいを無くし、ホームレスになってしまったら、
その後どうやって浮上すればいいのか。
もし私が当事者になったらと考えても、正直、出来ることが思いつきません。
 

結局、最後に頼りになるのは、人とのつながりだと思いました。
でも、住まいを失いそうになった時に必要な人間関係って、
敷金・礼金の初期費用を貸してくれたり、
保証人になってくれるくらい強固なものでなくてはならない。
数千円、数万円なら貸してくれるという程度の人間関係では意味がないんです。
それだけの人間関係を持っている人は、今の時代、
実はそれほど多くないのかもしれない、と思ったりもします。
「両親、兄弟に頼れない」という人だって、昨今は珍しくありません。
 

貧困に苦しむ人たちのために、
今、すぐに皆が何か出来るというわけではないかもしれません。
でも、口伝てでも、そういう問題に関心を持つ人が増えていけば、
状況が変わる可能性は高くなる。
インターネットが普及して、よいことばかりではないけれど、
世論の力は大きくなっていると思います。
今回のような番組が、少しでも世論が動くきっかけになってくれればと願います。


6月18日(月)午後8時00分-8時29分
「シリーズ 貧困拡大社会 漂流する路上生活者」

6月19日(火)午後8時00分-8時29分
「シリーズ 貧困拡大社会 若い世代を襲う“住まいの貧困”」



 

『子どもの声を届けたい』(「精神疾患の親と暮らす子どもたち」より)

2012年06月09日(土)


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    筆者(佐々木アナ)と山田キャスター


 こんにちは!『私の声を聞いてください ―精神疾患の親と暮らす子どもたち―』(6月5日放送、6月12日再放送)のリポートを担当したNHK津放送局アナウンサーの佐々木です。

 「わが家の母はビョーキです」という漫画本に出会ったのは2年前。取材先で精神科の医師に紹介してもらったことがきっかけでした。

岩井俊二さんへのインタビュー

2012年06月05日(火)

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こんにちは、キャスターの山田賢治です。
元気ですか。体調を崩していませんか。


ハートネットTVでは初めて、先日、スタジオの外で収録をしました(たまには新鮮でいいものです)。
6日に放送する、映画監督の岩井俊二さんへのインタビューです。


仙台市出身の岩井さんは、NHKの震災復興支援ソング「花は咲く」の作詞、そしてミュージックビデオの制作を手掛けました(この歌がテレビから聞こえると、つい画面の前に行き、見入ってしまいます!)。
1本のガーベラを握り歌う、被災地出身やゆかりの深い出演者の声や表情。見ている私たちを通り越して、もっと先にいる人たちに語りかけているように感じます。
さらに岩井さんは、3.11後につながった人たちとの対話をまとめたドキュメンタリー映画「friends after 3.11」も作られました。


金曜の夜。
収録場所は、東京渋谷のスクランブル交差点が眼下に見える一室。
夜の渋谷のにぎやかな声が、厚いガラスを通り抜けて、うっすらと聞こえてきます。
歩行者の信号が青になった瞬間、堰を切ったように人が路上にあふれ出す光景は、外見的には変わっていないように見えます。
まるで、3.11など無かったかのように。
その夜景を背景にして、作品についての思いを伺いました。



私たちは、3.11のことを決して忘れない。


でも時間が経つに連れ、見えない力で、意識の奥に追いやられてしまう。
それを、また意識できるところまで引き戻すことを、私たちは怠ってはいけない。
震災で命を落とした多くの人たちのためにも、そしてこれからの自分たちのためにも。


岩井さんの魂が込められた「花は咲く」や「friends after 3.11」は、その一助になると思う。
歌というメッセージから伝えられること。そして映像として、証言として、記録することの大切さ。


岩井さんは、自身の内なる声に耳を傾けて、一つ一つの言葉を大事に話してくださいました。ぜひご覧ください!



放送のお知らせ
「花は咲く ―映画監督・岩井俊二が語る3.11―」 
(Eテレ) 2012年6月6日(水) 午後8時~8時29分/再放送6月13日(水)午後1時5分~1時34分

「女性の貧困」 キャスターからひと言...

2012年05月17日(木)

 


こんにちは、キャスターの山田賢治です。

 

昨日の「女性の貧困(3)」の放送から1日が経ちましたが、まだ心にモヤモヤがあります。
見ていた方に、特に今、苦しく感じているみなさんに何か届いたのか。
それは、一朝一夕に解決する問題でもありませんし、すぐに霧が晴れるものではないことはわかっています。でも、、、という思い。

 

その後プロデューサーに言われた言葉は、「この先も、伝え続けていくこと」。その通りだと思います。まだ、プロローグです。


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       生放送終了後も、話が尽きませんでした・・・

岐路に立つニッポンの介護現場

2012年05月09日(水)

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                    徳島市内の介護施設で実習を続けてきたインドネシアの若者たち

 

献身的に介護をする外国人とそんな彼らを笑顔で受けいれる
お年寄りたちの姿。その一方で彼らが帰国していくという現実。
貴重な介護人材として彼らを育ててきた施設側の落胆は大きい。


今回の取材を通して感じたこと、それはこの制度は一体誰のための
制度なのかということだ。国はあくまで制度の目的は介護人材の
確保ではなく経済交流の一環だという姿勢を崩していない。


高齢化に歯止めがかからない中、介護人材をどう確保していくかは
これからの日本社会が決して避けては通れない課題だ。


お年寄りが将来も笑顔で過ごせるように、その介護の担い手を
誰に託すのか、真剣に考えるべき時が来ている。
                             

                                                      NHK徳島放送局 担当記者

「雑踏」 ・・・放送開始から1か月たって思うこと

2012年05月04日(金)

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「誰もが不安や悩みを抱えて生きている」そんなメッセージを
 かたちにしたポスターを番組で作りました。

みなさん、いかがお過ごしですか? アナウンサーの山田賢治です。
ハートネットTVが始まって、1か月が経ちました。

 

無知だった自分を情けなく感じた1か月・・・
そして、私の人生観が大きく変わった1か月・・・

 

眼前の風景も、違って見えるようになりました。

 

世界一をつかめ!

2012年04月24日(火)

昨日から始まった、シリーズ「パラリンピックへの挑戦」。
秋元才加さんが、このシリーズのパートナーです。para-akiyama0424.jpg

コンビを組んで初めてのスタジオでしたが、さすがスポーツウーマン!
出る質問出る質問、アスリートのマインドや感覚がよくわかっている、
と思いました。
私も、何を隠そう(隠していませんが)、体育会系。
通じるところがあり、非常に進行しやすかった!
2人でこれから夏まで、選手や競技を熱く紹介していきますね!


さて1日目の昨日(4/23)は、水泳、背泳ぎの秋山里奈選手。
秋山さんは、生まれつき目が見えません。
第一印象は、とてもかわいらしい人!
アスリートというイメージとはかけ離れていました。

でもでも!
VTRを見て、話をしているうちに、
前向きに常に高みを目指す姿、
そして金メダルを取りたいという強い思いに圧倒されました。


「いつも応援してくれている人たちの励みになるような
 熱いレースをしたい」


自分のためだけでなく、長年支えてくれた人たちへの感謝の思い…。
もう伝わっていると思いますよ。
ロンドンで、思う存分、力を発揮してきてくださいね!


ちょっと余談。
その秋山さんに、名刺を渡したのですが、、、
「ん?ちょっと待てよ」

名刺は平たい1枚の紙。
受け取ってくれたけど、これでは自己紹介にならない。

そこで、収録が終わってから点字の名刺を作りました。
どんな方にも伝わるよう、ココロをこめて。
 

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    名前の上に「山田賢治」の点字・・・

最後に。
秋山さんの言葉で最も印象に残った言葉。

「表彰台の真ん中から見える景色を見てみたい」


秋山さん、その景色、帰国後に教えてくださいね。

       (ハートネットTV メインキャスター)

報告!

2012年04月19日(木)

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キャスターの山田賢治です。
その先へ」と題した、私の前回のブログ。早速、番組で紹介した事業が見事“先”につながりました!

4月10日放送の「未来へのアクション」で紹介した、「ワンコイン健診」。健康診断を定期的に受けていない人が全国で3300万人を超える中、安く手軽に受けてもらうことで健康への意識を高め、さらには病気を早く見つけられるような取り組みです。


この事業を立ち上げた川添高志さん。まだ20代です。熱い思いが実を結び、全国で初めて奈良県で、県を上げて実施する方針が決まったそうです。健診で異常が見つかった場合の医療機関との連携など、これから調整することがあると思いますが、まずは第一歩! 番組をご覧になった知事が動き、積極的に取り組む方針を打ち出したそうです。

こうした輪が広がっていくことを願っています。

常に、「その先へ」。


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「ワンコイン健診」事業を立ち上げた川添高志さん